ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

【日本中のお母さんに読んでもらいたい!】竹野内真理さんのIAEA本部に出した27の質問

2013-06-19 | 放射能汚染

(管理人より)

竹野内真理さんは、翻訳家であり、ジャーナリストでもあるお母さんです。内部被曝に関する本の翻訳をしていらっしゃる方です。

ご本人の了承を得て竹野内さんのブログより転載させていただきます。IAEA本部へ公開質問をされていますので全文(日本語のみ)転載します。 竹野内真理さんは首都圏で福島原発事故の際、被曝をされ沖縄に避難していらっしゃいます。ご自身と子供さんの体調変化が起きるなど、実際に被曝をさせられた側に立って、現在活動をされています。体調のお悪い中、IAEA本部まで行かれています。

私は日本中のお母さんが、竹野内真理さんの本を読み、「田中正造」になれば原発は止まるのに、放射能は拡散させられないのにと思います。

人間と環境への低レベル放射能の脅威―福島原発放射能汚染を考えるために
ラルフ・グロイブ、アーネスト・スターングラス、肥田 舜太郎、 竹野内真理
あけび書房
低線量内部被曝の脅威―原子炉周辺の健康破壊と疫学的立証の記録
ジェイ・マーティン グールド、肥田 舜太郎、 竹野内真理、齋藤 紀 他
緑風出版
原発閉鎖が子どもを救う
ジョセフ・ジェームズ・マンガーノ、戸田清、 竹野内真理
緑風出版

 

参考動画


2013年6月19日水曜日  27 Questions to IAEAへの27の質問(日英)

英文が読みたい方はこちらへ(竹野内真理さんのブログ)⇒http://koukaishitsumon.blogspot.jp/2013/06/27-questions-to-iaea.html 

IAEA本部に出した27の質問を掲載します。

ただし、ファイナルバージョンでは、「なぜ火力発電の設備容量で電気が足りているのに、火力を停止して大飯を動かしたのですか?」という以下の質問を切り分けたので、28問になっていますが、内容的には同じです。

これに対し、IAEAの広報部長のGas氏から丁寧なお手紙を頂き、ほとんどの決定は各国政府に権限があること、そして放射線被曝問題については、UNSCEAR(放射線影響に関する国連科学委員会)に問い合わせることを提案いただき、UNSCEARの方には、お会いすることができてよかったです。ただIAEAの人との面会は拒絶されてしまいました。 

Gas氏からの手紙はこちらhttp://savekidsjapan.blogspot.jp/2013_06_01_archive.html
(皆さん、国連科学委員会UNSCEARへの働きかけもやりましょう~) 

ただ、原発の安全性については、やはりIAEAが管轄ですし、「アジア諸国に近い日本海側で今度事故が起きたら、世界の経済に波及し、文明や人類の存続、すなわち貴機関の存続にもかかわるのではないですか?これは原発推進・反対を超えた問題ですから、どうか、技術的な理解のある人と面会させてください」と再度お願いしました。
お断りのメールでは、IAEAのウィブサイトをご覧くださいというのと、加盟国と一緒に報告を作成するつもりだという話。つまり、日本政府によるのです。日本政府が変わらなければどうにもなりません。(だから私は今ブログで日本の政治家のスキャンダルも掲載しています)以下引用。

今、日本政府はなぜか、安全の確立されていない大飯原発を動かし、さらに沸騰水型はすべてとめて、加圧水型だけでも動かそうと画策しているようですが、人知を超える自然災害に加圧水型だからといって耐えられるとは、到底思えません。

(福島で沸騰水型を使った巨大地震の耐震に対する実験がすんだので)もしかしたら、今度は加圧水型の耐震性を日本の国土を使って実験しようというのでしょうか??? 

以下は質問内容の詳細記述 

第一部     被曝による健康問題 

1.福島では、事故前は文科省の調査で空間線量がガンマ線で福島は0.038mSv/hであったのに、現在は、原発から放出された放射性微粒子の存在のため、その何十倍、何百倍という線量で子供たちや妊婦まで暮らしています。政府の「年間20mSvまでよい」という線量はX線に換算すれば、年間400回にも相当し、そのうえ日々、呼吸により、計測されず、体により害をもたらすとされるアルファ線核種、ベータ線核種まで吸い込んでいます。福島の子供たちの間では、「何歳まで生きられますか?」「結婚もできない」「どうせ病気になって死ぬんでしょ」と子供たちの間で言われているといいます。このような残酷で異常な事態をどう考えますか?IAEAは、少なくとも福島の子供たちは即刻避難させるべきとは考えないのですか? 

2.2013年2月13日、福島子供たちの検査の結果、38000人の福島のうち、3名の小児甲状腺がん、他に7人の子どもたちにガンが強く疑われているというニュースが出ました。日本の子供の甲状腺がんは事故前の国立がんセンターのデータでは、10万人に0.6人程度が平均的ですから、少なくとも13倍、最大で44倍に当たります。憂慮する事態を受け、汚染地帯からの子供たちの避難を勧告すべきではないですか?チェルノブイリと同様に、さらに多数の子供たちががんの被害に見舞われるまで、無視される予定ですか? 

注:甲状腺がんの発生が27件に増えたのは、皆さんもご承知の通りです。英語で以下に短くまとめました。 

3.これに先立つ、2012年11月、関係者間で会の存在自体も口止めされていた秘密会というものが存在し、甲状腺ガン第一号の発表の前には、「被曝による甲状腺異常ではない」とする模擬の質疑応答の練習までなされ、このことが公になってから、委員会長の山下俊一氏が謝罪するという事態にまで及びました。これは謝罪で済む問題ではないのではないですか?山下俊一氏などは、この後、元日本医師会長で世界医師会長でもあった武見太郎氏の名前にちなんだ「武見記念賞」を2012年12月に受賞し、米国からは全米放射線防護委員会NCRPの名誉会長Warren K. Sinclair氏の名前にちなんだ基調講演「福島原発事故と総合的健康リスク管理」を、事故から2年目の2013年3月11日に行いました。おかしいのではないですか?今後福島の子供たちの健康検査については、独立性を保った科学者にお願いすべきと思いますが、いかがですか? 

4.上記の山下俊一氏の福島事故2年後の米国における講演発表についてですが、レジュメのhttp://www.ncrponline.org/Annual_Mtgs/203_Ann_Mtg/Yamashita.pdfの64ページで、福島事故後に、若い男性でも肝臓機能障害や高尿酸血が、そして成人や年配者で高血圧、グルコース代謝不全、腎不全が増加しているとしました。今現在起きている健康障害について、山下氏は何の根拠もなく、すべて生活の変化や精神的ストレスのせいにしており、放射線による原因はあえて避けています。上記の症状は、チェルノブイリの汚染地帯でも見られた症状です。またチェルノブイリでも多種多様の病気が増加しています。放出放射能量のずっと少ない原爆症認定裁判でも、悪性腫瘍、白血病、副甲状腺機能亢進症、白内障、心筋梗塞、甲状腺機能低下症、慢性肝炎、肝硬変と、複数種の病気が入っています。原子力産業を擁護するために、IAEAが健康被害を甲状腺がんだけに特定していることが強く疑われます。今後、この最も大事な点について、IAEAでは公平で包括的な再考をし、すでに起きている健康被害に対する対処、またさらに起きうる可能性のある健康被害に予防的措置を講じるための勧告をする意志はありますか? 

5.94年に甲状腺がんと放射線の関係をIAEAが認める原因となったのが、放射線の影響を裏付けるRETがん遺伝子の活性化が確認されたためといいます。Lancet 344:259, 1994、今回もがん遺伝子による原因特定を行う予定はないのですか?また、山下俊一がチェルノブイリでFOXE1という遺伝子に変異があったことを2010年の論文に執筆していますが、なぜか日本ではこの重大な事実の発言はまったくありません。http://www.ncrponline.org/Annual_Mtgs/2013_Ann_Mtg/Yamashita.pdf の24ページ)、これらの遺伝子検査を早急に福島でやる予定はないのですか?(私は山下教授その他の科学者が遺伝子研究について口を閉ざしているのは、その結果により、福島の住民への放射線影響が明白になるのを恐れてのことだと思います。その間、福島の子供たちは、日々放射線に晒され、彼らの遺伝子に変化が起きている可能性があります。これは医療関係者・科学者らによる犯罪ではないのですか?) 

6.山下俊一氏は、日本甲状腺学会の会長であり、またWHO放射線緊急医療準備・応答ネットワークの所長でもあります。しかしながら、山下氏は福島事故直後に、「100μSv/hに達するまでは外に出ても全く問題ない」と発表して、その10日後に、「10μSV/hの言い間違えであった」と訂正したくらいのお粗末ぶりです。そしてなにより、福島で甲状腺がんが何十倍という単位で増加しているにもかかわらず、放射能との因果関係はないと強弁しています。このような人物が、放射線に対する医療体制のトップにいること、また似たような考えを持つ医師たちが今回の福島事故後の医療検査体制等で上層を占めていますが、これに対し多くの人が怒りさえ感じておりますが、IAEAの意見を聞かせてください。

7.なぜIAEAは、1990年4月、IAEAが発足させたチェルノブイリ原発事故をめぐる国際諮問委員会(IAC)の委員長に、水俣病、イタイイタイ病、スモン、その他の公害病の因果関係を否定してきた重松逸造氏を団長にしたのですか?各国政府や原子力産業を守るために彼を雇ったのではないですか?また、重松氏の1991年の「健康被害はない、放射能恐怖症ラジオフォビアが問題で、移住基準を緩めるべきという勧告」が間違っていたにもかかわらず、IAEAは、なぜそれに対する謝罪もなく、さらにはその孫弟子にあたる山下俊一氏を福島健康調査で起用したのですか? 

8.ウクライナ保健省のアレクサンドラ氏によれば、保健省が子供たちの甲状腺がんが事故3年後の89年には急増したのを知り、報告していたにもかかわらず、IAEAは91年に否定、94年になるまで、甲状腺がんの多発と放射線の因果関係について認めませんでした(Days Japan2013年3月号)。ウクライナの科学者の発表報告から5年も経過しており、この間不必要な被曝を強いられた住民も数多くいたと思うのですが、IAEAは自らの過小評価による健康被害を住民に助長させたことで謝罪をし、人道的立場より、住民への補償を可能な限りするつもりはないのですか? 

9.同DAYS JAPAN誌によれば、IAEAがウクライナ・ベラルーシの研究者への資金提供しているため、さらには、IAEAの発表が世界銀行の決定に影響を当てえているため、IAEAを批判できないと書いてあります。お金のために、人命にかかわる学問の真実が捻じ曲げられることはあってはならないことです。(日本では悲しいことに子供たちの健康を犠牲にしながら、このようなことが福島原発事故後に横行しています)これは事実ですか? 

10.2000年、元国連事務総長、Kofi Annan氏は「事故の影響を受けた人口は700万人、300万人の子供が治療を必要としている」と国連人道問題調整事務所(OCHA―Office for the Coordination of Humanitarian Affairs)の報告書の冒頭に記しています。http://ochanet.unocha.org/p/Documents/Chernobyl_2000.pdf

これに対し、元UNSCEAR議長でチェルノブイリ事故後に、「死者は30数名しかいない」と発表をしたLars-Erik Holmが発言を否定し、非難します(にもかかわらず、いまだに謝罪・訂正をしていません。)http://mailman.mcmaster.ca/mailman/private/cdn-nucl-l/0506/msg00011.html これはいったいどういうことですか?原子力推進機関というのは、国連人道問題調整事務局や、らさらには国連事務総長よりも権限が上なのですか? 

11.上記のLars-Erik Holm氏は現在もスウェーデンで保健省医局部長であり、WHOの地域代表、スウェーデン放射能防護局、ICRP議長、UNSCEARスウェーデン代表、IAEA原子力安全基準委員、スウェーデン原子力査察委員と様々な職務を歴任してきました。また、原子力を推進する職務と放射線から人の命や健康を守る職務を兼任するというのは、そもそも相容れないものではないのでしょうか。 

12.チェルノブイリの汚染地帯で長年、病理解剖までしてこられた、バンダジェフスキー教授は、10Bq/kgのセシウム体内濃度で、心筋に異常が生じることがあることを発見しました。バンダジェフスキー教授は、子供の場合は、心筋に蓄積するセシウム濃度は、体全体の10倍にも達することがあるため、日本の子供たちでセシウムレベルが20-30Bq/kg に達している子供がいることに憂慮しています。なぜIAEAは、教授の研究を否定もしくは無視する科学的具体的な理由はなんですか?原子力産業にとって非常に打撃となるので、チェルノブイリ汚染地帯における子供たちの健康被害に目をつぶりながら、バンダジェフスキー博士の貴重な研究を無視してきたのではないですか? 

