マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

またも煙関係で・・・

2008-06-22 01:15:54 | 

尼崎市の焼肉店軒数はやたらと多いそうで、知られていない小さな店
にも、焼肉黒帯上級者がきっとゴロゴロいるにちがいない。
侮るべからず。
ここは阪急塚口、線路から見える店。



「ええ酒あるで」と主人が出してきたのは大和の国・春鹿の「春日の
しろみき」、発泡性のにごり酒である。甘からず、口当たりはさっぱり。
肉にも合いそうだが、当方にごりに弱く、どうも酔ってしまうのだ。



せんまい刺で軽くジャブ



いかにも新鮮そうなテッチャンの脂。
ハラミのサシも美しい。まず、この二つでやられた。



「新鮮やからサッと炙るだけで十分やで」と言われながら、
ちょいとしっかり目に焼く方が好きなのだ。
脂は少し縮んで、カリッと香ばしくなる。
塩でいただく。






ヘルシー焼肉、特上ミノ

ここは但馬牛専門店。うまいものを食べさせたくて仕方がないという
感じの主人は、福知山の「グルメリア但馬」の出身。
そんなことから但馬牛を引っ張ってこれるのだろう。
はたして、この値段で採算が合うのか、心配になる。
すき焼きやステーキなども食ってみてえ。



焼き野菜と並んで、たき野菜(だったか?)みたいなのがあった。
通常はホイルで鍋を作るのだが、破れるからと土鍋で出てきた。
野菜だけでなく、テッチャンもサービスで忍ばせてあった。
これってずいぶん、違うものになってないかね・・・?



シメに、石焼きカレーうどん。左手前はチーズが溶けている。
う熱っちい! 熱いが、美味い!
主人に「うどん食べてからご飯入れりゃいい」と言われ、
ご飯がついて来たが、これは主人のサービス。
「汁残さなアカンで」としつこく言われる。
ご飯を引っ掻き回して食べる。
チーズと玉子でまろやかになるというか、カレーがぼけるので、
うんとカレーは辛くした方がいいと思うのだが、どないぞ?



ちょいと強引な主人と、笑みを絶やさない女将とのコンビネーションがいい。人気なのもわかる。



決してリッチな店構えではないが、コスパに優れたまっとうな店だ。


   阪急塚口 南西3分  「焼肉のリッチ」

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京都で最古の

2008-06-21 01:43:58 | 

焼肉屋といわれる店が、十条にある。
神戸長田の「映ちゃん」と同じタイプの、もみダレ一発。
つけダレは出さない。
つけダレを始めたのは、「食道園」といわれる。
アツアツに焼いた肉を冷ます目的もあった。


特製味噌と薬念を混ぜた濃厚なもみダレで、
アバラ、テッチャンなどを一緒くたにササッと揉み込んで出される。
ここではF5がどうだの黒毛和牛だのと四の五の言わない。
出される肉をドーム型の鉄板の上に。



一枚ずつ焼いてたら、みるみるくっついた。
全部いっぺんにドチャッと焼くのが心得。
これだと、なぜだか焦げ付かない。
不思議だ。

口にした瞬間に判るエッジのきいた味。
うまい!そして、懐かしい!

だけど、ほとんど生を焼いて、タレを浸けるパターンと違い、
あまりにも焼けるテンポが早い。早すぎる・・・。

ビールや焼酎も悪くないが、この濃厚な焼肉には
白ごはんがよろしかろう。
メシがバカバカ食えること、この上なし。
腹へらしにはたまらん。同志社大のラグビー部が伝統的に
来るといふ。

夏のキャンプ客がここへ寄って、バーベキュー用の肉を調達して
行くのだという。ビニール袋にドドッと入れて、新聞紙で
グルグル巻いて持たせてくれる。
そこらへんのバーベキューなど、飛んで逃げる。




クラシックな焼肉が味わいたくなったら是非。
時間あらば、京都駅から歩けるぜ。
ご兄弟の東寺店・烏丸店あり、微妙に味は違う由。



    焼肉・ホルモン 『はやし・十条店』


 

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しこしこ 尼崎うどん

2008-06-19 02:04:17 | 

JR尼崎の北側はキリンの工場の再開発によって、どでかいマンション群になっている。ヤンマーやクボタなど、巨大な税金を市に納めてくれる企業もあって、工場地帯だったことを彷彿とさせる。

潮江にある讃岐うどん『はるしん』は尼崎屈指の手打ちうどん。

いちおしの釜揚げうどんを1.5玉。2玉までは同じ料金のサービス。

うどん作りは、全工程を手作業で行っている。
小麦粉も香川県産。純白より色が少しつき、香りがある。

つゆは讃岐風のいりこ、醤油も讃岐からと徹底して讃岐の味を
出そうとしている。
天かす、おろし生姜、青ねぎ

麺に太い細いがあるのはご愛嬌か。


こちらは、連れが頼んだ生醤油。
だしがあると、うどんは啜りやすいが、麺だけの場合、吸引力に
問題があるのか、啜りづらく、のつこつするのである。
今回も見事に咳き込んでしまった。
これ以上に太い麺だと尚更だ。


今さらだが、オレ、うどん食うの下手なのか・・・?


