自在コラム

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☆雪道のスタックにEVはどう耐えうるか

2022年12月20日 | ⇒トレンド探査

   強い冬型の気圧配置が続いていて、日本海側を中心にきょうも断続に雪が降っている。とくに、北陸と新潟県では帯状の雪雲をつくり出すJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の影響で、局地的に大雪となっている。金沢では雨混じりのみぞれで積雪は10㌢ほどにおさまっている。が、雨混じりの湿った雪はクセものだ。

   なにしろ、車の「スタック」現象が起こりやすい。英語で「stuck」、「立ち往生」のことだ。湿った積雪の多い道路では、道路の雪のわだちにタイヤがはまり、前にも後ろにも進めなくなる。わだちでの立ち往生は冬場では当たり前の光景だったが、「スタック」という言葉が3年ほど前から出始め、意外な効果もあった。

   この言葉が報道などで用いられるようになると、金沢市の除雪作業本部では2021年12月から除雪計画を見直し、それまで15㌢以上の積雪で除雪車を出動させていたが、10㌢以上積もれば除雪作業を行うことにした。市内幹線の雪道の安全度は確実に高まったのだ。(※写真は、路面凍結で車が立ち往生し、周囲の人たちが車を後ろから押して助けている様子)

   一方で懸念することもある。普通タイヤからスノータイヤへの履き替えのこと。以下は私見だ。毎年タイヤの交換をディーラーの整備工場に予約しているが、近年は待たされることが多くなった。ことしは1週間待ちで今月14日に交換ができたので積雪までには間に合った。タイヤ交換が間に合わなかったドライバーも相当いるのではないかと想像する。かつてはタイヤ交換を自ら行っていた人も多かったが、いまではほとんどが整備工場任せではないだろうか。

   もうひとつの懸念は雪道でのスタックの列に巻き込まれたEV車はバッテリーが持つのだろうか。JAFは、スタックしたEV車の効果的な防寒対策について実証試験を行い、結果を公式サイトに掲載している。その検証は、テスト車1はオートエアコン25度で常時稼働、テスト車2は電気毛布(電源ソケット使用)のみ、テスト車3はシートヒーターをHi、足元に電気フットヒーター(電源ソケット使用)、テスト車4は毛布、寒く感じたときにエアコンON、寒くなくなったらエアコンOFF、の4パターン。外気温はマイナス8.1度、運転席には1名が乗車し、時間は午後7時から午前8時までを想定した。

   すると、テスト車1は午前4時30分ごろにバッテリー残量が10%となり、テスト途中で終了。テスト車2から4は午前8時まで電力を保ったものの、テスト車4はオートエアコンに切り替えたことも影響して25%まで低下。一方で、テスト車2と3はテスト終了時で電力は50%以上残ったと報告されている。端的に言えば、EVでは電気毛布を1枚備えておけば、マイナス8.1度下のスタックでもなんとかしのげるということか。

⇒20日(火)夜・金沢の天気  くもり


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1 コメント

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マルテンサイト千年グローバル (サムライ鉄の道)
2024-09-05 07:48:26
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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