山行から帰ると山道具の片付けに追われます。
面倒ですが、お手入れは(次の山行の)成功のもと
と思い、行っています。
装備で一番の大物、テント(フライシート共)は今回わりと泥汚れが着いたので、
ぬるま湯で洗いました。軽く脱水し、近くの公園で張って乾かした後、撥水スプレーを
全体に施して収納。
テントのグランドシートも汚れ、しわが付いたので
洗って乾かした後、撥水スプレーをかけてからアイロンがけをしました。
ピシッときれいになったグラシ、次も気持ちよく使用出来そうです。
雨具のジャケット&パンツも同様に、洗いー撥水ーアイロン。
今回は岩稜地で打ち込みをしたせいか、
ペグの先端が若干丸まったので、
コンクリートで一本づつ研ぎました。
岩に引っかけてお尻の部分をカギ裂きにしてしまった、
雨具のパンツはメーカーへ修理に。
その他、シュラフ、ダウンジャケットも専用洗剤で
洗濯し、十分に乾燥。
シュラフは長年付いた匂いが取れて
すっきりしました。
修理期間、約1週間で雨具のパンツが戻りました。
表からは生地を貼り、裏はシームテープの
熱圧着で完全防水(縫い目も目止め)が施されていました。
これでまた安心して雨具ptが履けます。
表
裏
ヤチトリカブト(きんぽうげ科)
ヨメナorノコンギク?(きく科)
ジャコウソウ(しそ科)
クサボタン(きんぽうげ科)
メタカラコウ(きく科)
ソバナ(ききょう科)
クガイソウ(おおばこ科)
ヤマホタルブクロ(ききょう科)
センジュガンピ(なでしこ科)
マルバダケブキ(きく科)
サラシナショウマ(きんぽうげ科)
ウド(うこぎ科)
ミヤマママコナ(ごまのはぐさ科)
ヨツバヒヨドリ(きく科)
ノリウツギ(ゆきのした科)
サンカヨウ(実)(めぎ科)
オオバギボウシ(ゆり科)
エンレイソウ(実)(ゆり科)
モミジカラマツ(きんぽうげ科)
サンカヨウ(めぎ科)
タカネグンナイフウロ(ふうろそう科)
チシマフウロ(ふうろそう科)
ヨツバシオガマ(ごまのはぐさ科)
ミヤマキンポウゲ(きんぽうげ科)
オオバキスミレ(スミレ科)
シナノキンバイ(きんぽうげ科)
ハクサンイチゲ(きんぽうげ科)
ベニバナイチゴ(ばら科)
ハクサンフウロ(ふうろそう科)
テガタチドリ(らん科)
ニッコウキスゲ(ゆり科)
ハクサンフウロ(ふうろそう科)
クルマユリ(ゆり科)
イブキトラノオ(たで科)
ゴゼンタチバナ(みずき科)
チングルマ(ばら科)
ハクサンイチゲ(きんぽうげ科)
イワツメクサ(なでしこ科)
ミヤマリンドウ(りんどう科)
ハイマツの花(赤色)と実(松ぼっくり)
真っ赤な花を付けたハイマツはクリスマスのイメージでした。
ウサギギク(きく科)
オンタデ(たで科)
チシマギキョウ(ききょう科)
タカネシオガマ(ごまのはぐさ科)
アオノツガザクラ(つつじ科)
チングルマ(綿毛) 槍ヶ岳下では満開だった花が、稜線の岩場では
すでに綿毛になっていました。露が付いた姿は別の趣ですが、やはり
秋を感じます。
イワギキョウ(ききょう科)
チシマイワブキ(ゆきのした科) △北穂頂上直下ー北穂小屋までの石段に、
こうして囲ったり名札を付けて踏まれない様に保護している花がありました。
小屋の方々の計らいなのでしょう。
ムカゴユキノシタ(ゆきのした科)
クモマミミナグサ(なでしこ科)
ヒメアカバナ(あかばな科)
ミヤマアキノキリンソウ(きく科)
タカネヤズハハコ(きく科)
チシマギキョウ(ききょう科)
イワオウギ(まめ科)
シコタンソウ(ゆきのした科)
ミヤマダイコンソウ(ばら科)
花びらにピンクのドット(点)がひとつづつ付いている、
可愛い白い花、岩場にかれんに咲いていたこの花の名前は何でしょうか!?