13.汚染地帯の住民が、自分たちで土地や食品、自らの被曝線量を測り、創意工夫して汚染地帯にとどまり、暮らし続けるというベラルーシのエートス・プロジェクトでは、結果的に、最悪の惨事である汚染地帯の子供たちのほとんどが健康被害を呈してしまったといいます。このエートスプロジェクトはCEPNというNGOが行いましたが、CEPNは、フランスの原子力団体(仏電力公社、仏放射線防護原子力安全研究所、仏原子力庁、AREVA)から資金を得ています。CEPNのリーダーは、放射線の専門家ではなく、経済学者であるジャック・ロシャール氏であり、氏は、1990-1991年のIAEAによる国際チェルノブイリ・プロジェクトにおける防護措置の移住の章の執筆にも関わり、コストベネフィット計算をし、移住の基準値を引き上げようとしています。そして結果的にベラルーシでは病気を持つ子供が激増してしまったのですが、それでも貴期間は、このやり方を推奨されているようですが、ETHOSはとんでもない非人道的な措置ではないですか? 

第二部 原子力推進政策について 

14.IAEA就任直前の2010年12月、ウィキリークスの流出公電で、貴殿は「重要な案件では常にアメリカに従う」と述べたと暴露されていますが、これは本当ですか?もともと米国こそが、核兵器を世界で初めて開発し実際に日本に落とした国であること、また日本への原発導入で、元読売新聞社主、日本TV創設者でCIA工作員でもあった正力松太郎が米国と共同して、原発導入した鑑みれば、こちらの発言は大変に疑義のあるものと考えますが、いかがですか? 

15.日本政府は信じられないことに、復興予算の一部を使って原発輸出をしようとしていますが、発展途上国に原発を輸出しようとする先進国をIAEAは応援しようとしているのですか?これは、安全性より経済性を優先して、いまだ具体的な危険性をよく知らず、経済的に豊かでなく、先進国でさえ十分に管理できない原子力技術を、ひとたび事故を起こしたら取り返しのつかない損害を与えかねない原発をトルコなど地震の多く発生する国にまで輸出するという行為は、発展途上国の人々にとって害となるのではないでしょうか? 

16.天野事務局長は、2012年3月12日の1年後のスピーチの終りのほうで、「Now we have found out the reasons of the accident」とおっしゃられていますが、いまだに全原因が解明されたわけではないと思います。分かったと断定されていますが、明白にすべてが解明されたわけではありません。特に今回の福島事故は、単なる原発事故ではなく、地震と津波が重なった複合的災害ですが、なぜか日本政府は、津波を防ぐべく防波堤を高くし、電源喪失時用に電源さえ確保すれば、今後の事故への備えとなると、考えているようですが、これはおかしくないですか?1号炉では、地震発生の夕方より放射能漏れがあったことが海外からも指摘されており、配管の破損の可能性が高く(報道ステーションの番組参照:http://www.youtube.com/watch?v=CkQ993Yse9o)、3号炉でも、圧力容器と格納容器の圧力の激減からECCS系のの配管が破損したことが考えられています。地震による重要配管の破損は、全国の原発すべての耐震安全性にかかわる緊急課題ではないですか? 

17.現在稼働中の大飯原発についてご質問します。大飯原発では、水素除去装置は2013年度、フィルター付きベントと免震重要等は2015年に作る予定であり、住民の避難計画立っていないにも関わらず、再稼働がなされました。しかし2012年7月7日の日経新聞によれば、関西電力は原発3基分にあたる火力発電所6基、合計300万kw分を停止させており、電気が足りなくなっているのではないのに、稼働をさせました。なぜ電力が足りているのに、原発を動かしたのでしょうか?

また、中央電力協議会の毎年の統計を見れば、日本は火力水力で設備能力が足りているのに、地震と原発問題を心配して地元で裁判を起こしていた住民を無視して次々と原発を建設し、動かしてきました。これはどうしてですか? 

18.2012年6月4日のウィーンにおける記者会見で、貴方は「福島第1原発の事故後、日本は様々な安全強化策を講じており、大飯原発でもストレステスト(耐性調査)を実施済み」と述べ、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働について理解を示した。」と報道されました。しかし大飯原発の耐震加速度は1260ガルであり、東日本大震災で観測されたガル数は2933ガル、2008年の宮城岩手内陸地震では、活断層の存在が分からなかった地域であるにもかかわらず4022ガルが観測されています。想定加速度が低すぎるのではないですか?そして、活断層のない地域で実測で4022ガルが出たことを考えれば、もはや日本ではどの原発も動かせないのではないですか? 

19.上記のように、日本では稼働できる原発がないというのが大前提ですが、具体的な知見でも、規制委の調査団は、問題の「F―6断層」は活断層の疑いを否定できず、活断層の条件の一つとなる13万~12万年前以降にずれたとの認識がでており、その上に「非常用取水路」が通っています。(活断層の直上に原発の重要施設を建ててはならないことになっており、まずは運転を止めなければならないのではないですか?ちなみにこの断層が地すべり跡であったとしても、日本では、止めねばならない規則となっています。)また、さらに一部の専門家によれば、大飯原発の近隣には3つの断層があり、連動する危険性を原子力規制委員会が指摘しましたが、驚くべきことに関西電力が考慮することを拒否したことが、2013年4月30日に報道されました。さらに大飯原発の敷地内には破砕帯(軟弱な断層)が原子炉直下にありますが、こちらも動いたときに制御棒挿入が完全にできなくなる可能性を指摘する専門家もいますが、制御棒挿入失敗の場合は、チェルノブイリ同様の即時に大事故とつながり、近隣に大都市を抱える日本では、多くの住民の大量被ばくが考えられます。どうお考えですか? 

20.2013年度に大飯原発では、津波の防波堤を5mから3mかさ上げして8mにするといいますが、津波対策が十分でないと危惧されます。大飯原発のある若狭湾には、701年の大宝年間に40メートル超の大津波が押し寄せたとの記録があり、また若狭湾で唯一40m級の津波があった事を証明する物証としては、京都府綾部市の「青野西遺跡発掘調査」で、8世紀年代の地震痕と推定される砂脈が発見されており、当該遺跡の標高は37mです。また、こちらの1977年の論文の67ページの701年から1976年の津波地図では、若狭湾にも津波が起きていて、68ページに「日本海側は、この200―300年間に再発していない津波が多数あり、津波の空白域と言える地域が各所に見られる」と書いてあります。http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/12622/1/ji0521004.pdf また、1983年の日本海中部地震では、14m以上の津波があったことを鑑みれば、大飯原発の防波堤がたった8mであることは、危険なのではないでしょうか?

第三部 組織や人事について

21.原子力の独立性を保つという名目で日本で新たにできた原子力規制員会ですが、田中俊一委員長の人事について多くの疑念の声が上がっています。田中氏は、原子力学会会長、内閣府原子力委員長代理なども歴任した、生粋の原子力村出身の方で、前述の山下俊一と並び、二人の俊一と呼ばれ、一般市民から疑義を呈されている人物です。生涯の集積被ばく量100mSVということになりますと、ほとんど福島県では子供を育てることができなくなるということもありますので、こういった基準の決定は十分に注意深くやって頂きたいということであります」と発言、まるで100mSv以上を子供にさえ強要するような言い方をしています。福島エートスのダイアログセミナーに参加し、「安心して生活できる環境を短期間で取り戻すことは不可能です。除染をしても、相当の長期間にわたって通常と比べて高い放射線・放射能環境下で生活することを余儀なくされます。」と自ら危険を知らせる発言をしながら、「それでも福島県民は、福島県で生活しなければならない! 自らの力で自らの故郷を取り戻す覚悟をもち、行動すること(怒りを復興のためのエネルギーに変えることが必要)。」「被害者意識を乗り越えること。他人(国、国民)は、いつまでも助けてくれると思いますか?誰かが環境を回復してくれるまで待てますか?頑張ろう福島! 負けるな福島!へこたれません伊達!!」と危険なのにもかかわらず、非科学的に、政治的に福島に住民を居続けさせる発言をしています。ちなみに、食品の安全基準を500Bq/kgから100Bq/kgに下げるとき、一番反対した人でもありますが、このような放射線リスクの認識程度しか持たない人物を規制委員会のトップに据えることは不適切ではないでしょうか? 

22.田中俊一氏の事故対策は甘いのではないですか?(実際に日本で新たな過酷原子力事故が起きれば、日本の終りになるかもしれませんから、あってはならない想定なのですが。)万一の事故の際には、500マイクロシーベルト/hで避難させるとしていますが、これは通常レベルの1万倍以上であり、法律上の被曝制限値にである1mSvにたった2時間で達してしまいます。高すぎるのではないですか?またヨウ素剤を半径5km圏内にしているのもおかしくないですか? 

23.以下のようにウィキリークスで、IAEAの原子力安全部の前リーダーの通産省OBの谷口富裕氏について、米国の外交官が2009年に、「特に自国である日本の原子力安全について、弱い管理者、および代弁者であり、彼のIAEA原子力安全部に対する、愛されていない継子に対するような態度は、特に米国にとっては失望であった。」と書かれています。私は以下の手紙にあるように、谷口氏に直接、日本の原発、特に浜岡原発と東海地震の問題について2002年に提起しにオーストリアまで伺ったのですが、確かに谷口氏は、「あなたはこういうことをしていて、生活できるのですか」といっただけで、何のコメントもいただけませんでしたし、その後も日本の原子力安全体制が向上したとは思われませんでした。今でも原子力安全部は十分に機能していないのではないですか?(ウィキリークスの出典は2009年のIAEA極秘書簡http://www.guardian.co.uk/world/us-embassy-cables-documents/215499?INTCMP=SRCH) 

24.今年はイラク戦争10年目に当たりますが、劣化ウラン弾により多数の小児白血病や先天性障害がイラクで報告されており、また期間米兵の間でも報告されています。そもそも劣化ウランも核物質に入るのではないですか?だとすれば、管理やそれによる健康被害も本来なら調査すべきではないのですか?

イラクにおける劣化ウラン弾の使用により、イラクで出産異常や白血病の増加が報告されている以外にも、米軍元兵士の中でも放射線による影響とみられる健康異常が多発しています。劣化ウラン弾も核兵器の一種と言えるのではないですか?ウランによる放射性毒性があるにもかかわらず、なぜ劣化ウランは放射性兵器=核兵器として認められていないのですか?今後、この兵器による人体への影響調査、そして被害者救済、そして劣化ウラン使用の全面禁止をされる予定はないのですか? 

25.元WT0で、NGO団体の「Independent WTO」の代表でもある、Michel Fernex医学博士によれば、1956年、WHOは遺伝学者たちを集め、「被曝は人体にどんな遺伝的な影響を与えうるか」という設問をしたところ、「原子力産業は放射能を増大させ、結果として一般の人々の間に変異を引き起こす。個々の人にとって有害なだけでなく、子孫にも害は及んでいく」という報告書の結論が出たが、わずか1年後の1957年、IAEAが設立。憲章によると「全世界の平和と健康と繁栄への、原子力の貢献を加速し、増大する」1959年に国連内の下部組織であるWHOと合意協定を交わし、放射線による疾病については、IAEAのコントロール下に置かれていると、同博士が訴えています。この点についてはどう考えますか? 

26.そもそも過去に核兵器の投下や核実験で地球における環境放射線レベルを核開発以前に比べ、全地球レベルで汚染し、現在も強大な原子力産業を持つ5大国で構成される安全保障理事会の直下にIAEAが位置することで、原子力政策及び放射線防護政策において、中立性を保てていないのではないでしょうか? 

27.広島原爆の数千、数万発分に相当する原子力発電所があるということは、仮に核兵器がなくとも通常兵器で狙えば、大量の放射性物質の拡散による破壊が引き起こされるのであり、また日本や台湾のように地震多発国では、だれからも攻撃されなくとも、原発事故による大量放出の可能性があり、日本ではすでに起きました。また、原発によってはまじかで飛行機墜落事故も起きています。こうした事象を考えれば、貴機関における核物質保障の活動は大事ですが、そもそも原発そのものもあってはならないのではないですか?

