ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

愛媛県の鉄くずから最大で4マイクロシーベルトの放射線。放射能汚染鉄くずは工業製品となって帰ってくる。

2014-04-12 | 放射能汚染

  

鉄くずから微量の放射線量測定 宇和島市

http://gyao.yahoo.co.jp/news/player/20140412-00000005-nnn-soci/

日本テレビ系(NNN)2014年4月12日(土)06:21
 愛媛県宇和島市のごみ処理施設から搬出された鉄くずから、微量の放射線量が測定された。宇和島市などは原子力規制庁の指示を受け、12日、改めて数値を測定することにしている。

 微量の放射線量が測定されたのは、宇和島市の津島町クリーンセンターでプレスされた鉄くず。宇和島市などによると、この鉄くずを新居浜市の業者が香川県のリサイクル業者に持ち込んだところ一時間あたり0.9から1.2マイクロシーベルトの放射線量が測定された。このため鉄くずは引取りを拒否され、新居浜市の業者の倉庫に保管されていて、愛媛県新居浜市が測定した結果、最大で4マイクロシーベルトの放射線量が測定されたという。

 宇和島市や県原子力センターでは原子力規制庁の指示を受け、12日、保管場所に立ち入り、鉄くずの放射線量を改めて測定した上で今後の対応を協議することにしている。


 (管理人より) 全国的に問題となった震災廃棄物の広域処理は、木屑などの可燃物でした。当然、震災の後に自動車や電化製品、建築廃材などあらゆる鉄くずが出てたわけですが、今頃になって、怪しげな鉄くずが西日本で発見されたことがニュースになっています。氷山の一角でしょうね。ニュースで「微量」とか「なぜ?」とか報道してしまうのも、もはや異常です。 

滋賀琵琶湖畔の木質チップ放置事件の時と同じように、この報道がツイッターでもかなり拡散しています。

https://twitter.com/oldblue2012/status/454771057094713344

被災地の鉄くずに関して調べてみます。

日刊産業新聞 11/5/24 東北3県、鉄スクラップ89万4000トン 鉄リサイクリングリサーチ、回収量を試算

鉄リサイクリング・リサーチ(本社=茨城県北相馬郡、林誠一社長)はこのほど、東日本大震災で被災した3県(岩手、宮城、福島)の、がれきに含まれる鉄スクラップ量は94万トンで、最終処分に回る物や水没などを考慮した『回収し得る鉄量』に関しては89万4000トンと推測した。

とあります。元のレポートを見てみます。

震災による3県の鉄スクラップ発生推計(その1)  より抜粋転載

このレポートでは鉄スクラップを ①自動車、②土木設備、③建物、④建設付帯物、⑤建物内在物(鋼製家具・什器、主要家電)の5つに分類しています。 

 

資料より 

「地震による器物の落下などにより使用できなくなった車両よりも、津波にながされ崩壊した車両、さらには火災にあった車などその状況はすさまじい。流された車には人が入ったままの状態もあり当初の撤去を困難とした。保有台数や住民台帳から割り出して推計した被災車両は宮城県で14万6,000台とされ、3県計では30万台と推計されている。」

廃車の数で言うと自動車30万台がゴミになってしまったんですね。、採取される鉄スクラップ量は14 万 6,600 t と推計され ています。

 

 

 

被災地ではたくさんの家電もゴミになりました。フロンの未回収も問題になっています。

 

 

  

震災による3県の鉄スクラップ発生推計(その2)

自動販売機の1万3000トン(被災台数2,370台)が加えられて、前回発生推計値94.1万tは 101.5 万 t に上方修正されています。94.1万tが流通に係ることとなります。

 

 

 

 

 こうして鉄くずは全国に拡散していったということです。可燃性の木屑などの震災がれきを一般ゴミ焼却場で燃やすという問題で全国が揺れている間に、金属がれきはリサイクルという美名で日本中に拡散していきました。

汚染鉄くず⇒溶かす(PM発生)⇒汚染鋼材⇒工業製品⇒流通⇒人々の暮らし

311後に生産された金属製の工業製品にガイガーカウンターを当ててみると驚く数値が出るかもしれません。新車であってもそういう意味で汚染されている場合があると思います。 ついに放射能汚染された鉄をリサイクルせざるを得ない国になってしまったいうことに絶望しています。

放射性廃棄物がフライパン、鍋、家電、車、マンションの鉄骨などに姿を変えて、私たちの暮らしに入ってくる。ゴミは結局自分たちに帰ってくるということです。「きちんと検査してるから」「基準値以下だから」「薄めて安心」方式がここでも。 

【参考】自転車のステンレスのカゴからコバルトhttp://aopo.net/onda/vol814-o.html

老朽原発が廃炉になった場合、クリアランス(スソ切り)で、さらに汚染された鉄が使われた製品が流通されることになるのでしょう。廃炉でなく、停止、管理の方がましかもしれません。

冒頭記事の続報がありました。

「一般家庭から持ち込まれた資源ごみの中に、この製品が混じっていた可能が高い」なんて書いてありますが、一般家庭でラドンのステンレス製品使うかな~??健康器具の一部ってなんだろう?http://akindohirako.com/radonna.html  安倍首相も使ってると言われているこんなものかな?よくわかりません。

「工業製品」について改めて考えています。電子レンジにもレアメタル。自動販売機も津波でゴミになりました。人間は便利な生活を求めて限りなく電化製品を作り続けています。リサイクルすれば問題なしと信じ込んで。

究極の家電はソーラーパネルやエコキュート、エネファーム。そういえば、これだけ個人住宅に普及してるのになぜかこの鉄スクラップのレポートの推計に記述がありませんでした。不思議ですね。


 http://www.yomiuri.co.jp/local/ehime/news/20140412-OYTNT50275.html?from=tw

ステンレス製品から放射線 新居浜の回収業者

2014年04月13日 読売新聞

 発表では、金属ゴミは同センターから新居浜市の業者を経て、香川県坂出市のリサイクル業者工場に搬入された物の一つ。毎時0・9~1・2マイクロ・シーベルトの放射線が検出されたため、8日に業者に返品され、そのまま保管していた。

 宇和島市を通じて連絡を受けた新居浜市が11日、業者の倉庫の外で放射線を測定すると、最大で毎時0・18マイクロ・シーベルトを検出した。

 12日には県原子力センターなどの担当者が、金属ゴミを調査。その結果、ステンレス製品(縦、横約30センチ四方、幅約3センチ)から放射線が出ていることがわかった。放射性物質のラドンを示す元素記号「Rn」の文字が刻印されており、約10センチ手前で4・0マイクロ・シーベルトを検出した。

 問題の製品は、14日にも専門業者に依頼して処分する。宇和島市生活環境課は「一般家庭から持ち込まれた資源ごみの中に、この製品が混じっていた可能が高い」と話している。 


 鉄塊から放射線検出、発生源を特定2014年04月14日(月)

http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20140414/news20140414781.html

愛媛県宇和島市のごみ処理施設「津島町クリーンセンター」でスクラップした鉄プレス品から国の基準値を超える放射線量が検出された問題で、同市と県原子力センターは12日、購入した新居浜市のリサイクル業者の倉庫で合同調査し、鉄プレス品に混在していたステンレス製品が放射線発生源と特定した。県原子力センターは「健康器具の一部と思われる」としている。
 宇和島市などによると、ステンレス製品はプレス前の大きさが縦横約20センチ、高さ約4センチの立方体で、家庭でも使われる健康器具の一部とみられる。放射線物質のラドンを示す「Rn」のシールが貼られていた。ステンレス製品からは基準値(毎時0.23マイクロシーベルト)を超える4マイクロシーベルトを計測したが、残る鉄プレス品は基準値内だった。

 

 

 放射能汚染で実害も 加工拠点中部・西日本にシフト 製品輸出にも影響

http://www.shigenshinpou.com/news/bucknumber/2011/5-9.html (日刊資源新報) 

福島原発事故による放射能問題が、製品から再生資源全般の物流停滞要因としてクローズアップされ始めている。電線・伸銅・アルミ製等輸出向けについては、国際的な放射線量の基準値問題が絡んだ検査のためのコストアップ要因が出現。製造面では汚染回避のための生産拠点の関西・中部地域へのシフトという新たな動きが表面化し始めている。これを受けて、製品・原料両面では東日本と西日本という物流の劇的な変化も現れており、汚染の可能性のある東日本の範囲にある原料問屋業界は、確実に仕事量が落ち込むという実質的な被害の拡大という形で現れている。

放射能問題は、銅電線、伸銅製品、アルミダイカスト製品関連やステンレス、電炉製品までの製品から原料スクラップにリンクした物流の停滞という形で全業界に深刻な影を落としている。 

《アルミ業界》
アルミ地金再生2次合金メーカーの一部からは以下のような深刻な問題が表面化している。原発に近い工場を持つ某社は、アルミ缶を溶解して2次合金地金を製造しているが、在庫してあったアルミ缶の放射能線量がやや高い数値を示している。このため在庫をそのまま溶解したのでは製品に規制値以上の数値が出るとして、数値を押さえ込むために汚染していないアルミ缶を新たに入手して放射能を薄めなければならないという事態に追い込まれている。新たに入手するアルミスクラップの健全性を証明と規制値以上の現物の流入を避けるために、受入ヤードについてはゲートモニターの設置や検査要員の確保等、新たなコストアップ要因への設備投資を迫られているのが実情だ。 この流れは、アルミ、伸銅、電線等これまでゲートモニターの設備が必要ではなかった全ての業界にまで波及しており、風評被害どころではない実害としての放射能問題が様々な業再生資源業界に広がっている。 

また、アルミダイカスト業界では加工品の物流に関して新たな動きも出始めている。汚染の可能性のある原料を使用して型に流す作業について、汚染の恐れのない中部・西日本地域に製造工程をシフトする向きが多く、結果として東日本マーケットでの物流絶対量の減少という深刻な被害も出始めているというのが現状だ。此処に来て自動車メーカー各社の本格稼働の前倒しが見込まれるものの、工程別で見ると部品の不安定な供給の下で仕事量の絶対量は完全に低位に張り付いたままというのが現状だ。 アルミ脱酸向けも同様の対放射能検査機器の導入を迫られる業種だ。 

《電線・伸銅》
今のところ原料そのものの放射能被害については、規制値を上回る形での明確な形は出ていないようだ。しかし、輸出
製品に関しては、国際基準をクリアする必要があり、製品輸出段階での検査機器の導入といった新たな設備投資を迫られることになりそうだ。現時点で問題化していない銅・銅合金原料スクラップの放射能問題だが、今後の復興ペースによっては、放射能汚染地域からの再資源化物資の流入という問題は避けられないだけに、これまで検査機器に縁のなかった非鉄金属原料問屋業界も、ガイガーカウンター等対放射能検知機器の設備導入を余儀無くされることになりそうだ。問題は、放射能問題がもたらした地域の区分けが確実に進んでいくことで、季節風が変る夏場を控えて、東北(山形、秋田方面)地区からの流入現物に対しても汚染の可能性を考えなければならない事態を迎えそうだ。

 


4/8に北朝鮮の核施設に関するニュース。「それでも北九州市はモニタリングポストを減らす方向性ですか?」

2014-04-11 | 放射能汚染

4/8にツイッターで、北朝鮮の放射能漏れの記事が流れていました。真偽が不明でしたので検索して調べていました。とりあえず判断は別として記事を掲載しておくことにします。各自でご判断ください。

 

 http://japanese.ruvr.ru/news/2014_04_08/kitachousen-kakushisetsu/  より

北朝、核施設で事故発生の恐れ

北朝鮮のヨンビョンにある核施設で給水システムの故障が発生した恐れ。事実であれば深刻な事態をもたらしうる。8日、ジョージ・ホーキンス氏の米大学のサイトが、38 Northが人工衛星からうつしたヨンビョンの核施設の写真を掲載して明らかにした。米国人の専門家によれば、施設の気密状態が不完全であるために、小さな事故でにもかかわらず、これによる放射能漏れが生じた恐れがある。  これより以前、韓国のパク大統領はヨンビョンの核施設が1986年のチェルノブイリと同様な大事故を起こす危険性について言及していた。北朝鮮の公式的なマスコミはパク大統領の声明について「馬鹿げたたわごと」と非難していた。 


さらに調べています。中国語でいくつか検索してもらいましたが香港系も台湾系もヒットしないそうです。英語で検索してみたら2つヒットしたのでざっと素人翻訳しました。多分ここから翻訳して載せたのかなと思いました。誤訳があったらいけませんので、本文も載せときます。

北朝鮮と日本はかな~り近いです。隣国で核災害があれば 、東に放射能を含む風が流れてくることは原発推進派も反対派も容易に理解できるはずです。

このようなニュースが流れてもまだ、北九州のモニタリングポスト減らすんですか?環境省と北九州市は真逆のことをやろうとしています。

日本国内も、隣国韓国も原発があるということは何が起こるかわかりません。

思ったより近い!直線距離だと北九州市まで福島第一原発よりも近いかも知れないですね。 

4/10 「モニタリングポスト継続を求める会」が北九州市役所環境局に申し入れ書を提出しました!

北九州 モニタリングポスト継続を求める会


http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2014/04/09/2014040900898.html  より 

Radiation Leak Feared at N. Korean Reactor  

Experts worry about a possible radiation leak at the old 5 MW nuclear reactor in North Korea's Yongbyon as its cooling system has reportedly been under repair. 

"The recently restarted 5 MW plutonium production reactor may have been temporarily shut down or operated at a lower power level in early 2014 in order to repair problems with the secondary cooling system's water supply," North Korea expert Nick Hansen said in a report for the specialist website 38 North at Johns Hopkins University on Monday. 

"These difficulties resulted from the extensive rainfall and subsequent flooding in July 2013, which moved the main channel in the Kuryong River away from the water supply, filled the collection cisterns and ponds with sand and possibly destroyed pipes leading to them that had been laid along the river bottom." 

The North quickly completed major water channel excavations and dam construction from December 2013 by February of this year to ensure adequate water would be available for the cooling system of the experimental light water reactor, Hansen adds.

"Despite these short-term fixes, the danger posed by an unreliable supply of water for the Yongbyon reactors remains, particularly since the channels and dam constructed are made from sand and could be washed away by future floods." 

