マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

ハイカラなり南地の一夜

2019-06-15 22:57:55 | 大阪ミナミ


  法善寺を西へ抜けた表参道。

  アラビヤコーヒー、天ぷら島谷、インデアンカレーなどと並び、

  今も生き残る、バー238。 ふみやと読む。

  
  


  昭和23年8月の創業。

  ここへは映画評論家の滝沢一先生に連れてきてもらった。

      35年は前の話。 その頃、オヤジさんも若かった。

  さてと…ここのスペシャリテがこれ。キャベツいため。


  


 メニューなどあるぢゃなし。 師匠が「キャベツやってくれるか」

 言うてたのを真似て、キャベツやってください…というだけ。

 あれから幾星霜。

 角のハイボールとキャベツ。 かしいだバックバーと共に、ここ238の

 確固たる魅力。


   


 ここで一息いれて…

 精華小学校ウラの洋食店へと向かう。 

 

  


 「重亭」みたいな店で、独りナイフフォーク使いながら、ビールの小瓶を

  やってるような親爺になりたかった。

  たしか戦前にも重亭があったと何処かで読んだが、その直系ではないらしい。

  そもそも自由民権運動から自由ということばが巷で流行り、大阪で最初のホテル

  自由亭ホテルが開業したり、大衆洋食の自由軒本店ができたりした。


  
  


 オムレツ…付け合わせのスパゲティーなどが律儀で好感持てる。


  

  
 コロッケでもポーツカツ、ビフカツでもなく・・・。

 メンチカツ。


  


  シメは典型的スタイルのオムライス。

  半熟オムレツをご飯のいただきに乗せ、ナイフでおなかを切ると、

  半熟な玉子ゲルがご飯の斜面をどどど…と雪崩のように滑り落ち、

  結果的に裏巻きになるというパターンのオムライスもあるが、

  やはり、フライパンをあおり、薄皮一枚巻きあげるオムライスこそが典型。

  さすがでござんした。