クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

04-08 No.4

2004年08月03日 17時15分47秒 | Weblog
★大変貴重なSP復刻盤をご紹介いたします。
新 忠篤氏の復刻は、余分なノイズカットを行なわない、SP本来の情報を
最大限に引き出したすばらしいものです。(Goodies)

8月下旬発売予定
※ご注文は随時お受けいたしますが、第1回目のご注文締め切りは
8月8日とさせて頂きます。

★ローム ミュージック ファンデーションSP復刻CD集
「日本SP名盤復刻選集I」
ANOC-6011a/6a CD6枚組+解説書(116ページ) \9000(割引対象外)
企画・発行:財団法人ローム ミュージック ファンデーション
協賛:ローム株式会社
原案:クリストファ・N・野澤
総監修:海老澤 敏
監修:クリストファ・N・野澤/片山杜秀
技術(復刻):新 忠篤
制作・販売:日本音声保存

収録曲(録音年の後の*は初復刻)

●CD-1 日本人音楽家国内録音(1) 
1.L.vベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 作品67「運命」
山田耕筰 Koscak Yamada(1886-1965)(指揮)/新交響楽団
日本で最初の「第五」のレコード。
<日本コロムビア 55011/4、1935年録音>

2.K.ヴァイル:音楽劇「三文オペラ」組曲 より 第1、3、5、7曲
近衛秀麿(子爵)Viscount Hidemaro Konoye(Konoe)(1898-1973)(指揮)
新交響楽団
貴族院議員で侯爵でもあった近衛篤麿の次男、近衛秀麿と氏が中心となって
結成した新交響楽団(現NHK交響楽団)による、昭和初期当時としては、斬新
な選曲での演奏。
<日本ポリドール 1140、1932年録音*> 

3.F.v.スッペ:喜歌劇「詩人と農夫」序曲
近衛秀麿(子爵)Viscount Hidemaro Konoye(1898-1973) (指揮) 
齋藤秀雄 Hideo Saito(1902-74)(チェロ)/新交響楽団   
指揮者・音楽教育家として高名な齋藤秀雄。1927年に新響の主席チェロ奏者と
しても迎えられており、唯一チェロのソロ演奏を聴く事のできる貴重盤。
<日本パーロフォン E2067=日本コロムビア27928(再発売)、1933年録音*>

4.J.シュトラウスII世:円舞曲「芸術家の生涯」作品316
齋藤秀雄 Hideo Saito(1902-74)(指揮)/新交響楽団
新響の指揮者にローゼンストックが就任し、氏の影響を強く受けた齋藤秀雄に
よる2回目のドイツ留学からの帰国当時、戦前の演奏。
<日本コロムビア 29885、1938年録音*>

5.L.v.ベートーヴェン:歌劇「エグモント」序曲 作品84
早川彌左衛門 Yazaemon Hayakawa(1886-1949)(指揮)
セントラル交響楽団(名古屋) 
中央交響楽団の前身(後東響、現東フィル)の名古屋時代の演奏。
<セントラル3517、1936年頃録音*>

6.G.ビゼー:歌劇「アルルの女」第2組曲より ファランドール
早川彌左衛門 Yazaemon Hayakawa(1886-1949)(指揮)
中央交響楽団     
セントラル交響楽団が名古屋から東京へ進出し、中央交響楽団と改称した頃
の演奏。
<日本ビクター OL5、録音年未詳*>

7.J.ブラームス:ハンガリー舞曲 第5番
橋本國彦 Kunihiko Hashimoto(1904-49)(指揮)
中央交響楽団
作曲家、ヴァイオリニストそして指揮者とマルチに活躍をした橋本國彦の指揮
による名演。
<日本ビクター OL1、1938年録音*> 

8.P.I.チャイコフスキー:
弦楽四重奏曲 第1番 ニ長調 作品11より 第2楽章
アンダンテ・カンタービレ
鈴木弦楽四重奏団 The Suzuki String Quartet
鈴木鎮一 Shin-ichi(1898-1998) Suzuki、
鈴木喜久夫 Kikuo Suzuki(1904-77)、
鈴木 章 Akira Suzuki(1899-1961)、
鈴木二三雄 Fumio Suzuki(1900-45)
鈴木鎮一を中心とする、鈴木兄弟による鈴木四重奏団。活動期間は短かった
ものの、多くの名録音を遺した。
<日本コロムビア 28646、録音年未詳*>

