クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-08 No.1-1

2012年08月02日 18時59分52秒 | Weblog
<MELBA>
MR 301133(SACD-Hybrid) 2枚組 ¥5180
ワーグナー:ニーベルングの指環ハイライト
「ラインの黄金」より
前奏曲/そうよ、大丈夫よ/神々のヴァルハラ城への入場
 ジョン・ウェグナー(Br;アルベリヒ)、
ナタリー・ジョーンズ(S;ヴォークリンデ)、
ドナ=マレー・ダンロプ(S;ヴェルグンデ)、
ザン・マッケンドリー=ライト(Ms;フロースヒルデ)、
アッシャー・フィッシュ(指)
アデレード交響楽団ほか
「ワルキューレ」より
第1幕への前奏曲/ジークムントの愛の歌/第3幕への前奏曲/争いが父を怒ら
せても/ホーヨートーホー!/ヴォータンの別れ
リサ・ガスティーン(Sop;ブリュンヒルデ)、
スチュアート・スケルトン(Ten;ジークムント)、
デボラ・リーデル(Sop;ジークリンデ)、
ジョン・ブレッヒェラー(Br;ヴォータン)、
アッシャー・フィッシュ(指)
アデレード交響楽団ほか
「ジークフリート」より
鍛冶屋の歌/ずっと昔から、そして今も
ゲイリー・ライドアウト(T;ジークフリート)、
リサ・ガスティーン(S;ブリュンヒルデ)、
リチャード・グリーガー(T;ミーメ)、
ジョン・ブレッヒェラー(Br;ヴォータン)、
アッシャー・フィッシュ(指)
アデレード交響楽団ほか
「神々のたそがれ」より
夜明けとジークフリートのラインへの旅/ジークフリートの死と葬送音楽/
ブリュンヒルデの告別の歌
ティモシー・マサード(T;ジークフリート)、
リサ・ガスティーン(S;ブリュンヒルデ)、
ドゥッチョ・ダル・モンテ(Bs;ハーゲン)、
ジョナサン・サマーズ(Br;グンター)、
アッシャー・フィッシュ(指)
アデレード交響楽団ほか
これまで各夜の全曲盤【「ラインの黄金」(MR 301089)、「ワルキューレ」
(MR 301091)、「ジークフリート」(MR 301095)、「神々のたそがれ」
(MR 301099)】としてリリースされ、非常に評判の高かったフィッシュ&アデ
レード交響楽団によるワーグナーの「ニーベルングの指環」。これが2枚組の
ハイライト版となって登場します。南オーストラリアの都市アデレードはドイ
ツ系の移民が開いたこともあり、本格的なワーグナーのオペラの伝統が根付い
ています。バレンボイムのアシスタントから名をあげたイスラエルの指揮者
アッシャー・フィッシュが、地元の歌手を中心に、ヴォータンをオランダのベ
テラン、ジョン・ブレッヒェラーが演じるなどこだわりの配役で大絵巻として
描いています。MELBAレーベルのベストセラー、最高のハイライト盤と申せま
しょう。

MR 301141 ¥2180
ワーグナー(リスト編):
(1)静かな炉辺で-「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より
(2)紡ぎ歌-「さまよえるオランダ人」より
(3)巡礼の合唱-「タンホイザー」より
(4)夕星の歌-「タンホイザー」より
(5)ヴァルトブルク城への客人の入城-「ローエングリン」より
(6)エルザの婚礼の行進-「ローエングリン」より
(7)イゾルデの愛の死-「トリスタンとイゾルデ」より
(8)ワーグナー:ベティ・ショット夫人のためのアルブムブラット
(9)同:黒鳥館到着
(10)同:アルブムブラット「M侯爵夫人のアルバムに」
アッシャー・フィッシュ(Pf)
MELBAレーベルにワーグナーの「ラインの黄金」全曲を録音したのをはじめ、オ
ペラ指揮者として頭角を現すフィッシュの新録音はワーグナー作品集。といっ
ても指揮者としてではなく、ピアニストとして登場。それもリスト編曲の難曲
を集め、単なる余技ではなくヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして勝負してい
ます。ワーグナーのオペラを熟知するフィッシュだけに、ワグネリアンを狂喜
させるツボを押さえた選曲がさすが。煌めくようなピアニズムでリストの超絶
技巧も楽々こなし、さらにストーリーを語るように描くのは指揮者ならでは。
これほど説得力にあふれたリストの編曲は珍しいと申せましょう。余白にワー
グナーのオリジナルのピアノ小品が3篇入っているのも注目。ほとんど知られて
いませんが、ワーグナーの刻印がはっきり感じられ、ファンならば魅了される
こと間違いのない世界です。これもフィッシュの演奏で聴くことができるのは
存外の幸福と申せましょう。