"If the 5 MW reactor's secondary cooling system were to fail, so would the entire cooling system. The result would be a fire in the graphite core and the release of radioactivity," he warns. 

englishnews@chosun.com / Apr. 09, 2014 09:33 KST

北朝鮮の原子炉で放射能漏れの恐れ 

専門家は、北朝鮮の寧辺にある冷却装置が修理中と伝えられている古い5MWの原子炉で、放射能漏れの可能性があると懸念しています。

「最近再開された5MWのプルトニウム生産炉は、二次冷却系の給水に関する問題を修繕するために一時的にシャットダウンされたか、2014年初期に低い出力レベルで操作された可能性があります」と、北朝鮮の専門家ニック・ハンセンは、ジョンズホプキンス大学で月曜日に、専門ウェブサイト「38 North 」の報告の中で語りました。

「これらの障害は、2013年7月の広範囲な降雨およびその後の洪水に起因し、それは水道設備からKuryong川の主流を移し、砂を備えた収集水槽および池を満たし、恐らく河川底地に沿って置かれたそれらに結びつくパイプを破壊しました。」

「北朝鮮は、すぐに適切な水が実験的な軽水炉の冷却装置に利用可能ということを確実にするために、2013年12月から今年の2月までに主要な水路の掘削とダム建設を完了した」とハンセンが付け加えています。

「これらの短期的な修正にもかかわらず、建設される水路およびダムが砂から作られ将来の洪水によって押し流される可能性があり、特に寧辺原子炉は水の供給に信頼性が低いので、それによりもたらされる危険は残ります。」

「万一5MWの原子炉の二次冷却系が故障したら、全冷却装置も故障するでしょう。結果は、黒鉛芯の火と放射能の放出です」と、彼は警告します。


  http://www.brecorder.com/world/north-america/166400-radioactivity-risk-at-nkorea-nuke-site-us-think-tank.html  より 

Radioactivity risk at N.Korea nuke site: US think tank

 Tuesday, 08 April 2014 04:12 Posted by Abdul Ahad

WASHINGTON: North Korea's main nuclear site appears to have suffered water supply problems that could lead to an escape of radioactivity in an accident, a US think tank said Monday.Citing recent satellite images, the US-Korea Institute at Johns Hopkins University said the Yongbyon complex seems to be struggling to ensure a stable water supply following heavy rain and floods last summer.

The problems pose particular risks for North Korea's first light water reactor which is near completion, it said. The regime does not have experience operating it and "the rapid loss of water used to cool the reactor could result in a serious safety problem," analyst Nick Hansen wrote on the institute's blog, 38 North.

North Korea has more experience with its restarted plutonium production reactor at Yongbyon but its "lack of airtight containment could lead to the escape of some radioactivity even in small accidents."The published analysis comes after South Korean President Park Geun-Hye warned that Yongbyon could witness a Chernobyl-style disaster, one of a series of comments that enraged North Korea, whose official media accused her of speaking "nonsense gibberish."

The 38 North analysis downplayed the risks of a Chernobyl-scale disaster, saying Yongbyon was smaller than the Soviet-built station in Ukraine where a 1986 accident killed 30 people in an explosion and another 2,500 afterward in related illnesses."However, a radioactive release into the atmosphere or river would cause an expanded local area of contamination," the analysis said.

"Also, Pyongyang's likely lack of transparency could create a regional crisis, panicking the public in surrounding countries and raising tensions with governments anxious for further information."North Korea knocked down a cooling tower in 2008 as part of a US-backed six-nation disarmament agreement but has more recently vowed to boost its nuclear "deterrent" in response to what Kim Jong-Un's regime describes as US hostility.

To replace the tower's cooling function at the plutonium facility, North Korea appears to have connected pipes from the new light water reactor's cooling system but as a result needs more river water, the analysis said.

北朝鮮核施設 放射能の危険:米シンクタンク

ワシントン:

北朝鮮の主な核施設は、事故で放射能漏れに結びつくかもしれない水道設備問題を被ったように見える、と米国のシンクタンクが月曜日に言いました。

最近の衛星画像を引用して、ジョンズ・ホプキンズ大学の米国-朝鮮研究所は、寧辺コンビナートが昨年の夏の豪雨と洪水の後、安定した給水を確実にしようと努力しているように見える」と言いました。

「その問題は、完成に近い北朝鮮の最初の軽水炉のために、特定の危険をもたらす」と言いました。
政府はそれを操作した経験を持っておらず、「原子炉を冷やすために用いられる水の急速な紛失は深刻な安全問題に帰着するかもしれない」と、アナリストのニック・ハンセンは研究所のブログ(38 North )上で書きました。

北朝鮮は、寧辺で再開されたプルトニウム生産炉より多くの経験を持っています。しかしその「気密の封じ込めの不足は小さな事故でさえ放射能漏れに結びつくかもしれません。」

韓国の朴大統領が「寧辺がチェルノブイリ型の災害を目撃するかもしれない」と警告した後、北朝鮮の公式メディアは彼女を「ナンセンスでわけのわからないこと」(北朝鮮を怒らせた一連のコメントの一つ)を話したとして訴えました。

その後、分析が公表されました。38 Northの分析では、1986年の事故の爆発により30人の命を奪い、さらにその後の関連疾患で2500人の命を奪ったソ連がウクライナに作った施設よりも寧辺は小さかったと言い、チェルノブイリ規模災害の危険を軽視しました。

「しかしながら、大気や川の中への放射能放出は、汚染の拡張した地方のエリアを引き起こすでしょう」とそのアナリストが言いました。「また、平壌の透明性の欠如は周辺国でのパニックや詳細について政府との緊張を高め、地域の危機を作ります。

北朝鮮は米国に後援された6か国の軍縮協定の一部として2008年に冷却塔を取り壊しましたが、最近、金正恩政権が米国敵意と評するものに応じて核「抑止力」を高めるために誓いました。

「塔の冷却機能をプルトニウム施設に戻すために、北朝鮮は新しい軽水炉の冷却装置からパイプを接続したように見えるが、その結果より多くの河川水を必要とする」とそのアナリストが言いました。 


4/8同じ日にこんなニュースが流れてました。

北朝鮮の核実験「相応の対価払わせる」 日米韓主席代表

http://p.tl/-S_U

ワシントン=奥寺淳、ソウル=貝瀬秋彦 2014年4月8日20時47分

北朝鮮の核問題をめぐる6者協議の日米韓首席代表による会合が7日、ワシントンで開かれた。北朝鮮が言及した新たな形態の核実験について、制裁強化を含む強い対応で臨むことで一致。一方で、北朝鮮を非核化に導くための対話の方法なども議論した。

 協議には外務省の伊原純一アジア大洋州局長、米国のデービース北朝鮮政策特別代表、韓国の黄浚局(ファンジュングク)・朝鮮半島平和交渉本部長が参加。終了後、黄氏は記者団に「北が核実験を実施するなら、我々は国際社会とともに相応の代価を払わせることを明確にした」と述べ、強い対応で一致したことを明らかにした。

 一方で黄氏は「実質的な非核化に誘導するための対話再開について、多様な方法を模索していくことにした」とも語り、2008年から中断したままの6者協議の枠組み以外にも、様々な対話の可能性を探っていくことを示唆した。

 ただ、米国が対話の条件として非核化に向けた北朝鮮の具体的な行動を求めてきたのに対し、北朝鮮は無条件での対話を求める姿勢を崩していない。北朝鮮は最近も「核抑止力強化」に繰り返し言及しており、展望を開くのは難しいのが現状だ。

 また、会合では、3月の中距離弾道ミサイル「ノドン」発射や新たな核実験を示唆した北朝鮮の意図について情報を共有。伊原氏は「3カ国で連携していくことを確認し、状況を注意深くウオッチしていくことが重要という点で一致した」と語った。

 伊原氏は3月末に北京で再開した日朝の局長級協議についても会合で説明し、「米韓から拉致問題についての支持が得られた」と述べた。(ワシントン=奥寺淳、ソウル=貝瀬秋彦)

 


追記

http://www.huffingtonpost.jp/2014/04/09/north-korea-nuclear-radiation-leak_n_5122834.html  より

The Huffington Post UK  |  投稿日: 2014年04月10日

北朝鮮の主力核施設である寧辺(ニョンビョン)核施設で最近、トラブルが発生した模様だ。

この推測は衛星画像を使った分析によるもので、それによれば、この原子炉は工事等のために一時的に運転を停止していたか、低出力に切り替えられていた可能性があるという(2月9日の衛星写真で、原子炉建屋の屋根に雪が解けずに積もっていたほか、運転に伴う熱水の放流が確認されなかったとされている)。


寧辺核施設にある5メガワット原子炉の建屋の屋根の様子。平壌の北約80キロメートルに存在するこの施設では、複数の原子炉のほか、核燃料製造工場、使用済み核燃料の再処理工場まで、核燃料サイクルに必要とされる主要な施設全てが集中している

「ABC News」の記事によると、北朝鮮研究の専門家ニック・ハンセン氏は、米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院が運営する北朝鮮研究サイト「38 North」において、4月7日付けで次のように述べている。「このプルトニウム生産用の5メガワット原子炉は、2014年のはじめ、補助冷却システムへの水の供給トラブルのために修復が行われた際に、一時的に運転を停止していたか、低出力に切り替えられていた可能性がある」

ハンセン氏はこのトラブルについて、2013年7月に起こった、川の経路が変わるほどの大規模な洪水の影響ではないかと推測している。北朝鮮は2013年12月から2014年2月までダム建設や修復工事を行い、水の補給を確保しようとした模様だ。しかしこれらの工事は一時的なものであり、将来洪水が起こればまた問題が生じるとも同氏は推測している。「すべての冷却システムが停止した場合、この黒鉛炉は火災を起こし、放射性物質が放出される危険性がある」

問題の5メガワット原子炉は、核爆弾の製造に必要なプルトニウムを製造できるため、各国から警戒されている。同施設では、50メガワット原子炉も建設中だ。

北朝鮮は2013年、核問題をめぐる6カ国協議の取り決めを撤回する動きを見せ、原子炉を再稼働。同国の核兵器計画に対する警戒感を新たに引き起こし、国際的に厳しい非難を浴びた。

北朝鮮はこれまでに3度の核実験を行っている。最後に実施されたのは2013年2月だが、同国は最近、詳細については明らかにしなかったものの、将来も新しい形の核実験を行うとの声明を出している。

なお、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は、2014年3月の終わり頃、北朝鮮では核施設が密集して建設されているため、万一火災が起きれば、チェルノブイリで1986年に起きたメルトダウンよりも大規模な災害になる可能性がある、と述べている。

 

[(English) 日本語版:丸山佳伸、合原弘子/ガリレオ]

 


中国レアアース「環境問題として有害物質による大気汚染、強酸性の排水、放射性物質など」

2014-04-08 | 放射能汚染

【動画字幕文字おこし】

とてもグリーンな光景とは言えない 中国のレアアース精製は危険なビジネスだ 

有害な化学物質を使用し、労働者は何の防護もしていない

磁石に使われるイットリウムやセリウムは伝導性が高い

温暖化防止の鍵となる低炭素技術はレアアースにかかっている

あなたはプリウスを買えば地球が救えると思っているだろうか

だがモーターにネオジムが1kg バッテリーには10kg以上のランタンが使われている

どちらも中国から輸入されたレアアースだ

環境保護派は風車が好きだが、3MW風車の永久磁石には2tのレアアースが使われている

バオトウ(包頭)レアアース研究所の所長が永久磁石を見せてくれた

彼は問題を認識している

環境問題としてフッ素など有害物質による大気汚染、強酸性の排水、放射性物質などがあります

中国は世界のレアアースの95パーセントを供給しているので、汚染は中国にとって問題となっています」

中国は改善を迫られていますが、これは業界だけでなく世界全体の問題なのです

当局は埋蔵量が世界最大の内モンゴル、バヤンオボー(白雲鄂博)のDVDを私たちに渡した

現地は撮影させてもらえなかった だが、包頭で選鉱クズの湖を発見した

泥まみれのレアアースが近くの工場で精製されるのを待っている

私たちのパソコンや携帯電話にここで精製されたレアアースが使用される

近くの農場に廃液が漏れ出し、農民が被害を被っている

「包頭の環境当局がここの水を検査した 飲用にも灌漑にも適さないと言われた」

内モンゴルの凍てつく気候の中、大規模な風力発電所がある。

中国は風力発電のリーダーを目指している

低酸素社会の未来のチャンピオンは、労働者や農民の払う犠牲にまだ気づかない

COP15で各国首脳はCO2排出削減を話し合う  それはレアアースなくして実現しない 

そして全てを中国に頼ることはできないのだ

 

リンゼイ・ヒルサム イギリスチャンネル4ニュース 包頭 2009年12月4日

翻訳:鶴田由紀


(管理人より) 

中国の労働者が、防護もなしにレアアースの精錬作業をしている動画です。

精錬という工程の危険性を過小評価する、再エネ関連利害関係者の嫌がらせが後を絶たないのであげときますが、一番痛いところでしょうね。

採掘・製錬時に放射性物質を撒き散らすレアメタル・レアアースは自然エネルギーにも使われている事実

日本でも金属精錬企業が廃棄物で周辺環境を汚染しています。(住友金属ですね・・・)

宮崎県日向市  産業廃棄物のゴミの山が目の前で非常に困ってます

石油文明のもとでの工業生産システムとはこういうことです。

地下資源を掘って、工業生産すれば必ず、廃物、廃熱、廃水が出る。

このことを企業人は、「科学技術を使うなら仕方ないことだ」とか 「品質管理していれば安全だ」と言うのです。傲慢な話です。

自然エネルギーを盲信する市民は、太陽や風といった「自然」が魔法のように「電気」に変身してくれると思っているのでしょうか?発電装置は、鉱物資源と化石燃料を膨大に使った高度な工業製品です。

 

「パソコン使ってブログ書くならレアアースの文句を言うな」というような無駄な議論には対応しません。

個人的にはパソコンや携帯は原発問題を解決する手段として使います。それが終わればやめます。

ハイテク機器を使う人、自然エネを推進する人ひとりひとりが、レアアースについて「ご都合」で見て見ぬふりするのでなく、じっくり考えることだと思います。

 

工業文明を支えるエネルギー供給システムの必要条件  より

1. 工業文明とはなにか

はじめに、工業あるいは工業文明とは何かを定義しておくことにします。一般的に工業とは、原材料資源に何らかの加工を行って製品を作ることを指します。

人力文明や畜力文明においても日常的に使う道具を作っていました。道具を作ることに特化した職人や職能集団によって加工を行うことを手工業と呼ぶことにします。

やがて富の集積によって、職能集団が工場において大規模・組織的に製品を作り始めました。そこに、動力装置として蒸気機関が導入され、機械加工によって製品を作り出すようになりました。この機械加工による工業のことを狭義の工業という言葉で表すことにします。

工業製品が生活のあらゆる局面で利用されている人間の社会システム(ハードウェア)を工業化社会と呼ぶことにします。工業化社会における文化・経済システム・政治システムなどの上部構造を含む総体を工業文明と定義します。

