今日8月24日は地蔵盆。写真は勝福寺山門前におられるお地蔵さま。地蔵盆はおもに児童の祭りとして、町々の人々が町々の地蔵尊に供物や燈明を掲げて子ども達の無病息災を祈る日。最近では地蔵祭りをあまり見かけなくなって寂しいけれど、死後の利益のみならず、疫病除けの意味合いもあるので、是非共伝えていきたい行事だ。
この赤い頭巾や前掛けは、近所のご婦人が長年いつのまにかそっと付け替えて下さっている。先日のMBS放送の『情熱大陸』もそうだけど、眼に見えないところでスポンサーや支援者あってこそ成立することも多く、寺にとっても檀信徒皆さまの支援は法燈を護る上においても本当に有難い。
さて、今日は下泉全暁先生著の『仏さまの功徳を説くお話』(青山社)からお地蔵さまの功徳を抜粋して紹介させて頂こうと思う。
お地蔵さまの功徳を説いた『地蔵菩薩本願経』の「見聞利益品」には、この世の衆生であれ、あの世の者であれ、地蔵菩薩の名前を聞き、姿を見、功徳を願い、礼拝供養する者は、決して苦しみの世界に赴くことはなく、天人や人間の世界に生まれ変わることが出来ると説かれる。
また、衆生が臨終を迎えた時、地蔵菩薩の名前を耳にし、姿を拝見出来れば、苦しみの世界に生まれるはずであった者でさえも、自らの罪障が消え去り、安楽な世界に行くことが出来ると説かれる。
「至心に地蔵菩薩の身に帰依せば、寿命がいよいよ増して、罪障を除く」『地蔵菩薩本願経』
「至心に地蔵の像を瞻礼せば、一切の悪事みな生滅せん」『地蔵菩薩本願経』
勝福寺のお地蔵さま。皆さまはスマホやパソコンからご覧になられていると思うけれど、画面を通してでもお地蔵さまの霊験が何かしら届けられればと願っている。そして、新型コロナで療養されておられる方々、豪雨等で被災されておられる方々、間もなく新学期を迎えるに当たり不安な気持ちで過ごされているお子さん達、皆さまでお地蔵さまを拝まれたい。
御真言は「オン カカカビ サンマエイ ソワカ」