勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

京銘菓・阿闍梨餅

2020-09-17 21:44:15 | Weblog
如常の1日。ここ数日は爽やかな秋の訪れを感じていたが、今日の総社は時雨空の下、蝉も鳴き、日中の気温も28℃と蒸し暑くなった。でも、少しずつ、季節は前へ進んでいる。

さて、先日ご来寺されたお客様より京都の銘菓「阿闍梨餅」(阿闍梨餅本舗・満月)を頂戴した。栞によると、「阿闍梨様のあじろ笠と餅にちなんで名付けられた銘菓。様々な素材を伝来の技法で練り合わせた餅製の生地で、質の高い丹波大納言小豆を材料とした粒餡を包み、焼き上げたもので、しっとりとした皮と、あっさりとした餡の調和に独特の風味を持つ逸品です」とある。

Gikoohは頂戴したものは先ず御本尊様に御供えしてから戴く。今回は老舗の珍菓。いっぷくのひと時を大切に楽しませて頂こう…。

そこで、境内に咲く花を摘んできて、香を焚き、花達を愛で、煎茶でいっぷく。ここはアナログの世界…。うーん。美味しい。至極の舌鼓。こんな時間が持てることを有難いと思う。

皆さまはコロナ禍のなか、平素の日常生活を楽しんでおられるだろうか。ストレス社会だけれど、心を遊ばせることは必要だと思う。心を遊ばせるのには、生活空間に生花など自然美を取り入れて、その部屋でお茶でも珈琲でも飲むと良い。きっと心が洗われるような感覚になるだろう。
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菅義偉内閣発足

2020-09-16 22:01:47 | Weblog
本日、菅義偉内閣が発足。

論語の孔子曰く、
・十有五にして学に志す。
・三十にして立つ。
・四十にして惑わず。
・五十にして天命を知る。
・六十にして耳順う。
・七十にして、心の欲する所に従えども、矩(のり)を踰(こ)えず。

第99代首相、菅義偉氏は1948年生まれの71歳。孔子の御教えによれば、70歳になれば自分の欲するままに言動しても、決して軌道をはずれることはない修養の極致という。どうか、ご健康で活躍されることを心からお祈り申し上げたい。

論語の「政は正なり」と示されるように、政治の要諦は「正しいことを正しく行うことが肝要」なので、安寧の世になって欲しいと願う。
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石材の花入れ

2020-09-15 21:35:14 | Weblog
午前中は茶道の稽古や、来客など8名様にご来寺頂いた。「静」の日も、「動」の日も、時間は同じように過ぎて行くから、一瞬一瞬を大切にせねばと思う。

さて、この御堂は小さいけれど境内にある勝福寺の「鎮守堂」。御神体は秋葉明神様をお祀りしている。寺は仏様の空間だけど、境内全域も神様の聖域になる。Gikoohはこれまで唐津の花入れ(陶器)に榊を挿してきたのだけれど、この場所は風通しが良く、強風の際には今まで何度も倒れては割れてしまうのが気掛かりだった。

ところがこの度なんと、しかも御本尊様の縁日に石材の花入れをご寄進頂いた。これは重たいので、簡単には倒れそうにもなく、とても有難い。

今年はコロナ禍で寺行事そのものは少ないけれど、世が平常に戻れば直ちに活動が再開出来るように、アヒルの水かきの如く様々な目標に向かって4~5つ程計画を進めていることがある。具体的になれば紹介したい。
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いいあんばい

2020-09-14 22:09:04 | Weblog
今年は新型コロナウィルスの影響で、寺行事の中止や延期、大勢ご来寺頂いていたお客様も少なく、かといって暇な時間はないけれど、比較的閑かな日々を過ごしている。

今日は野菜の種を色々植えた。大根、蕪、水菜、春菊、ブロッコリー、ホーレン草…。上手く生育してくれたら有難い。

写真は、五右衛門風呂。16年前の2004年に建てて以来、頻繁ではないけれど、度々焚いている。焚き物は、庭木を剪定した雑木など。今どき五右衛門風呂など古臭いかも知れない。でも身体の芯からポカポカといい塩梅。
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密にならないように子供茶道

2020-09-12 22:11:24 | Weblog
午前中は小学生の子ども茶道教室があった。密の空間にならないように、10人の子ども達を今回は3グループに分け、御菓子の取り回しはせずに、また御茶碗も同じものを使わないなど、感染予防にも楽しく努めている。