竹野内真理


 竹野内真理さんへのIAEAからの返事 【ああ、世の中のすべてのお母さんが立ち上がれば】


震災がれきを焼却した工場の使用済みバグフィルターは燃やさせてはいけない!【重金属の塊】

2013-06-17 | 放射能汚染

(oldblue管理人より)

がれき焼却後の使用済みバグフィルターについて、このブログでも3回にわたって記事を書いてきましたが、大阪でも使用済みバグフィルター焼却問題が持ち上がっています。これを燃やしてしまったら証拠隠滅です。

高濃度汚染地域では車のエアフィルターや掃除機のゴミ、空気清浄機のフィルターも検査すると桁違いの放射能濃度が出ます。それと同じようにこのフィルターも放射能検査すべきです。 ゴミの行き着く先は「灰」なのだということを直視することが大事ではないかと思います。

【参考】

北九州市のゴミ焼却工場の使用済みバグフィルターの放射性検査を要求します!

使用済みバグフィルターについて北九州市に電話して聞いてみた

【絶対必要】北九州市ゴミ焼却工場の使用済みバグフィルターは放射能検査すべき。しないのは行政の怠慢。

 


 大阪のイシカワさんが、この件に関して明治学院大学 熊本一規先生に質問されましたので、許可を頂き、転載します。(点線以下)ありがとうございます。

瓦礫焼却後のバグフィルターを大阪市が焼くことについて明治学院大学の熊本教授に質問しました

http://d.hatena.ne.jp/ishikawa-kz/touch/20130617/1371457138  より

転載ここから--------------------------------------------------------

明治学院大学 熊本一規様

いつもお世話になっています。突然のメールで失礼いたします。緊急に質問したいことがありメールしまし た。

大阪市環境局の舞洲工場(焼却炉)では、先月半 ばから6月14日までメンテナンスで、焼却炉は 停止されていましたがバグフィルターを取り 換え、明日から瓦礫をまたやきはじめる予定 です。

瓦礫がなくなり焼くものがあるのかという懸 念が出されているのですが、今回複数の情報筋が環境局に電話してわかったことは、瓦礫焼却時に使用されたバグフィルターを舞洲焼却炉で焼くかもしれないというのです。市議会を始め市民からもバグフィルターを焼かないで保存すべきという声があります。私もリ スクはもとよりバグフィルターに着いた放射能などの汚染物質を検査してほしいと考えて います。焼却の具体的なデータとして大切だと思い、がれきに反対されている市会議員に もそのむね伝えました。

熊本先生、放射能などが付着した恐れのあるバグフィルターの処分について、どのような 懸念が考えられますか?また通例バグフィル ターはどう処分されていますか。安全面、法律面などご指摘下されば助かります。また、お返事を仲間や広く人々と共有したい とも考えています。ブログやメーリングリストへの転載の可否を教えてください。以上突然のお願いですが、よろしくお願いいたします。

イシカワ拝

 

(熊本先生の返信)

Sent: 2013 6,月,17 00:26:09 Re: 質問です。大阪市環境局舞洲工場でバグフィルターが焼却処理されるかもしれませ ん。


通常の廃棄物の焼却の場合にも、バグフィル ターの取替時に旧バグフィルターを焼却炉に入れて燃やすことがあるとは聞いていまし た。

そんなことをすれば、バグフィルターに 捕捉された物質がまたバグフィルターに捕捉され、また焼却炉に入れられ、……と無限に循環することは言うまでもありません(もちろん、捕捉されないで大気中に放出される分もありますが、放出分を除いたものが循環します)。

ですから、バグフィルターを焼却炉に入れて燃やすことはこっそり行なっていると思っていましたが、大阪市では公表しているそうで、驚きました。

廃棄物処理法に基づけば、使用後のバグフィルターは、当然、管理型処分場ないし遮断型処分場に埋め立てることになります。

しか し、その場合にも環境汚染の恐れがあること は、4月の大阪での市民集会でお話ししたと おりです。

現場のことに詳しい辻芳徳氏にもお聞きにな るとよいと思います。

このメールは、公表されてもかまいません。熊本一規

--------------------------------------------------------転載ここまで


セメント工場周辺住民のみなさん必見!排ガスNDの謎はこうして解ける。ゴミ弁連会長 梶山正三弁護士

2013-06-17 | 放射能汚染

 

 

エコセメント処理施設周辺の放射能汚染 梶山正三弁護士   E-wave Tokyo


梶山氏は東京工大大学院卒の理学博士。ゴミ弁連会長、多くの大学講師を歴任
東京都公害研究所(現、東京都環境科学研究所)を経て弁護士登録

現在、日の出町の最終処分場、エコセメント工場についての裁判で闘っておられます。 

 

【1:14~】 排ガス基準値の欺瞞性   音声がやや聞き取りにくくなっていますのでパワポから画像を掲載しました.

 

 

 連続サンプリングシステム (ベルギー)

 

 

 

 

 

 

【参考】 バグフィルターがもつ問題点 梶山正三

【参考】 ゴミ問題と闘う弁護士

 


【知らない市民を騙すな】下水処理場やごみ焼却場の排ガス検査の不検出は信用できません!【ND詐欺】

2013-06-16 | 放射能汚染

放射性物質を含む廃棄物(震災がれき、一般ゴミ、下水汚泥、木質バイオマス、ペレット、RDFなど)を燃焼させれば、どんな焼却炉でも必ず排ガス灰(汚泥)が出る。行政の公式発表では排ガスは必ず、ND(不検出)となっているが実に疑わしい。「排ガス検査」というものを今一度調べていく。


前の記事の続きでもありますが、 そもそも下水焼却汚泥って何なのかという話ですが、小学生は3年になると必ず社会見学として下水処理施設に行くことになっています。ただ、その後トイレに行ってその時のことを思い出す子供はいないでしょう。水に流してハイ終わりと、大人だってその先のことは考えてもいません。

ほとんどの人は水洗トイレというのは当たり前と思っているわけですが、結局、私たちが出した排泄物というのは最後は下水焼却汚泥になります。汚染地域では雨水などで屋外の放射性物質を集めて下水に入り込んできます。それをお金をかけて資源を使って燃やしてるんですね。地球温暖化にうるさい人もそこはスルー。ご都合だなと思います。燃やせば当然、放射性物質は濃縮し、とてつもない高濃度の下水焼却汚泥が出来上がります。

2011年5月の段階の報道 ⇒ 汚泥焼却灰から放射性物質 都下水処理施設で3月採取

一般社団法人 東京下水道設備協会のHPから。http://www.setubikyo.or.jp/main_sub/kids/q6/q6.htm#-1  より

                                 

下水汚泥は必ず焼却炉を通るため排ガスが出ます。この排ガスのことをもっと追求しなければなりませんが、マスコミも「排ガス=ND」を盲信し、本当に不検出かどうかを検証しません。

排ガスの検査を、だれが、どういう装置で、どのような検査方法で、どんな基準で行うのか、また、検出下限値は適切なのか、などは一切市民に知らされていないまま、市民は結果だけを「不検出」と聞かされているに過ぎないのです。

下水処理施設だけではなく、焼却施設の集じん設備というのは、バグフィルターのみ、セラミックフィルターのみ、電気集じん機のみなど様々ですが、そもそも放射性物質を除去するためのものではなく、100%捕捉できるはずもなく、必ず捕捉漏れしたものが、その周辺環境に再拡散されてしまいます。

しかも出てきた放射性物質を含む灰をリサイクルと称して、全国各地に運びセメントに焼成することが進んでいます。再度燃やすことになるので、また放射性物質が微粒子化、ガス化し、捕捉漏れした放射性物質が空に拡散することになります。もはや「燃やしては、ばら撒き、燃やしては、ばら撒き」です。 

柳ヶ瀬裕文都議という議員さんが東京都の下水汚泥問題に取り組んでいました。この動画は以前もアップしましたがもう一度おさらいで。 

小出裕章助教(京都大学原子炉実験所) インタビュー(排ガスの放射能測定条件について) 抜粋書き起こし

「私たちは3月15日に東京都の空気を測定しました。その時どうやってやったかと言うと、1分間に500リットルくらい、ハイボリュームエアサンプラー(という機械)で1時間吸引しました。『500ℓ』かける『60分』ですから、3万㎥の空気を吸引してその中に含まれている放射性物質の量を調べました。そのときはちょうど(風向きが福島から東京に向いていて放射性物質が)飛んできていた時なので、ヨウ素やセシウムやテルルがびっくりするほど高濃度に含まれていました」

(東京都が排ガスの測定の結果(東武スラッジプラント1号炉)1分あたり24ℓの吸引で、3時間38分吸引、ゲルマニウム半導体で1000秒測定。結果は不検出。について)

 「私たちが使っているのと比べると(吸引量が)100分の1位のもので、約3時間位しか(空気を)採ってない。本当ならもっともっと採るべきだと思うし、1000秒の測定というのは短かすぎる。私なんかは環境の放射能の測定をずっとしてきた人間ですけれども、原子力発電所周辺の汚染を見つけようと思うと、1つの試料をゲルマニウム半導体検出器で1週間かけて測定する。1日が8万6400秒で、その7倍ですから60万秒くらい。(都の測定時間は1000秒は)もう圧倒的に少なすぎる。もっとちゃんとした測定をすべきです。こんなスペクトルでは何もわからない。意味がない。」

「なんでちゃんとやらないのか。1分間に500ℓぐらいのサンプリングができる機械っていうのはたくさんあるわけだし、それで1時間引くだけでも3万㎥位引けてしまうわけだし、ゲルマニウム半導体検出器だって国は山ほど持っている。東京都だって持ってるはず。100秒なんてケチくさいことを言わず、1日かければ8万6000秒かけられるわけだし、きっちり調べる必要がある。」

「それに普通の放射性物質を取り扱う施設であれば、排気のところからリアルタイムでまず測っていく。もう1つは長時間吸引して試料をとって長時間測定する。そういうやり方が必要だと思います」 

柳ヶ瀬裕文都議のブログより抜粋転載

引用ここから

名古屋大学名誉教授 古川路明氏
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章氏
神戸大学教授 山内知也氏

結論から言うと、3人の専門家のお話で共通していたのは「都が実施した排気ガスの測定方法では放射性物質の計測はできない」ということでした。以下皆さんが挙げた大きな二つの理由です。

①捕集したガスの量が圧倒的に少ない(不足している)
②ゲルマニウム検出器の測定時間が短かすぎる

かなり単純化して言えば、検査をするに当たって「対象を捕まえることができていない」し「分析がいい加減」ということになると思います。

引用ここまで


北九州市が震災廃棄物を市内3箇所の焼却工場で燃やした際の排ガス検査方法は以下の通り。

1分間に15ℓの吸引で4時間 3600ℓ ろ紙をゲルマニウム半導体検出器 1000~2000秒 入れて測定。検出下限2bq/㎥。月一回の頻度。

市は業者に対して環境省の 放射能濃度等測定方法ガイドラインに沿ってするように指示。(排ガスは p20~24)

 

  


 

文科省 発電用軽水型原子炉施設における放出 放射性物質の測定に関する指針
昭和53年9月29日 原子力委員会決定
一部改訂 平成元年3月27日 原子力安全委員会
平成13年3月29日 原子力安全委員会

によりますと、 気体セシウム137について  50ℓ/分で 1週間採取  ゲルマニウムに4000秒 と書いてあります。↓   しかも週1回の頻度で測定。 

 

文科省と環境省の排ガス検査の条件が違いすぎる! どうしてこんなに緩くしたのでしょうか? 