2. 持続可能な文明と有限の文明

人力文明・畜力文明と石炭文明・石油文明は全く質的に異なる文明です。

人力や畜力は動物の運動能力です。人間や動物は地球生態系の中で世代交代を繰り返し、絶えず更新されてゆきます。生態系あるいは人類が絶滅しない限り人力文明や畜力文明は存続し続けることが出来ます。ただし、人力や畜力によって維持できる文明の規模はそれほど大きくはありません。

これに対して石炭や石油は鉱物資源=有限の資源です。有限の資源を使用すれば、有限の時間で枯渇することは自明です。つまり、石炭文明や石油文明は有限の期間で終焉を迎えることが初めから決まっているのです。また、有限の資源は沢山使うほど早く枯渇します。そのかわり、短期的には人力や畜力とは比べ物にならないほどの大きな力を発揮することが出来ます。石炭文明以降の文明を工業文明と呼ぶことが出来ます。

近年、国や行政のスローガンとして、“持続可能な発展”に類する言葉をよく聞きます。しかし、工業文明を前提とする限り持続可能な発展はあり得ず、必ず終焉が来るというのが自然科学的な結論です。

まして“発展”=工業的生産の増大を求めれば求めるほど、必然的に終焉は早く来ることになるのです。

3. 工業生産の理論と基本エネルギー

工業生産とは、原材料資源に工業的なエネルギーや副次的な資源を投入して製品を製造する過程です。これを単純な模式図で表すと次の通りです。

  

左から右への矢印は、原材料資源の加工によって製品が出来る流れです。生産過程において投入したエネルギーが生産設備を駆動して最終的に廃熱となり、、低エントロピー資源が原材料資源から不純物を取り除き、製品が作られます。生産設備も次第に損耗して廃物へと変化します。

工業生産では、最終的に得られる製品の使用価値を得ることが目的です。一般的に、この使用価値を生産過程に投入した原材料や副次的な資源、工業的エネルギーによって絶対的に評価することは不可能です。同じ使用価値を持つ製品を作る複数の生産プロセスがある場合、生産過程に投入した原材料や副次的な資源、工業的エネルギーが少ないほど効率の高い生産システムだという相対的な評価が出来るだけです。

工業生産に利用される工業的なエネルギーも工業製品です。ここでは、燃料石油の製造を考えることにします。まず、エネルギー生産という工業生産過程においてエネルギー産出比を次のように定義します。

エネルギー産出比=(製品の持つエネルギー)/(生産のために投入されたエネルギー)

工業製品(商業的に流通するものという意味)としての原油を製造する場合、油田に油井を掘り、地下にある原油を汲み上げます。油田において、燃料石油1単位(カロリーベース)を原油を汲み出す生産設備の製造と運用のために投入したときに、原油50単位(カロリーベース)が得られるとします。カロリーベースで考えると、油田における原油生産のエネルギー産出比=50÷1=50です。ただしこの場合、投入する燃料石油と原油は質的に違いがあることに注意することが必要です。

原油から燃料石油を製造するためには、更に原油を石油精製工場まで運搬して分留しなければなりません。そのためには更に燃料石油を4単位投入することが必要だとします。最終的に、燃料石油製造のエネルギー産出比=50÷(1+4)=10になります。

註1)原油を精製する過程でアスファルトなど、燃料に利用しない成分が取り除かれるため、50単位の原油から得られる燃料石油の持つエネルギーは50単位よりも小さくなりますが、ここでは話を単純にするために無視することにします。

註2)同じ油田の原油から生産される燃料石油でも、油田から石油精製工場や消費地までの距離によって輸送に投入される燃料石油の量が異なるため、製品のエネルギー産出比は異なります。

つまり、燃料石油1単位を燃料石油生産に投入することによって10単位の燃料石油が得られるのです。その内1単位を石油燃料の再生産に投入することにすれば、残りの9単位のエネルギーは石油燃料製造以外の工業生産過程に投入することが出来ます。

これで、工業文明を支える基本的なエネルギー(資源)の必要条件が明らかになりました。

工業的なエネルギーあるいはエネルギー資源(燃料)を、自らの持つエネルギーだけで再生産することが可能で、更に他の工業生産システムにエネルギーを供給する能力があることです。

つまり、エネルギー産出比が1.0よりも大きいことが工業文明を支える基本エネルギーの必要条件です。

また、エネルギー産出比の大きいエネルギー(資源)ほど絶対的に優れたエネルギー(資源)です。

 エネルギー産出比<1.0のエネルギー(資源)は基本エネルギーとはなり得ません。

エネルギー供給という工業生産システムは、エネルギー産出比によって絶対的な評価が可能なのです。

 


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汚染状況重点調査地域でCLTの実証事業。福島産の木材が岡山県の工場でCLTに加工される!

2014-03-12 | 放射能汚染

湯川で秋にも実証事業 新たな木質構造用材料CLThttps://www.minpo.jp/news/detail/2014030814365 

 間伐材などを活用した新たな木質構造用材料「CLT」の実証事業が秋にも湯川村で始まる見通しとなった。県内の民間事業体が県産木材によるCLTを用いた集合住宅を村内にモデル的に建設し、有効な建設手法を確立する。県は国の事業を活用し、財政支援する方針だ。
 CLTは細長い木の板を交差させて積み重ね、数十センチの厚さにした大型集成材。一般的な合板は厚さが数センチ程度だが、CLTは厚さ50センチや、1枚1トン近くなど大きくすることが可能。強度が高く、断熱、遮音、耐火性に優れる。継ぎ合わせるだけで中高層建築物の壁や床に使え、工期も短縮される。既に欧州では普及している。
 事業主体となる民間事業体は今月中にも県内建設会社などで発足する予定。2世帯向け2階建て集合住宅3棟をCLTを使って建設する。秋に着工し、来年3月までに完成させる計画。CLTは県産木材を岡山県の工場に運んで加工する。
 総事業費は2億3千万円で、県は国の補助を受けて半額を負担する方向で調整している。建設地は湯川村が造成し、無償貸与することを検討中だ。
 建設する過程で必要な人員やコスト、効率のよい建設手法などを検証する。実証結果は国や県がCLTの実用化や普及に役立てる。
 CLT建築物は国内では高知県に1棟あるだけで、モデル建築物が先駆的に県内にできることで、CLTの利用や製造が県内で今後進む契機になることが期待される。東京電力福島第一原発事故で苦境に立たされている県内林業の復興につなげる。
 林野庁は国内での普及を目指しており、東京五輪の関連施設での利用も視野に入れている。現段階では建築基準法で認められておらず、法整備の準備も進められている。今回は国土交通大臣の特認を受けて建設する。

(2014/03/08 08:23) 


 (管理人より)CLTとはCross Laminated Timberの略称で、ひき板の各層を繊維方向が互いに直交するように積層接着したパネルのこと。

http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/genjo_kadai/pdf/genjou_part19.pdf  林野庁HPより

 

ついに、汚染状況重点調査地域の木材がCLTという加工品となって、日本中に流通することになります。

じゃ、どうして岡山なのかということですが、日本CLT協会の本部が岡山なのです。岡山の銘建工業

社長は国土交通省の“木の家づくり”から林業再生を考える委員会の委員になっています。

 

林野庁のHPをみると(http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/24hakusyo_h/all/a65.html

「平成24(2012)年1月に、木材加工業者3者が、CLTの開発と規格化等を目的として、「日本CLT協会」を設立した。」

とあるので、福島原発事故後にできたようですね。3者は銘建工業株式会社、山佐木材株式会社、協同組合レングス です。

 そして、高知は高知おおとよ製材㈱。 http://www.woodfast.net/14.1-CLT/14.1-CLT.html  より画像転載

 

このように全国でCLTを使った集合住宅を建てようということのようです。もしかするとオリンピックの選手村になるのかもしれません。

平成25年度補正予算として地域材利活用促進支援対策に、なんと【15,541百万円】 155億円!!!の予算がついています。 このCLTに関連しては 539億円

http://www.rinya.maff.go.jp/j/rinsei/yosankesan/pdf/25_hosei_02.pdf

 

 

平成26年度 林野庁予算概算要求の概要  より

 

 以前にもブログで書きましたが、汚染地域の森林資源は汚染が確認されています。ですが国は膨大な予算をばら撒いて汚染を全国に拡散しています。もはや犯罪行為だと私は思います。

汚染バークは日本中に!ペレット乾燥の燃料、バーク堆肥、石炭火力の混焼?農地改良材?

その木、どこの木、何ベクレルの薪なのか?農林省の薪ストーブ、恐怖のプロパガンダ

【再エネ公害】汚染木質チップ撒き散らしてどこが再生可能?国策「バイオマス」自然エネルギーを検証する

特に、岡山県は放射能汚染からの避難者が圧倒的に多い自治体です。その自治体が、福島県の木材をわざわざ移動させて加工するという事実。

銘建工業は、CLTと木質バイオマスの工場も同じ場所ですね。木屑などはチップやペレットになるのかもしれません。

放射能汚染がどのくらいあるか測定してるかどうかもわかりませんし、汚染された木で作った家は「健康的な住まい」とは言えないと思います。

平成26年度 林野庁予算概算要求の概要  には「学校の木造化」まで盛り込んであります。汚染木で出来た学校で子供が過ごすなんて狂気です。

燃やすとどうなるかは、もうさんざん書き倒してきましたが、放射性PMが周囲に拡散し、放射能汚染焼却灰ができるので、要注意です。

 

2012年6月11日の「銘建工業/ペレットで26年前のチェルノブイリの放射能汚染木材使用か」

 http://n-seikei.jp/2012/06/post-9163.html 

宮崎県は8日、県内で使われた木質ペレット燃焼灰から放射性物質が検出された問題で、使用した農家や企業が保管していた燃焼灰や未使用ペレットを製造元の銘建工業(岡山県真庭市)が4日までに自主回収したと発表した。

宮崎県によると、同社が回収したのは燃焼灰0.79トンと未使用ペレット19.07トン。
宮崎県のほか、高知県でも同社のペレットの焼却灰から放射線量が計測されている。

銘建工業は、北欧産の木材からペレットを生産したとしている。考えられるのは1986年4月26日発生したチェルノブイリの原発爆発しかなく、26年経った今も木材に蓄積されていることを証明している。(福島県が可哀想である。)

銘建工業は、集成材・製材・構造材などを製造する木材メーカーであるが、木質ペレットも生産している。同社のペレットは樹皮を含まず焼却灰も少なく人気が高く、今や月間450トンを製造。原油高騰から園芸農家などが、温室やビニールハウスで、比較的安価なペレットを燃焼させていることから需要が増加、製造量も増加している。

同社の売上高は、2011年12月期173億円。今回の問題は大きな痛手となろう。[ 2012年6月11日 ]



毎日新聞 2014年02月18日 地方版

 2020年東京オリンピック・パラリンピックを県内のスポーツ振興や経済活性化につなげることを目指す県庁のプロジェクトチーム(PT)が17日発足し、初会合があった。

 総務部と地域福祉部の副部長、県教委事務局次長の3人をリーダーに15人で構成。五輪の魅力を高めるために県として貢献できることを探り、東京都や国に提言することで高知の持ち味や魅力をアピールするのが狙い。尾崎正直知事は「五輪開催は日本全体にとってチャンス。高知県も合宿誘致だけではなく、高知の文化なども世界へ対外的に発信していこう」と呼びかけた。

 会合では、集成材「クロス・ラミネーテッド・ティンバー」(CLT)を使ってオリンピック施設を建設する、五輪イベントの中でよさこい祭りを開催する、「まんが王国・土佐」として国の進める「クールジャパン」戦略と連動し、世界に漫画文化を発信していくなどのアイデアが出された。

 また全国各地域と連携して取り組むべき課題として、合宿地を全国に割り振ること、各地の郷土料理をはじめとする和食を世界にPRしていくことなどが上がった。【倉沢仁志】


市川定夫教授「マハティール氏が三菱系から沢山の選挙資金をもらってたから三菱化成を認めてしまった」

2014-03-08 | 放射能汚染

以前にマレーシアのレアアース採掘放射能問題について記事を書きましたが、

マレーシアのレアアース抽出工場~ブキメラ放射能汚染「私たちは、涙がかれる程たくさん泣きました

採掘・製錬時に放射性物質を撒き散らすレアメタル・レアアースは自然エネルギーにも使われている事実

マレーシアの環境保護団体を通じてブキメラ村民の依頼を受けた市川定夫教授の講演録がありましたので転載します。

http://tinymsg.appspot.com/iTD  より

学習集会
低線量被曝の影響と JCO事故健康被害
講師:市川定夫・埼玉大学名誉教授
講演録(1)2003.8.25 臨界事故被害者の裁判を支援する会

より、ブキメラ放射能汚染についての講演部分を抜粋転載します。

貴重な写真はhttp://tinymsg.appspot.com/iTD  より転載


 

マレーシアでのモナザイト被害

 
 関連してお話しますが、僕がさっき言ったように使ったガラス線量計ではなく、熱蛍光線量計(TLD)という、ごく小さい精度の高い放射線測定器を使ったケースに触れておきます。

 今日は話さなかったですけど、マレーシアで起こった、日系のその当時の三菱化成という会社が放射性トリウム、トリウム232という核分裂するものを含むモナザイトという鉱石から、イットリウムという希土類金属を取り出す工場を作ってたんです。

ところが、もとのモナザイトにはトリウム232は7%含まれているんですが、イットリウムを取り出したあとの廃棄物には14%もトリウム232があって、しかもトリウム232というのは放射能の半減期が141億年で、天然の放射能で一番長寿命なんです。141億年ですよ。地球ができてからまだ46億年しかない。それが入ってるのに柵も何にもなしに、野積みで捨ててたんです。

 僕がマレーシアから依頼を受けて調査に行った。合計7回行ったんですけども、1回目にそれを見た時で推定350トンもの廃棄物の山。それで僕がその周辺でのTLDによる測定調査結果を出したら、英文で書いたのを周辺の住民達が、それをよりどころにして、イポー高等裁判所に訴えた。

マレーシアはイギリス法ですから、政府の認可がかかってる件は高等裁判所からしか始まらない。日本でいう一審はないんです。高裁は僕の報告書を鑑定書と認めて、その裁判は仮執行命令の裁判だったんですけど、住民の訴えを認めて、AREという会社だったんですけど、そのAREの即時業務停止、それからすでに捨ててあった強い放射性のトリウム廃棄物を撤去し、安全管理するという命令を出しました。確かにARE工場はすぐに作業をやめたんです。

 ところが、何て言ったかというと、「裁判所の仮執行命令を従うんではない」と。マレーシア政府が新しく作ろうとしていた原子力法に合うように改善すると。その当時マレーシアには原子力に関する法律が全くなかったんです。普通の放射性物質を扱う法律しかなかったんです。

 トリウム232というのは国際的に核原料物質・核分裂物質として認められてて、それを扱うには原子力法がいるんですけど、マレーシアはそれを作ってなかった。しかもマハティールという今の首相が首相に選ばれた直後です。

