自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★稲はざ立つ里山の夏

2005年06月21日 | ⇒キャンパス見聞
  梅雨は素通りで、真夏かと思うほど気温がぐんぐんと上昇しています。緑に囲まれた、ここ金沢大学角間キャンパスでも随分と暑いと感じます。その夏も通り越して、この「角間の里」ではもう秋の準備も始まっています。下の写真は稲はざ。市民ボランティアの人たちが立ててくれました。縦に立っているのはクリの木、横が竹です。最近はコンバインで一気に刈り取りと脱穀をするので、この稲はざの風情は失われつつあります。



   稲はざの向こうに見えるのが、金沢大学創立五十周年記念館「角間の里」。私のオフィスです。山の斜面の棚田ではモチ米が栽培されており、秋の収穫が楽しみです。刈り取られた稲がこのはざに掛けられ、直射日光をたっぷり浴びた米を蒸して、もちをつくのです。アワやキビも入れます。棚田を復元した人、田で植えた人、稲はざをつくった人みんなで収穫を祝いたい。そんな気持ちで、オフィスからこの稲はざを眺めています。

   今月30日にこの「角間の里」にアメリカのプリンストン大学の学生45人がやってきます。日本語と日本文化を学ぶ学生たちです。板ばりのセミナー室=写真=で車座になり、日本の学生たちと語り合う姿を想像してみてください。そして、市民ボランティアの人たちが「もちつき」をしてくれます。日本の農山村の風景はすでにsatoyamaとして彼らも知っているそうです。この日はmotitukiも彼らのボキャブラリーに加わることでしょう。そしてinahazaも。

⇒21日(火)午後・金沢の天気 晴れ
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