マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

オステリア(居酒屋)とは思えぬ心地よき小食堂

2017-10-20 00:19:55 | 京都

黒澤明、淀川長治、詩人の田村隆一…この人たちに共通するのは朝から肉を食うこと。

とにかく肉を食らう、食えることを創作のエネルギーに変えた人たちだってこと。

ことほど左様に、高齢になっても肉食は必要であるという説が出回って、

老齢の方々も肉を頬張っておられるのは結構なことである。

もちろん、ほどよく野菜もね。



さて、肉をダイナミックに食いたくて京都。堺町通蛸薬師下る「オステリア・イルカント・デル・マッジョ」。

オステリア=居酒屋だというけれど、この名で高級イタリアンもあったりするから、額面通りには行かぬ。

まずは快適に冷えたスプマンテ。 

 





肉というと焼き肉かステーキか、という時代ではなくなった。

フランスやイタリアで修業してきて、そのままのスタイルのステーキを出す店が増えた。

日本的な霜降りのとろけるような牛肉という観念を変える店が。

ここもその一軒。トスカーナで10年間修業した屋号をそのままに、

飾り気のないトスカーナの料理を楽しめる店。






ここでしか出会えない(気がする)ナスのスフレ。







なんの飾りもないのが小気味いい。 モッツァレラチーズ、塩コショー・オリーブオイル







タリアテッレ・アスパラガス

そういえば、イタリア料理でも細分化され、ヴェネチア料理、ナポリ料理、シチリア料理など

専門家されてきたのはまことに楽しいことである。

スパゲッティといえばイタリアン(ナポリタン)かミートソースしかなかった時代が哀れだがなつかしい。

ここは付け合わせもお仕着せではなく、客に選ばせる。

この辺りも現地スタイルということかな。






トマトサラダ






白いんげん豆  これも旨かった。

イタリア人って豆がお好みなんだそうな。 

 





焼いては寝かせ…をくり返すのだろう。 お待たせ加減で真打ビステッカ登場。

キアーナ牛を使うと、ビステッカ・ア・ラ・フィオレンティーナということになるのだろう。

塩をいっぱい擦り込み、ガス火のグリルで焼き上げると表面の塩が炭化し、

炭焼きのようなちょっとした野蛮な感じの焼き具合となる。







ワインは赤、カベルネソーヴィニオンで丁度いい。


口いっぱいに肉を頬張って噛む楽しさ、食いちぎる喜びがある。


これこそが肉食民族である。うお~!







ドルチェは割愛して、エスプレッソ。

エスプレッソうまし。まとわりつく脂をすっと流してくれる。

高校の時、初めてエスプレッソを淹れてくれた岸和田の神父どうしてるかな。

あの時は鼻から煙が出そうな気がした。



 


手作りっぽい看板もまた、いいんではないでしょうか。


肉を食いたい夜、イタリアン気分の時にぜひ。


 

コメント
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