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ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

防府市からの質問と要望書に対する回答

2012-04-13 | 震災瓦礫問題

3/19に「環境と自然エネルギーを考える市民の会」の方が、防府市長へ、がれきの広域処理に関する質問と要望書を提出されていました。

防府市から回答が来たそうですので転載します。

答えにも何にもなってませんね。①~⑪ の具体的な質問には何も答えていないという失礼さ。

何も答えられないのにどうして受け入れることだけ決めるのでしょうか?

電話への職員の反応と変わりないですね。市民の皆さんはもちろん、県民としても到底理解できるものではありません。

何度も言いますが、風は一年中吹いています。防府市だけで決めていいものではありません!


 市長の震災瓦礫受け入れ表明に関する質問及び要望書

日頃より市政においてご尽力くださりありがとうございます。
私たちは福島原発事故を契機に未来の子どもたちに残すべき環境とはどういうものかを考えようと母親たちを中心に発足した市民団体です。これまで、福島から避難された方のお話を聞く会の開催や、講演会に参加するなど様々な機会を通じて学習活動を重ねてまいりました。

この度、松浦市長は3月13日の記者会見において東日本大震災で生じた瓦礫(以下、瓦礫)の受け入れをいち早く表明されました。その理由として「2009年の豪雨災害の際に全国から受けた支援への恩返し」をあげておられます。私たちも頂いた恩をお返しするべく被災地の復興支援に力を注いでいきたいとの思いは市長と同じですが、瓦礫を受け入れることに対して多くの不安を感じています。
新聞報道により、16日午後4時までに寄せられた185件の賛否の意見のうち、139件が反対の意見だったと聞き、同じように不安に思う人々が多数いることを実感しました。

広域処理の瓦礫は宮城県・岩手県の瓦礫が対象なので安全だと言われていますが、IAEAの国際基準では100ベクレルを超えた放射性物質は低レベル放射性廃棄物処分場に封じ込められてきました。
原発事故前には1㎏あたり100ベクレル以下という規制だったのが、今回8000ベクレルに引き上げられました。
80倍です。

放射能物質の飛散は目に見えないだけに、どこにどのようなホットスポットが存在しているか計り知れず、調査の方法もサンプル調査であるため、実際には瓦礫の放射能物質の量についても正確に把握できるのか疑問です。

2月11日の朝日新聞の記事にも宮城県の薪ストーブの灰から1kgあたり5万9千ベクレルもの高濃度の放射性セシウムが検出されたとあります(資料①)。

このほか、千葉県柏市では焼却灰から国の埋め立て可能基準を超える放射性物質が検出され、最終処分場への焼却灰の搬入をやめて一時保管をしています(資料②)。また、群馬県伊勢崎市では一般廃棄物処分場の浸出水処理水から、放流水の放射線量限度を超過する放射性セシウムが検出され、放流が中止になっていました(資料③)。

このように、瓦礫を受け入れるにあたっては、様々な課題があり、対策が必要です。



① 市長は、「瓦礫受け入れ表明」とともに、今後被災地の復興に対して、どのような支援を行っていくつもりですか。
具体的に考えておられるならば、防府市としての予算はどのくらいですか。

② 市長は、原発事故後に国が一般廃棄物(焼却灰等)に対して80倍に引き上げた「処理基準」について、どのように考えておられますか。また、今回の瓦礫受け入れの基準については、どのように考えておられますか。

③ 受け入れる瓦礫の放射性物質は誰がどのように測定するのでしょうか。
また、測定されるのならば、データはきちんと市民に公表されますか。

④ 瓦礫は三田尻港へ航路で搬入されるとお聞きしました。港は一般市民も利用する場所です。
港での一時保管時の安全確保はどのようにされるのでしょうか。
またクリーンセンターへの輸送はどのようになされるのでしょうか。

⑤ 瓦礫には微量ながらも放射性物質が付着していると考えられます。
焼却によって放射性物質は濃縮され、焼却炉自体が放射性物質によって汚染されることが心配されますが、その対策はどのようになされるのでしょうか。

⑥ 瓦礫の焼却灰は、どのように測定するのでしょうか。
100ベクレルを超えれば国際基準上は特別に管理すべき灰です。どのように管理されるのでしょうか。

⑦ 焼却炉から放射性物質が飛散する可能性を考えたとき、乳幼児・妊婦・子どもたちへの健康への影響が気になります。
焼却炉の排気については、どのように検査を行うのでしょうか。

⑧ 焼却灰は最終処分場に埋め立てるそうですが、群馬県伊勢崎市のように最終処分場の放流水から基準値を超える放射性物質が検出された自治体があります。
処分場の放流水については検査を実施する必要があると思いますが、どのような対策を考えていますか。

⑨ 瓦礫の海上輸送から埋め立てまでの各作業を行う労働者への被曝が懸念されます。
安全対策についてはどのように考えていますか。

⑩ 防府の農作物、水産物、工業製品等に対する風評被害もしくは実被害、さらに観光業への風評被害が懸念されますが、対策及び補償についてはどのようにお考えでしょうか。

⑪ 受け入れの具体的スケジュールはどのように考えていますか。
特に市民の合意はどのように得るのでしょうか。



市長には市民の命と暮らしを守る責任があります。
以上のことがきちんとなされないうちは、安易な受け入れをしないようにお願いします。

人間が人間らしく、安心して幸せに暮らせる環境を未来の子どもたちに残していくことが、私たち大人の責任です。
そういう誇りのある防府市政を市長が担ってくださることを今後期待しております。


なお、これらの質問に対しての回答を早急に文章でお返しくださいますようお願いいたします。




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