マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

神戸モトコーが無くなるってか!?

2018-03-11 23:45:26 | 神戸

我々、大阪の高校生には神戸元町との接点は

学生服の下で唯一のおしゃれポイント…靴であった。

リーガルも高級だったが、クラークスやバスなどトラッド系の皮靴。

特にインポート・バスケットシューズであるコンバース、プロ・ケッズなどを

手に入れたくて、遠路、堺から神戸へ…舟で大阪湾渡った方が早い…ぐらいの

距離をノコノコ出かけたものだった。


そのモトコー(元町高架下) がこの4月に全面リニューアルのために

全店舗閉めると新聞で見て、これは行かねばならないと出かけた。

まずは、おお健在ではないか!







どうだい、相変わらずこの素っ気ないファサード。

まるで台湾か中国そのものである。

「丸玉食堂」は神戸の台湾料理の老舗。 

この手のお店で愛想なんてものは期待してはいけない。




 


ステンレスのカウンターに陣取る。

あれもこれも喰いたいが、一人ではそうもいかない。

先ずは腸詰で老酒と行くべきか。



 

 

五香粉の香りがする腸詰め。 盛り付けのラフさに笑えて来る。

これで老酒やってると、日本だか何処だかわからなくなる。



西宮「新香園」や甲子園「龍園」(今は息子たちが「琥珀」、「もやし」に)の手羽揚げの

有名店もたしか丸玉から出ているはず。

ってなわけで、手羽揚げは行っとかねば。







熱いところを手掴みで食らいつく。

サクサク。これは二人前ぐらい軽いなぁ。

ピリッと辛いタレにつけても。

 

 



見るとおばちゃん、中でうつらうつらと眠ってらっしゃる。

いいね。悠久の父祖の国の夢でも見てらっしゃるのか。 

寝かせておいてあげたいが、こっちの持ち時間の都合もある。

シメは老麺と決めてきた。

注文すると、スッと立ち上がり、鍋に火を入れる。

 





ローメン、あんかけ肉野菜そばってところか。

あ、溶き卵も入るから肉野菜中華風けいらんってとこか。

いや、商品表示法では含有量の多い順だから野菜肉けいらん…か。


途中、顔なじみの楽器弾きが一人入ってきたのには驚いた。

彼女もローメン狙いだった。ほぼ初めてしゃべった。同い年だった。

ローメンな縁である。



 


おばちゃんに「3月で閉めるってホンマ?」って聞いたら、

不敵な笑いで、「そんなん、まだまだ…」と一笑に付された。

ぴり辛なタレ作るだけでも、一億円はかかってるんやで…滑舌の悪い

台湾なまりで、アタシの耳にはそんなふうに聴こえたんだがな。

なんでタレやねん。

 

立ち退きを言われても、おそらく徹底抵抗し続ける決意を感じた。

華僑魂見せたるわ!ってとこだろうか。

ローメン、当分は喰えそうである。 

 

 


うどん新時代、細麺の足音か。

2018-03-11 22:29:28 | 大阪ミナミ

3月1日は日本橋「き田たけうどん」オープン日。

難波千日前の「釜たけうどん」は関西さぬきうどんのキーパーソン、

木田武史さんの新しい店。

混むに決まってる日に並ぶのは本意ではないけれど、お祝いのご挨拶だけと向かう。




 

 

 


 

ボクらの直前でもう麺が無くなったとのこと。 ショック…

ま、いいのだ。お祝いが主目的、また日を改めて食べるとしよう。







左のポジションがうどんを打ち、茹でるタケちゃん。 

右は天ぷらや、料理系担当の大原さん。

釜たけからの名コンビ。

麺がないなら、肉吸いでもええねんけど…とねばっていると、

なんとか、麺を出してもらえた。 あれはまかない用だったのかもしれない。







ずっとやりたかったという、なめこおろし。

今までの力強い釜たけの手打ち麺では合わなかったので出さなかったが、

今回はもちもちの延びのある細麺なので、実現した名物。





炙り牛肉うどん。 これもタケちゃんがずっとやりたいと思っていたもの。

肉吸いで有名な「千とせ」の近所だったので今まで遠慮していたという。

肉の質がまんま出てしまう怖さがあるが、大阪らしいパンチもある。

だしの上に浮かぶ脂まで炙るのがコツと明かす。

 




タケちゃん、あちこち飲んではFaceBookに上げたりしてたが、その成果ですね。

カウンターの冷蔵庫にはいい酒が揃っている。

まだ試作品のようだが、名古屋風煮込み。

ありゃ、飲まなきゃしょうがない…言い訳すな!







鶏フライはサックサク… タルタルソースには射手矢農園のキャベツが。

 





蕎麦屋で一杯を深く愛して来ただけに、これまでどうもうどん屋で一杯…には

ちょっと懐疑的であった。 特に関西の甘めのだしに酒は合わないと思ってるから。

ですがね、細麺のうどんならば食感が軽くて、お酒の仕上げに

ちゅるちゅるっと食べる、なんてことも可能に。





大根おろしに、おあげ、岩のり。

こういう何でもない、名もなきアテに、酒飲みはほろりとさせられる。

場所は、今までの釜たけうどんの筋を南下。

なんさん通りを南へ渡り一本目を東へ入る。

私なんぞ何を言おうが非力なもんですが、私からもどうかひとつ!