マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

大衆洋食、楽天地

2008-07-15 12:15:32 | 



20年ぶりぐらいで、千日前の洋食屋「自由軒本店」へ。



創業は明治43年。屋号は初代が自由民権運動に共鳴してとのこと。




東京の簡易洋食の草分け「須田町食堂」(大正13年創業)にも
同じ名前のランチがあった。
今では、放送に適さない合の子ランチ。



これが織田作が「夫婦善哉」に書いた、名物カレー。
ルーがご飯にまぶされ、玉子が落としてある。



こいつをグチャグチャと混ぜて、ウスターソースをかけて食べる。
「う・・・懐かしい味や」昔のことなど知らんのに、そういう気になる。
賛否両論あるが、数年に一回は食べたい味。



サイドオーダーしたチキンンカツ。
肉にもう少し塩を利かせた方がよろしかろう。



この文句は織田作ではなく、うちの先代が考えたものです・・・と
説明されたが、そうでしょうとも。
織田作がこんなもの書くもんですか。



庶民のささやかな娯楽。「楽天地」で遊び、家族で洋食を囲む、或いはたまの休みにキネマのニコニコ大会で腹を抱え、帰りにライスカレーなぞで散財した、そんな丁稚さんたちの気分が蘇る。
クラシックな大衆洋食が食べたくなったら、どうぞ千日前へ。


      自由軒本店    中央区難波3

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2 コメント

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ローリン&タンブリン (ボブ浅野)
2008-07-15 22:19:59
自由軒は以前に江戸っ子を連れていきましたが反応もう一つ。まぁ私も似たようなものですが。味というより食べ方、あまり落ち着けないテーブル、、、でも浪速観光コースなんだから、と言いつつ水掛不動へ。こいさんのラブコールか銀座の恋の物語か、、なんてこれも観光ソングですね?このHPの食歌をいつも楽しんでいます。いつも見ているばかりですが、、おいしいです!
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イーティン&リッキン (管理人)
2008-07-16 14:55:28
あくまでクラシックな大衆洋食です。東京でいうと浅草国際劇場のネキにあった「河金」が近いです。あちらはカツカレー丼でしたが。
老舗が生き残っていくには、時代に合わせて多少なりとも味を変えていくものですが、こちらは奇跡のように昔のまんまと言えるかもしれません。ですから絣の着物に鳥打帽で風呂敷包みを提げて、雑然としたテーブルに身をおくのが正しいのかもしれません。ボクも東京の客人ならば法善寺さん界隈へとお連れします。懐が暖かければ「喜川」かてっちりの「浅草」辺り、なけりゃおでん「和乃子」や居酒屋「上かん屋」辺りで一杯やって、バー「路」や「238」辺りでハイボールなぞは南地っぽいことになります。
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