●CD-2 日本人音楽家国内録音(2) 
1.G. ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
巌本眞理 Mari Iwamoto(1926-79)(ヴァイオリン)
野辺地勝久(旧名 瓜丸)Katsuhisa(Urimaru)Nobechi(1910-66)(ピアノ)
少女時代よりその天才ぶりを発揮した巌本眞理と、ラザール・レヴィに師事
した野辺地による名コンビによる録音。
<日本コロムビア G433/6、1949年頃録音*>
                             
2.F.プーランク:三つの常動曲
3.B.バルトーク:アレグロ・バルバロ
笈田光吉 Kokichi Oida(1902-64)(ピアノ)
ドイツへ留学し、クロイツァーに師事した笈田。昭和初期にプーランクやバ
ルトークなどの近代曲をプログラムにしていたことなどからも、当時異彩を
放っていたピアニスト。
<日本パーロフォン E4003、1929年録音*>

4.F.ショパン:練習曲 変イ長調 作品25-1
5.F.ショパン:マズルカ 第45番 イ短調 作品67-4
原 智恵子 Chieko Hara (1914-2001)(ピアノ)   
伝説のピアニスト原智恵子による超貴重盤。1944年、当時の日本を代表する
演奏家を紹介する目的で作られた。(『現代日本演奏家名盤集』SPより復刻)
<国際文化振興会 KBS1001B、録音1944年*>

6.C.ドビュッシー:「映像 第1集」より 水に映る影
井口基成 Motonari Iguchi(1908-83) (ピアノ) 
1930年、留学先のフランスにて、イーヴ・ナットに師事した、教育者として
も高名な井口基成によるドビュッシー。
(『現代日本演奏家名盤集』SPより復刻)
<国際文化振興会 KBS1001A、録音1944年*>

7.J.S.バッハ:馭者のアリアとフーガ カプリッチョ BWV992より
豊増 昇 Niboru Toyomasu(1912-75) (ピアノ)
1936年にドイツに留学、フレデリック・ラモンドに師事した、バッハ弾き、
ベートーヴェン弾きといわれたピアニスト。
(『現代日本演奏家名盤集』SPより復刻)
<国際文化振興会 KBS1001A、録音1944年*>

8.G.カサド:愛の言葉
倉田 高 Takashi Kurata(1913-45)(チェロ)
高木東六 Toroku Takagi(1904-)(ピアノ)
1936年のデビューの際、モーリス・マレシャルに見出されて、門下となった
夭折のチェリスト。
<国際文化振興会 KBS1004A、録音1944年*>

9.J.Sバッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
木岡英三郎 Eizaburo Kioka(1895-1982)(オルガン)
当時の日本におけるオルガンの第一人者、木岡英三郎。昭和5年、東京日本橋
の三越本店に設置されたパイプオルガンによる演奏。
<日本パーロフォン E10015、1930年録音*>

10.S.シュナイダー:ポルカ 
11.K.ヘンツェ:夜想曲 作品92
大河原義衛 Yoshie Okawara(1904-35)(ギター)
演奏活動のほか、作曲家としても才能を発揮した夭折のギタリスト。
<日本ポリドール 606、録音年未詳*>

12.E.M.マルチェリ:カプリチョ・チンガレスコ
13.G.B.ラ・スカラ:タランテラ 第1番
澤(田中)常彦 Tsunehiko Sawa(Tanaka)(1891-1975)(マンドリン)
鈴木正一Shoichi Suzuki(1892-未詳)(ピアノ)   
アドルフォ・サルコリの指導を受け、作曲家としても活躍した澤(田中)常
彦唯一の録音。機械式録音 
<ニッポノフォン15787、1925年録音*>    

●CD-3 日本人音楽家海外録音 
1.N.A.リムスキー=コルサコフ:スペイン綺想曲 作品34
近衛秀麿(子爵)Viscount Hidemaro Konoye(1898-1973)(指揮)
ミラノ・スカラ座管弦楽団 
日本人が外国のオーケストラを指揮した最初のレコード。イタリア録音
<日本パーロフォン E17055/7、1931年録音>

2.F.ショパン:スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31
原 智恵子 Chieko Hara (1914-2001)(ピアノ)
1937年、ワルシャワで催された第3回ショパン・コンクールに日本人として初
めて参加し、特別賞を受賞した際の記念盤。フランス録音
<日本ビクター J1503=NH2011(再発売)、1937年録音*>

