blog 福祉農園通信・龍神伝心

アジアモンスーンに吹かれて
共生の農業
見沼田んぼ福祉農園 

2010年 猛暑の8月の空 そして9月の空も猛暑

2010-09-04 | 農作業

干ばつの夏
見沼基本計画(素案)の[トラスト保全1号地エリア施策の方向性]に、
「水田の保全を図るため、農業の担い手の確保・育成や、経営安定化に向けた支援、
耕作放棄地の解消などを推進していきます。」とある。
水田農業促進の方向が示されたわけだが、「トラスト保全1号地エリア」は、
福祉農園もそうだが、専業農家が苗木栽培や里芋、八頭、生姜等の根菜を中心にした野菜の栽培行う畑作地帯。
見沼田圃では水田農業から畑作農業へ転換が奨励され、見沼の営農者たちは畑作に励んできた。
見沼田んぼ守り育ててきたのは営農者たちです。
見沼田んぼの保全の主役である営農者、その多くが畑作農業を行っている。
彼等の声や気配を見沼基本計画(素案)から感じらない。
水田農業と畑作農業は用土の物理特性に違いがあり畑作と稲作は農法上矛盾し対立する面がある。
米は国の食糧政策の根幹であり、
国は米の価値を守りため米生産に関して生産調整が行われている。
特に新規開田は困難が伴う。
見沼基本計画(素案)では、国の農業政策から離れ、
新規開田による水田農業促進の方向が示されたわけですが、
トラスト保全1号地エリアでは数年前から脱法行為と思われるNPOによる
新規開田が行われ、彼等が行う「冬水田圃」なる農法により、
地下水位が上がり苗木や根菜類の根腐れなど
農作物や苗木に被害が出ています。
大地は全て地下で繋がっている。
水田農業と畑作農業を共生可能なものにするためには、高度な土地改良・構造改善事業が必要になる。
その費用負担を誰が負うのでしょうか。
地権者であり営農者でもある。彼等の理解と協力なしには基本計画の作成は困難。
税金を使って、このよう計画を作りとは住民監査請求を起こすと怒る人が既に出ている。