MR 301138(CD Redbook) ¥2450
ロマンティック・クラリネット
(1)ブラームス:クラリネットソナタ第1番ヘ短調Op.120の1
(2)同:
3つの歌曲編曲【ああ、その目をそらしてOp.57の4/私はその夢を見たOp.57の3
/動かぬなまぬるい空気Op.57の8】
(3)シューマン:幻想小曲集Op.73
(4)ブラームス:クラリネットソナタ第2番変ホ長調Op.120の2
ポール・ディーン(Cl)、スティーヴン・エマーソン(Pf)
CDレッドブック(静止画像多数)仕様。オーストラリアの名クラリネット奏者ポ
ール・ディーンがブラームスに挑戦。ディーンならではの自然で詩的な音楽性
を堪能できます。興味深いのは歌曲3篇をそのままクラリネットで奏しているこ
とで、ディーンの歌ごころの豊かさを示しています。

MR 301139 ¥2180
(1)ロス・エドワーズ:ピアノ三重奏曲(1998)
(2)ポール・スタンホープ:
ピアノ三重奏曲「とても優しいナイチンゲール」(2007)
(3)マシュー・ハンドソン:ピアノ三重奏曲(2007)
(4)ニコラス・ブック:トレイラー・ミュージック
ベノー・トリオ【アミル・ファリド(Pf)、イーウェン・ブレインブル(Vc)、
レイクラン・ブレインブル(Vn)】
2005年のオーストラリア室内楽コンクールでピアノ三重奏賞を受賞したベノー
・トリオ。クリケット好きの彼らが、オーストラリアの伝説的な選手の名を冠
したトリオで、まるでロックバンドのような容姿のとんがった団体として注目
されています。デビューとなる当アルバムは、オーストラリアの中堅世代の作
曲家たちの最近作が収められていて興味津々。いずれもポップスやダンスのス
タイルを採り入れたノリの良さが特色で、カッコいい音楽。しかしスタンホー
プ作品の中間部のような狂気と暴力性もベノー・トリオならではの芸風です。




<haenssler>
=SWR MUSIC=
93 289 ¥2250
「ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol. 8」
・リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」Op. 35
ヤーモライ・アルビカー(独奏Vn)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団
アレホ・ペレス(指揮)
録音:2011年3月2 & 3日フライブルク、コンツェルトハウス(デジタル)
プロコフィエフ:スキタイ組曲(アラとロリー)Op. 20
バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団
キリル・カラビツ(指揮)
録音:2011年11月23日フライブルク、コンツェルトハウス(デジタル)
「ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽」の第8集。近年、目覚ましい活躍を
みせる指揮者ふたり、ペレスとカラビツがロシア音楽の名作2曲を取り上げた注
目の内容となっています。