※東京都(東武スラッジプラント)   24ℓ/分   3時間38分5232ℓ 採取 ゲルマニウム1000秒

 文科省   50ℓ/分   1週間504000ℓ   採取 ゲルマニウム4000秒     検出限界 1×10-9 bq/c㎥=0.001bq/㎥   週1回の頻度で測定 

 環境省   15ℓ/分   4時間 3600ℓ   採取 ゲルマニウム1000~2000秒  検出限界 2bq/㎥  月1回の頻度で測定

 

環境省は3.11以降の焼却施設の排ガスの基準、文科省は原発用の基準ですが、文科省の方に「本指針は発電用軽水型原子炉施設に適用されるものとしているが、他の原子炉施設における測定対象核種についての測定方法にも参考となり得ると考える。」と書いてあります。放射性物質を含む廃棄物を燃やすなら、その施設では最低でも文科省基準で排ガス検査をするべきでしょう。

今までの、がれきや下水汚泥を燃やした焼却場の排ガス検査というのは、検査をしてもNDとなるように条件がゆるく設定された方法だったということがわかりました。スペクトルも公表していません。

ハイボリュームエアサンプラーも、きちんと活用すべきと思います。セシウム以外の核種も調べるべき。

震災がれきの焼却が終わった北九州市の焼却工場では、もう排ガスや飛灰の放射能検査は行われていないようです。最終が3/29 http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kankyou/01100011.html

炉内に付着した放射性物質を除染したわけでもないのに、もう排ガスには出ないということにされているのでしょう。がれき専用ダイアルもなくなりました。今の窓口は 093-582-2187 です。

津久見市の太平洋セメント、苅田町三菱マテリアルでも、放射性物質が含まれた可能性のある石炭灰や汚泥が関東から運ばれて、セメント原料として燃やされています。

セメント会社の集じん装置は電気集じん機のみでした。排ガスの検査や、もとの灰や汚泥のセシウム濃度などは、自治体のHPにも、セメント業者のHPにも一切公表されていません。

関東、福島などで行われている、木質バイオマス発電のHPを見ても、「排ガス検査」の文字はどこにもありません。

「循環型社会推進」という口実で全国に民間を通じて放射性廃棄物がばらまかれ始めています。補助金もたっぷりついて自治体が断りません。エコロジーでなくて利権のエコノミーです。リサイクルというのは、放射性物質に適応してはいけないと素人でもわかります。

焼却施設の排ガス検査の精度を高めたら大気中に放射能が漏れてるのがバレるので隠蔽しているとしか思えません。

 

下水道にも、原子炉メーカー(三菱、東芝、日立)が入っていました。(゜д゜lll) 下水処理に電気も使うので下水でも電気でも儲かる仕組みになってたということがわかりました。

 

 


UNSCEARアンスケアー国連科学委員会の歴代日本代表には放医研(IAEA協働センター=原子力推進)

2013-06-05 | 放射能汚染

「福島はチェルノブイリではない」と日本の政府にお墨付きを与えるようなとんでもない報告書を発表したUNSCEARアンスケアー国連科学委員会って、どんな組織なのでしょうか?この動画を見るとIAEA、ICRPなどのことも見えてきます。

 

お時間があるときにこちらも

 

 

報告書案報道と記者会見の報道の2回も一斉報道されてしまっています。完全に「絆キャンペーン」と同じです。「福島安全プロパガンダ」。「世界の権威に文句あるか?」と言わんばかりです。それでなくても世界の横文字の組織名、権威に弱い市民。私たちを守ってくれてる組織?と勘違いしてる人すらいます。

偽の安心を振りまく、この「福島はチェルノブイリではない」宣言は、本当に恐ろしいと思います。世界中のどの国よりも「新聞鵜呑み率」が高い日本において、朝日新聞一面にこのような記事が出たことに絶望を感じました。そしてその反論をすぐさましない日本の専門家の人たち。311後から学び始めた普通の市民でさえおかしいと気づくこの嘘を、平気で垂れ流す日本のマスコミは完全に良心を失ったのだと思いました。

そして、早速この報告を受けて国の除染基準の見直しにかかるというのは、アンスケアーのこの時期の報告自体が政治的な判断だと思わざるを得ません。

ネット上で見ることができるアンスケアー報告書へのすばやい反論。


●ジャーナリスト木下黄太氏 5/28 UNSCEARの福島安全宣言を丸呑みで一面トップにする朝日新聞の大罪。橋下市長の懲戒請求に女性参集!

●小野俊一先生 5/29 「自分たちで過小評価しておいた放射線のリスク評価を用いて、「科学的」には因果関係が証明されないからその被害は原発の放射能が原因ではない、と被害を切り捨てる」

●ジャーナリスト哲野イサク氏 5/29  原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)について

●宗教学者 島薗進氏のツイートまとめ 【国連科学委員会と日本の科学者】


UNSCEARアンスケアー国連科学委員会は中立・公正な機関に見せかけていますがそうではありません。原子力推進組織(IAEA)の協働センターの放医研から歴代日本代表が出ています。もちろん現在の米倉氏も。

http://kyumei.me/?p=75  より 一部引用

UNSCEARに放医研が影響力を及ぼすことにより、UNSCEARとしての見解を変更させ、UNSCEARの見解にもとづいて放医研の見解を権威づけるという「自作自演」ができる状況にあることは事実です。

 

 http://www.nirs.go.jp/about/international.shtml 

放射線医学総合研究所が絡んだ、このようなデータがUNSCEARアンスケアーに提出されています。

http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/info/20120913_2.pdf

http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/info/20120913_2.pdf

 

 


 ●ジャーナリスト木下黄太氏 6/4 のUNSCEARアンスケアー国連科学委員会について

被曝戦時下の当該国で、「国連」をどう考えるべきなのか。 夕張へ保養支援ブログ掲載後1日で目標クリア。  より一部引用

これは、どうしてそういうのかと言うとこのUNSCERが国連科学委員会というよりも、「放射線の影響に関しての国連科学委員会」というのが正式な名称に近い存在で、国連の中でも、ある特定の意図を強くもった委員会の話にすぎないからです。

 また、これをその規模で取り上げるなら、別の国連の組織が、おこなっていることも、一面トップで取り上げなければならないということです。しかも組織のレベルは、委員会よりも、こちら「理事会」の方が、強いはずです。

 国連「健康に対する権利」特別報告者アナンド・グローバー氏・日本への調査 (2012 年11 月15 日から26 日) に関する調査報告書
(2013年6月3日暫定版仮訳)
  より抜粋

「健康への悪影響の可能性は低被ばく線量では存在しており、年間被ばく線量が1mSv以下及び可能な限り低くなったときのみ、避難者は帰還を推奨されるべきである。その間にも、政府は、全ての避難者が帰還するか又は避難し続けるか自発的に決定できるようにするために、全ての避難者に対して金銭的な援助及び給付金を提供し続けるべきである。」

「原発事故前、または事故後可及的速やかに、ヨウ素剤を配布すること」

「1mSv以上の地域に居住する人々に対し、健康管理調査を実施すること」

「子どもの健康調査は甲状腺検査に限らず実施し、血液・尿検査を含むすべての健康影響に関する調査に拡大すること」

「ホールボディカウンターによる内部被ばく検査対象を限定することなく、住民、避難者、福島県外の住民等影響を受けるすべての人口に対して実施すること」

「原発事故と被曝の影響により生じた可能性のある健康影響について、無料の健康診断と治療を提供すること」


●伊藤和子 弁護士、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長 

福島原発事故・1mSvを基準に住民保護を国連グローバー報告・勧告に基づく政策の転換を より一部転載

誤った政策を正さないまま、「これ以上の政策は不要」と開き直ったまま、子どもたちを危険にさらしてよいのだろうか。今回の調査報告書と勧告を機に、日本政府と東京電力には、改めてこれまでの対応を真摯に反省し、勧告に基づいて抜本的な政策の改善をしてほしい。それが、子どもや将来世代への深刻な健康影響を防ぐ唯一の道だと思う。


 5/27の国連人権理事会特別報告者アナンド・グローバー氏の日本政府への勧告を無視して、「科学的証明」などという言葉を使って、政治的な思惑でUNSCEARアンスケアー報告書の記事だけ一斉報道するなんて・・・呆れます。

チェルノブイリ事故の経験上、来年以降、健康被害が爆発してくることが予測できていて、どうにかごまかせるこの今のタイミングでUNSCEARの報告の形で記事にするという意図が透けて見えます。 原発再稼働、参院選、オリンピック誘致、観光誘致に利用したい、福島の被害の真実を隠して、一般人に被曝を強制し続けるという目的ではないかとさえ思います。大本営発表のような虚偽報道が、ほとんどのマスコミを通じて意図的に流されている・・・ 

このUNSCEARアンスケアー報告が正しいということになれば、実際に健康被害が大きくなった時に、福島由来ではないと切り捨てられるのではと恐ろしくなります。

 

UNSCEARアンスケアーについて知る本 

増補 放射線被曝の歴史―アメリカ原爆開発から福島原発事故まで―
中川保雄
明石書店

もくじ

放射線被害の歴史から未来への教訓を―序にかえて
アメリカの原爆開発と放射線被曝問題
国際放射線防護委員会の誕生と許容線量の哲学
放射線による遺伝的影響への不安
原子力発電の推進とビキニの死の灰の影響
放射線によるガン・白血病の危険性をめぐって
核実験反対運動の高まりとリスク‐ベネフィット論
反原発運動の高まりと経済性優先のリスク論の“進化”
広島・長崎の原爆線量見直しの秘密
チェルノブイリ事故とICRP新勧告
被曝の被害の歴史から学ぶべき教訓は何か

 

 


UNSCEARアンスケアー国連科学委員会に日本のデータを渡したのは一体誰なのかを調べてみる

2013-06-03 | 放射能汚染
放射線防護専門部会 UNSCEAR原子力事故報告書国内対応検討ワーキンググループ 議事次第/速記録

そもそもこの報告書は「UNSCEARアンスケアの科学者が85人が2年かけてまとめた」とありますが、どんなデータを使ったのでしょうか?日本の「UNSCEAR原子力事故報告書国内対応検討ワーキンググループ」がアンスケアにデータを渡しているはずです。

原子力規制委員会のHPで第一回の議事録と資料を見つけました。ワーキンググループは11名とありましたが、誰なのか調べました。 

011.09.09 第1回 会議資料

速記録(PDF:488 KB)2011.09.27掲載

http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/houkokukenWG/houkokukenWG01/index.htm  より

UNSCEAR原子力事故報告書国内対応検討WG 構成員

<専 門 委 員>

甲斐 倫明   公立大学法人大分県立看護科学大学理事・大学院看護学研究科長、看護学部人間科学講座環境保健学研究室 教授(兼任)
児玉 和紀   財団法人放射線影響研究所 主席研究員
酒井 一夫   独立行政法人放射線医学総合研究所 放射線防護研究センター長
茅野 政道   独立行政法人日本原子力研究開発機構原子力基礎工学研究部門副部門長
伴    信彦   東京医療保健大学大学院看護学研究科 教授

<外 部 協 力 者>

明石 真言   独立行政法人放射線医学総合研究所 理事
杉本   純    国立大学法人京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻 教授
高橋 知之   国立大学法人京都大学原子炉実験所原子力基礎科学研究本部原子力基礎工学研究部門放射線安全管理工学研究分野 准教授
中野 政尚   独立行政法人日本原子力研究開発機構東海開発センター核燃料サイクル工学研究所放射線管理部環境監視課 技術副主幹
保田 浩志   独立行政法人放射線医学総合研究所規制科学プログラム自然放射線防護研究チーム チームリーダー
渡邉 正己   国立大学法人京都大学原子炉実験所放射線生命科学研究部門 教授

それから 議事録に出てくる

●オブザーバー  米倉 義晴  Miroslav Pinak

●原子力安全委員
  班目 春樹   久木田 豊   久住 静代(主担当)
  小山田 修    代谷 誠治

●事務局
   加藤 重治   都筑 秀明   栗原 潔   橋本 周
   山田 裕    高橋  聖    上杉 正樹  廣瀬 勝己 藤元 憲三


http://www.kantei.go.jp/saigai/senmonka_g28.html  より

●日本が、アンスケアーで果たしている役割

(1)報告書作成への協力

 今述べた東電福島原発事故に関する報告書に限らず、普段からアンスケアー報告書の作成にあたっては、我が国は「アンスケアー国内対応委員会」による支援を行なっています。アンスケアー報告書は、①年次会合で課題を決定⇒②世界中の調査研究資料を収集・整理・評価⇒③指名されたコンサルタントと事務局が報告書案を作成⇒④加盟各国にコメントを求める⇒⑤年次会合でさらに精査⇒⑥報告書最終案を取りまとめ―――という手順で作られます。
 このうち、④のコメント作成に当たっては、高度の専門知識が必要とされます。そこで我が国では、文部科学省や原子力安全委員会事務局などの支援のもとに、18人の委員と100人近いコメンテーターで「アンスケアー国内対応委員会」(現委員長:児玉和紀)を組織して報告書案を精査し、アンスケアー事務局に対し、コメントや必要な追加情報を提供して支援しています。この国内対応委員会の事務局は、放射線医学総合研究所に置かれています。


 とありますので、「UNSCEAR原子力事故報告書国内対応検討ワーキンググループ11名以外にも、さらに18人の委員と100人近いコメンテーターで「アンスケアー国内対応委員会」と、放射線医学総合研究所が関係していると考えたほうがいいと思います。

アンスケアー国内対応委員会  http:/www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/bougo/bougo001/siryo181.pdf  より 

 

丹羽太貫氏の名前がICRPにもUNSCEARにもどっちにもあります。 

国際放射線防護委員会(ICRP)第1委員会委員(2001-2009年)主委員会委員(2009年-)ガンの薬を作る会社の社長だったわけですね・・・(ಠ_ಠ) http://www.rerf.or.jp/intro/org/bod_list/niwa.html

低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループにも名前があります。http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/info/twg/gijiroku/dai4.pdf

http://www.jaif.or.jp/ja/kisei/document_niwa-sympo110125.pdf  より

311前はこの人物がデータをUNSCEARに送っていたことがわかります。丹羽太貫氏の考え方はこちら

 

 


 それでは311後どういうデータがアンスケアから求められていたのか?