→ミネズオウ(ツツジ科)と判りました。
シコタンハコベ(なでしこ科)
ミヤマアキノキリソウ(きく科)
トウヤクリンドウ(りんどう科)
ヤマハハコ(きく科)
シモツケソウ(ばら科)
ミヤマシャジン(ききょう科)
ミゾソバ(ウシノヒタイ) (たで科)
☆手持ちの図鑑とインターネットのお陰で名前を何とか調べましたが、
間違えているものもあると思います。
ご存知の方がおられましたら、正してくだされば幸いです。
夏の上高地ー△槍ー△穂高間では、特に岩場において、
小さいながら美しい花が多く見られ、
厳しい環境下でも逞しい高山植物に感動しました。
8月12日(土)
北穂テント場での朝は空が明るく、好天の期待が持てました。
テントを撤収し、今日の行程へ縦走を開始しました。
左 奥穂 手前 涸沢 右 北穂 への分岐。
稜線に上がると、ガスが晴れ、辿って来たルートが一望出来ました。
偶然、虹が。
ブロッケンも
やっぱり晴れに限ります。
岩稜での行き交いは皆、マナー良く譲り合ってスムーズ。
稜線からは下方に涸沢が一望に見下ろせます。
一年で一番の最盛期、ぎっしり張られたテント村はさしずめ新興住宅地の様でした。
△涸沢岳 3110m
△三等三角点
点名:奥穂高
標高:3103.3m
☆涸沢岳の三角点はちょっと見つけにくい場所にありました。
周囲の岩稜と色が同化していて、まるで岩陰の雷鳥みたい。
涸沢岳の直下に穂高岳山荘があります。
小屋の前には大勢の人、目前の△奥穂高岳にも大勢の人が取り付いているのが見えました。
さすが百名山・・・
△奥穂高岳
3190m
△奥穂頂上の人々
前穂、西穂の分岐
今から登る△前穂
天候は晴れたりガスったり。
△前穂高岳 3090m
△一等三角点
点名:穂高岳
標高:3090.48m
☆紀美子平(きみこだいら)にザックをデポして登った△前穂高岳。
今般の山行最後のピークでした。
△槍までの眺望は叶わず残念でしたが、ガスが晴れた瞬間に見えた、北穂のテント場や
奥穂、眼下の吊尾根(つりおね)の眺望は圧巻でした。
前穂から下り、ザックを背負って一路、重太郎新道を岳沢へ向かって降下します。
最後までクサリ、ハシゴが連続するので気が抜けません・・・
やがて下方に岳沢小屋の赤い屋根が見えました。
岳沢到着。
この夜はテント場が満員御礼だったので、異例ですが小屋の前にテントを張らせてもらえました。
テント受付をして、幕営はさておきまずはBeer。
槍穂縦走の終了に感無量の一杯でしたが・・
「ああ・・もう山を下りてしまったんだな・・・」と寂しい味でもありました。
2017。8.12(土)
行程:北穂テント場ー分岐ー滝谷ドーム展望地ー△涸沢岳ー穂高岳山荘ー△奥穂高岳ー南陵ノ頭ー(吊尾根)-紀美子平ー△前穂高岳ー紀美子平
-雷鳥広場ーカモシカ立場ー岳沢小屋/幕営泊
8月13日(日)
下山の朝
小屋の前からは左に△霞沢岳(かすみさわだけ)、中央に△乗鞍岳、右手前に△焼岳
が雲海を従えて望めました。
小屋背後にはジャンダルムから奥穂、吊尾根、前穂のシルエットが朝陽を受けていました。
テントを撤収し、名残惜しさと共に上高地へ向かって下山です。
岳沢の河原が広くなった場所は絶好の展望地でした。
昨日登った峰がもうあんなに遠く高くなってしまいました。
森林帯は落雷による倒木や台風の名残が顕著でしたが、半分に切った丸太の
木道で導きが施され、それも自然な感じで良い雰囲気でした。
下山。
上高地はお盆休みの入りとあって、早朝から散策の人々がそぞろ歩いていました。
穂高方面展望地 ここからの峰々、今回はまた新たな感慨で見上げました。
2017.8.13(日)
行程:岳沢小屋/幕営場ー岳沢(前穂高岳登山道)-風穴ー岳沢湿原ー河童橋ー上高地バスターミナル=新島々バス停/新島々駅
=(アルピコ交通上高地線)=松本/JR松本=(特急しなの)=JR名古屋=(新幹線)=JR新大阪=JR新三田
地図:昭文社 山と高原地図『槍ヶ岳・穂高岳』2017
メンバー:夫・自分
☆穂高へ向かったきっかけは、居間にかけてあるカレンダーが発端でした。
穂苅貞雄氏撮影の、天狗池と槍ヶ岳の写真に誘われるものを感じ、
縦走の計画を立てました。
中日(なかび)はガスがちで少々残念でしたが、大きな天候の荒れも無く、
楽しく縦走が出来ました。
今が旬を迎える高山植物にも多く出会え、充実の山旅でした。
上高地に下り、5日ぶりのお風呂へ
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〈本〉
☆山から帰ると、購読している「岳人」9月号が届いていました。
驚くこと、「槍ヶ岳」の特集でした。
(もちろん偶然ですが、何だか(勝手に)縁を感じました。)
今回歩いたメジャールートも含み、バリエーションルートの話や
挑戦者達が挑んだ記録や開拓史など、興味深い記事が満載です。
初めて槍へ行く予定の方には必読なアドバイスが。
槍に長けた方にも目からウロコの話が。
Yamaーkei COMICS
「槍ヶ岳にチャレンジ」
中村みつを 絵
中村昌之 文
出版社:山と渓谷社
☆28年前に購入した、蔵書の一冊です。
中村みつをさんのマンガと夏山登山のhow to
が解りやすく書かれており、登山初心者にも読みやすく
且つ、楽しい本です。
今回の山行をきっかけに数年ぶりに読み直してみました。
絶版ですが・・探したら購入できるかも。