http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00239806.html
追記 あっという間に動画が消されました。FNNニュースのソースも消されました。
私は1回しかお台場に行ったことがないのですが、地図を見てみると、江戸川・荒川河口と非常に近いです。
NHKスペシャル「知られざる放射能汚染~海からの緊急報告~」という番組が2012年の1月にありましたが、その時点で、東京湾の海洋汚染が深刻であるということが、伝えられています。番組では、
●東京湾で海底にセシウムが集まりホットスポットができていること、
●首都圏に降った放射性物質は東京湾へ 江戸川と荒川河口付近は最大872ベクレル/㎏ 原発付近の海と同じレベルの汚染があること。
●京都大学の研究グループによるシミュレーション。事故後、東京湾周辺に降り積もったセシウム、その約50%が6カ月の間に川へ。ゆっくりと(年に5km)海へ移動。今から2年2ヶ月後に海の汚染が深刻になると予想されること
などが報告されていました。
にもかかわらず、このようなことをしていいのでしょうか?もしこれが学校の体験授業なら、一般的に校外でする総合学習に関して、学校教員は蜂の巣がないかなど、事故を防止するため、下見に行って危険箇所をあらかじめチェックすることが決められているはずです。
なのに、このような汚染された海で収穫された海苔を、こどもたちに手で触らせ、口に入れさせています。
子どもに食べさせる前に、セシウムやストロンチウムの放射能検査をしたのでしょうか?
原発事故前の海苔の放射能はどうだったのかを、文部科学省が行っている環境放射能調査結果を収録したデータベースで検索しました。
あおのり、あまのりで検索すると、関東が出てきません。参考としてあげておきます。あおさで検索すると茨城が出ました。
事故前のレベルと比べて、高かったら子どもには食べさせてはいけないと私は思います。食品の基準値100ベクレル以下だったらいいということではありません。
事故前は約0.1ベクレル/㎏ですから、仮に海苔が100ベクレル/㎏だったとしても事故前の1000倍ということになります。
収穫する海苔のセシウムなどの汚染を調べてもないのに食べさせるとは無責任です。
水産庁のHPから最新データを探しました。http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html
神奈川県のノリが出てますが検出限界未満でギリギリだったとしても事故前よりは100倍汚染されているわけです。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/sigen/housyaseibussitutyousakekka/pdf/kaisou.pdf より
東京湾の魚介類の放射能濃度(12/31公表分まで)というのがありました。
http://konstantin.cocolog-nifty.com/blog/files/111231_Tokyo_bay.pdf
11月に検査してるので2012年のデータだと思います。従って2011年の海苔でしょう。東京湾でも千葉側の海苔で2合算で27ベクレル/kg出ています。2013年2月のお台場の海苔の汚染度はわかりません。
どこの小学校かわかりませんが、教育委員会に注意喚起しなければいけないと思います。
港区小学校一覧 http://www.city.minato.tokyo.jp/gakkouuneishien/kodomo/gakko/sho/sho/index.html
このようなことを「楽しい体験授業」といったニュースとして報道するテレビ局にも問題があると思います。
保護者も勉強し、データを調べて、学校に訴えて改善されないなら、このような授業は拒否していく運動が必要なのではないかと思いました。
ニュースに出てきた子どもたちのことを思うと胸が痛くて仕方ありません。涙が出ます。
日本はどうなってしまったのでしょうか?先生の危機管理、親の危機管理はどうなってしまったのでしょうか?
追記
東京湾における海域モニタリング(海水)の結果について(試料採取日:平成24年6月13日、15日)
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/contents/6000/5894/view.html
海上保安庁が公表した「放射能調査報告書」 - 平成21年及び 22年調査結果 -によると、東京湾内の地点K-T1において平成21年、平成22年に採取した海水中のCs-137濃度は、いづれも0.0016Bq/L。
K-T1 平成22年 0.0016 Bq/L ⇒ 平成24年 0.015 Bq/L 事故後 約10倍
東京湾における海域モニタリング(海底土)の結果について(試料採取日:平成24年6月13日、15日)
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/contents/6000/5895/24/229_t_kaiteido_120803.pdf
文科省のデータでは海水(表面)・海底の土の汚染はこのようになっています。潮の流れに境はありません。
海上保安庁が公表した「放射能調査報告書」 - 平成21年及び22年調査結果 -によると、東京湾内の地点K-T1において平成21年、平成22年に採取した海底土中のCs-137濃度は、それぞれ4.0Bq/kg・乾土、3.5 Bq/kg・乾土。
K-T1 平成22年 3.5 Bq/kg ⇒平成24年 70Bq/kg 事故後 20倍!
事故後、セシウム137の汚染が海水が事故後10倍、海底の土が20倍になった海の環境で採れた海苔です。
しかも、全核種調べてません。セシウムより強い毒性のストロンチウムは調べてないという状況です。
追記
2012年 10月に調べた 東京湾で捕れた海苔の放射線量 というのがありました。http://bit.ly/12mRDRG
この海苔は2012年1月~2月に収穫されたもので不検出。今からちょうど一年前です。だんだん東京湾の汚染がひどくなることから今はどうかわかりません。
参考までに
検出限界10Bq/kgなどもあるので、自己責任であくまで参考程度に。
海苔は日本の食卓に欠かせないだけに、海洋汚染は残念で仕方ありません。