 

UNSCEARのデータリクエストへの対応 というPDF資料に全て書いてあります。 リンクがたくさん貼ってあって膨大です。ひとつひとつ確認できませんがとりあえず 画像で最初のページだけあげておきます。
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/houkokukenWG/houkokukenWG01/siryo1-3.pdf

 


ICRPにもUNSCEARにも関わっている人物がリーダーとなって国内の放射線に関することを市民をおいてけぼりにして決めているわけです。そこに、いろんな科学者が群がってムラ人になっている。 そんなムラ人が、福島の被害を隠蔽、過小評価したようなデータをUNSCEARにあげたわけです。

上を見ると、「健康被害」という項目はありません。「線量」を基準にしたデータばかり。福島に甲状腺がんの子供が出て手術もしたという健康被害の事実があるのに・・・・一番重要な健康被害の実態と内部被曝の情報を伝えたのでしょうか?

追記6/5

甲状腺がん「確定」12人に 福島18歳以下、疑いは15人 http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013060401002544.html 

東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べている福島県の県民健康管理調査で、18歳以下で甲状腺がんの診断が「確定」した人が9人増え12人に、「がんの疑い」は15人になったことが4日、関係者への取材で分かった。

 これまで1次検査の結果が確定した約17万4千人の内訳。5日に福島市で開く検討委員会で報告される。検討委の2月までの調査報告では、がん確定は3人、疑いは7人だった。

 これまで調査主体の福島県立医大は、チェルノブイリ原発事故によるがんが見つかったのが、事故の4~5年後以降だったとして「放射線の影響は考えられない」と説明している。

 

早野龍五氏のWBCの論文もUNSCEARにだされたようです。PDFがこれです。このとき「内部被曝ゼロ」の見出しで、各新聞が一斉報道しました。 

https://docs.google.com/file/d/0Byf-QYeE0N7pTWFyRnVhMnhZNmM/edit?pli=1

このような日本のデータや論文を受けてつくられたUNSCEARの報告書。そして「住民に健康影響出ない」と世界に発表。

もし自分が福島の高濃度汚染地域で実際に病気になっていて、そんな報告書を見たらどうでしょうか?

この記事に対する反論は

「内部被曝はゼロ」とした早野論文の正しい理解を

「福島の子供たちに内部被ばくゼロ」報道はWBCに無知なマスコミを悪用した結果。その作為を見抜け!

原発再稼動前に「内部被曝ゼロ」と大合唱する大マスコミ

 

とりあえず今日はここまで。


大手新聞が一斉報道する UNSCEAR アンスケアー(国連科学委員会)の報告書について調べてみる

2013-06-02 | 放射能汚染

2013年5月27日大手各紙(朝日・読売・毎日・日経)が、一斉に「福島はチェルノブイリではない」という国連科学委員会UNSCEAR、通称アンスケアーの報告書案を報道しました。NHKニュースでも報道されました。 福島原発は一切収束していない状態で「安心させるような報告」を出すなど異常な事態です。 まずこの記事では報道を時系列に並べ、必要な資料をネット上から集めてみました。


5/23 公開のプレスリリース前に公開された背景資料 (PDF) http://t.co/bv4Bv4DA9C

5/27~28 日本の新聞大手が一斉に報告書案の報道

 

5/28 NHKニュース報道 原発事故 国連委「健康影響考えにくい」

5/31 アンスケアー プレスリリース http://www.unis.unvienna.org/unis/en/pressrels/2013/unisinf475.html

5/31 記者会見  UNSCEAR Press Briefing on Fukushima - 31 May 2013

5/31  日経新聞  福島の住民被曝「健康に影響ない」 国連が報告書

6/1 朝日新聞 福島原発事故「避難で被曝量10分の1以下」 国連委が見解

     共同通信  福島でがん増加「考えられない」 原発事故受け国連科学委調査

      読売新聞  住民に健康影響出ない…福島原発事故で国連科学委

    毎日新聞  福島の被ばく:発がん危険性を否定 国連科学委

6/1 日経新聞  政府、除染計画見直しへ 福島原発事故の国連報告 

 国連科学委員会が公表した東京電力福島第1原子力発電所事故の報告は、福島県の復興計画に影響を与えそうだ。政府は事故で拡散した放射性物質の除染を進めて避難住民の帰還を促す考えだが、除染が計画通りに進まず住民の生活再建が滞っている。政府は健康影響がないとした報告を受けて除染などの計画を見直す方針だが、福島県内から反発が出る可能性もある。
 
 国連の報告では周辺住民が被曝(ひばく)した放射線量は低く「健康に悪影響は確認できず、今後も起こることは予想されない」とした。事故後に政府が指示した住民の避難や食品に含まれる放射性物質の摂取基準を厳しくしたことなどが寄与した格好だ。
 
 政府は事故後には年間の被曝線量が20ミリシーベルトを超える地域を住民が避難する対象としたほか、除染の長期的な目標として年間線量が1ミリシーベルト以下という2つの基準を設けた。しかし、福島県の復興が事故から2年が経過しても思うように進まない現状に、除染などの基準が厳しすぎるのではないかという見方が出ている。政府は健康影響は確認できないとする国連の報告を踏まえ、目標を緩和する方向で検討する。
 
 見直しを検討する除染などの目標は放射線の世界的な基準を作成する国際放射線防護委員会(ICRP)が示す厳しい数値を採用。原発周辺で生活する住民の健康に最大限配慮した。ところが1ミリシーベルトという目標の達成は現実的には難しく、健康不安を抱く住民の帰還が進まない一因になっているという指摘も出ていた。
 
 ただ福島県側から反発も予想される。1ミリシーベルトという目標はそもそも、政府が当初設定しようとしていた「5ミリシーベルト」との目標に対して住民が反発し、厳しくなった経緯があるからだ。除染目標の緩和は被曝による不安を和らげる効果は期待されるものの、放射線量が全国に比べて高い福島県の現状が放置されることになり、風評被害の解消が遅れる恐れもある。政府が除染費用を削減したいという思惑も垣間見える。
 
 いずれにしても大切なのは、放射線に対する住民の健康不安を解消することだ。福島県は事故直後から全県民約200万人を対象に健康調査を続ける。放射線で明らかにがんなどになった患者は見つかっていないが、健康不安から精神的な病気になりつつある人が出ている。被曝に伴う中長期的な健康への影響について、専門家の間で意見が分かれていることも不安を高める原因だ。
 
 政府は避難住民の帰還と除染費用などとのバランスをとりながら復興を進める難しいかじ取りが求められる。

ツイッター上の反応 

http://topsy.com/s/UNSCEAR?allow_lang=ja&offset=33&om=bac&page=4&window=d3


UNSCEAR 報告書プレスリリース 訳  http://bit.ly/12okdUF より

 

 

 

 

 

 

 

 


国連科学委員会  略称はアンスケアー 

http://www.unscear.org/  

(英: United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation: UNSCEAR) 

正式名称「原子放射線の影響に関する国連科学委員会」

電離放射線による被曝の程度と影響を評価・報告するために国連によって設置された委員会である。

UNSCEARの事務局はウイーンにある。この機関の報告書は、各国機関に科学的知識として採用され、これを元に放射線防護や安全基準が定められている。

さらにそのメンバーはICRPやIAEAとも重複している。

UNSCEAR加盟国は27か国

これまでのオブザーバー国から、新たに正式な加盟国になったのは、

ベラルーシ (Belarus)、フィンランド (Finland)、パキスタン (Pakistan)、韓国 (Republic of Korea)、スペイン (Spain)とウクライナ (Ukraine)

なお、以前からの加盟国21か国は、以下のとおりです。アルゼンチン (Argentina)、オーストラリア (Australia)、ベルギー (Belgium)ブラジル (Brazil)、カナダ (Canada)、中国 (China)、エジプト (Egypt)、フランス (France)、ドイツ (Germany)、インド (India)、インドネシア(Indonesia)、日本 (Japan)、メキシコ (Mexico)、ペルー (Peru)、ポーランド (Poland)、ロシア (Russian Federation)、スロバキア (Slovakia)、スーダン (Sudan)、スエーデン (Sweden)、英国 (United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)、米国 (United States of America)

 

 

UNSCEARの日本代表は、現在 米倉義晴氏

 昨年9月に原子力安全委員会放射線防護専門部会の中に、11人からなる「アンスケアー原子力事故報告書国内対応検討ワーキンググループ」(主査:児玉和紀)が設置された。現在このメンバーを中心に、日本からもアンスケアの専門家グループに参画し、報告書作成作業に携わっている。 

米倉 義晴 http://www.unscear.org/unscear/en/about_us/bio_y-yonekura.html

UNSCEAR 日本代表

(独)放射線医学総合研究所 理事長    前ICRP第3専門委員会 委員   原子力安全委員会放射線防護専門部会委員長


児玉 和紀 http://www.unscear.org/unscear/en/about_us/bio_k-kodama.html 

UNSCEAR 国内対応委員会委員長  (公財)放射線影響研究所主席研究員


佐々木康人 http://www.jaero.or.jp/data/02topic/fukushima/interview/sasaki_t.html

前(独)放射線医学総合研究所 理事長  元UNSCEAR議長 前ICRP主委員会委員 

http://www.rerf.or.jp/intro/org/bod_list/sasaki.html

 

 

          


【電凸】津久見市 太平洋セメント石炭灰受け入れ問題 続報 今後データ公表するつもりなし!【愕然】

2013-05-31 | 放射能汚染

 

いわき市から津久見市に来る石炭灰について、大分県庁に電話をして聞きました。

太平洋セメント石炭灰受け入れ問題に関しては、生活環境部 廃棄物対策課が担当部署です。

〒870-8501大分県大分市大手町3丁目1番1号

担当 佐伯氏

石炭灰の放射能濃度は現地のいわき市で、週一回のペースで1年以上計測をしていた。

公的機関のゲルマニウム半導体検出器。大分県では事前協議として4月に現地を訪問。

石炭灰到着後に、第一回目は慎重に大分県の方でも衛生環境研究センター(ゲルマニウム半導体検出器)で計測した。

1000トン中1kg1回のサンプリング検査  

検出下限値 1~2ベクレル/kg で不検出だった。

空間線量は 0.05μsV/h だった。

2回目以降は、不定期で抜き打ちの検査となる。

この検査結果、データは県のHPにも太平洋セメントのHPにも載せていない。周辺住民にも知らせていない。

電話などで問い合わせがあった場合は答える。

データを公表しないのは、もともと廃棄物対策課としては、その他の産廃の検査なども行っているが、それらも公表していないので、それと同じ扱いになるため。そこまではしない。

自然の放射能と同じ扱いでいい。 石炭灰は10%入っている。薄まるので問題なし。

煙が流れた場合の最大着地濃度距離などは試算していない

 


 

当ブログ記事の先頭写真(衛生環境研究センター)を見ると、結構いろいろな機械があります。ハイボリュームエアサンプラー右上角もありますね。使ってるんでしょうか??