3.V.モンティ:チャルダッシュ             
4. F.J.ハイドン:第100番 ト長調「軍隊」より 第3楽章 メヌエット
平岡養一 Yoichi Hiraoka(1907-81)(木琴)
ウラディミール・ブレンナー Vladimir Brenner(ピアノ)
戦前はニューヨークのタウンホールでのリサイタル、またNBCの専属として朝
の放送でも人気を博した平岡養一。1940年当時の録音。アメリカ録音
<アメリカ・デッカ 23169A、1940年録音(3) */アメリカデッカ 23171A、
1940年録音(4) *>

5.G.プッチーニ:「蝶々夫人」より ある晴れた日に(原語)
三浦 環 Tamaki Miura(1884-1946)(ソプラノ)
オーケストラ伴奏
1903年、国内最初のオペラ公演での主演、1911年から翌年にかけてのサルコリ
との共演等、当時の日本において最も実績を積んだ、三浦環による最初の海外
録音。
<機械式録音アメリカ・コロンビア A49260、1917年録音>

6.A.トーマ:君よ知るや南の国、「ミニョン」より[堀内敬三:訳詞]
三浦 環 Tamaki Miura(1884-1946)(ソプラノ)
ロザリオ・ブルドン Rosario Bourdon(指揮)
米国ビクター・オーケストラ
1929年5月、三浦環二度目の渡米によるニューヨークでの録音。アメリカ録音
<日本ビクター 4147、1929年録音>

7.本居長世:関の夕ざれ[古謡] 
8.本居長世:別後[野口雨情:作詞]
原 信子 Nobuko Hara(1892-1979)(ソプラノ)
オーケストラ伴奏
上海のヴィクトリア劇場でのデビュー、帝劇での活躍、留学先のイタリアで
サルヴァトーレ・コッフーネの薫陶を受け、大きな発展を遂げた原信子。藤
原義江とともに浅草オペラから大歌手となったことでも知られる。
イタリア録音
<イタリア・フォノティピア B3719、1928年録音*>

9.F.シューベルト:小夜曲[堀内敬三:訳詞]
10.M.M.ポンセ/小さな星(原語)
関屋敏子 Toshiko Sekiya(1904-41)(ソプラノ)
ネイザニール・シルクレット Nathaniel Shilkret(指揮)
ビクター・サロン・オーケストラ
「プリマ」「歌姫」などと親しまれた関屋敏子。三浦環の弟子であった後、
サルコリに師事し、イタリア風のベル・カント唱法を身につけ、最盛期はコ
ロラトゥーラ・ソプラノとして、多くのオペラによる舞台で成功をおさめた。
アメリカ録音
<日本ビクター J1001A、1932年録音(9) */日本ビクター 13245B、
1932年録音(10) *>

11 F.ヴェルディ:歌劇「椿姫」より 花より花へ、[堀内敬三:訳詞]
12.G.ビゼー:歌劇「カルメン」より ハバネラ
喜波貞子 Teiko Kiwa(1902-83)(ソプラノ)
カルロ・サバイノ Carlo Sabajno(指揮)
ミラノ・スカラ座オーケストラ
サルコリに師事。後1920年にイタリアに渡り、22年のリスボンでのデビュー
を機にヨーロッパ各地でオペラの舞台を踏み歌唱力、演技力ともに好評を博
したプリマ・ドンナ。イタリア録音
<日本ビクター 13192、1932年録音*>

●CD-4 日本人作品(1) 
1.渡辺浦人 Urato Watanabe(1909-94):交響組曲「野人」
マンフレート・グルリット MANFRED GURLITT(指揮)
東京交響楽団
1941年、第10回音楽コンクール作曲部門で1位に入賞した際の記念盤。同年こ
の作品は文部大臣賞を受賞。
<日本ビクター A4313/4、19341年録音*>

2.江 文也 Ewn-yw Jiang(1910-83):
第ニ生蕃歌曲集より 牧歌[佐伯孝夫:作詞]
江 文也 Ewn-yw Jiang(バリトン)
日本ビクター管弦楽団
作曲家、声楽家としても活躍をした台湾生まれの江文也による自作自演。
<日本ビクター 53919、1937年録音*>

3.江 文也 Ewn-yw Jiang(1910-83):台湾舞曲
井上園子 Sonoko Inoue(ピアノ)
原曲は管弦楽作品。1936年のベルリン・オリンピック芸術競技音楽部門に入
選した作品によるピアノ独奏版。
<日本ビクター 29452、録音年未詳*>