三菱との癒着

  マハティール氏が選挙後はじめてやったのが、三菱系からものすごいたくさんの選挙資金をもらってたから、三菱化成にそういうことを認めてしまった。現地にAREという会社を作って。同時に三菱系に非常にプラスになることをやったのは、その当時、もう日本の車はたくさんの会社の車種が入ってたんですが、三菱とだけ提携して、その頃に走ってたランサーという車種をマレーシアで国産して、税法上などの特典を与えて優遇しました。

 とにかく、そういう総理大臣のもとでその工場が許されてしまった。三菱は、総理大臣が認めてるんだから、放射性物質を捨てようが何しようが平気だろうし、柵をしたり、放射能のマークをつけたりしたらかえって疑われる。だけどその当時のマレーシアの法律でも、少なくとも柵はして、放射能のマークはつけなきゃいけなかった。それを守らなかったため、牛を追う子どもたちが、牛を追いながらその放射性トリウムの上を越えていったり、そんなふうだったんです。

 それで7回行って、証言をして、イポー高裁は最終的に正式な裁判でも違法判決をして、操業禁止と廃棄物の撤去を命令したんです。それからAREと三菱は最高裁に訴えたんですけど、最高裁では逆転勝訴したんです。形の上では。最高裁は、僕の調査は個人的な調査であって、その会社がやった組織的な調査に比べて、個人の勝手な判断なり、恣意的にデータを作る機会があったと断じたんです。

そんなことはできないような調査方法をしてたのにです。つまり、僕は現地で瞬時瞬時の放射線量率のメーターが、ここは放射線量率高いよ、ここはレベル高いよと、誰もが見れる、全面公開調査で。

 ただ、TLDによる、ものすごく小さい集積線量を測るのは、それを読み取ることができるのは僕の大学でしかできませんから、そのところは完全に誰も見てない世界になります。だから、そのためにガイガーカウンターで測ったものを現地に残したわけです。それと一致してるかどうか、瞬時の線量率、つまり単位時間あたりの線量率と集積線量が合ってるかどうか、一般に分るように。裁判所にもそれを出してるわけです、証拠としてね。なのに最高裁はそういうことをぜんぜんわからないで、たった1人の調査は複数でやった会社のデータよりも信用できないと断定したんです。

 ただし、やっぱり最高裁判所も気が引けたのか、どういうことを書いたかというと、そのARE社が、これだけの措置をとり、これだけの気を使って、今度できた原子力法を忠実に守れば、安全性を確保できると。ところが、その最高裁の判決で言われたものを全部やろうとしたら、ものすごい金がかかるんです。そこでイットリウムを取り出して得られる収入よりもずっと大きくなるから撤退したんです。撤退して何て言ったかというと、中国から買い付けた方が安いと言ったんです。

 そういう三菱のことにまでいきましたけど、とにかく、マレーシアでも言われたのは、トリウム廃棄物を捨てたのが発覚してからも、みんなに言ったことは、放射線は少し浴びた方がずっと健康にいいんだと、会社は皆さんに貢献してきたと平気で言ったんです。

 ところが、裁判中に白血病の子どもが、はじめ2人で、4人になり6人になり、しかも最高裁の判決が出るまでに最初の6人は全部死んでしまった。それで僕は撤退したあと行ったときに、7人目の子が発生してました。まだ、トリウムが地面の中にいっぱい残ってるんです、撤去したと言いながら。撤去したあと測定しても放射線量は高いままなんです。141億年で放射能がようやく半減するものが、まだたくさん残ってるんです。


ブキメラ放射能汚染について書かれた「Wasted Lives(ふみにじられた生命)」 というペナン消費者協会の冊子(絶版)の年表から、市川教授の部分を抜粋します。

【1984年12月9日】 ブキメラ住民、日本の放射線と遺伝子研究の専門家である、市川定夫教授を招き、ARE工場に隣接する空き地と池の放射線レベルを測る。市川教授の計測によると、そこでの放射線レベルは危険性のある高さで、最高では許容レベルの約800倍を示した。

【1986年10月28日】 市川定夫教授、再びブキメラを訪れARE工場周辺の放射線値は、やはり許容レベルを越えていることを暴露。市川教授は工場への立ち入りを拒否された。

本文p63 より

1984年末埼玉大学の遺伝と放射線の専門家である市川教授は、2種類の機械、~熱蛍光線量計とポータブル測定器~を使って工場の周りの放射線レベルを測定した。AREに隣接する不法投棄場での測定結果は、非常に危険度が高く、許容レベルの約800倍であった。(市川教授によると、妊婦がこのレベルの放射線を4日間浴びると、奇形児を生む確率が高まることになる。)登録された投棄場でのもう一方の測定では、放射線レベルは許容量の約25倍だった。菜園の近くでは許容レベルの3.5倍を示した。

本文p64 より

10月に行った市川教授の2回目の計測は、IAEAは主張していたようにその区域を全面的に汚染除去したのではないということを示していた。さらに悪いことには彼は、一部の廃棄物が公共の場所に不法投棄されていることも知ったのである。市川教授は、工場の一時貯蔵所と中と外を結ぶ排水管の下にトリウム廃棄物があるのを見た。そこの放射線レベルは、極めて高く14000ミリレム/年だった。彼はその廃棄物が、貯蔵区域の内側からパイプを通って外部に流れ出したのだと結論づけた。

何百人もの住民が日常的に使っている通路に沿ってトリウム廃棄物が捨てられていた。そこで計測された放射線量は驚くべき高さであり1時間あたり8ミリレムであった。(すなわち年間70,080ミリレムにあたる)

AREの被覆にもかかわらず、工場周辺と一時貯蔵所の放射線レベルはいまだに高く、AELBの許容量である一般人年間100ミリレムの2倍から3倍上回っていた。その他3箇所の廃棄物が捨てられていた場所でも、高い計測結果が得られた。それらの場所は

◎ メングレンブに捨ててあったトラック  2700~3600ミリレム/年

◎ ケパヤンに捨ててあったトラック  900~8000ミリレム/年

◎ トラクター・マレーシア工場裏の不法投棄場  5000~7200ミリレム/年

彼の計測結果はガンマ線の外部被曝のみであった。もし、ラドンガスや放射性の粒子の吸入による内部被曝を考慮すると、電離放射線による住民の被曝はもっと高いとさえ考えられるだろう。

本文p32より

遺伝子学と低線量被曝の専門家である市川定夫教授(ARE周辺で放射線を測定し高濃度の放射線を発見した)によると、

「われわれは、生まれてから死ぬまで、自然放射線を避けることはできません。しかし、そのような自然放射線の上にAREがやっているような被曝をさらに加えるべきではないのです。」

トリウム崩壊系列

放射性元素       半減期         放射線

トリウム232       139億年        α線

ラジウム228       6.7年         β線

アクチニウム228    6.13時間       β線

トリウム228       1.91年         α線

ラジウム224       3.64日         α線

ラドン220(ガス)     52秒          α線

ポロニウム216      0.16秒        α線

鉛212           10.6時間       β線

ビスマス212       60.5分         β線およびα線

ポロニウム212      0.0000003秒    α線

鉛208            安定          なし

 


(管理人より)

ブキメラ放射能汚染問題は、原発・再エネの本質的な問題を含んだ優れた教材であると私は思います。逆に言えば、ここを無視すれば根本的な解決はありません。被曝と廃棄物に正面から向き合わない限り、自分の暮らしや生き方をあらためることなど不可能だからです。

原発・再エネ問題の本質は「差別と公害」。

●放射能問題~モナザイト鉱石を製錬すると放射性トリウム232が環境中に撒き散らされる。周辺住民は内部被曝し病気になる。原発による放射能汚染と同じ。

●廃棄物問題~毒物が不法投棄されることにより自然環境を破壊する。

●工業製品大量消費問題~レアアースを使ったハイテク工業製品(再エネを含む)を大量消費する私たちの暮らしと、国の経済政策との関係。大企業の横暴。

●公害~加害企業は日本の三菱(原発産業=再エネ産業=軍需産業)日本企業がアジアの国を踏みつけにして経済的な繁栄を得る構図。

 

再エネ・原発関連企業に働く人たちは、この事実を意図的に無視します。しかし、レベル7の放射能汚染国で、ついに健康被害が出始め、自らの主張の整合性が取れなくなっている再エネ脱原発市民が見られるようになりました。

市民が言えることは命と環境を守る立場から「これ以上追加被曝をさせるな」ということです。国と企業のしたことをよく見て、工業製品大量消費におちいっている自分の暮らしぶりをあらため、再生可能エネルギーの欺瞞、原発の欺瞞を伝えたいと思います。


http://www18.ocn.ne.jp/~nnaf/122d.htm

マレーシア・レアアース製錬工場の環境影響 
(後篇):エィジアン・レアアース(ARE)社事件のその後  和田喜彦(同志社大学経済学部)  より引用

不適切極まりない廃棄物管理の結果、住民に健康被害の症状があらわれた。マレーシア平均の3倍の異常出産、40倍以上の発生率で子どもたちが白血病や癌に罹患するという痛ましい事態が発生したのだ。また、子どもたちの白血球数の減少という形でもあらわれた(下グラフ)。米国の核実験で被曝したマーシャル諸島の子どもたちの白血球減少数と似た数値を示したのである(T. Jayabalan 医師の調査による。小島1992年)。

 

住民はARE社の操業停止を求めて抗議活動を展開。1985年にはイポー高等裁判所に提訴。高裁は仮処分として操業停止命令を出し、操業を一時止させた。その後ARE社は廃棄物の仮備蓄場を建設したため、マレーシア原子力許可委員会から操業の再開を認められた。ところが仮備蓄場は穴を掘っただけの粗末なものであったため、住民は抗議行動を再開。1992年にはイポー高裁で、操業中止命令。住民側の全面勝訴となった。しかし、1993年にマレーシア最高裁の上告審では操業を合法として認める逆転判決が出された。

 ARE社は1994年1月、「中国から輸入するほうが経済的」として、撤退。工場は閉鎖され、放射性トリウム14%を含むトリウム廃棄物が放置された。

 ARE工場の解体と廃棄物保管場所の設置と除染作業が行われたのは2003年から2005年にかけて、操業停止から9年もたってからであった。現在、従来の地上の保管場所が古くなり、放射性廃棄物を新しい地下保管場所に移転中である。

 三菱化学も州政府も、現在に至るまで、被害者の病気とARE社の排出した汚染物質との因果関係を認めていない。見舞金と称して、月いくらかの生活費補助を出しているのみである。ただ、廃棄物の管理・保管、見舞金の支出には莫大な費用がかかっており、操業収益を上回るコスト負担が三菱化学の肩にのしかかっているという。

 ちなみに、三菱化成(現、三菱化学)は、四日市ぜんそくの加害企業のひとつである。1972年に、三菱化成は四日市工場の建設前に、環境影響評価を行わなかった過失があったとする判決を受けた。そして、ぜんそく患者に対し、損害賠償を支払うことが命じられた。三菱化成は、四日市で得た教訓をマレーシアでまったく活かしていなかったのだ(小島1990年)。

 

  30年前に発生した「公害輸出」によって甚大な健康被害が発生し、外国企業の加害責任が曖昧にされ、被害者の救済は不十分のままという実態があるからこそ、マレーシア市民は、ライナス社の製錬工場を信用していないのではないか(ライナス社製錬工場問題については拙稿前篇(本誌120号)を参照)。そうであるのならば、加害企業が所属する国である日本は、ライナス社問題に対してより積極的な働きかけを行う必要があるのではないか。

 日本政府もマレーシア政府も、そして国際社会も、レアアース市場が活気づく今こそ、過去の教訓から学ぶことが必要であろう。

 現在、日本政府と原発メーカーは、トルコ、インド、ヨルダン、ベトナムなどに原発を輸出しようとしている。原発輸出も輸入国現地に放射能汚染と被曝を引き起こすばかりか、大量の放射性物質を発生させる。万一事故が発生した場合には、放射性物質が大地と海を汚染し、放射能被曝は甚大なものとなる。日本政府やメーカーは、フクシマの過酷事故の教訓から何も学ばないまま原発輸出を強行しようとしているが、四日市ぜんそく事件から何も学ばなかった三菱化成と同じ罪をおかすことになるだろう。

 


放射性気体廃棄物は「管理」という名で「放出」されていた。今までも、そしてこれからも国民は吸わされる。

2014-03-02 | 放射能汚染

http://drrta.jaea.go.jp/2/21.htm  より

(管理人より)

第 3 4回原子力安全委員会 資料第2 号

平成23年度下期放射線管理等報告について  平成24年8月9日 文部科学省  のPDFファイルの中に

放射性廃棄物管理状況について(平成23年度)というページがあります。(13pから)

放射性廃棄物は、気体・液体・個体に分けられます。その管理状況がしめされているのですが、試験研究用原子炉施設から出たものと核燃料使用施設から出たものとに分けられています。

驚くのは、気体と液体は、周辺環境へ「放出」されてるということです。

気体廃棄物は前のブログ記事でも書きましたが、正直厄介です。そこで放射性気体廃棄物について見てみます。

 

試験研究用原子炉施設の放射性気体廃棄物

試験研究用及び研究開発段階にある原子炉施設立地地点 より

 

 

 


核燃料使用施設の放射性気体廃棄物

核燃料物質を使用している事業所 より

 

 

 


 (管理人より)さらっと、PDFの見えにく~い表になってますが、大きく拡大してアップしました。原子力発電所で希ガスが排気塔から出てることは有名ですが、あらためて原子力発電所以外にも、これだけの施設で、放射性気体廃棄物が出されていたことに、恐ろしくなりました。

空気は避けられないため、怖いので考えないようにしていませんか?