衛生環境研究センター  パンフレット http://www.pref.oita.jp/soshiki/13002/  

大気・特定化学物質担当        http://www.pref.oita.jp/soshiki/13002/taiki.html  

大気環境調査報告書   http://www.pref.oita.jp/soshiki/13350/taiki-sokuteikekka.html

〒870-1117 大分市高江西2丁目8番
代表
Tel:097-554-8980
Fax:097-554-8987
メールでのお問い合わせはこちら   


 太平洋セメントの画像を検索してたらありました。http://www.flickr.com/photos/yamadaman_555/sets/72157626252962297/

見学に行った気分になります。ツイッターで頂いた情報ですが、電話で聞いたそうです。

放射能除去して水蒸気のみを出す煙突(?)は3本で、高さ70m  ↓

 しっかり出てますね!煙突から!これが水蒸気かどうか成分検査して欲しい!!

 

 

http://www.jcassoc.or.jp/cement/4pdf/jg3_31.pdf より 2006年5月

 􀁨200万t/年を超える廃棄物・副産物を活用

工場ではかねてよりセメント工場の持つ機能と技術を活かし廃棄物処理および副産物の再資源化拡大に取り組んできました。その中で大分工場は大分県の資源循環の中核拠点としても位置付けられ,県が主催する「ごみゼロおおいた作戦県民会議」にも参画しています。県の環境基本計画には,原料・燃料系の廃棄物を使った資源循環型セメントの製造・利用の促進が盛り込まれており,循環型社会の推進役としての期待が大きくなっています。

04年度の廃棄物・副産物の使用量は208万tで,原料系では石炭灰76万t,スラグが44万t,汚泥類が31万t,排脱石こう18万t,建設発生土15万t,その他廃液などを処理しています。最近は生活系廃棄物の処理も増加してきており,密閉コンテナ方式による下水汚泥の受入・処理も順調に拡大しています。処理能力にはまだ処理余力があるため,今後,収集範囲を熊本,宮崎等県外に拡大していく計画です。

燃料系の使用量は12万tで,廃油が4万t,廃タイヤが3万t,木質バイオマスが2万t,廃プラスチックが2万t,その他に廃畳も処理しています。また生活系廃棄物として,津久見市が生産するRDF(可燃ごみ固形燃料)も5千t処理しています。
木質バイオマス(写真4)は林野庁の補助を一部受け,受入・破砕設備を建設し,02年12月から処理を始めており,主に大分県や福岡県から収集した廃木材を破砕機で50mm程度に砕き,燃料化しています。廃木材の有効利用の取り組みが評価されて,04年度には農林水産省から,05年度には大分県からそれぞれ表彰を受けています。

􀁨ごみ焼却灰 将来は首都圏からの受入も視野に

07年からごみ焼却灰処理の営業運転開始を予定しており,九州,中国,四国から焼却灰を受け入れて,段階的に処理能力の増強を進め,将来は首都圏からも受け入れていく計画です。廃棄物の利用拡大に当たっては,トップクラスの品質確保と安定した運転の確保が大前提であり,そのためにも受け入れる廃棄物の品質検査体制や信頼性の高い運転技術をさらに継続的に向上させ,循環型経済社会システムの核となる工場を目指していきます。

􀁨開かれた環境工場として

工場ではステークホルダー(企業活動と関連するあらゆる関係者,ここでは主に地域の皆様)に対して製造工程や廃棄物受入状況についての工場見学を積極的に実施しております。また粉塵・騒音・振動などの状況をその都度把握するため工場周辺のパトロールに努め,さらに地域から数名の住民の方には環境モニター員として環境に関する情報を速やかに伝達してもらうよう,協力をお願いしています。このように工場の運営には環境への配慮が欠かせないため,今後も地域社会とのコミュニケーションをより一層推進していきたいと考えています。


 将来、首都圏からごみ焼却灰を受け入れると、製造部長がはっきり言っています。

首都圏では震災がれきも焼却しています。結局、灰が来れば同じことです。

福島原発事故前の資料ですが、確認が必要です。ブログ読者のみなさまも電話を!

「循環型社会」というのは、環境中に放射性物質のループを作ることではないでしょうか?(ಠ_ಠ)

セメント焼成⇒煙突⇒再拡散⇒呼吸⇒肺⇒内部被曝

 「16都県の一般廃棄物焼却施設における焼却灰の放射性セシウム濃度測定結果」環境省、2011年8月24日

 http://maps.google.co.jp/maps/ms?msid=210951801243060233597.0004b11da4f6fe01476c4&msa=0&ll=37.282795,140.075684&spn=10.080829,14.128418

首都圏のセシウム焼却灰分布マップ 

■purple 紫 30,000-99,999
■red赤 10,000-29,999
■orange 橙 1,000-9,999
■yellow 黄 100-999
■green 緑 30-99
■water 水 0-29

(飛灰、Bq/kg)
 

 


津久見市の太平洋セメントに福島の石炭灰が到着。会津若松バイオマス発電所に電話番号なし!

2013-05-28 | 放射能汚染

 http://www.oita-press.co.jp/localNews/2013_136963307349.html

太平洋セメント 石炭灰の受け入れ再開


管理人より 

たった2箇所の放射線チェック、濃度のサンプリング検査も、1000トン中何gなのかもわかりません。大分県の調査が妥当なものかどうか、わかりません。

「地元の理解」?「地元」とは何をもとに判断されるのでしょうか?近隣自治体何km範囲でしょうか?

放射性PM2.5は越境して九州、山口県、愛媛県、高知県などに飛びます。震災がれき焼却反対で声を上げた皆さん、どうかこちらもお願いします。電話番号は以下に。

太平洋セメント大分工場 879-2471
大分県津久見市合ノ元町2-1
0972-82-3111 0972-82-2835

大分県庁  Tel:097-536-1111(代表)

大分県 電子メールによる提言等

https://www.pref.oita.lg.jp/ques/questionnaire.php?quest_id=4&check

大分県環境保全課

〒870-8501 大分市大手町3丁目1番1号(大分県庁舎別館5階)

  • Tel:097-506-3114(大気保全班)
  • Tel:097-506-3117(水環境班)

Fax:097-506-1747 メールでのお問い合わせはこちら

津久見市環境保全課 電話:0972-82-9513

○津久見市への質問、ご意見はこちらから投稿ください。
 津久見市へのメール投稿フォームへ

○津久見市長へのご意見・ご要望はこちらから投稿ください。
 「市長へのメール」投稿フォームへ

 

震災がれきの受け入れの際には、受け入れ側が気をつけなければならないことがたくさんありました。モニタリングやデータの公表などです。今回受け入れるところが企業であっても確認しなければならないことは同じはずです。いろいろ質問してみたいと思います。


さて、連日お知らせしています福島バイオマス関連ですが、今日驚くことがありました。

福島県会津若松市で現在稼働中のバイオマス発電所の「グリーン発電会津」。

電話してみようと思ったのですが、HPに電話番号がありません。

104で確認しましたが、なんと電話帳にも掲載されていないのです。

税金を使ってつくられた発電所なのに電話番号の記載なしというのは、ありえないと思います。

住所で検索するとその場所は、「ウッドチップ工業」となっていました。

「ウッドチップ工業」=グリーン発電会津

電話番号は 0242-85-6176 http://no-rin.co.jp/group.html

 


「MAN」 by Steve Cutts 「ご都合」で生きてきたのが「人間」ということがわかる3分のアニメ 必見!    

2013-05-25 | 放射能汚染

Animation created in Flash and After Effects looking at mans relationship with the natural world.

Music: In the Hall of the Mountain King by Edvard Grieg.

Copyright © 2012 www.stevecutts.com

(管理人より)

「経済」を追い求めてきた人間の行き着く先。少なくともバブルに浮かれて生きてきた世代の親子(中高年)で見る必要があると思う。

3分のアニメに凝縮された人類の罪。できるだけ若い世代にも気づいて欲しい。

「核の平和利用」とか「循環型社会」ってありえますか?「安全基準」や「品質管理」って怪しいし傲慢。

「人に迷惑をかけないように生きる」「まじめに働く」とひとりひとりは頑張って生きていても・・・

産廃、核のゴミ、使い捨て、PM2.5はすべて国産。 経済大国日本、私たちの姿↓

 


【アサリ】いわき市の潮干狩りニュース 市民に放射能汚染の情報公開はされてるのか?!【ハマグリ】  

2013-05-02 | 放射能汚染

http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1090/20130428_02.htm

なぜこのようなニュースを流すのかわかりません。写真も、夫婦と子供3人の家族が楽しそうにしている復興美談仕立ての記事です。この子供達の20年後の健康を考える記者はひとりもいないのでしょうか?どうして汚染の真実を伝えないのでしょうか?!被曝に加担したも同じです。

さらに驚くのはこのニュースを全国の殆どの「~経済新聞」が報道していること。「~経済新聞」に良心はないのでしょうか・・・・子どもの命を犠牲にしてその場しのぎの復興したって無意味。

水に浸かって手足を外部被曝した上に、ナマコなどに触れ、さらに帰ってアサリ汁を食べて内部被曝。砂浜で深呼吸して空中に浮遊する微粒子を吸い込み内部被曝することがわからないのでしょうか?別に命の危険をおかしてまで潮干狩りを楽しまなくてもいいと思います。

 いわき地域環境科学会:いわき市沿岸砂浜などの放射線量調査 (2011年)より

http://www.essid.org/2011-12-01_PressConference_01.pdf

http://www.essid.org/2011-12-01_PressConference_02.pdf

http://www.essid.org/2012-01-21_Presentation.pdf

アクアマリンふくしまは小名浜港なので下図で一番近いのは永崎海岸です。

 

 

いわき市のアワビからも、相馬市のアサリからもセシウムやストロンチウムは検出されています。

http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=21633&hou_id=16387 より

アサリ汁は出汁も飲みますので全て取り込むことになります。3.11以前は福島県におけるあさり中のセシウム137の濃度は0.1ベクレル/kg程度でした。現在を3.2ベクレル/kgとすると32倍の汚染です。福島県はストロンチウム90も検出されています。

松川浦の南、原発をはさんで久之浜、その南にアクアマリンふくしまという位置関係です。福島第一原発から約55km。沿岸流で福島第一原発からの汚染水が流れてくることは明らかです。

 

 

 

 

 

 

 

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201304/2013042700210&g=soc  より転載抜粋

 水族館によると、震災で波を作る機械が壊れて貝が放流できなくなり、2010年を最後に中止していた。今年1月から復旧工事を進め、大型連休に合わせて再開にこぎ着けた。 水族館は、この日のために放射性セシウムが基準値以下のアサリやハマグリ計1.5トンを用意。人工海岸の空間放射線量をホームページで公表している。

⇒アクアマリンふくしまHP  http://www.marine.fks.ed.jp/index.html より

蛇の目ビーチの放射性物質量⇒工事中!!って??

 

 「基準値以下ならよし」の安全安心詐欺、「放射線量」詐欺で、調べない市民は騙されてしまう!

小名浜海岸で生まれたアサリでないにしても、一体どこから持ってきたアサリなのか?何ベクレル/kgなのか書いてません。

 

追記

中傷twされました。

「何時間もいない、1kg食べない」など喚かれました。

被曝をどうにか過小評価したいのはわかりますが、この図を知らないのでしょうか?

内部被曝は蓄積するという証拠です。一日1ベクレル以下にするには、どこから持ってきたかわからない基準値以下しか知らされてないものを食べるなど、もはや「賭け」です。

人間は1日1kg以上食べます。いろんなものを。特に福島の子供は給食で地産地消で「基準値以下」を食べさせられてますから

累積する事を避けなければ被曝は増すばかり。被曝は足し算。足し算を無視すれば、症状が出た時には後悔しか残りません。

 「被曝量が少ない」と思い込みたい気持ちと、リアルが乖離しています。

 

 

 

 http://tabemono.info/report/chernobyl.html 

ウクライナ調査 より

食品が10 ベクレル/kg 程度汚染されているだけで、足が痛い子が7割、頭痛が2割、喉痛が3割もいることが、 今回の調査でわかりました。

 


江戸川区の小学校でとれたタケノコを給食に!?山口県のタケノコのセシウムはどうなのか?

2013-04-21 | 放射能汚染

http://sankei.jp.msn.com/region/news/130415/tky13041520460004-n1.htm  より


 江戸川区といえば東京都の中でも高汚染地域。その小学校でタケノコ掘り体験⇒給食とは!?愕然としました。体験授業でたけのこ掘って汚染を測って移行率の勉強ならわかりますが、食べて紙までつくり、卒業証書とは!

