マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

ふぅ、蕎麦屋の熱燗

2014-02-07 16:44:19 | Weblog

年中、蕎麦屋で一杯は好むところだが、冬場はことさら。

冷気を避けて蕎麦屋へ飛び込んで、燗酒を所望する。

でも蕎麦屋ならどこでもいい、というわけでもない。

 

    



私好みの「豊の秋」(島根)。 かえりを摘まみながら。







ここ「なにわ翁」の素晴らしさは、酒肴のレベルの高さ。







店主は蕎麦に集中するので、料理はお母さんが担当なさる。

いい肴があると、どうしたって酒ということになる。







器もいいのはさすが骨董の街、老松町。

天麩羅出して欲しいって言うのだけど、主人勘田さんはなかなか首を縦に振らない。







その頑固さは、「翁」高橋邦弘さんゆずりなのかもしれない。

ゆくゆくは蕎麦だけでって思ってるのかもしれない。

だが大阪人ってのはあれこれ食べたい、口卑しい民族だってことをお忘れなく。

さて、お蕎麦。

牡蠣そば、ねぎそば、蛍烏賊のそば、白子そば…

いろいろな種物もそそられるのだが、腹具合と懐具合をかんがみ…

「ざる一枚~!」







蕎麦は気持ちをしゃんとさせてくれる。

きりっと冷水で締める冬場の蕎麦は尚のこと。







山葵はつゆに溶くのも自由だけど、山葵をダイレクトに感じたい向きは
蕎麦切りに乗せてたぐるのもよろしかろう。

だけど注意したいのは「…でなければならぬ」はご法度。
別に作法もへったくれも、そんな食い物ではない。もっと自由でよろしやん。







ああ、微かな香りがいいねぇ。どこかナッツのような、土の香りがするんですなぁ。
田舎もないのに田舎を思い起こす。

後は大急ぎで啜る。その間に残りの酒もやっつける。
乾いてきたら酒をピッピッとかけるのもまたよし。

残ったつゆも、湯とうで出される蕎麦湯できれいさっぱり。
このまんま土瓶敷きになりそうな。







良い店になったなぁ…。 

開店の頃からいただいてるが、さてこっちはそれだけ進歩したのであろうか。

んなわけゃないわなぁ。



 


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