<FARAO>
B 108090 3枚組 ¥5880
ヘンデル:「エジプトのジューリオ・チェーザレ」
アン・マレー(Ms ジューリオ・チェーザレ)
スーザン・グリットン(S クレオパトラ)
クリストファー・ロブソン(CT トロメーオ)
パトリシア・バードン(Ms コルネリア)
カタリーナ・カルネウス(Ms セスト)
マルチェッロ・リッピ(Bs アキッラ)
ヤン・ツィンクラー(Br クーリオ)
アクセル・ケーラー(CT ニレーノ)
アイヴァー・ボルトン(指)バイエルン国立管弦楽団
録音:2002年7月
久々にFARAO CLASSICSからバイエルン国立歌劇場でのヘンデルが登場。2002年
に上演されたヘンデルの傑作「ジューリオ・チェーザレ」のライヴ録音です。
もちろんバイエルン国立歌劇場でのバロックオペラ上演を定番にしたアイヴァ
ー・ボルトンの指揮です。タイトルロールのアン・マレーと、敵役トロメーオ
のクリストファー・ロブソンは、共に2005年の同歌劇場来日公演での「アリオ
ダンテ」にも出演したミュンヘンのヘンデルの常連で、ベテランらしい堂に入
った歌。タイトルロール以上に要となるクレオパトラは、ヘンデルを得意とす
る英国のソプラノ、スーザン・グリットン。小悪魔的な魅力に満ちた美女クレ
オパトラです。もう一人の鍵となる役、未亡人コルネーリアのパトリシア・バ
ードンはアイルランドのメッゾソプラノ。彼女もヘンデルのスペシャリストで、
コルネーリアは映像になったグラインドボーン音楽祭での上演でも絶賛された
当たり役。セストを歌うカタリーナ・カルネウスはストックホルム生まれのメ
ッゾソプラノ。レパートリーの広い歌手で、最近ではフリッカやブランゲーネ
なども歌っていますが、この頃はヘンデルのメッゾとして英国を中心にバリバ
リ活躍してしました。ボルトンは早めのテンポで生き生きとしたヘンデルを鳴
らしています。
このプロダクションは1994年3月に初演されたもの。当時はまだ大歌劇場がバ
ロックオペラを上演することは極めて珍しく、かなり実験的な試みだったので
すが、リチャード・ジョーンズの愉快で刺激的な演出がミュンヘンで大うけ、
以来上演すれば必ず大入りになるミュンヘンの定番演目になっています。ブッ
クレットにはその舞台カラー写真がいくつも掲載されているのも嬉しいもの。
なおこの作品の日本語訳は、サイト「オペラ対訳プロジェクト」で閲覧できま
す。
http://www31.atwiki.jp/oper/pages/401.html




<united archives>
NUA 11 5枚組 ¥2700
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
[CD1]
(1)第1番 ヘ長調op.18-1
(2)第2番 ト長調 「挨拶する」op.18-2 
(3)第4番 ハ短調op.18-4 
[CD2]
(1)第5番 イ長調op.18-5 
(2)第7番 ヘ長調「ラズモフスキー 第1番」op.59-1
[CD3]
(1)第8番 ホ短調「ラズモフスキー 第2番」op.59-2 
(2)第9番 ハ長調「ラズモフスキー 第3番」op.59-3
[CD4]
(1)第10番 変ホ長調「ハープ」op.74 
(2)第14番 嬰ハ短調op.131
[CD5]
(1)第15番 イ短調op.132 
(2)第16番 ヘ長調op.135
パガニーニ四重奏団
第1Vn/アンリ・テミアンカ、第2Vn/グスターヴ・ロッセール
Vla/ロベール・クールト(Nos. 4, 5, 7, 8, 9, 16)、
シャルル・フォアダール(Nos. 1, 2, 10, 14, 15)
Vc/ロベール・マス(Nos. 7, 8, 9, 16)、
アドルフ・フレジン(Nos. 1, 2, 4, 5, 10, 14, 15)
録音:1947-1953年
1940-60年代のアメリカで活躍した名門アンサンブル団体、パガニーニ四重奏団
によるベートーヴェン弦楽四重奏曲の名録音の初CD化、ファン必携の希少盤が、
お買得価格で登場です!デビュー直後の1946年にベートーヴェンの弦楽四重奏
曲全集をリリースしたことを皮切りに、RCA Victorレーベルの下で弦楽四重奏
曲の録音を数多く残してきたパガニーニ弦楽四重奏団。今回リマスタリングさ
れたのは全集の発売後、1947年から1953年の間に収録されたものになります。
いずれのオリジナルLPも現在は価格高騰のために入手が困難になってしまって
いるだけに、この初CD化は嬉しい限り、まさに待望の発売といえましょう!
パガニーニ四重奏団はアメリカの弦楽四重奏団。アンリ・テミアンカ(1906-92/
ティボー、イザイ,フーベルマンらの流れを汲む)によって1946年に結成されま
した。ミヨーの作品などの初演も手掛けた団体で、66年に解散しました。団体
名の由来はパガニーニが選んだ4つのストラディヴァリ(2Vn, Vla, Vc/通称パ
ガニーニ・カルテット)に由来しています(現在、このパガニーニ・カルテット
の楽器は東京クヮルテットが日本音楽財団の貸与で使用)。メンバーのうち3人
はベルギーで学んでおり、アメリカで生まれたカルテットながら、「ベルギー
宮廷の四重奏団」と称されたプロ・アルテ弦楽四重奏団の流れを汲む四重奏団
とも言われます。また、彼らが活動した時期は、ブッシュSQ、カルヴェSQ、レ
ナーSQ、ブダペストSQといった戦前の歴史的な弦楽四重奏団と、ジュリアード
SQといった戦後のアンサンブル団体のちょうど間にあたり、ベートーヴェンの
弦楽四重奏という非常に重要な室内楽作品の、解釈の歴史の貴重な記録ともい
えるでしょう。
パガニーニ弦楽四重奏団の演奏は芯の通った溌溂とした音色が素晴らしく、激
しいパッセージにおいても揺るがぬ堅固なアンサンブルに圧倒されます。技巧
的なパッセージでは名手テミアンカの鮮烈なソロが圧巻。一方、柔らかな旋律
部分では、情感あふれた暖かい響きが絶品です。パガニーニ弦楽四重奏団とい
えば1949年にA.ルービンシュタインと行ったシューマンのピアノ五重奏曲の録
音も名高いですが、このアルバムではその響きとはまた違った、ベートーヴェ
ンならではの重々しくも流麗な響きを堪能することができます。