311前ならいいんです。いい企画なんです。しかし、今はレベル7の放射能汚染国日本。放射能汚染を受けたという大前提はどこへ行ったのでしょうか?

https://twitter.com/kobayas2/statuses/324188860751941632  より 

 

 西日本であってもタケノコのシーズンは本当に悩みます。タケノコの放射能汚染。タケノコはその他の野菜よりもセシウムの移行率が高いこともあって高濃度土壌汚染しているところでは311以降出荷停止になっているところも多いです。気をつけなければならない食材です。

2012年のデータで地図がありましたので転載します。http://radioactive-foods.sblo.jp/article/63038458.html  より

農林水産省のページでは、品目別で「山菜」のところにタケノコのデータがありますので、ご覧下さい。

http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/s_chosa/hinmoku_kekka.html

厚生労働省には、最新のデータがありますが、品目別ではないのでやや見にくいです。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/  今年 平成25年 4月のデータ

その中から最新の千葉のタケノコのデータを出します。

 昨年は100ベクレル/kg超が千葉でも出てました。今年もホットスポットはタケノコの数値も高いです。逆に、74ベクレル/kgは基準値以下ということで流通してしまうことが恐ろしいです。ましてや産地不明、未検査のいただきものなど論外です。

★福島県林業研究センターの実験結果では

http://www.s.affrc.go.jp/docs/anzenka/symposium/pdf/p70.pdf

タケノコの放射性セシウム濃度は、下部<中部<頂端部の順に増加していることがわかった。放射性セシウム濃度は成長の盛んな部位で高い傾向にある。 

★横浜市民測定所より 「茹でたらセシウムは、少なくなるの? 」

http://www.ycrms.net/laboratory/takenoko.html

『生のたけのこ』に比べて、『茹でたたけのこ』の総セシウム量は、約22.2%減少したと考えられます。除去とは言えない数値。

★さらに、たけのこ調理やタケノコご飯について詳しく調べたサイト ベクまる実験室 より転載します。

http://bq-maru.com/wp/?page_id=1671 

中心部の芯に近づくほどセシウム濃度が高い。 

http://bq-maru.com/wp/wp-content/uploads/2012/05/takenoko.pdf  まとめPDFより

 

 筍ご飯にしても、146ベクレル/kgの筍で、1膳あたり約1ベクレルになるということです。汚染度の高いところを使わないでの話。そこまでして食べなきゃいけないのかと思えてきます。http://bq-maru.com/wp/?p=1478

 

江戸川の小学校で、筍ご飯の給食調理で「汚染の高い中心部、先端を除く」などという配慮がなされるとは思えません。 以下ご覧下さい。恐ろしい学校の対応ぶり。 子どもたちの内部被曝は全く予防されていません。この間のお台場の海苔の体験学習といい、なぜ学校や保護者が考えないのかが不思議です。

 江戸川区教育行政を考える保護者の会 http://edu-parents.org/?p=343  より

再度 篠崎第5小学校副校長に電話で話す。
(副校長)
江戸川区と学校の見解は同じです。
江戸川区の小松菜も安全ですし、農作物も安全ですからタケノコも安全です。
タケノコを食べない理由がありません。
(会)
タケノコは、小松菜となりたちが違うので同じ扱いはできないのでは?
(副校長)
ほかの団体にも同じことを言われました、勉強不足でした。
(会)
勉強不足で安全を判断するというのは矛盾しますが、安全の判断していいのですか?
(副校長)

そう言う意味ではありません、タケノコの安全性が揺ぎはしません。
タケノコの安全性は確認してあります。( 江戸川区の小松菜が安全なんですから)

 


 

では山口県のタケノコはどうなのでしょうか?

今年、市民の方が周南市で採取したタケノコを八進という検査会社に検査を依頼されました。その結果を、許可を得て掲載いたします。感謝致します。ありがとうございます。https://twitter.com/bubukun93/status/325624172246077440

山口県周南市大島大和産

 

 

2013年4月14日収穫、あく抜きをして水煮にした状態。

検出下限値1ベクレル/kgで不検出

やはり同じ日本でもこれほど違います。

汚染を奇跡的にまぬがれたことに感謝し、上関原発を作らないようにしなければ食の安全は保てません。

山口県のHPはたったこれだけ!牛肉と玄米だけって!?愕然。旬のものを調べて欲しいです。

http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a17300/nougi/kensakekka.html

しかも何年の8月か全くわかりません。泣けてきました。

※ 県産農産物については、今回の検査で放射性セシウムが不検出であったことから、当面、品目等を拡大して検査をする予定はありません。 

仕事する気なし?(ಠ_ಠ) ゲルマニウム半導体検出器持ってるのに・・・

なんで市民が自腹で検査費出して、測定しなければいけないのかわかりません。

山口県にもっと品目を拡大して検査をいろいろするように頼みましょう。

http://kanpoken.pref.yamaguchi.lg.jp/ 山口県環境保健センター

お問い合わせ メールはこちらから

山口県環境保健センター
〈葵庁舎-保健科学部-〉 〈大歳庁舎-環境科学部・企画情報室-〉
 〒753-0821 山口市葵2丁目5-67
  TEL (083)922-7630
  FAX (083)922-7632
 〒753-0871 山口市朝田535
  TEL (083)924-3670
  FAX (083)924-3673

  


【フクイチ停電】配電盤内部に毛がちりちりに焦げた小動物の死骸⇒ネズミが原因か?

2013-03-23 | 放射能汚染

 東京電力提供の小動物の死骸の写真↓

 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2013032102100003.html  より抜粋

東京電力福島第一原発の使用済み核燃料プールの冷却などが同時多発の停電でストップした事故で二十日、問題の仮設配電盤の内部の壁に、焦げた跡が見つかった。その近くには、感電死したネズミらしき小動物もいた。東電は、小動物が配電盤に入り込んで端子に触れ、異常な電流が流れて事故につながった可能性があるとみて、さらに詳しく調べている。

冷却装置など九つの装置が、二十日午前零時すぎまでにすべて運転再開した。約二十九時間も複数の重要装置が停止し続け、福島事故の発生後、最悪のトラブルとなった。 東電は復旧を受け、社員ら約二十五人で本格的な調査を始めた。

同日午後零時半ごろ、トラック荷台上の大きな金属箱に入った配電盤の扉を開け、内部に設置された端子などを確認したところ、箱中央付近の上部の内壁に焦げ跡があり、その下には、毛がちりちりに焦げた小動物の死骸が横たわっていた。 小動物が配電盤内に入り込み、端子に触れて感電、異常が起きた可能性が高まった。


 3/20 東電の会見で木野さんが小動物について質問してましたが、なぜか東電の尾野本部長代理はネズミの死骸が焦げてるかどうか答えませんでした。木野さんのツイッターより

 

今回のフクイチの恐怖の停電は「ねずみが原因」ということで発表されましたが、危うく冷却できなくなって大量の放射性物質がまたばら撒かれ大惨事になるところでした。

ハムスターを飼ったことがあればねずみのことは多少想像できると思いますが、少々の隙間ならどこでも入りますし、餌じゃなくても何でも齧るのがねずみです。今回のは結構大きいドブネズミのようで、配電盤を壊して停電させて、こんなに日本全国の皆さんを恐怖に陥れて、寝不足にもさせたねずみは、テロリストならぬ「テロネズミ」か!なんて復旧したからこそ言えてますが、本当に怖くてずっと興奮状態でした。

当然ねずみが悪いんじゃなくて、原発というのはたったネズミ一匹でも世界を破滅に導く恐ろしい施設なんだということが身にしみてわかったと思います。「何がフェイルセーフとフールプルーフ じゃ!」と私は叫びました。配電盤という重要なところにねずみが入るかもということを前提に設計されてないのか・・・・と愕然としました。「毛がチリチリ」というのはイマイチ写真ではわからないので、とにかくあのネズミの死体を、感電して死んだかのかどうか検死して欲しいです。

今まで原発を54基も運転してきて、ネズミによる事故とか不具合とかなかったのでしょうか?ネズミは日本全国にいます。他の原発の重要な配電盤もどうなってるのか、この機会に各電力会社はチェックしたのでしょうか?ネズミが入れないように、それこそ「ねずみ返し」のようなものとか、かわいそうだけど「ネズミホイホイ」とか、全力で対策して欲しいです。

外にこんなふうに低く置いてたらそりゃねずみも来るでしょう!

それこそ登呂遺跡 高床式倉庫↓みたいにして欲しい!

ねずみが入れないようにした配電盤を、非汚染地域でじっくりと組み立ててフクイチに輸送し、高床式倉庫みたいにねずみ返しもつけて高く設置したらどうか。現場が高線量で大変なのはわかります。だったらほかの地域で組み立てたらいいと思うのです。

ところで、今回の停電の原因はねずみではなく2号機の危機ではないかという見方があることについて、小出先生は以下のように話されています。 http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2852.html  より

 2013年3月23日

Sawada:
昨日ですね、福島第一原発の方で停電騒ぎというのがございました。
発表によるとですね、こちらは
「小動物、ネズミのようなものが原因ではないか」と言うのが発表されている中、
皆さん疑心暗鬼になっていろんな事を想定される方がいまして、
あるブログではですね、
2号機が特に危険であるから、それに対する対応を増強していたための停電ではないか?とか、
いろんなお話しが出ています。
小出先生の方ではどう思われますか?


小出:
はい、私は今回のようなトラブルというのをもちろん歓迎しませんし、
起きて欲しくないと思ってきましたし、今もそう思っていますが、
今回起きた事故という事に関する限り、東京電力の説明は合理的だと思います。
起きてしまったことも小動物がショートさせてしまったという事は実にあり得る事だと私は思いますし、
それを防ぐ事が出来ないほどの厳しい現場だと皆さんに理解してほしいと思います。


Sawada:
そうしますと、特に言われるところで1号機から3号機が、特に何か今危険な状態にあるのではないかと、
「今2号機が特に」であるというような表現が出ますが、
それはどう思われますか?

小出:
特に2号機だけが危険という事はないと思います。
1号機から3号機まで等しく危険です。
どれも原子炉の炉心という部分が溶けて落ちてしまっていますので、
それをとにかく収束させなければいけないという事が最優先でして、
今でも東京電力は間断なく水をとにかく入れ浸すという事をやっている訳です。
それはやり続けなければいけませんし、
ただしやってしまえば汚染水が増えてくるという、
どっちに行っても大変だという、その仕事に追われているという状態です。
2号機だけが危険という事ではないと思います。


Sawada:
そんな中、窒素を注入したというニュースがたまに入ると
これはまた「危険だからなのじゃないか」という事なのですが、
こちらは一応「爆発を防ぐため」というようなところをよく聞かれますけど、
あの…、「入れたから危険」という事ではないのでしょうか?

小出:
要するに水素爆発というものが2011年3月11日以降、
12日14日15日と次々と1号機3号機4号機で起きたわけで、
ああいう爆発というものはなんとしても防がなければいけない訳ですね。
で、あの時に起きた水素爆発というのは、
燃料が溶け落ちていく過程で、
燃料の被覆管に使っていたジルコニウムという合金が水と反応して発生した水素、
大量に発生するのですが、それが原因だったと私は思っています。
ただし、水素が発生する原因はジルコニウムと水が反応する以外にも、
水が放射線に被曝する事によって分解して水素が出るという、そういう物理現象もありますので、
今現在も水素の発生はゼロではありません。
その水素がどこかでまた爆発するという事は、出来れば望まない訳だし、
何とかして防ぎたいと東京電力も思っているはずで、
そのために窒素も入れているという事だと思います。
やらないよりは、もちろんやった方がいいと思います。


 関東電気保安協会のHPよりhttp://www.kdh.or.jp/safe/document/by_es/high_file05.html

  

※キュービクル式高圧受電設備⇒ http://www.sp.jewa-hp.jp/common/pdf/cubicle_qa.pdf

関東電気保安協会のこの記事を読むとネズミの事故は今までにもあったようですが、原発以外の施設なら停電だけで済みます。それでも上記事ではちゃんと「事故」と認めてるのに、尾野本部長代理は今回のことを「事故」と言わず「事象」と言い続けました。東電はあくまでも過小評価したいわけです。原発の配電盤にねずみが侵入して停電したことを小さく見せようというのが、見え見えで泣けてきます。(T_T)

言葉に騙されるなというアーサービナードさんのお話を思い出しました。

設備を壊すのはネズミだけでないかもしれません。そういえば福一ライブカメラにタヌキも映っていたことがありましたね。そもそも現在フクイチの配管や配電盤なども仮設なわけだし、植物がホースを突き破ったりしてます。またロシアみたいに隕石だって落ちてくるかもしれません。もちろん地震も起きるかもしれません。