原発以外の核関連施設で事故とか爆発がなくて通常運転でもこれだけ放出されてるんです。小出先生がHEPAフィルターつけてると言ってましたが、熊取からも出てますよね・・・

たとえば、茨城県の 原子力科学研究所 で、1年間にトリチウムが1.2×10E11ベクレル=1200億ベクレル放出されてる事実。

http://drrta.jaea.go.jp/2/21.htm  ここです。

普通に吸わされて、被曝させられてるんですね、国民は。しかし、もう追加はやめろ!と言いたいです。

原発なくすためならまだしも、原発推進する研究のために気体廃棄物を出して欲しくないのです。

加えて日本には一般ゴミ焼却場の煙突が全国で1700箇所。震災がれきを燃やした焼却炉は内部が放射能汚染されてますので出続けます。

放射性気体廃棄物で、もう、空はゴミ捨て場状態。

ハイボリュームエアサンプラー をもっと増やして、もっと細かくモニタリングする必要があるとつくづく思いました。

空気中に何が、舞ってるかわからないということです。

人間は1日に20kgの空気を吸います。吸気被曝について、放射性微粒子に対して鈍感になってはいけないと思いました。

 

 

 


ゴミ焼却施設の煙突から大気中に放射性物質が放出されている可能性について、三田茂医師も言及

2014-03-01 | 放射能汚染

 

三田茂医師(小平市三田医院・院長) 「関東の子どもたちの異常について」

(49:00あたり~の文字起こし) 

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3565.html  より転載抜粋

で、それよりも優先的にやるべきなのが、もっと簡単に出来ますから血液検査です。



白血球の数。白血球の分率と書いてありますけれども、末梢血液像とか白血球分画とかいろんな言い方がありますけれども、
何%ずつなのかと、リンパ球、好中球。
好中球は桿状(かんじょう)球と分葉球に分けることもあります。
好酸球は増えている人が多いと思います。
で、異形リンパ球というちょっと特殊なものが出るんですけれども、




ここにはね、好中球、好酸球、単球、リンパ球って印刷があるんですけど、この異形リンパ球(ATY-LY)って印刷がないんですね。
というのは、普段はこういうのは出るわけがないから印刷がないんです。
でも、この電離放射線(障害防止規)則には異形リンパ球が最初から入っている位、これが決め手なんじゃないかと思っています。

で、実際に異形リンパ球をはじめとした白血球異常がですね、これわかりますよね、東京湾です。東京都で、神奈川県、埼玉県です。




ここに丸くしてあるのが2011年末から2012年春。
これは三田医院で検査を始めて3~4カ月間で、白血球異常があると僕が判断した人達の分布です。




これは知っていますよね、皆さんご存じの、これが妥当かどうかというのはあるかもしれませんけれども、
流れてきて、松戸・柏・三郷・流山・守谷これ特にポトンと落ちたと。
西の方は比較的きれいに保たれた。
実は秩父からこうやって入ったとも言われているけれども、

この3月から1年以内の三田医院の受診者で見た時に、異常のある子がこういうふうに集まったんです。
この辺が三郷ですね、この辺にさいたま市があるのかな、で、三郷と埼玉で中のいいお母さんたちがいて、
ここの子が、さっきから見せているように2回、3カ月間見続けても異常が出続けたわけだけど、こっちは異常が出ていないんですよね。
で、「何かの間違いだと困るからもう一回やって」というお母さんたちが沢山いました。
2回やっても異常は出なかったんです。
これが1年以内の事です。

2012年末から2013年の春、こんなふうです。




ここが全然いないのはみんな逃げちゃってうちに来ないからだからです。
治った訳じゃないです。ここの人が来なくなった。
で、文京区はどうでしょうか、一人いたような気がする。
多摩とか横浜とか、神奈川、埼玉市、川越とか所沢とか、こういうところに

前は2回測ってもいなかった地域の子から異常が出始めるようになったというのが約1年前です。

ですから、多分、事故があって1年間というのはホットスポットのところにものすごく強い影響があって、
その他は比較的保たれていたんではないかと思うんですけれども、
無頓着な事をしているから、みんながじゃないですね、行政がですね。
無頓着だからこういうふうに広がってしまったというのが考えられると思います。

(ブログ「風の谷」管理人より追加画像)



これは「えんとつ」という新聞に折り込まれているチラシみたいなもんですけど、「小平、村山、大和衛生組合」って書いてあります。
小平市、東大和市、武蔵村山市。小平市の、これら3つの境目にあるにあるゴミ処理施設ですね。
ゴミ処理とか下水道の処理施設が、こういう折り込みを入れてきました。2012年ですね。



空間放射線量測定結果、地上高さ1m、5回測定平均値。
バックグラウンド、ちょっと離れたところの雑木林の中で、大体0.05位。
で、ここで測ると、0.08とか、こことちがうところの東村山というところのデータは、0.1近いものも出ています。
こういうのはゴミの焼却炉と関係しているかなと思います。
こんな高いところは僕が住んでいるところのまわりに普通ないです。

これが高さ1mですから、多分煙突から出て空間線量に影響があるのではと思っています。



これは、ここは新青梅街道って言うんですね。右が新宿で左が青梅。
小平ってこっちの方ですけど、東村山っていうところの人が子どもの未来を考えるゆるやかなネットワークというところの人が、
ここに空堀川という川が流れています。
この辺というのはほとんど武蔵野台地ですから、川らしい川が流れていないんです。
雨が降るとちょっと水流が増えて、雨がしばらく降らないとチョロチョロチョロという、そういうものなんだけど、
丹念に調べたらここでも1マイクロシーベルト近いところが何カ所かあると。

この地域というのは2011年の直後にも調べられていて、こんなに高くなかったんですね。
ですから、これは2013年の3月ですけど、2年間ぐらいの間でかなり汚染が濃縮している場所が何カ所もあったり、
綺麗だったところが悪くなっているという、そういう事実がある。


 (1:08辺りから 質疑応答内文字起こし)

それから「現在どんどん広がっている」っていう話をしたんだけれども、
これはたぶん吸気の影響なんじゃないかと、なんとなく思います。

なぜ吸気の影響なのかというと、
やはり下水の処理工場とか、それからゴミの焼却場の周りの子たちの具合が悪いからです。

あと多摩川ですね、
南側の方を流れている多摩川の流域の子どもたちが悪いと思うからです。
光が丘の清掃工場の周りが悪い
稲城の清掃工場の周りが悪い
どうもそういう分布になっているように思えてしょうがない。

実際に孫がやっている血液の白血球やなんかをみて、「これは悪いね」と。
お母さんも血球以外に「顔色が悪いんです」とか「元気がすごくないんです」とか、そういう話があるから、
「とにかく西の方にまず逃げて下さい」って言って、2週間か3週間逃げてもらうと、
全てがいい方向に向かう事が多い。
全例ではないと思いますけれど、とってもそういう事が多い。
で、子どもたちも「声が綺麗になる」というふうに言ったおばさんもいます。咳やなんかは減ります。
咳というのは、多分ちょっと喘息的になっていたり、あとは副鼻腔炎ですね。
副鼻腔炎というのは昔でいうと蓄膿症だけれども、そういう種類のものがとっても治りにくいと思います。
治療すればある程度はよくできるんだけれども、昔の様に完治になかなか出来ない。
たとえば喘息なんかは子どもよりも、僕はお年寄りの方が悪いと思いますね。
うちでも10年15年喘息を診てきている人たちがいますけれど、
10年前、5年前は治療すればある程度発作が抑えられて、
うまくいけば薬が切れて半年、半年後に軽い発作が起きて薬を使うという、
こうやってずーっときていた人達が、今回は咳が3ヶ月止まらない、4ヶ月止まらない、
薬の量も今まで使っていた量の倍とか3倍近く、あるいはステロイドなんかもガバガバ使わないと少しも抑えられない。

で、僕は限界を感じまして、「どこかへ逃げて下さい」という訳です。

で、「北海道へ行ったら翌日に止まりました」とか、「名古屋に行ったら翌日止まりました」とか、
「スイスへ行ったら翌日」みんな翌日止まっちゃうんですけど、「止まりました」と。

で、飛行機に乗って帰ってきて、「山手線に乗ったらまた咳が出ました」っていうのがね。

そういう話やなんかを考えると、それからうちに来る人たちというのはお母さんたちが非常に気をつけていまして、
食べ物なんかは本当に気を付けているから、だから食べ物や飲み水よりも、僕は、現時点では空気への影響が強いんじゃないかと思います。


(管理人より)

「三年間やってきましたが、行政は動かせなかった、教育委員会も動かせなかった、保健所も動かせなかった、医師会もーー一緒にやってくれる人はいなかった。で、東京でやることに限界を感じて、50年続いた病院を閉めて、(移転先の)西から呼びかけます」 

と、岡山に移転を決められた東京小平市の三田医師。 

ゴミ焼却施設の周辺では、空気の体へ与える影響が強いのではないかと、三田茂医師が講演会で言及されています。

これはゴミ焼却施設の煙突から大気中に放射性物質が放出されている可能性があることを臨床的に裏付けています。

風車の低周波被害について臨床医のお話を昨日のブログ記事に書きましたが

全国で風力発電計画に反対運動 佐世保市宇久島 白浜町椿  安岡沖洋上風力 反対署名3万3000筆超!

普段から患者さんの診察、治療に携わっている「臨床医」から見た事例だけで因果関係は十分。

 

 焼却施設から空気中に放射性物質は放出されていないのか? 樗木博一

排ガス中の微小な霧状またはガス状の放射性セシウムを捕捉する方法(案)

一般焼却施設で震災瓦礫を焼却した場合、焼却炉(800℃)内で放出された放射性
セシウム(沸点671℃、融点28℃)は気化し、冷却装置(800℃→200℃弱)で200℃弱に冷却されて、バグフィルターの前では

①放出されたセシウムはミスト=霧状(複数個のセシウム分子が結び付いた状態)、またはガス状(融点と沸点の間の温度でも蒸気圧があるので、一部は揮発している)で排ガス中に存在することが考えられる。
②他の元素と化合して固体となっている。
③ダストに付着している。

といったことが考えられます。

空気の78%が比較的不活性な窒素N2 であることを考慮すると、冷却装置内で200℃弱に冷却されてからバグフィルターに入るまでの時間内に、ほとんど(実質的にすべて)のセシウムがバグフィルターに捕捉されるような大きさの化合物(固体)となっているという確証がありません。

また、残りのすべてがダストに付着しているかということも確証がありません。霧状またはガス状のセシウムが存在する可能性があります。
微小な霧状またはガス状のセシウムが存在すれば、バグフィルターを通り抜けてしまいます。


汚染状況重点調査地域の福島県柳津町から雪を運ぶ「お台場雪まつり」日本の現実に凍りつく

2014-02-19 | 放射能汚染

福島県柳津町は平成24年2月28日に汚染状況重点調査地域に指定されています。

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14879

 


 【自然界で雪ができる仕組み】

空の雲は、雲粒という小さな水滴が集まったもの。核になる塵を捕捉し、氷点下25~30℃位に冷えると氷の丸い粒に変わる。氷の粒に周りの水蒸気がついて六角形の氷晶が出来上がる。

成長した氷晶は、直径2.3ミリ位の雪の結晶になる。核になりうる塵がなければ雪も雨もできない。

 

福島県では今でも放射性物質の塵は降っています。 12月は 一ヶ月で 約1600 MBq/km2

環境放射能水準調査結果(月間降下物)2014.1.31 [Jan 31, 2014]
[Readings of environmental radioactivity level by prefecture (Fallout)]
(H25年12月分 [December, 2013])
MBq/km2・月 [MBq/km2・month]

 

 環境放射能水準調査結果 上水(蛇口)(H25年10-12月分)

水道水の汚染もあります。

 森林の雨水の汚染のデータがありました。

http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kenho/pdf/120427-03.pdf  より

福島県における土壌の放射線モニタリング調査結果 平成24年4月6日

 http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/dojou120406.pdf  より

 

 

 

悲しいけれど、福島県も関東も、放射性物質の塵が舞い落ち、空気も水も土も雨も汚染されています。

以上の結果から、放射性物質を含む福島県の雪を移動させることは中止すべきです。雪で子供の遊び場を作るなどしてはいけないことです。誰も何も注意しないのでしょうか?議員は何をしているのでしょうか?

わざわざ、汚染状況重点調査地域から、化石燃料を使ってまで運ぶ意味はなんでしょうか?復興予算が使われているのかもしれません。科学的な妥当性を問われることなく、事業費が使われているのでしょうか。

放射性物質をわざわざ多いところから少ないところに移動させるということに、危機管理など日本にはないのだと絶望します。

汚染された雪が溶けたあとは放射性物質が残り、乾燥するとまた塵となって空気中に浮遊し、その微粒子を呼吸で取り込めば内部被曝することが考えられます。残念ですがそれは現実です。お台場雪祭りは中止して、除染しなければいけない。

お台場はたくさん人が集まるところ。そこをあえて雪で汚染する意味は・・・狂気の国、日本のリアルに凍りつきます。


 (追記) 福島よりは低いかもしれませんが、お台場も十分放射能汚染されていますので追記しておきます。

以下は2012年の日刊ゲンダイの引用です。文字色紫。

http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/170.html  より

お台場から土1キロ当たり1万ベクレル超の衝撃
http://gendai.net/articles/view/syakai/135706
2012年3月16日 掲載 日刊ゲンダイ  石原知事は国政より都民の健康を考えろ

 東京・お台場でショッキングな数値が出た。海浜公園駅前に立つ街路樹の植え込みの土壌から、1キロ当たり1万ベクレルを超える高濃度の放射性セシウムが検出されたのだ。
 足立区や江戸川区など首都圏東部は「ホットスポット」地域として知られているが、植え込みとはいえ、観光地のお台場で検出されたことは衝撃的だ。
 日本共産党都議団が3月2日から4日にかけて、住民の要望が高かった足立区や江戸川区など5区15カ所を調査し、15日明らかにした。調査は地表約1センチの土壌を3日間採取し、ドイツ製の測定器で放射性セシウムの濃度を測定、平均値を出した。
 その結果が記事末尾の一覧なのだが、お台場以外にも1万ベクレルを超えたところが4カ所あった。最高は江戸川土手の民家側で2万700ベクレル。国が放射性廃棄物を直轄処理する基準として設けた「8000ベクレル」を3倍近く上回っている。
 土手のすべてが高濃度汚染されているわけではないだろうが、土手沿いには民家や幼稚園、病院などが立ち並ぶ。当然、誰でも自由に出入りができるし、子供たちの散歩コースにもなっている。
 共産党都議で元看護師の、かち佳代子氏はこう言う。
「これまでは都内東部地域が高濃度の汚染といわれていたが、お台場で衝撃数値が出たことで、都内の一定に広がっていると見ていいでしょう。区や市は独自の調査をし、対策を練っているが、都は何もしていません。都立の学校や公園で詳細な調査をし、一日も早く取り除くべきです」
 石原知事はやれ新党だ、国政だとわめいていないで、都民の健康と安心のために汗をかくべきだ。

【放射性物質濃度の調査結果】(ベクレル/キロ)
◆足立区/東綾瀬公園/雨水マス口周辺の土壌/12400
◆江戸川区/江戸川土手下部/民家側/20700
◆江戸川区/江戸川土手下部/河川敷側/13700
◆江戸川区/江戸川土手下部/河川敷側駐車場/12500
港区/お台場/街路樹の植え込み内の土壌/10600

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2012-03-16/2012031614_01_1.html

 

 


汚染バークは日本中に!ペレット乾燥の燃料、バーク堆肥、石炭火力の混焼?農地改良材?

