マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

十三、復活の狼煙!

2014-06-03 22:10:37 | 

 3月7日以前の十三ションベン横丁。

 正確には一本東側の線路沿いの路地こそがそれで、ここは中筋通り。

 だが十三好きは、ここもひっくるめてションベン横丁と呼ぶ。

 

   


3月7日はまだ寒かった。

朝6時ごろの出火により、11時間も燃え続け、36軒が灰になった。



       


    
ションベン横丁のある阪急電車「十三」西口は80日余りを経て、6月1日ようやく開通となった。

それに先んじて、飲食店は復興を待たず、仮店舗で営業を再開していた。




        



中筋通りの入口にあった居酒屋「十三屋」。

昼間から飲める、安くて美味い十三のランドマークだった。

それが東口の路地裏で4月末に再開した。喜ばしい。


  
      



成田一徹さんの切り絵のような、雨上がりのせまい路地。



        


十三というのは不思議な街だ。 

梅田からひと駅だが、淀川を挟んだ飛び地の繁華街で、どことなくペーソス漂う街。

高度成長期、大阪湾を臨む臨海工業地帯がもくもくと黒煙を上げ、

神崎川はドブドロになりながらも、経営者はキタ新地へ。

工員さんたちはこぞって十三のキャバレーやクラブに遊び、英気を養った。

「がんこ寿司」なども、十三で生まれ、その時代の空気を吸っている。



       


もちろん、ションベン横丁は良い時代も悪い時代も目撃してきた。


        



そんな空気の中で飲むのは、十三そのものを味わうことで、痛快この上ない。



         



ミンチカツは十三屋の定番。

今までの敷地の半分、いや、三分の一になったかもしれぬが、

十三とは切っても切れない間柄。

まだ、中筋通りがきれいに整備され戻って来れるまで、1年やそこらはかかるだろう。

それまで、どうぞこちらをご贔屓に、と言いたい。



   

 

 帰りには、ホルモン「まる武」へ。

 ビニシーの通りに面した、鉄板の前が特等席だ。