でも早く新型コロナウイルス感染症が収束して欲しいと、毎日思う。この疫病がなくなれば、あれもしたいこれもしたいと期待に胸が膨らんでいる。

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2020-09-11 22:06:10 | Weblog
如常の1日。今日は野菜の種を撒くための準備をした。草を取ったり耕したりと、なかなか手間が掛かるけれど作物の生育は楽しい。

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二百二十日

2020-09-10 22:07:09 | Weblog
9月10日。暦の上では「二百二十日」。立春より数えて210日目を二百十日、220日目を二百二十日といっていずれも今の時期に発生する台風は特に勢力があり、稲の開花時期でもあるため農家に恐れられるなど、厄日とされる。

近年は台風に限らず線状降水帯、竜巻、地震、新型コロナなど、災害がいつ身に迫るか分からない環境だけれども、出来る範囲で防災意識を心に留め置きたいと思う。

今日は、母経由でGikoohが幼少期より、そして今尚何かと気に掛けて下さるご年配のご婦人様より、立派な車海老を頂いた。Gikoohのリクエストでエビフライにしてもらった。平素は質素な食事が多いのだが、思いがけず「ごっつぉー」(ご馳走)になった。有難い。
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重陽の節句

2020-09-09 21:41:13 | Weblog
昨朝、本堂の気温が1か月以上ぶりに25℃まで下がり、今朝は更に23℃と清々しい空気に包まれた。

さて、9月9日。今日は重陽の節句。菊は仁徳帝の頃、百済より菊を貢献されたとある。御室仁和寺に伝わる華道御室流では、この日は菊を生けるという伝花がある。菊は1年で9月が最も美しく綺麗で、菊の生命は「葉に力」があること、色は白色を最上とし、次に黄色、次に赤色と格付けがなされている

『御室流華道教書』(御室流華道総司庁)には、重陽(旧暦9月9日)は月と日と九陽の数に叶う故に重陽の節句といわれ、公事根源に「9月9日は節句して待れば菊花の宴行はる之を重陽の宴と申すあり」

古来、宮中においては菊の生命力に肖って、菊花を酒に浮かべて長寿を願う菊花の宴が行われ、これを重陽の宴といい、菊の節句ともいわれている。その後、人々に愛され続け、9月9日は「重陽の節句」として民間にも広まっていった。

※菊の花言葉は、明るい。高尚。

現在では、重陽の節句に「菊を愛でて長寿を願う」慣習は減少しているのかも知れないけれど、たとえ1人でも関心を持って頂ければ有難い。

因みに、掛け軸は故事「虎渓三笑図」。これも意味が深いので、いずれ絵解きをしたいと思う。

朝茶飲む 僧静かなり 菊の花(松尾芭蕉)
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台風通過に用心

2020-09-06 22:15:31 | Weblog
総社市においては、午後3時頃から風と共に雨雲が空を覆い、夜9時過ぎから本降りになった。皆様がお住まいの地域はいかがだろうか。岡山在住のGikoohでさえ未明の台風襲来は不安だけれども、しかしこの度は特に九州地方にお住まいの方々のお気持ちはいかばかりか。とにかく無事を心から祈りたい。

午前中に寺で上げ法事があった。勝福寺では、祭壇の供物は施主様にお任せしているので家により内容は様々なのだけれども、今回は気持ちの籠った見事な祭壇飾りだった。紹介は遠慮するけれども、Gikooh自身が行く末に往生した時も、こんな風に供養してもらえたらな、ふと思った。そう、何回忌になっても供養してもらえる故人様は幸せだと思う。

写真は法要前の本堂内から。本堂にエアコンはないけれども、少し凌ぎやすい気候になった。
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台風の接近に用心を

2020-09-05 23:09:55 | Weblog
台風10号の動きが心配される。大難は小難に、小難は無難であって欲しい。

4日ぶりの日替わりになった。多用ながらもお陰様で元気にさせてもらっている。今日は修理のため1週間ほど預けていた愛用のSONY製のデジカメが無事に戻ってきたり、農業を営む山形在住の友人から高級果実の「プラム」を恵贈頂くなど有難い1日になった。

早速、御本尊様に御供し、ご家族の健康と繁栄をご祈念申させて頂いた。明日は、Gikoohも台風接近に備えて簾を巻いたり、屋外にある暴風の影響を受けそうな道具類を片付けたいと思う。
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