2014-02-03 | 放射能汚染

福島県田村市の田村森林組合敷地内にできた高さ5メートルのバークの山=2012年7月、栗田慎一撮影

原発事故:福島の製材樹皮4万トン滞留 特措法の想定外
http://mainichi.jp/select/news/20120803k0000m040141000c.html (リンク切れ)
毎日新聞 2012年08月03日 02時30分(最終更新 08月03日 02時51分)

 東京電力福島第1原発事故による放射性物質の影響で、製材時に生じる樹皮(バーク)が行き場を失い、福島県内の木材業者の敷地に計約4万トン山積みされて保管されていることが、県と県木材協同組合連合会(県木連、約220社)の調査でわかった。放射性物質を国が除去することなどを定めた放射性物質汚染対処特別措置法は、このような事態を想定しておらず、滞留バークは毎月数千トンずつ増え続けている。県木連は「業界の対応だけでは限界がある」として、東電に対策を求めている。

 バークはスギやヒノキなどの表皮を3~5ミリはいだもの。家畜飼料や肥料などに使われるが、放射性セシウムの濃度が1キロ当たり400ベクレルを超えると出荷が禁じられ、滞留バークの多くがこの基準を上回っている。東電は汚染されたバークについて、保管場所設置費を損害賠償対象にしたが、処分や引き取りには応じていない。

 県木連によると、バークはセシウム濃度の基準値を下回っても買い手がつかず、滞留量は増加の一途。焼却後の灰が同8000ベクレル以下の場合、国は一般廃棄物処分場での埋め立てを認めているが、焼却施設側が受け入れを拒否するケースが相次いでいる。

 県木連の宗形芳明専務理事は「バークの体積を圧縮したり、敷地に余裕のある事業者が引き取るなどしてきたが限界だ」と話す。県木連は東電に▽石炭火力発電所での混焼▽仮置き場を東電所有地に設置▽木質バイオマス専用焼却施設の建設--などを要請している東電広報部は「火力発電所での混焼は社内で検討中だ」としている。

 バークの滞留は近隣県にも広がり、栃木県によると、3月末現在で計約3000トンが行き場がない状態だ。群馬県も「相当量が滞留している」という。

 廃棄物の排出者責任に詳しい植田和弘・京都大大学院教授(環境経済学)は「将来の原子力事故も視野に入れ、国と東電は責任を持って法整備を含めた解決策を図るべきだ」と指摘している。【栗田慎一】

 

( 管理人より )

このニュース記事は昨年のものですが、バークがいかにどうしようもないのかがわかります。栃木や群馬でも発生しています。田村森林組合のバークの山はこの後どうなったのか、気になってグーグルストリートビューで見てみました。  ⇒ http://bit.ly/MpEtOv

2013年9月でこの状態でした。減っていたとしても増えていたとしても、なんともやりきれません。減ってたとしたらどこに行ったのか?どう処分したのか?

 

国策のバイオマス事業に問題があると指摘するやいなや、利害関係者は猛反発です。

「バイオマスと、汚染木を結びつけるな、バイオマス自体は悪くない!」と、バイオマス業者は考えているようです。事業の問題点を指摘する市民に対し、原発推進派の論理を使って押しつぶそうとしてきました。

利害関係者がいかに多いかがわかりました。

木質系、発酵系、エタノール系の業者とも、ツイッターでやり取りしましたが、まったく意見がかみ合いませんでした。汚染に目をつぶったり、廃棄物の利用は絶対必要だと、汚染地域に住み続けるためにバイオマスの必要性を主張する業者もいました。エネルギー収支に関してはどの業者も答えませんでした。

わたしは、別に「反バイオマス」のため、とか「反対すること自体が目的」で、実態を伝えているわけではありません。

「被曝を追加させない」ために、「西日本の土と水を守る」ために、汚染された木に注目し、その行方を追いかけなければならないこと、バイオマスに関わる政治のしくみを検証し、バイオマス技術そのものも同時に検証しなければならないということを伝えているのです。

放射能汚染地域とそうでない地域の明確な区分がされておらず、木材の規制も流通もゆるゆるの現状で、日本全体のバイオマスの安全が確保できるとは到底言い難い状況です。

汚染地域のバイオマス利害関係者がどんなに否定しても、その仕事に従事し続ける限り、自らも追加被曝させられ、他人にも意図せず追加被曝を強要することにつながるのです。

集中管理すべき公害原因物質が、国により拡散中。 汚染木質チップ問題は国家による犯罪としか言いようがない・・・

 

 

↓このようにバークは、大型機械を化石燃料を使って動かし、粉砕されます。

バークを移動させるだけでも、大量のホコリが 

 

 

2009年撮影2012年5月28日アップロード 「 いわきの資源 木質ペレット 」↑の動画を見ると、バークについて語られていました。

ペレットの元になる「おが」を乾燥するために 、米の乾燥機を転用した乾燥機を利用しているが、乾燥の際に80度のお湯を作る。

そのために、灯油の代わりに「バーク」を燃やしている

ペレットを作るのに、バークを燃やしてるんですね。汚染バークを燃やすペレット工場からも、放射性微粒子が再拡散する可能性があるということがわかります。

ペレットを製造するのも、まず工業製品の大型の機械が作られ、電気で動かしています。運ぶのも切り出すのも全て、機械で、動力に化石燃料が使われています。

 


バークを使った肥料についても調べてみました。

肥料中の放射性セシウムの暫定許容値:400 ベクレル/kg となっています。

肥料・土壌改良資材・培土の暫定許容値設定に関するQ&A  http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/hiryo_info/cs_qa.html

主に牛糞肥料の検査結果

みんなのデータサイト」から肥料や炭など検索してみました。 

 

 

汚染木でも最も汚染度が高いバークについて、どのぐらい流通しているのかわかりません。検索していたらこんなとんでもない資料が出てきました。

平成25年度国有林材の安定供給システム販売(第1回)公募結果

http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/apply/publicsale/wood/pdf/1kouhyou_.pdf

  

 

 

 

 

 

この関東森林管理局の資料を見ると、最も汚染の激しい福島県のバークが流通していることがわかります。福島だけでなく東北の汚染木が、住宅用の木、チップ、バイオマス、ベニヤ、製紙用のパルプなど、もう止めようがないほど加工製品化され流通しているという事実が浮かび上がります。

石炭火力発電所での混焼に木質バイオマスも使われていることは、昨年ブログにも書きましたが、

 

福島県いわき市の勿来火力発電所の石炭灰を 津久見市の太平洋セメントが受け入れ

福島県いわき市勿来火力発電所の石炭灰は、苅田町の三菱マテリアルにも来ていた!電凸

【証拠有り】宇部市対岸の苅田三菱マテリアルで東北の火力発電所からの石炭灰が燃やされています。

 

福島県の県木連が石炭火力発電所での混焼を求めていたという上の記事を読んで、驚いたので追加で調べてみました。

 電気事業連合会HP電気事業のデータベース(INFOBASE)より 

 

中国電力火力発電所に電凸した結果を記します。(昨年の11月)

中国電力 新小野田発電所(石炭火力発電所) 

オーストラリアからの輸入石炭と木質バイオマスを混焼

木質バイオマスは山口県森林組合と日本樹木リサイクル協会経由で仕入れた、どこからかわからない5cmの木質チップ。 焼却灰はセメントリサイクルだそうです。

 

さらに、バークが身近な農地にまで迫って来ている可能性のある例を上げます。

炭素循環農法(たんじゅん農法)という、農地改良の指導として、各地で畑に木屑を埋め込む指導が行われています。

今年一月に、九州、糸島で行われた、お話会に参加した人の話を聞きました。

講師は、なんと、バイオマスで使えなかった東北の木くずなどを土壌改良のために畑に、機械を使って埋め込むなど、利用する方法を考えていて実験中だそうです。(まだ、初めて2年)

「被災地は大変なんだから、汚染木くずもどうにかして処理していかなければならない」と言って、そこを強調していたそうです。九州地区バイオマス関係者と話をしているということも言っていたそうです。

圃場整備の「助成金をもらおう」という話もあったそうです。

汚染を免れた九州の土に、「農地改良」と称して、このようなことが推進されようとしている動きに驚きました。

七府省あげての、再生可能エネルギー事業の一端はこういうところにも現れています。

汚染木材を使えば、バイオマス事業者や農家さんなど、当事者にはそのつもりがなくても、危険性を知らなければ、結果的に放射能拡散に加担する事業となってしまうことを、どうかみなさん知らせてください。

「もう遅い」ではなく、どうかひとりでも多くの人にこの事実を共有してください。

土を汚したら、安全な野菜を作れなくなります。

 

  


滋賀汚染チップ問題 汚染チップ放置業者らを市民団体が刑事告発!経緯、まとめ  

2014-01-31 | 放射能汚染

(管理人より) 滋賀汚染チップ問題の続報まとめ。世間は都知事選で大騒ぎになっていますが、被曝にきちんと向き合う人たちは、淡々と事実を調べて伝えていきましょう。

県には産廃の監督権限、汚染阻止の責任があり、県にその責任を果たすよう市民が自ら要求することが大事です。 


  http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:http://webnews.asahi.co.jp/abc_2_003_20140130004.html

【告発】汚染木材チップ放置 業者を告発 ABCNEWS 

 

http://www.asahi.com/articles/ASG1Z54BRG1ZPTJB00J.html


講談社『FRIDAY』10月18日号より

 「10tトラックが来たのは、春頃かな。てっきり木材チップで、デコボコ道路をならしているのかと思っていた。近所を散歩している人が県に通報したらしい。」(近隣住民)

滋賀県が調べたところ、投棄作業をしたのは、東京の「ホームサーバー企画」という会社だった。同社社長で元郵政省(現総務省)キャリア官僚の田中良拓氏が、3月15日に河川敷入口の門の扉の鍵を借り受けていることが確認された。

この事態を受けて、県では投棄した運送業者に連日電話したが、不通。仕事を委託したホームサーバー企画の田中社長の電話も不通で、書類で送付した原状回復措置も「受取人不在」だった。

県によると、木材チップは福島県本宮市のHという製材業者からでたものだった。原発周辺の樹木は、表皮に大量の放射性物質が付着している。この業者は、表皮を剥ぎ、線量を下げる作業を東電から受注していた。

本来なら、放射性物質が付着した木材は国の許可した最終処分業者によって処分されるはずだが、どういうわけか琵琶湖畔に放置されていた。

「滋賀のについては、田中さんから事情は聞きました。あくまでも田中さんのもとで合法的に処理されていますんで。今朝も電話が来て一切コメントを出さないでくれと言われています。」(H製材社長)

実はH製材は2012年12月、田中社長と事務代行契約を結び、東電との交渉を任せていた。関係者によると、同社は約9000tの樹木を処理し、1tあたり5万3000円を東電から受け取ることになっていたという。合計4億7700万ものカネが支払われたことになる。

「田中社長は東電内にいる東大時代の同級生からH製材の話を聞き、契約を結んだんです。H製材の社長は田中社長の経歴を聞いて、すっかり信用した。」(東電関係者)関係者によると、福島から出た木材は鹿児島の堆肥製造会社にも運ばれた既に堆肥として流通している可能性が高いという。」



 【滋賀県放射能汚染木材チップを巡る経緯】

2013年

3月15日 放置関係者A氏(元郵政省官僚)に県が管理地の門扉の鍵を貸し出し

4月25日 放射能汚染を疑った住民が県に調査要望

 

            

9月  6日 滋賀県廃棄物監視取締対策室が環境省に報告メール

    17日 滋賀県が記者発表。汚染濃度は最高で1キロ当たり3000ベクレル

    17日 地元説明会

 

10月 8日 滋賀県知事上京、環境省に支援要望

    16日 環境省近畿環境事務所等が現場視察

    30日 地元説明会

 

11月 5日? 滋賀県が公益財団法人 産業廃棄物処理事業振興財団に支援要請

    13日 嘉田知事がチップを「東電前にクリスマスプレゼント」発言

    20日 NPOの測定で同1万2000ベクレルだったことが判明

    26日 県が再測定結果を発表。最高で同3900ベクレル

    29日 産廃財団より支援決定通知

 

12月  5日 放置に関係した業者が「自主撤去」すると県が発表

      6日 滋賀県 高島市事案に係る助言会議、現地視察(産廃財団が助言チーム)

     13日 業者の撤去計画変更を県が発表。第三者の県外企業に委託

       24日 撤去作業始まる。 現場に名古屋ナンバーの軽トラ

      26日 滋賀県に市民団体(石田先生他)が要望書提出

      27日 愛知県廃棄物対策課が滋賀県に搬出事業者を問い合せるも「情報は出さない」と回答

 

2014年

1月  7日 搬出トラック(岐阜ナンバー)が滋賀から富山、新潟、福島、茨城を迷走 

    17日 滋賀県に要望書提出

       

 

 

 


【再エネ公害】汚染木質チップ撒き散らしてどこが再生可能?国策「バイオマス」自然エネルギーを検証する

2014-01-31 | 放射能汚染

今まで、何度もバイオマス発電についてはブログ記事化してきましたが、これでもかと国策で進めています。恐ろしくなるほど。ちょっと長いですが最後まで読んでいただけたらと思います。

なんと内閣府・総務省・文科省・農水省・経産省・国交省・環境省 の7府省100地区も推せ推せです。

http://www.maff.go.jp/j/kanbo/saisei/honbu/pdf/07dai3kaikyougikaisiryou3-1-2.pdf  より画像転載。

「未利用資源」「地域循環型」「産業創出」という甘い言葉が散りばめられてますがそんなに簡単なことでしょうか?

