正面に掲げられたメニュー。 う~む、見事なまでに無駄がない。
ルックスやデザインに拘泥するなかれ、と教えてくれるのです。
これが時間と共に風合いをおびて、なんとも店になじんだ意匠に見えてくるから不思議。
キムチもお母ちゃんが漬けている。
ここへ東京の化粧品関係の女性たちを連れてきて、大喜びされたことがある。
とんぺい焼きご存じか。豚と卵が結託したメニュー。
たぶん、お好み焼き屋で、なんか違うものないのん…ってとこから生まれたメニュー。
とんぺいも、ここならではの解釈がある。 まず、分厚い豚の三枚バラが鉄板の上に。
二枚の豚バラは雌雄であり、鴛鴦でもある。
それを卵が取り持つ。 夫婦仲を子供がかすがいになるってぇ話か。 よくできてる。
コチュジャンベースの辛いソースをかけ、葱をたっぷり。
お好み焼きは、大阪流まぜ焼き。
ギュウギュウ押し付けないので、ふんわり。
甲子園に通う、根っからの阪神ファンだったが、真弓監督の時に心離れ、
かつて片岡ファンだったのが、いつの間にかガラッと村田修一ファンになった。
あんなに巨人ぎらいだったのに、村田が入った今、どう思ってるだろう。
ここではおかんのペースにゆだねるのが、一番美味いものが食べられる方法。
そのペースを乱されると、怒られたりする。
傍若無人に見えるが、こころ優しいところのあるおかん。
そういうキャラもOKな人のみ。 店の人間に何か言われて腹立てる人は近づくな。
ホルモン鍋を頼むと、鉄板の上にドンドンと煉瓦が並べられる。
テッチャン、アカセンなどが入ったかな。キムチ、ネギ、ニラ・・・美味くない訳がない。
勝手に触ると怒られたりする。 それもそのはず、角から決壊して
無駄に鉄板をびちゃびちゃにすることになる。
だしを残して食べ終わると、そこへ中華めん、たっぷりの天かす、葱が加わり、
鍋あとの麺の楽しさが味わえる。
これがむちゃくちゃ美味い。
だしは最後まで残したくない。
すっかり頂いて、ホイル鍋は完結する。
場所は新大阪のはずれ。 いえ、ホームからは一番近い店といえましょう。
新大阪の特区、と言いたいような場所だが、もうじき建設中の阪急ビルがでいると、
急に行きやすくなったりするんだろうなぁ。
お好み焼き 登美子 新大阪駅、新幹線ホームの北側すぐ 雀荘の下
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