<avanti classic>
5414706 10332(SACD Hybrid+ボーナスDVD[PAL]) ¥2650
ピアソラ:
(1)ミケランジェロ70(F.フシド編) (2)レヴィラド(P.シーグレル編) 
P.シーグレル:(3)エル・エンペドラド (4)サンドゥンガ (5)アスファルト 
F.フシド:(6)タンゴ・ラプソディー(2台のピアノとオーケストラのための) 
(7)シーグレル:ミロンゲータ 
ピアソラ(P.シーグレル編):(8)天使の死 (9)アディオス・ノニーノ 
(10)フシド/コーデラー:「瞳の奥の秘密」
デュオ・レヒナー・ティエンポ
【カリン・レヒナー(Pf)&セルジオ・ティエンポ(Pf)】、
ヤシェク・カスプシク(指揮)、
スイス・イタリアーナ管弦楽団
録音:2011年1月、オーディトリアム・ステリオ・モロ(ルガーノ、スイス)
(6)2010年6月22-24日、パラッツオ・デイ・コングレッシ(ルガーノ)ライブ録音
デュオ・レヒナー・ティエンポは、カリン・レヒナー&セルジオ・ティエンポの
姉弟から成るピアノ・デュオ。かのアルゲリッチにも認められた名コンビが今
回収録したのは、ピアソラ、シーグレル、フシド、とまさにアルゼンチン・タ
ンゴ尽くしのプログラム!ピアソラの名曲の数々をピアノ連弾で演奏している
ことも注目されますが、本アルバム最大の聴き所はフェデリコ・フシドの「タ
ンゴ・ラプソディー」!映画音楽などでも活躍するフシドがこのデュオのため
に作曲した作品で、2010年ルガーノ音楽祭で行われた世界初演のライブ音源と
なります。2台のピアノとオーケストラのための本作は、一つの男女の恋愛劇を
見ているようなドラマティックな展開が魅力的。艶やかで流麗な旋律もあれば、
感情をぶつけ合うような激しい掛け合いもあります。名匠カスプシク惹き入る
スイス・イタリアーナ管弦楽団の鮮烈な演奏も見事ですが、やはり聴きどころ
はレヒナー&ティエンポ姉弟の息を呑む熱演。これでもかと連発する超絶技巧の
掛け合いと多彩な表現力に圧倒されます。ボーナスDVDではこの演奏風景を収録。
演劇のようなパフォーマンスもあり、タンゴ・ラプソディーを情熱的に“演じ
る”姉弟の演奏模様は必見です!
ボーナスDVDはPAL方式で記録されており、通常のNTSC方式のDVDプレーヤーや
TVでは再生することができません。DVD再生が可能なWindows PCやMacのほか、
マルチシステム対応AV機器などで再生することが可能です。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 12-08 No.1-2 | トップ | 12-08 No.2 »

Weblog」カテゴリの最新記事