この豪華パンフレットを見てください。ふんだんにお金が使われてる感じです。

バイオ燃料のいま 化石燃料への挑戦 http://www.enecho.meti.go.jp/energy/newenergy/biomass.pdf 

●発 行:資源エネルギー庁
●編 集:財団法人 新エネルギー財団  http://www.nef.or.jp/

 

このように政府は再生可能エネルギー・循環型社会推進という大義名分を作り、貴重な日本の森林資源を使ってバイオマスという形でビジネス化しようとしています。バイオマスと一口に言っても、燃焼させるだけじゃなくて発酵系、エタノールなどいろいろありますね。いろんな業者がいることでしょう。

福島原発事故後は東北の森林は放射能汚染を受け、高濃度汚染地域の汚染木屑や、汚染木質がれき、樹皮、落ち葉、腐葉土などは、放射性物質が付着していますので、本来なら集中管理しなければならないレベルの放射性廃棄物となりました。もちろん燃やすなんてとんでもないことです。

琵琶湖汚染木材チップ問題テレビ報道と放射能汚染地域の樹皮(バーク)について

こちらの資料をご覧下さい。↓

http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/1114-fa7d.html  より

元の記事: 「福島:汚染された日本の樹冠」/フィガロ紙(11月14日)

(Yves Miserey, « Fukushima : contamination de la cime des forêts japonaises », Le Figaro. 2012.11.14) http://www.lefigaro.fr/environnement/2012/11/14/01029-20121114ARTFIG00566-fukushima-contamination-de-la-cime-des-forets-japonaises.php 

「燃やすな、危険」日本の木々に残留する多量のセシウム:筑波大学研究チームが科学誌に発表/フィガロ紙(11月14日) 

筑波大学の加藤弘亮(かとう ひろあき)研究員(生命環境科学)らの研究チームは11月10日、福島原発事故から6ヶ月後の時点で、空気中に放出されたセシウム137の60%が針葉樹林を中心とする森林に残留していたとする研究結果を科学誌『地球物理学研究』(Geophysical Research Letters)に発表した。国土全体の70%を森林が占める日本において極めて深刻な発見といえる。 

原子力災害による環境への被害に関する調査は、これまで人口が密集する都市圏や農業用地を中心に実施されてきており、森林地帯に関する調査結果が発表されるのは稀なケースだ。 

「森林地帯はこれまで原子力災害の被害調査から取り残されてきました。これは間違ったやり方です。」 

環境汚染分野の専門家である仏フランシュコンテ大学のピエールマリー・バド教授は指摘する。実際には森林には葉や針状葉があるために地表や丘よりも空気との接合面が大きく、結果として多量の放射性物質を取り込む可能性がある。葉に蓄積したセシウムは数年間の間地表に落ちずに留まり、遅れて爆発する「爆弾」となりうるのだ。 

加藤研究員らは福島原発から150キロの距離にある栃木県で調査を実施した。この地域の森林は直接放射性降下物にさらされた汚染が最もひどい地域の森林に比較すると比較的放射線量が低かったが、針葉樹林の樹冠における放射線量についてはチェルノブイリ原発事故当時のフランス・メルカントゥール地方およびヴォージュ地方で記録された汚染レベルに近い高レベルを記録した。セシウム137の半減期は30年である。日本の針葉樹林を構成する杉とヒノキにはほぼ同じレベルのセシウムが蓄積されていた。バド教授によると、針葉樹の葉の形状(細かさ)によって放射性物質とともに葉に付着するホコリの量が決まると言う。 

森林に付着した放射性物質は、時間と共に地表を汚染すると見られている。加藤研究員らの研究チームは、汚染された森林で伐採された木材の使用を監視し、暖房用に木材を焼却する事を禁止すべきであると提言している。汚染された木材を焼却すれば、放射性物質が凝縮した灰が発生するからだ。森林内の散歩やキノコ類・液果類(みかん、トマト、ぶどう等)の摂取、野生動物の摂取が健康に及ぼす被害についても検証が必要だ。バド教授によれば、数年後、地表から25〜30センチの深さまでしみ込んだ放射性物質は、再び樹木に取り込まれる。それが正に、チェルノブイリ原発事故でまき散らされた放射性降下物によって現在ヨーロッパで起きていることなのである。(抜粋、一部編集) 


大分県日田市に日田ウッドパワー木質バイオマス発電所というところがあります。

 http://www.kyushu.meti.go.jp/report/0903_cool/16.pdf  より抜粋画像 2008年の資料

 

 この資料の中に、バークを使うことが書かれています。

バーク=樹皮は汚染地域においては、最も放射能汚染度が高い部分です。福島で処理に困った高濃度汚染バークが7~8万トンあるというテレビ報道がつい先日ありました。

 

そして、発電所のファーストエコは福島県白河市にも発電所を持っています。http://www.fesco.co.jp/corporate/outline/hwp.html

燃料会社モリショウも日本樹木リサイクル協会という全国組織。どこから木材が運ばれてもおかしくはありません。

東北から1~2日もあればトラックで日本全国どこまでも運べるのが日本の物流です。滋賀県汚染チップトラック追跡の際も、あっちこっち迷走したことがテレビで報道されました。

 

今、燃やされてる木がどこの木なのか、わからないのは問題です。

日田ウッドパワーに電凸してみました。以下、佐藤氏の回答

大分県日田市大字東有田字新山2813-10
TEL : 0973-22-2366
FAX : 0973-22-2386

Q:チップはどこの木を使っているのか?

A:チップ会社からチップを購入している。日田の100km圏内の業者から調達。(輸送費の点から)

割合としては半分が未利用材(大分県内)、半分が建築廃材などのリサイクル材(福岡・大分・熊本)。

燃料会社のモリショウは日本フォレストに。そこだけでなく50の業者からチップを買っている。日本樹木リサイクル協会に入っている業者もいればそうでない業者もいる。一応チップには証明書があるのでどこの木であるかはその証明書を信用するしかない。

東北の放射能汚染の事実は認識しており、日田で燃やす木材に関しては、焼却灰の問題や職員の安全も考えて対応している。

福島県の白河の発電所のチップが来ることはない。福島では測定をして燃やしている。

日田ウッドパワーで震災がれきを燃やして欲しいという申し出もあったがお断りした。

焼却灰に関しては、福島も日田も近隣のセメント会社でリサイクルしている。

Q:チップ業者が東北の汚染木を混ぜていた場合に、それを発見し、燃やさないといった対応は可能か?

A:そういった対応はしていない。取引のある業者を信用している。 

Q:通常買うより安い価格で汚染チップが入ってきたら、汚染チップを購入するのではないか?

A:取引のある業者を信頼してそちらを優先させる。遠くまで運んでくることはないと考えている。

 


この担当者の回答では、私は安心することはできませんでした。高濃度汚染地域の樹皮などの木屑が、地元の木屑と絶対混ざらないと保証できるのか?責任取れるのか?と思いました。

日田の100km圏内の業者から調達といっても、業者はお金になればなんでもやるかも知れないし、100km圏内の港に汚染チップが着けばどうなるの?世界中どこからでも来ますよね。だとすると、いくらでも滋賀県の汚染チップ問題のような事が起きる可能性があります。

この資料をご覧下さい。

第34回原子力委員会資料第6号 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2013/siryo34/siryo6.pdf 

このPDFの中の4ページ目に

【参考】東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う事業

「注)これらの事業は、原子力の研究、開発及び利用を目的とする事業ではないが、原子力関係経費と関連の深い事業であるため、参考として記載する。」

と表がありますが、この中に汚染木に関する予算が書かれています。

担当省庁は農林水産省。

なんと、放射性物質被害林産物処理支援事業

「地域林産物の流通安定化を図るため、滞留する樹皮ほだ木等の放射性物質被害林産物の処理対策として、廃棄物処理施設での焼却及び費用、一時保管費用、樹皮の圧縮機の設置等を支援する。」

4億5千200万円もの予算が付いています。

一時預かりしただけでも金儲けになるわけです。

さらに、関連で、放射性物質対処型森林・林業復興対策実証事業

 

に平成25年度21億8千700万円平成26年度40億3千600万円もの予算が付いています。

「伐採に伴い発生する副産物の減容化」とわかりにくく書いてありますが、

「切り倒した木を燃やす」ということです。

 

このような事業では、放射性廃棄物を集中管理するどころか、逆に、放射性物質を再び、日本全国へ撒き散らす事業です。水源地に入れば住民の口に入るのは時間の問題。燃やせば煙突から、ガス、放射性PM 微粒子となって再拡散、浮遊します。吸い込めば内部被曝。チェルノブイリの森林火災と同じ。

日本中の誰もが、追加被曝させられる危険性があるということです。どんなに微量でも安全ではないというのが人工放射性物質です。

 

 

さらにこの表をみると、「除染」や「減容化」に億単位のお金がじゃぶじゃぶ流れ込んでいます。

放射性廃棄物は集中管理するというのが原則なのに、この有様。

農林水産省の事業も、再生可能エネルギー事業も、新たに放射能汚染を拡大するだけの公害事業。

汚染チップを燃やせば、何重にも補助金をかすめ取ることができるといったからくりが、素人にもわかります。

しかも、同じ事業でも年度が変わったら、担当省庁も変わったりして、わかりにくくされているという実態もあります。なんかずる賢いですね。

各省庁のHPを探しても、こういったPDFが見つからないこともあります。ネット環境にない一般市民に追跡・検証できるわけがありません。

http://www.rinya.maff.go.jp/j/rinsei/yosankesan/pdf/25hukko15.pdf#search

 


  こうやってみてくると、環境ジャーナリストの山本節子さんの言われたことがそのまま当てはまりますね・・・!

がれき問題は政府の目くらまし策で、本当の狙いは、高濃度放射性廃棄物の処理である。高濃度放射性廃棄物を『住民にいかに知られないように処理するか』が、本来の目的だった

(環境ジャーナリスト山本節子)  

再エネと循環型社会推進(廃棄物リサイクル)は表裏一体。

助成金・交付金・補助金まみれ。だからだれもその矛盾(放射性物質拡散につながること)を指摘しないんですね。

「脱原発→再生可能エネルギー」自体を問い直さなければと思います。

放射性物質拡散のにつながる再エネを、長年、自然エネルギー普及に関わってきたという脱原発市民や環境NPO、市民派地方議員が、「バイオマス=放射性物質拡散」を検証しない事態が各地で起こっています。 


ベラルーシでは子から親に伝達「食べてはいけないものは?」「ベリーとキノコ!」日本は真逆!

2014-01-19 | 放射能汚染

http://www.peeep.us/c1a45523

【27年目のベラルーシ チェルノブイリとの戦い】(下) 年72時間、放射線の授業  より
2012.12.25 15:18 (1/3ページ)
 
ベラルーシのゴメリ州ホイニキ地区は、旧ソ連(現ウクライナ)のチェルノブイリ原発から20~40キロに位置する。事故発生当時、南風に乗って大量の放射性物質が飛来、放射線被害の影響が特に深刻だった汚染地域である。

 11月下旬に同地区を訪れた福島市の視察団は、特に子供に関する取り組みに関心を寄せていた。ホイニキ地区ストレリチェヴォ村の中等学校には日本の小学生から高校生にあたる約180人が通う。放射線に関する授業が行われていたのは、低学年クラスだった。

子から親に伝達

「食べてはいけないものは?」

「ベリーとキノコ!」

 教員の問いかけに子供たちのにぎやかな声が響き渡る。「安全な生活のために」というテーマで年間72時間を放射線に対する理解を深める授業に充てている。といっても、放射線に特化しているわけではない。「歯磨きをしよう」「よくご飯をたべましょう」といった日常生活の心がけを身につける教育の一環だ。

 事故後、同村住民のほとんどが避難した。放射線量が低下するにつれて徐々に住民も戻り、学校も再開された。中等学校の空間放射線量は0.1マイクロシーベルトで福島市に比べても低い。子供たちは外で元気に遊んでいる。


 

質疑応答25:30あたりから

子どもたちへの放射能教育は?

Q:子どもたちの放射能教育に対していろいろと活動をされていると思うんですけれども、日本の現状を踏まえたうえで日本の子供たちに対する放射能教育はどのような事がモアベターな情報であるか?アドバイスを頂きたい。

ネステレンコ:
このようなご質問は本当に正しいご質問だと思います。
どうしてかといいますと、子どもに対する放射能教育というのは非常に大事だからです。
ベラルーシでも同じことが言われています。
子どもと違って大人は固定観念に縛られていますが、子どもはまだ若いですから心がオープンですし、そういった子どもたちに放射能の事を教えるのは非常に大切です。
ベラルーシでは放射能に関する教育についてはまとめて放射線防御科学といって子どもに教えています。

ただしこのような放射能教育をする時に大事なのは、ある程度の年齢制限がいるということです。
つまり、あまりにも小さい子供にそういう話をすると、とても怖いだけの話になってしまいますよね。
ですからある程度放射能というものが何なのかが分かるような年齢に達してから勉強するようにします。
まず最初に教えるのは、「そもそも放射能とは何なのか?」という基礎知識を教えています。
そのあと「じゃあ放射能被曝をするとどのようなリスクがあるのか?」という事も教えます。
このようにして段階を踏んで色々な事を教えていきます。

たとえばベラルーシではこのような例があります。
まず放射能を測定するラボというか実験室というか、そういったものを学校の中につくります。
学校の中に食品を測定できる機械を設置しまして、子どもたちがサンプル試料を持ってきます。
ある子は自分の家の畑で作っている野菜を持ってくる。
ある子は学校の周りに生えている草とかを持ってくる。
それから森の中で見つけたビーンズとかそういうものも持ってくる、食べ物を持ってくる。
というようにして学校に持って来まして、子どもたち自らが測定します。
さらに、学校の周り、自分たちが住んでいる地域の汚染マップを子どもたち自らの手によって作成しています。
このように学べば成功するということです。

これは非常にうまくいっていて、子どもたちの放射線教育が上手く行っている例だと思います。

皆さんの中には、もうベラルーシに来た方もいらっしゃるかと思いますけど、そういう人たちには分かりやすいんですけれども、
ベラルーシでは森から森の贈り物というものを採ってきて、それを食べてしまうという事が多いんですね。
たとえば森からキノコとかを拾ってきてそれを食べてしまう。

ベラルーシではそれを教育を受けた子どもたちがこういうふうに言っています。
お母さんが森へ行ってキノコを採ってきてそれでスープを作りました。
「さぁ食べなさい」とお母さんが言ったら子どもが
「お母さん、まだ測定しに行ってないから私は食べないよ」
そういう事を言う子どももベラルーシには生まれているんです。

 


 (管理人より)

昨日のブログ記事の続きです。

もうこの国はどうしようもない。干しシイタケを20億円かけて給食で子供に食べさせる狂気の国、日本。

ベラルーシの対応と比較しても日本は異常。汚染を隠蔽し、風評被害が出るからといって国策で「食べて応援」を子供に強制する。基準値以下でも、給食は毎日食べるものだから、たとえ微量でも蓄積し危険なことに変わりはない。給食調理室に測定の機械はないし、無理!! 