うどんには申し分ない。極めてマジメに取り組んでいるのが判った。
よくをいえばケレンのあるメニューがあと一品でもあれば愉しい。


次の店もその次もあるので、量は極力セーブした。



   尼崎市潮江1丁目 讃岐うどん『はるしん』


 

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浜は潮の匂いかソースの匂い

2008-06-06 03:07:33 | 

地元出身の江編集長時代のMeetsが取り上げて、一躍脚光を浴びた
かしみん。地元民であり、外からの視点もある人間だから、この独自の
食べもんは浜を出ることになった。
ひとまず、ご本家の「大和」を探す。



岸和田の海風に長年耐えてきただろう家屋。



玄関の三和土をいじっただけの小さな洋食焼き。
お好み焼きの前身ともいえる洋食焼きがこうして、
ふつうに生き残っているのは珍しい。



見落としてしまうような道の奥にあった「大和」。
浜の名物、かしみんは、この店から始まった。



つまりは洋食焼きの一種。
元々あったかしわ焼きと、ミンチ焼きを客の要望で一つにしたのが
この店。かしわは堅いが味のある、ひね鶏の胸肉。
ミンチは肉に非ず、ミンチ状にした牛脂のこと。



安い原材料の洋食焼きで、子供が握り締める小銭で楽しめるおやつ、
それがかしみんだったのだろう。
漁師町気質のやんちゃな悪童たちが来たという。
やんちゃな子供ほど、大人になっても忘れずに戻ってくる。

おばちゃんが焼き、おっちゃんがソースを塗り、仕上げる。
上からもミンチをパラパラ、溶けた脂によってバリッと香ばしくなる。



創業30数年。すぐ裏には白砂青松が広がっていたという。
近所には魚網を干す家が多かった。
潮騒のすぐ側で食べられたら、極楽だろうなー。
浜の人間にとって、駅前商店街に出かけるのはちょっとした外出。
老舗お好み焼き「双月」などは、贅沢でなかなか行けぬ店だった。



かしみんモダンを追加。手早くかしわとキャベツを炒め、
茹でた中華麺を一緒に炒める。
粉を丸くきれいに焼くのは、大将、熟練の技。



昔は学校帰りの中学生が多かったが、今では中学生の
小遣いでは間尺に合わない。
ここは頑固にアルコールをおかない。サイダーや牛乳が
この店の飲み物。愛想ないけど、水が一番味がわかる。



請われて作り方を教え、かしみんは浜一帯へと広がっていった。
おっちゃんによると岸和田にもくるみ餅があり、堺「かん袋」と違って、大豆あんを使った茶色い姿をしているという。かき氷を足して食す。
「こふじ食堂」の夏限定メニュー。次回、行かねばならん。



ゆっくりと洋食焼きを巡ってみたいもんだ。

      大和   岸和田市紙屋町

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岸和田は早や笛や太鼓

2008-06-06 02:28:59 | 

岸和田まで芝居を見に行った。大阪が舞台の芝居なのだが近回の旅ではここだけしかやらない。
岸和田へ降り、浜へ向かって商店街を抜けると、笛や太鼓の音が
流れる。BGMかと思いきや・・・



地車(だんじり)小屋の方から聴こえていた。ここは五軒家町。
毎年、祭の準備は五軒家が最も早いのや…と後に浜で聞いた。



こうして地車を虫干しし、風を入れるらしい。
「そうりゃ~、そうりゃ~・・・」まだ3ヶ月前なのだから、腹から声が出てるとは言いがたい。
しかし、もう気持ちは抑えられないのだろう。提灯を持った中学生にもすれ違った。祭が近付く街というのはいいもんだ。




浜へドンと突き当たると、パルテノン宮殿かというような浪切ホール。
立派な箱モノが出来ているんだなぁ。



こういう芝居だった。浜木綿子さんが座長。往年の雪組娘役トップも
もう72歳。さすがに首の皺は隠せなかったが、体もまだまだ動くし声も張れる。東京の人なのに大阪弁が達者。



個人的には花登筐ドラマの常連、臼間香世さんと楽屋で会えたのが
嬉しかった。「あかんたれ」の再放送で数ヶ月、毎日顔を合わせていたので。加藤茶さん、赤井英和くんも安心して観られた。



芝居後、岸和田銘菓の「村雨」でも買おうと歩き出す。
でも、何処の店のがいいのかちゃんと聴いてこなかった。
自動販売機もだんじり祭の法被の紋入り!



地車一旦停止線に、我が歩みも一旦停止。




随所に古い家屋が残る。泉南一帯の景気の良い頃を反映する街が
岸和田だったのだろう。



「だんじりや」とかいった店をうまく発見できず、こうなりゃ仕方ない、
浜にかしみんを訪ねるか。
地元の友人にメールすると、「かしみん、何?」と返ってきた。
地元衆でも知らない人がいるらしい。

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