4.江 文也 Ewn-yw Jiang(1910-83):スケッチ
5.松平頼則 Yiritsune Matsudaira(1907-2001):前奏曲 ニ調
6.太田 忠 Tadashi Ota(1901-未詳):交通標識
7.清瀬保ニ Yasuji Kiyose:丘の春
以上演奏、アレクサンダー・チェレプニン Alexander Tchrepnin(ピアノ)
東洋の音楽に深い理解と関心を抱いたチェレプニン。自ら『チェレプニン賞』
を設け、若手の作曲家が世にでるきっかけを作った。チェレプニンが気に入っ
た4作品が収録された貴重盤。
<日本ビクター 53844、1936年録音*>

8.大木正夫 Masao Oki(1901-71):交響組曲「五つのお話」
大木正夫 Masao Oki(指揮)
コンセール・オーブ管弦楽団
欧米に日本人作品を知らしめるべく、フェリックス・ワインガルトナーが自
ら設けた『ワインガルトナー賞』にて特等を得た作品、自作自演。
<テイチク 80000 録音年未詳>

9. 橋本國彦 Kunihiko Hashimoto(1904-49):楽しきスケーター
橋本國彦 Kunihiko Hashimoto(指揮)
日本ビクター管弦楽団  
1936年のベルリン・オリンピック冬季大会を見物した橋本國彦が、当時の日
本代表フィギア・スケーター、稲田悦子の演技に魅せられ、彼女に献呈した
作品。
<日本ビクター J1504=J54368(再発売)、1938年録音*>

10.山本直忠 Naotada Yamamoto(1904-65):日本幻想曲 
山本直忠 Naotada Yamamoto(指揮)
藤田晴子 Haruko Fujita(ピアノ)
中央交響楽団 
有島武郎の甥で、山本直純の父でもある山本直忠による自作自演。このレコー
ドは文部大臣賞を受賞。
<日本ビクター A4145/6、録音年未詳*>

11. 深井史郎 Shiro Fukai(1907-59):ジャワの唄声  
朝比奈 隆 Takashi Asahina(指揮)
日本交響楽団
30代の朝比奈隆による本格的に交響楽団を指揮した初期の演奏。
<ニッチク JW127/8、1943年録音*>

●CD-5 日本人作品(2)
1.中山晋平 Shimpei Nakayama(1887-1952):鉾を収めて(橋本國彦編)
橋本國彦 Kunihiko Hashimoto(ヴァイオリン)
宅 孝二 Koji Taku(ピアノ)
指揮者・作曲家としても活躍した橋本國彦による、ヴァイオリニストしての
記録。
<日本ビクター 52729A、1933年録音*>

2.大中寅二 Traji Onaka(1896-1982):前奏曲 ト調、ロ調
大中寅二 Traji Onaka(オルガン) 
名歌「椰子の実」の作曲家、大中寅二による自作自演。
<日本エジソン E875/6、1936年録音*>

3.信時 潔 Kiyoshi Nobutoki(1887-1965):組曲「木の葉集」
豊増 昇 Noboru Toyomasu(ピアノ)
皇紀二千六百年奉祝のために書かれたカンタータ「海道東征」でも有名な、
信時潔の数少ないピアノ作品。
<日本コロムビア 32043/45、1941年録音*>

4.清瀬保ニ Yasuji Kiyose(1900-81):「第2ピアノ曲集」より 舟歌 
清瀬保ニ Yasuji Kiyose(ピアノ) 
『現代日本の音楽』(ポリドール)に収録されていた自作自演による貴重盤。
<日本ポリドール P5189、1941年録音*>

5.古曲-岡村雅雄編 Arr. Masao Okamura(1892-1961):燈籠流し 
岡村雅雄 Masao Okamura(フルート)
日本ビクター管弦楽団 
日本における本格的なフルート奏者の草分けの一人。編曲をも得意とした氏
による俗曲のアレンジ、自作自演。
<日本ビクター 53107A、1934年録音*>

6.吉澤検校-菅原明朗編Arr.Kengyo Yoshizawa-Meiro Sugawara(1897-1988):
千鳥-筝曲によるパラフレーズ
宮城道雄Michio Miyagi (筝)
荻野綾子 Ayako Ogino(ソプラノ)
菅原明朗 Meiro Sugawara(指揮)
日本ビクター室内管弦楽団 
1933年の日比谷公会堂における初演も菅原・宮城・荻野の三人と新交響楽団
によってなされた。
<日本ビクター 13316/7、録音年未詳*>

