mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

怪しげな空模様に思い惑わされて

2024-04-05 07:50:36 | 日記
 このところのハッキリしない空模様はどうだ。サクラ咲く花見気分を忘れてしまいそうなほど、雨が続く。その隙間にちょっとばかり時々晴れが顔を覗かせている。花見を企画しているご近所の年寄りたちが、メールで模様を見ながら決めかねている。
 4月1日にサクラの具合を見に行ったことはすでに記した。ようやく開花したかどうかだなと、世話役にメールをする。世話役からその後の週間天気予報を見て、最初に予定した3日はダメ、6日にしましょうと関係者全員へのメールで遣り取りが始まる。雨模様はどんどん広がり、気温も下がっていく。
 全国の桜前線を見ていても、西から東へと満開の知らせが入っている。関東南部はもちろん、群馬も千葉や茨城も満開になるというのに、埼玉が取り残されている。どうしてだ? 関東平野って西から東、南から北へと桜前線が広がるんじゃないんだ。開花に寒暖差が影響するっていうから、真ん中の埼玉は取り残されるのかも知れない。
 世話役から6日が晴れから曇りに変わり、降水確率も40%と高いから、来週にしてもいいかと問うメールが皆さんに届く。ああ、いつでもいいよ。花より団子だからと私は、これまた皆さんに返信を打つ。
 でも来週って言うと10日か。えっ、これも曇りだよとか、10日は都合が悪い11日の方が天気もよさそうだし、いいんじゃないと囂しい。いやその日は都合が悪いとか、予定が入っているので、他の皆さんでお楽しみ下さいとか遣り取りが続いていて、ふと気づくと最初に変更した6日の降水確率が30%と少し天気が良くなっている。
 ははは。遣り取りしているうちに何が何故モンダイで変更を検討しているのか忘れてしまって、「来週」の天気の良い日を探すことだけに眼が行ってしまっていた。いかにも年寄りのメール談義。そのときどきのプロットだけが頭に浮かび、その話の流れとか脈絡はどこかへ飛んでしまっている。
 こういうワタシをちょっと離れてみていると、そういうのもいいじゃないと、年をとることの身の移ろいを思って、我がことながら微笑ましく思ったりする。でももう一歩突き放してみると、はははと笑いが起こる。ぽんぽんと飛び石を踏み渡るように歩むうちに、どこへ向かっているか忘れてしまって、飛ぶのを愉しんでしまう風情が漂い、ひょっとすると生きるって、そういうことの連続じゃないかと、世界観のコペルニクス的転回を身の裡に感じたりする。善いか悪いかって問題じゃないですよね。
 ま、明日のことは、今日顔を合わせたときにでも決めましょうと世話役に全部お任せしてしまう。平々凡々、ご近所の男どものつき合いは、経てきた人生を全部「互いに知らない」ことへ溶かし込んで、どうでもいい遣り取りを心地よく投げ合っている。ふふふ。