証拠 ↓  文科省の事務連絡  通達文書 

私立も公立も!!大学生も学食で食べさせられる可能性が! 

http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/4475/00019460/251211_1029-126kaisaiannai.pdf

 

 

 

 


もうこの国はどうしようもない。干しシイタケを20億円かけて給食で子供に食べさせる狂気の国、日本。

2014-01-19 | 放射能汚染

 

原木干しシイタケ 給食利用の拡大推進 すすめる会 小・中学校に食材提供 

(日本農業新聞 2014/1/16)

 シイタケ生産者団体などでつくる「日本産・原木乾しいたけをすすめる会」は、価格が低迷する干しシイタケ対策として学校給食での利用拡大を目指し、15日に東京都葛飾区立の小・中学校全74校に干しシイタケを提供した。約2万9000人の児童らが干しシイタケを使った給食を味わった。林野庁によると「これだけの規模で干しシイタケを提供したのは全国で初」という。

 同庁によると、干しシイタケの消費量は10年間で約3割減少し、東京電力福島第1原子力発電所事故による「風評被害」で、産地を問わず学校給食での使用を自粛する動きも見られる。同会では干しシイタケの消費拡大を進めるため、学校給食への食材提供や出張授業を行った。

 出張授業は同区立清和小学校で4年生56人に日本きのこ研究所の佐原隆太研究員が原木シイタケの栽培方法の他、カルシウムの吸収を助ける栄養を持っていることなどを説明。同校の朴木一史校長は「調理法や栄養価を知ると、素材との関わり方が変わる。知らないことを正しく知ることが大切」と食育の重要性を指摘する。

 干しシイタケは愛媛、大分、宮崎産を約50キロ提供した。同校では干しシイタケとエリンギ、ブナシメジのピラフや干しシイタケを使った肉団子スープを給食に出した。児童らは「おいしい」と口をそろえ、「シイタケの栄養は初めて知った。おもしろかった」と出張授業にも興味を示していた。

 同庁は、2013年度補正予算案に原木しいたけ再生回復緊急対策として約20億円を計上。同対策で、学校給食向けの新商品開発やメニューの提案、生産体験や出前授業などの取り組みを進める方針だ。

http://tl.gd/n_1rvtb82


  

(管理人より)

福島原発事故で東北から静岡あたりまで木が汚染されました。野生のキノコの放射能汚染の凄まじさは農林水産省のHPで誰もが確認できます。当然、露地栽培のしいたけの原木も汚染されましたので、木から放射性物質を吸い上げて成長するしいたけが、放射性廃棄物並みに汚染され、基準値超の報道が何度もありました。干し椎茸にすれば放射性物質はさらに濃縮します。チェルノブイリでは、きのこを子供たちが食べて内部被曝が増えました。

ベラルーシでは子から親に伝達「食べてはいけないものは?」「ベリーとキノコ!」日本は真逆!

それなのに給食ですすめるなんて本当に恐ろしいことです!「日本産・原木乾しいたけをすすめる会」 はそういったデータを分かってすすめてるのでしょうか?

生産者を見ると、西日本や九州だけでなく東北も静岡も入っています。http://j-shiitake.com/wp/?page_id=32

地図にしてくださったサイトがありましたので引用させていただきます。http://inventsolitude.sblo.jp/article/79875096.html  より

 

今回は西日本の干ししいたけのようですが、九州、大分のどんこも10ベクレル/kg程度の汚染があります。(グリーコープより)チェルノ由来のようですが・・・ 

 注意が必要な静岡の汚染を見てみます。

農林水産省HP http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/s_chosa/H25gaiyo.html#H25hinmoku で「きのこ・山菜」の項目にエクセルであげてあります。この中から抜粋します。

静岡 原木ししいたけ 生 露地栽培 で調べると

 

静岡 干ししいたけ 原木露地栽培 で調べると

興味深い実験がありますので見てください。

ベクまる実験室:3.生椎茸を乾燥させると何Bq/Kgになる?http://bq-maru.com/wp/?p=1038

乾燥させると汚染が数倍になる。

干ししいたけのだしにもセシウムが出ます。

ベクまる実験室:4.汚染された乾燥しいたけから出汁をとるとどうなるか?

約41.5%のセシウムが乾燥しいたけから出汁に移行する⇒スープや、炊き込みご飯などにしても全体に及びます。

樹皮が汚染されてしまった露地の原木はもう使えません。樹皮などのセシウムを吸い上げて汚染しいたけとなります。汚染された木をオガ粉にして菌床栽培しても、きのこがセシウムを吸い上げます。オガ粉が汚染されていても、菌が汚染されていても、オガ粉に混ぜる糠が汚染されていても、汚染きのこになってしまいます。

どの県から来た原木か、正確に確認ができるのでしょうか?信用できるのでしょうか?たとえ検査したとしてもサンプリングです。どうしても納得できない親は、干ししいたけを拒否する権利は認められていいはずです。選択の自由です。もうこれは、生存権だと思います。

放射性物質は目に見えませんから、緻密に放射性微粒子の挙動を突き詰めて考えなければなりません。 

しいたけのことをネットを使って全力で調べて、今我が子が給食を食べなければならないお母さんが勇気を出して立ち上がって学校に伝えるしかないと思います。誰かがやってくれるだろうではなく、自分でも調べてみてください。

この政府統計の総合窓口のサイトに原木やおが粉の調達ルートなどあります。

https://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020101.do?_toGL08020101_&tstatCode=000001021191&requestSender=dsearch

2011年にさかのぼって調べる必要があります。福島原発事故後、汚染された原木の流通が8月に規制されるまでは、汚染木が流通してました。

林野庁 きのこ原木及び菌床用培地の当面の指標値の設定について

きのこ原木等の当面の指標値

 

 十分、指標値が高いです!

十分、汚染されてます!

 http://nanohana.me/?p=4296 より

福島産の原木と原木栽培しいたけについて 

・原木は、8月12日以前には規制なく流通していました。基準値もありません。 

・福島県に問い合わせました。菌床と同じで8月12日に林野庁の指示をうけ、汚染のおそれのある原木の譲渡や利用の自粛を順次各事業者に個別要請しているが、全事業者を把握しているかわかっていない。基本的には8月12日以降、県外への流通は無くなりつつあるようですが、一部漏れている可能性があるようです。来週くらいには全体をまとめた調査報告を国に上げるとのことでした。 

・京都では福島産の原木からセシウムが検出されています。


 この表↓を見ると福島や群馬、岩手などの原木が、西日本に流通してしまっていることがわかります。知らずに食べてしまったしいたけもあると思います。

ちなみに、この表を見て私はもう、しいたけはあきらめました。 ↓

https://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&listID=000001105433&requestSender=dsearch

  https://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&listID=000001116813&requestSender=dsearch

シイタケ原木であるコナラ(飯舘村)の樹皮の放射能汚染をオートラジオグラフで可視化したものを転載します。

東大農学部名誉教授 森敏氏ブログ より

http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1556.html

おまけに北関東一円の森林が放射能汚染されているので、たとえ放射能汚染されていない原木が入手できても、森林内でのキノコの露地栽培では、林内のさまざまな生体に付着した放射性降下物の雨や土ほこりなどよる原木の二次汚染がおこり、それが直ちにセシウムの「移行係数」の高いシイタケ菌の汚染につながるので、シイタケ栽培業者はお手上げである。シイタケ菌はほぼ原木と同じ濃度までセシウムを濃縮する。

http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1563.html

 

 

  

 

 

 

 

 

追記10/5

記事中のベクまるについて

「NPO法人ベクまるは2014年3月末をもって解散しました。 現在はベクまるチェッカーのみ継続運用を行っています。」となっていました。


 


琵琶湖汚染チップ問題 鴨川河口でサンプリングした魚の放射能検査の検出下限が高過ぎる件

2014-01-16 | 放射能汚染

  

オオクチバス

http://www.pref.shiga.lg.jp/g/suisan/mamorou-b-s/gairaigyotaisaku/gairaigyotaisaku-text.html より↑

(管理人より)

琵琶湖汚染チップ放置問題ですが、琵琶湖の汚染は魚に出るので、私は今日、滋賀県庁に電話をかけて魚の検査担当者と話をしました。

(魚類関係) 担当水産課 担当者名 二宮  電話077-528-3873  メールgf00@pref.shiga.lg.jp

まず、滋賀県のHPで魚類の放射能検査の結果をPDFで昨年9月から見ることができるわけですが、はっきり言ってわかりにくいです。

一級河川鴨川の河川敷等における木材チップの無断放置事案にかかる農産物、水産物への影響調査について  より

 

検出下限値が なんと 25ベクレル/kg!24.9ベクレル/kgでも「検出せず」になります。 

 「25ベクレル/kgの検出下限は高いのでもっともっと低くして欲しい。1ベクレル/kgして欲しい、ゲルマニウム半導体検出器にして欲しい」というと、

「食品の観点で決めた。国の基準に沿っている。100ベクレル/kg以内は安全という認識」「意見があったことは伝える」

「あなたは1ベクレルのセシウム137の原子の数を知っていますか?」と聞くと知りませんでした。

バイスタンダー効果を知っていますか?」と聞くと知りませんでした。

「どの県だからは関係なく100ベクレル/kgの基準以下なら自分も家族もなんでも食べる」そうです。

「10ベクレルずつでも体内に蓄積していき健康を害す」という私の指摘にも、終いには

「言うてはることがよくわかりません・・・言うてはることがよくわかりません(繰り返し)・・・・」という返答でした。

みなさん、このような人が琵琶湖の魚の検査をしています。これが実態です。是非電話でお確かめください。

 

放射能濃度の検査結果について(PDF:22KB) ※平成26年1月10日更新 より

S3というところで捕まえたブラックバスです。大きさによって数匹。

 

 

9月には5種類の魚を検査していたのが、10月~1月はオオクチバスの1種類に減らされています。検出下限値もそのまま。たったの月1回!  

ブラックバスを選んだのは、「移動しない魚、魚食性の外来種を指標として選んだ」ということでした。やっぱり、指標としてアユを外してはいけないと思います。仕方ないのでブラックバス(オオクチバス)を調べました。

琵琶湖のブラックバス 滋賀県水産試験場 

 

 

 閉鎖性水域の琵琶湖に入った放射性物質が生物濃縮されるとしたら、たしかに魚食性のブラックバスの汚染にも出てくるでしょう。もし、検出限界25ベクレル/kgで、24ベクレル/kgだとしたら、どうでしょうか?

「琵琶湖のブラックバスについては、ぜひともお持ち帰りの上、ご賞味いただけたらと、願っています。」という記載もあります。私は食べたことはないけれど、食用なんですね。

滋賀県の魚はどうなるんでしょうか?? 

安全とそこまで言いはるなら滋賀県庁の食堂で職員の人全員で食べたらいいと思います。

 

以下の放射能汚染地図はアユの汚染状況を地図化したものです。アユという魚は日本中に生息しているため、全国の汚染レベルを比較しやすいと思います。

Figure 3: The isogram map shows average active cesium (quasi-Cs137) contamination level of the Ayu (Plecoglossus) captured in between May and September 2011 on each prefectures in eastern Japan.
URL http://www.nature.com/srep/2013/130429/srep01742/fig_tab/srep01742_F3.html

 

 

東北・関東の鮎の汚染は凄まじいです。一番新しいデータを見てみます。

水産庁のHP【平成26年1月14日までの検査結果】(エクセル:3,301KB) の中からから、アユとオオクチバスの検査結果を、琵琶湖に一番近い県、山梨、神奈川を絞り込んでみました。

芦ノ湖のオオクチバスが、セシウム合計で 57ベクレル/kg 出てますね。

汚染チップがどこに行ったかわからないような状態が起きてますので、私は西日本も含めて日本全国でモニタリングをすべきではなかろうかと思います。

 


【拡散】緊急・放射能チップ滋賀県庁前緊急集会について /環境学者が水源を放射能汚染させる愚!

2014-01-16 | 放射能汚染

http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927  より 

「放射能チップ滋賀県庁前緊急集会について」

滋賀県高島市放射能チッブ問題については、搬出先、処理方法は依然として隠蔽され、搬出作業が強行されています。
私たちは全ての過程における情報公開を行うともに現状回復、すべての過程で適正な処理を行うことを求めます。
こうした中で滋賀県市民による申し入れ行動、記者会見が17日に行われます。

私たちは、この申し入れ内容・行動を全面的に支援し、このような異常な事態をより多くの市民や全国に知らせるとともに私たちの要求前進に向け、申し入れ行動団体とともに緊急・滋賀県庁前集会を開催します。
多くの皆様のご参加、案内拡散をお願いいたします。

①日時  1月17日(金)昼12時から13時
②場所  滋賀県庁前歩道
③趣旨  添付の申し入れ行動の全面支援と市民、マスコミへのアピール
④主なスケジュール
■申し入れ行動報告
■現地からの報告
■各参加者アピール

【共催団体】
①放射能から子どもと大地・水・空気を守る会
②高島の放射能汚染チッブ問題を考える市民有志の会
③大阪・放射能ガレキ差止め原告団(略称)
④全国放射能拡散阻止・滋賀県放射能チップ問題有志の会


http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE000000000000003545.shtml  MBS newsより

 

 

(管理人より) 嘉田知事には環境学者という肩書きを今すぐ外してもらいたいと思います。震災がれきを「絆」で燃やした北九州北橋市長と同じです。何ら変わりはありません。

自称環境学者が「福島が大変な状況になっている」「風評被害」という理由で、琵琶湖の水が汚染される、その他の地域が汚染されるのを隠蔽しているわけです。しかも女性です! 琵琶湖の水で、今子育てしているたくさんの母親達に謝ってほしいです。琵琶湖に拡散すればいつかめぐりめぐって口に入ったり吸い込んだりする可能性があります。どこかにホットスポットができる可能性も。

これを見たらもはや嘉田知事は科学者じゃないということが分かります。反被曝、放射能防御という気はどこにもありません。完全に開き直り。嘉田知事は反被曝ではありません。放射性廃棄物に関して本気で危険だと思ってません。

もはや、政治家のご都合>科学者の良心 

科学者としての良心があるなら、放射性廃棄物は高濃度汚染地域に無人エリアを作り、そこに集中管理するように対応してください。【大人の事情】は要りません。

以下転載します。↓


 

【転送・拡散歓迎】 高島の木質汚染チップの適切処分に向けての要望 

みなさま

滋賀の井野です。複数のMLに送信しています。重複ご容赦願います。ML上でも話題になっている、迷走する滋賀県高島市の木質汚染チップの件で、有志の方々が滋賀県への要望書を書いてくださいました。お目通しいただき、是非ご賛同いただけますようお願いいたします。【転送・拡散歓迎】携帯の方、長文になりますがご容赦ください。  

本要望書では、汚染チップを県外に持っていけばそれで良いというのではなく、搬出元に戻し、3.11前の放射性物質の取り扱い基準に従ってドラム缶に入れて保管するなど、適切な処理・管理を求めるもので、滋賀県には搬出元に戻した後の汚染チップがどのように処理、管理されるのかまで見届け、結果を公表することを要求した内容になっています。 

滋賀県が適切な対応をすることによって、さらなる拡散、不適切処理を防ぐことができるとも言えますので、とても大事な機会です。環境省の指示を受けて動いている県行政も、市民の声が大きければ動かざるを得ません。何とぞ、みなさまのご賛同をお願いいたします。 

ご賛同いただける方は、 

八木 nenecanto@yahoo.co.jp 井野 enagakun@zeus.eonet.ne.jp  

まで、個人名(または団体名)、住所(または所在地)をご連絡ください。よろしくお願いします。 

 


 

滋賀「嘉田知事」がおかしい…汚染木材問題で東電憎しの“妄言”

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140113/plt1401131043001-n1.htm