函館の有名な温泉地、「湯の川温泉」の一角に、立派な松の木が多数生い茂っている場所があります。
「湯川黒松林」といい、公園として整備されていて、中をゆっくりと散策することができます。
函館市の公式観光サイトによると、面積約1.75ヘクタール(1.4ヘクタールとあるサイトもありました。どれが本当なんだろう・・・?)で、約900本ものクロマツが植樹されています。
津軽海峡に面する湯の川地区は、一大温泉街として発展するも、海峡から吹きつける強い潮風のため、海岸の砂が舞い上がるという難点があり、その難点を克服するため、金森倉庫の創業者として知られる、「函館四天王」の一人、渡邉熊四郎が、私財を投じ造林したのが湯川黒松林のはじまりとなっています。
熊四郎が、1889年(明治22年)から十年以上をかけて造林を行ったこの場所は、造成から百有余年を経た平成14年(2002年)から15年(2003年)にかけて、公園として整備され、市民の憩いの場所となっています。
この日はたまたまカンカン照りの日だったけど、これからの季節、太陽がもっと高くなって気温も上昇してくると、クロマツによって作られる木陰が涼しさをを生み、また冬は、寒風を防ぐ効果もあり、一年を通して、ゆっくりと散策を楽しむことができます。
冒頭にも書きましたが、湯の川温泉街の一角で、国道にも面した分かり易い場所ですので、函館観光で湯の川温泉へお越しの際は、ぜひ足を延ばしてみて下さい。