勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

香合立て

2010-02-10 21:54:08 | Weblog
今日は一昨日の日替わりで書いた香合を飾る「香合立て」について。

香合は刻みの伽羅・沈香・白檀など香木を入れる容器のことで、香木で作られた物、陶器や磁器の物、桑や桜など木製で作られた物の多岐にわたる。

写真の香合は奈良の東大寺を改修した折に出た古材で作られた物で、精緻な不動明王が彫られている。Gikoohは大分以前からお不動様とは様々な場面でご縁を頂いているが、この香合を手にした時は感動で手が震えた。

この香合はよく使うのだが、平素の置き場所について「蓋をしてしまうと、せっかくの御姿を拝せない」とずっと考えていたのだが、先日ふと林鶴山さんに台をこしらえて頂こうと思い立った。そして出来あがったのがこれだ。雰囲気、大きさ、厚さのバランスが絶妙な逸品になった。明日はこの台の裏側をupしよう。たとえ小さな道具であっても、ただの台にさせない高度な手技は名工の由縁である。

香合は貴重な御香を保管するものだから、香好きであれば拘る人も多いのではなかろうか。Gikoohも香合は戴き物も含めて沢山持っている。ところが、昨年12月に京都の香木店で好みの極致ともいえるジャワ産の沈香と出合ってから、日本に2つとない木製の香合を持したいと思うようになった。Gikooh好みのそれを作ることの出来る人、日本全土の職人を見渡してみて林鶴山さんしかおられず、現在制作を依頼させて頂いている。完成すればこちらも紹介しようと思う。

さて、今日は5月の勝福寺仏教講話「特別法話会」でご来山予定の民謡歌手、守安睦夫さん(キングレコード)をお迎えし打ち合わせさせて頂いた。抜群の歌唱力でご参加の方々を喜びの世界へ誘って頂けると思っている。また詳細が決まり次第お知らせします。
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