8月31日。昼の蝉の鳴き声は小さくなり、夜の虫の音は大きくなり、いよいよ8月も過ぎ去ろうとしている。Gikoohの夏は7月24日から8月13日まではお盆の棚経、14日には万燈会、その後は連日の猛暑に煽られながらも如常の日々を無事に過ごせたことを有難く思う。皆さまは夏の疲れなどは出ておられないだろうか。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言い習わしのように、もう少しの辛抱で快適な気候になろうから、それを励みに生活したい。
さて、清浄な気持ちで9月を迎えたいと思い仏器を磨いた。仏器の素材は真鍮なので、時間の経過とともに表面が酸化して黒ずんでくるのだけれど、「ピカール」という金属研磨剤で磨いてやれば再び黄金色に輝くのだ。
Gikoohは御仏をよく供養することにより、御仏の内面から滲み出る慈悲の力が境内全域に広がると思っている。寺は実に多様の方々がご来寺になるので、ひと時でも癒しを感じていただければ有難い。
明日9月1日は防災の日。関東大震災(1923年、大正12年9月1日午前11時58分発生)から100年の節目。二百十日。手元のCASIOの電子辞書によれば、二百十日は立春から数えて210日目。ちょうど中稲の開花期で、台風襲来の時期にあたるから、農家では厄日として警戒するとある。
いずれにせよ、9月1日という日は平素とは違う雰囲気の漂う日という感があるので、何事も無事を祈りたい。