北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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秋のひまわり

2007-10-21 20:21:49 | 帯広&十勝地方




展望台から撮ってみた農村の風景。
写真の真ん中が黄色くなっているけど、これは、一面のひまわり畑。
ひまわりを咲かせる目的は色々とあるんだけど、こういう農村地帯の場合は、夏から秋にかけて作物を収穫した後、翌春までそのままにしておくと畑の地力に影響が出てしまうので、緑肥、即ち畑の養分となる肥料として咲かせておくことが多いのだ。
恐らくだけど、この畑では、夏に小麦を収穫した後でひまわりを撒いて地力を保持させ、来春は、イモか、甜菜、あるいは豆なんかを畑に撒くのだと思われる。
えっ、詳しいねって?
仕事で農家さんと接する機会が多いので、自然と覚えてしまったんです。

ひまわりの隣に見える茶色の土の畑は、恐らくイモか何かの収穫を終えて、
そのまま土を休ませておいているのだと思う。
今からだと、ひまわりを撒いてもシバレが入ったら養分が土に供給できなくなるので。





この写真は今日ではなくだいぶ前に撮った(別な記事でアップ済)んだけど、
この畑も、夏に小麦を収穫した後で、ひまわりを一面に作付していた。

帯広を含む十勝の農村地帯は、ある年は小麦、その次はイモなど、毎年違う作物を順番に作付けしていることが多い。
これを「輪作」と呼ぶんだけど、なぜそういうことをするのかというと、毎年同じ作物を作っていると、畑に対する負荷に偏りが生じ、地力に影響が出てしまうから。
そのために、負荷の大きい作物を作った翌年は、負荷の小さい作物を作るというように、交互にやっている農家さんが多いのだ。
これも、仕事で農家さんと接する中で覚えたことなんだけど、こういった農家さんのご苦労があって、私達は安心して作物を口にすることができるのだから、上の写真のような農村風景を見ると、そんなご苦労に感謝せねばいけないのだなあと思ってしまいます。





これは、6月に撮った小麦畑の写真。
この畑も、収穫後にはひまわりを植えていたのかな?それとも何か違う花?

コメント
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