マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

06.6.12 俳優のうたう唄

2006-06-12 21:21:13 | カントリー
冷泉公裕(れいぜいきみひろ)という役者さんがいます。

京都のお公家はんみたいな名前ですが、たぶん、そんな人

ではありません。文学座出身のベテラン俳優で、東京生まれ

だけど都会的な感じはせず、どこか牧歌的な懐かしさを

持つ俳優さんです。

ウルトラマンもやってたし、寅さんとか山田組の脇役と

しても得難い雰囲気を醸しだしていた記憶があります。

そんな冷泉さんがCDをリリースし、今週の金曜、

大阪心斎橋・そごう劇場でコンサートをします。

http://www.fmg.jp/m_reizei.html

音源聴いたけど、これがなかなかいいのよ。

さすが役者さんだな。たぶんに映像的で情景が浮かんでくる。

この方、ブルーグラス、カントリーも好きらしいのだ。


…って、バックをつとめるのが、昔の仲間なんだなァ。

ギターに奥沢明雄(おっくん)、ベースにラストショーの

河合徹三。丸尾めぐみさんというピアノも入ります。

当日4000円だけど、奥沢の名前を言ってもらえると3000円に

なるのだよん。
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06.6.11  柳につばめは貴方に私・・・

2006-06-11 04:15:13 | 音楽
こんな映像的な歌ないね。ずい分前ですが、東京大阪間の機内のラジオ録音で聴いてあたしゃ打たれました。こんな出だしの文句書けません。戦後復興の槌音響く銀座を歩きながら、サトウハチロー先生は戦前と同じ、柳の樹を見つめ、ぬけるような青空に舞うツバメを見たのでありましょうか。
曲は生涯5000曲も作曲した古関裕而先生。軍歌から東京五輪ファンファーレから歌謡曲、童謡なんでもござれの日本のアーヴィングバーリン。
私がそらで歌える数少ない歌曲のひとつ『夢淡き東京』です。


     柳青める日 つばめが銀座に飛ぶ日
     誰を待つ心 可愛い硝子窓
     霞むは春の青空か あの屋根は
     輝く聖路加か 遥かに朝の虹も出た
     誰を待つ心 淡き夢の町 東京

銀座名物、柳並木ってのがあったそうで、ボクがちょろちょろしてた頃にゃほとんど気にも留めなかった。聖路加たぁ、聖路加病院のことで洒落た西洋建築だったんだ。聖ルカってミッション系だぁ。
誰はだれって読んぢゃあいけない。藤山一郎風に律儀に「たれ」と行きたい。

     橋にもたれつつ 二人は何を語る
     川の流れにも 嘆きを聴きたまへ
     懐かし岸に聴こえくる あの音は
     昔の三味の音か 遠くに踊る影ひとつ
     川の流れさえ 淡き夢の町 東京

敗戦2年もたってないのだから、抑留されて帰ってこない父親のことか、配給だけぢゃひもじくて、闇屋の情報交換か、いんや、それでも恋を語るのか。藤山おとうさんは三味をしゃみと読まず、「さみ」と歌う。

     君は浅草か あの娘は神田の育ち
     風に通わすか 願うは同じ夢
     ほのかに胸に浮かぶのは あの姿
     夕陽に染めた顔 茜の空を見つめてた
     風に通わすか 淡き夢の町 東京

これもパリッシュのイラストレーションなんかを思い浮かべてしまう。
ここからは、さらにハチロー公の腕の見せ所。ダテに浅草を無頼の徒として路地から路地へと呑み歩いているわけではなかった。
しかし敗戦の記憶も生々しい時代。下町は壊滅。死者10万人だぜ。大半が非戦闘員とくる。忘れていいわきゃねぇわな。

     悩み忘れんと 貧しき人は歌い
     狭い路地裏に 夜風はすすり泣く
     小雨が道にそぼ降れば あの灯り
     うるみて悩ましく 哀れはいつか雨に溶け
     狭い路地裏も 淡き夢の町 東京

小沢昭一丈はこの上二行に泣いたと仰る。何にも無くなってしまった東京に
淡い夢を描いた時代。そんな片鱗がすべて消えてしまい、まったくちがう街になってしまって淡い夢も見られねぇことに、アタシャ涙だ。

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06.6.05  ビストロ料理!

2006-06-05 21:43:05 | 

  

福島の夜は、♪男同士でいたって色気はないけれど~シャンパン抜いて、田舎風豚肉のパテ。それから一見闇夜の茄子のようなブータン・ノワール。豚の血だよ血。スプラッターや、まがまがしいなぁ。日本の食生活からは到底考えられぬ。豚の肉やモツ、果ては血液まで料理に使おうってんだからすごいやね。たかだか100年ちょいぐらいしかおおっぴらに肉食ってない国民にはこんな発想ない。なるほど食の覇者フランス料理である。豚の血液に背脂、玉葱、生クリーム、バター、それにピラフが充填してある。それにクリーミーなマッシュポテトが添えられる。これは重めのタンニンの強い赤ワインがよく合いそうや。

 

そして白金豚のスペアリブのコンフィ。コンフィとは何ぞいな、と思っていたが、改めて聞くと、80度ぐらいの低温の油でじっくりと煮て火を通すのだそうだ。油なので味が出て行ったりせず、しっかりとうま味を閉じ込めてある、こんな料理法、日本にはねぇな。元々は冷蔵手段が無い時代の保存法だったとか。油に漬けて保存し、食べる時に火を入れ直し皮目をパリッとさせる。揚げ物よりはずっとあっさり。てぇしたもんだなぁ~。こういう油の使い方も西欧の方が進んでいる。たっぷりの白いんげんもビストロっぽくていいねっ。

こういうのでガブガブ、ワインをやっていたいなぁ。でも、いつしかお腹はいっぱいになり、天井見上げたまま動けなくなるという寸法。食えば食うほど腹が減っていけばいいのに・・・などと、アルベロでベロベロに。

      Albero    福島区福島7丁目8-7

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