ああもう完全に綱渡り状態です。(ToT)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130322/k10013388671000.html  みると

不具合が起きた場合、東電も原子力規制庁も、「短時間でどうにか解決できたら言わないで済ませたい」という態度が見え見えですよね。

これまでも、そしてこれからも なんでしょうね。

 


 

追記

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130325-00000060-mai-soci

<福島第1原発>停電 ネズミによるショートが原因と断定  毎日新聞  3月25日(月)19時51分配信

福島第1原発で18日に停電が起き、使用済み核燃料プールの冷却などが長時間停止した問題で、東京電力は25日、仮設配電盤の真下から死骸で見つかったネズミが、配電盤の高圧部に接触してショートさせたのが原因と断定した。周辺の回路にも異常電流が流れて遮断機が働き、この配電盤と直接はつながっていない設備を含む9設備に波及し、復旧に約30時間を要した

東電によると、仮設配電盤は屋外に設置したトラックの荷台に置かれ、3、4号機のプールなどにつながれている。現場を調査したところ、ネズミの死骸に感電した痕跡が見つかった。配電盤の高圧部の端子の間隔はネズミの体長とほぼ同じ約15センチで、周辺に焦げ跡も見つかった。

 付近では小動物のフンも見つかった。東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「ケーブルの引き込み口はシートで覆っていたが、すき間から侵入した可能性がある。小さなところにも目を配って小動物対策を検討したい」と話した。【西川拓】

 


3/18の1、3、4号機の使用済み燃料プールの冷却システム停止。『原発事故…その時、あなたは!』を読む

2013-03-19 | 放射能汚染

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5284256.html

福島第一原発で18日夕方、停電が発生し、3つの使用済み燃料プールの冷却装置が運転を停止しました。

東京電力などによりますと、18日午後7時ごろ、福島第一原発の敷地内にある免震重要棟で瞬間的に停電が発生しました。

 停電はすぐ復旧しましたが、その影響で1号機、3号機、4号機の使用済み燃料プールと共用プールの冷却装置のほか、汚染水の処理装置が運転を停止しました。復旧の見通しはまだ立っていませんが、使用済み燃料プールの水温は13度から25度程度で、安全上、法律で上限とされている温度(65度)まで上昇するには最も燃料が多く保管されている4号機でも4日程度、余裕があるということです。

 原子炉への注水に影響はないほか、周囲のモニタリングポストの数値に変動はないということで、東京電力で原因を調べるとともに、復旧を急いでいます。(18日23:15)


 

福島第一原子力発電所の状況 平成25 年3月18 日 東京電力株式会社

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130318_02-j.pdf

 

 

SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)による予測計算結果(これまでに行った1時間毎の予測)

http://www.bousai.ne.jp/speedi/SPEEDI_index.html 

スイス気象局 放射能拡散予測http://www.meteocentrale.ch/ja/weather/weather-extra/weather-in-japan.html

東京電力による福島第一原発ライブカメラhttp://atmc.jp/fuku1/

東京都 緊急自動車専用路、緊急交通路の詳細図⇒ http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/shinsai_kisei/emergency.htm#driver

 

これからも原因不明の停電は起こりうると考えることが必要と思います。

そしてこれからもっと状況が悪くなってしまったら・・・という考えで私は夜中にブログを更新しているのですが、パソコンをしない人や、あってもみない人は何も気づかず朝まで寝ているのでしょう。ツイッターで頑張って拡散している人もいます。これほどまでにひとりひとりの危機意識が違うのだなと改めて思います。

またいつ爆発するかもしれないというボロボロのフクイチを抱えた日本で、パソコンもツイッターもせず、大本営発表だけを信じていたらどうなるのか?また騙されて被曝をさせられるのでしょうか? 最大限の防御をするために情報収集は大事です。

今も福島第一原発事故は収束などしていません。ブログ管理人の私が言えることは、危機意識を各自が高めてくださいということです。お子さんがおられる方は特に。ツイッターをしていない人は、情報が入りやすい脱原発のジャーナリストのアカウントなどをパソコンのお気に入りに入れてチェックするなど、努力するほか手はありません。

パワーブロガー座間宮さんのまとめはさすがですね。早かった~http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65847560.html

緊急時には首都圏は道路も封鎖されます。上のリンクをご覧下さい。

私は今、瀬尾さんの本を見ています。瀬尾さんは京大原子炉実験所助手、小出裕章さんと同じ京都大学熊取実験所の先生でした。1994年ガンのため逝去。この本はこれからの日本で一家に一冊必要と私は思います。ここ最近ずっとこれを読んでいます。

おばあちゃんおじいちゃんは、この本を子ども夫婦に買って読ませるべきと思います。孫が可愛いなら。

原発事故…その時、あなたは!
瀬尾 健
風媒社
 
目次
シミュレーション 原発事故が起こったら
CASE STUDY 重大事故は、なぜ起きた!?
防災編 放射能から身を守るには
知識編1 原発の基礎知識
知識編2 重大事故の予備知識
 
ちょうど一年前の3/18 小出裕章さんを宇部にお迎えして講演会をしました。みなさん覚えていますか?
 
 
 
宇部市 小出裕章さん講演会 満員 1500人超 ありがとうございます☆
本日、小出裕章さん講演会を無事開催することができました。あいにくの小雨にもかかわらず、1階・2階とも満席(1350人)、立ってお聴き頂いた方も含めまして1500人を超える方々に...
 

今、そのときの実行委員会スタッフで脱原発グループを作り、うべきん(脱原発金曜ウオーク+市民研究会)など行っています。

山口県は遠いから大丈夫と思ってるお母さん!山口県はフクイチから1000kmは離れていません。もし、爆発事故で放射性のプルームが大量に出て風向きが悪ければ充分こちらまで到達し吸い込んで内部被曝してしまう可能性があります。

屋内退避が最低でもできる危機管理をするべきだと思います。

3M スリーエム 8233 N100 防塵マスク 世界最高水準(99.9%以上の捕集効率)3枚 放射能物質 PM2.5 中国 大気汚染対応 日本語説明書付 [並行輸入品]
 
3M USA

 

原発事故…その時、あなたは!』 より転載

被爆を軽減するための一般的な注意

①窓を閉め、隙間を目張りして家屋を気密にする。

ビルなどの空調は止める。日本様式の家屋は気密性が悪いので、その場合はできるだけ気密の良い家屋に避難させてもらう。

②ヨウ素剤を早めに服用する

③放射能雲に巻き込まれている間とその後しばらくは、屋内でも何枚も重ねた濡れタオルをマスクにして、直接空気を吸わないようにする。

またはできるだけ家屋の奥、つまり外部と一つでも多く壁で隔てられているような場所を選んで、集まるほうが良い。二階よりも一階、一階よりも地下室があればもっと良い。窓のそばに長くいるのは禁物である。

④ありとあらゆる容器に飲料水を溜める

⑤放射能に巻き込まれている間は外出を控える。

もしどうしても外出する必要が生じた場合は、健康で丈夫な成人(それも40歳以上)に用件を託す。(略)帰宅の際は、衣服を着替えて、脱いだものは屋外に廃棄する。

⑥放射能雲が到着した後は井戸水はもちろん水道の水も飲まないほうがよい。

⑦雨や雪が降っている場合は特別の注意が必要である。

浮遊している放射能微粒子は雨や雪にくっつきやすく、雨粒や雪には上空から地上まで広い範囲の放射能が濃縮されているからである。雪が積もった場合は、それが融けるまで放射能はそのままの状態で固定されているが、雨の場合も雪の場合も、降らない場合に比べて数十倍も地面汚染が強いと考えておかねばならない。雨には濡れないこと、衣服に付いた雪は払うこと、水溜まりには近づかないことなどの注意が必要である。

 


ロシア隕石はマヤーク核施設の近くに落下!日本にも隕石は落ちる、他国事じゃない!

2013-02-16 | 放射能汚染

http://digital.asahi.com/articles/TKY201302150309.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_TKY201302150309

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00240721.html

3日前にロシアで隕石落下の一報があり、その後の報道でチェバルクリ湖に張った氷の上で採取された物体は、隕石と断定されました。「チェバルクリ隕石」と命名されるそうですが、だんだん恐ろしくなってきました。

隕石の落下そのものというより、落下した場所のことがです。今回隕石が落ちて被害が出たのはロシア中部・チェリャビンスク州。この州には核施設があります。隕石落下場所付近の工場やスケート場など大きな爆破音と衝撃波で、たくさんの負傷者が出ました。落下地点はあのウラル核惨事 があったマヤーク再処理工場から50kmぐらいのところらしいのです。

http://news-log.jp/archives/6751 隕石の落の地・チェリャビンスクのそばにあった放射性廃棄物貯蔵タンク保管場所(大貫 康雄)

ここに落ちていたらどうなっていたのかと思うとゾッとします。では、日本は狭い国だから隕石が落ちないのかといえばそんなことはなく、日本でも90年代にもそこそこ落ちています。

1996年のニュースですがご覧下さい。

●1996年茨城県でつくば市で隕石が落下。大きさは5cm程度。スレート屋根に穴。関係は分からないが柏市の河川敷で火事。⇒東海村原発に近い

●1995年石川県根上町で車を直撃。金属のボンネットに穴。⇒福井の原発(もんじゅ)に近い

●1992年 島根県美保関町で長さ24cm重さ6kgの隕石が木造民家の屋根を直撃。屋根~天井を突き抜ける。⇒島根原発に近い

この昔のニュースを見ると、核施設との関係や危険性については何も触れず、 どっちかというと天文学的によかったことのような報道の仕方も気になります。最後に飛行機雲にされてしまっているのもおかしいと思いました。福島原発事故でもそうだったのですが最初に出てくるのが御用学者だったりします。PM2.5騒動でも国環研が出てきました。そして「ただちに影響はない」発言というパターンです。

日本には54基もの原発や核関連施設が点在しています。隕石にこれだけの破壊力があるのですから日本の原発に落ちたら、もう日本は終わりです。仮に他国からミサイル攻撃されなくても、隕石が直撃したら原発は十分大事故になってしまうと思います。原発の中は金属の配管がひしめき合っており、その一部が破損しただけでシビアアクシデントにつながると素人の私でも思いました。

原発の屋根のことを元GEの菊地洋一さんがお話されています。 

 

屋根に関して7分19秒あたりから 

ヘリコプターからボーリングの球ぐらい落とせば簡単にテロが起こせる。(福島原発事故で)屋根がぶっ飛んだの見てわかるでしょ?何が堅固な建物ですか?

9.11の際、原子力安全委員会と保安院と議論していたが、「ジャンボジェット機が燃料満タンにして原子炉に突っ込んだらどうなるか」と言ったとき、「いや、そんなものが突っ込んだくらいでは原発は頑丈にできているので壊れない。」と。それを聞いてがくっときた。 

屋根なんかオブラートみたいに薄い。

建屋は柱が立てられないんだから軽くするしかない。しかし、技術者としてはそんなことは言えなかった。

屋根から攻撃されたら燃料プールが露出してしまう。テロリストが来てそんなことやったら困るから言えない。だけど、今回原発事故で屋根をぶっ壊して見せてしまった。

屋根はない。ないのと一緒です。


 

17秒から必見!

大隕石が落ちてきたらどうなるか、そういう起きもしない確率についてやっているわけなんですね」

と東大の大橋教授は言いましたが、大隕石はロシアに落ちました。

爆発の威力は広島型原爆の30倍以上だそうです。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130216/k10015565451000.html  より

観測データをさらに解析した結果、大気圏に突入した小惑星は直径がおよそ17メートル、重さがおよそ1万トンと当初の推定よりも大きく、上空20キロ前後のところで爆発したとみられるということです。
爆発の威力は、広島型の原爆の30倍以上に相当するおよそ500キロトンで、その爆風と衝撃波によって地上の建物の窓が割れたり扉が吹き飛ばされたりといった被害につながったとみられています。

やっぱり、原発はやめるしかないと思います。

 

 

原発に隕石落ちたらどうする?「想定外」

 

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20130215-1085725.html

 

 追記

日本で発見された隕石  20ヶ所出ています。

地球上にこれまで落ちた隕石の場所がわかる地図「meteoritessize」  より抜粋転載

 

こんなに隕石が落ちてたなんて!(ToT)世界中で!

「想定外」なんて言わせない。

隕石想定して原発やめてください。