7.町田嘉章 Kasho Machida(1888-1981):三味線協奏曲 第1番 
町田嘉章 Kasho Machida(三味線)
篠原正雄 Masao Shinohara(指揮)
新交響楽団

8.町田嘉章 Kasho Machida(1888-1981):
三味線協奏曲第2番より、第3楽章 ロンド 
杵屋佐吉 Sakichi Kineya(三味線)
日本ビクター管弦楽団 
民謡研究家として高名な町田嘉章は、三味線の名手でもあり作曲家であった。
宮城道雄等によって提唱された「新日本音楽」運動にも賛同し、邦楽の新し
い歴史に足跡を遺した。
<日本パーロフォン E10024/5、1930年(7) */日本ビクター 13454、
1936年録音*>

●CD-6 外国人音楽家国内録音 
1.P.I.チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23
ジョセフ・ローゼンストック Joseph Rosenstock(1895-1985)(指揮)
井上園子 Sonoko Inoue(1915-76)(ピアノ)
日本放送管弦楽団
新響唯一の録音記録。またローゼン・ストックが戦前新響を振った唯一の録音
記録と思われる。SP盤は日本コロムビア未発売。
<日本コロムビア 20031/5、1939年録音*SP未発売*>

2.F.ショパン:練習曲 ハ短調 作品10-12「革命」
3.F.ショパン:練習曲 ホ長調 作品10-3「別れの曲」
レオニード・クロイツァー Leonid Kreuter(1884-1953)(ピアノ)
戦前の日本の音楽界における恩人の一人で、生涯を日本で閉じた。今回の収
録は、日本コロムビアへの初録音。
<日本コロムビア 35477、1934年録音*>
   
4.F.ショパン:練習曲 変ト長調 作品10-5「黒鍵」
5.F.ショパン:練習曲 変ト長調 作品25-9「蝶々」
6.D.スカルラッティ:カプリッチョ ホ調(タウジヒ編)
レオ・シロタ Leo Sirota(1885-1965)(ピアノ) 
クロイツァーと共に日本の音楽界において偉大な足跡を遺したピアニスト。
モギレフスキーとの共演は、当時の日本における最高の演奏といわれた。
<日本コロムビア J5116、1929年録音(4)(5) */日本コロムビア J5132、
1929年録音(6) *>

7. P.I.チャイコフスキー:
ヴァイオリン協奏曲 作品35より 第2楽章 カンツォネッタ
アレクサンダー・モギレフスキー Alexander Moguilewsky(1885-1953)
ナディーネ・ロイヒテンベルグ Nadine Leuchtenberg(ピアノ)
クロイツァー、シロタと同じく、日本の音楽界において偉大な足跡を遺した
ヴァイオリニスト。
<日本コロムビア JW265、1939年頃録音>

8. R.カラーチェ:前奏曲 第9番 作品110
ラファエレ・カラーチェ Raffaele Calace(1863-1934)(マンド・リュート)
日本においてマンドリン・ブームを巻き興した先駆者、カラーチェによる大正
14年の録音。機械式録音
<ニットーレコード 1463、1925年録音>

9.F.ヴェルディ:歌劇「リゴレット」より 女心の歌
アドルフォ・サルコリ Adolfo Sarcoli(1867-1936)(テノール)
ピアノ伴奏*
イタリアのテノール歌手。1911年の来日以来、ベルカント唱法を伝え、原信
子、関谷敏子、ベルトラメリ能子、奥田良三など多くの歌手を指導した。ま
たサルコリによる録音は、日本国内で初めて発売された本格的なクラシック
レコードとされる。
<機械式録音 アメリカン(ニッポノフォン)1885、1912年録音>

10. C.サン=サーンス:
「サムソンとダリラ」より あなたの声に我が心は開く
クララ・バット Dame Clara Butt(1873-1936)(コントラルト)
ピアノ、ヴァイオリン、チェロ伴奏
イギリスのコントラルト歌手。63歳の時の録音。
<日本コロムビア J4009、1931年録音>

11.ロシア民謡:ヴォルガの舟歌 
12. M.P.ムソルグスキー:蚤の歌
フェオドール・シャリアピン Feodor Chaliapin(1873-1938)(バス)
G.ゴチンスキー G.GODZINSKY(未詳-未詳)(ピアノ)
シャリアピンの十八番である2曲で、日本録音盤のみピアノ伴奏ということ
から、未だ海外のコレクターからも注目を浴びている盤。
<日本ビクター RL7、1936年録音>

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