遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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近江商人屋敷めぐり

2016-10-26 03:47:42 | 行ってきました
   商人屋敷の一角
   保存地区 五箇荘金堂地区案内板    商人屋敷の町並み

社会科学科クラス会の最終コースは近江商人の屋敷巡りであった。いわゆる著名な近江商人の数は多く、事業に成功するには個人の才能だけではなく、この土地に固有の習慣、哲学などの影響があったと思われる。

近江発祥の企業としては、高島屋、大丸、伊藤忠、トーメン、兼松、日清紡、東洋紡、東レ、ワコール、西川産業、日本生命、武田薬品、トヨタ自動車などがあり、この地区出身の創業者、経営者は枚挙にいとまがない。

その哲学は、三方よし=「売り手よし、買い手よし、世間よし」、始末してきばる、利真於勤(利益はその任務に懸命に努力した結果に対する「おこぼれ」に過ぎないという考え方であり、営利至上主義の諫め。)陰徳善事(人知れず善い行いをすることを言い表したもの。自己顕示や見返りを期待せず人のために尽くすこと。)など、資本主義・利益第一主義ではないといえる。

実際その屋敷の1,2を見ると、確かに豪奢ではなく、ムダの少ない作りに見える。山や海などむき出しの自然と対峙している土地柄ではなく、ゆったりと掘割が流れ、舟板塀(船の廃材を利用した板壁)の壁がめぐらされた平坦な街並みである。

こういうところでは確かに冷静に周りを見回す余裕が生まれる気がする。また歴史を見通し、いろいろな立場の人たち(いわゆるステークホルダーよりまだ広く)に思いを巡らし、適切な判断をするのだろう。

現役の頃この地を訪れていたら随分影響を受けていただろうと思う。

   外村繁邸
   同上アプローチ

   外村繁邸の隣りにある本家宇兵衛邸入口
   玄関脇にある川戸 外の堀とつながっており、鯉が行き来する
   座敷
   台所土間に置かれた移動車
   離れ跡のある中庭
   凝った広い庭

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