ときに無性に食べたくなるピザ。粉もん人間だから仕方ない。
でも贔屓の店に行くほどの余力のない時、しょうがないから家ピザに。
だからといって宅配取るのは気が進まない。ピザの耳にまでチーズやウインナー詰めて食いたいかぇ? それにピザこそ時間勝負。できたらすぐに口へ運んで大火傷した方が、ぬるいのを食うよりいい。
上はブルーとモッツァレラととけるチーズの3種。上からエクストラ・バージンオイルをたっぷり。
「フレンチ・コネクション」で刑事役のジーン・ハックマンが齧る冷えたピザと熱い珈琲が不味そうな芝居なのだが、実に美味そうだったな。
海老、アンチョビフィレ、オニオン、赤ピーマン
大阪万博を契機にあちこちで食べられるようになったピザ。当時はピザパイなどと呼んだ。
人生最初のピザを思い出してみた。心斎橋の小大丸ビル8Fだかにあったピザ屋さん、名前も忘れてしまった。コーラとピザだった。その後は梅田シェーキーズ。どう考えてもアメリカンだった。
ピザが日本に上陸したのは戦後、六本木に「ニコラス」だの「アントニオ」「シシリー」などのレストランが続々誕生。アントニオのお父さんに会ってお話を聞いたのはもうずいぶんと昔だ。確か、最初は神戸で開店したはずだ。宝塚のアベーラ、神戸のアントニオ、ドンナロイヤこの辺りは付き合いがあったのではなかったか。
高校時代、宮崎を自転車旅行中、日南のカトリック教会に泊めてもらい、知り合いのイタリア人神父は不在だったが、賄いのおばさんに御馳走になったピザは本格派の味がした。イタリア人は食べ物にうるさいとその時知った。神父の名前はディ・ナポリ。母に洗礼を授けたその人物はおそらくナポリ人だったんだろう。エスプレッソを飲ましてくれたのも、岸和田のイタリア人神父だった。濃くて目まいがした。
ピザソースはおごり過ぎないこと。水分の出る野菜は乗せぬこと。ドォはなるべく中央へかけて薄くして、耳の部分はふっくらとするのがナポリ・ピッツァなのだが、真似などできゃしないのも分かっている。でも気持ちはピッツァヨーロ。「♪オーソ~レミ~ヨ」を歌いながら、伸ばそう。
家ピザも捨てたもんぢゃない。何枚食っても誰も文句言わない。
自分の作ったもんだ、少々歪んでいようが構うもんか。
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それにしても、何で焼いてんのん?
オープントースターかい?
せっちゃん やっぱり大阪ガスです。水分が出るので不向きとかいいますが、家ピザでっさかい。匂い届きませんでした?次回はぜひ。