きのう久しぶりに富山県の五箇山をドライブした。金沢市森本から福光を経由しての山越えである。トンネルを抜けて五箇山に入ると、道路沿いに雪がうず高くうねっていて、ハンドル操作をちょっとでも誤ると雪壁に衝突しそうなくらいの圧迫感がある。
世界遺産に指定され、合掌造りで有名な菅沼集落も道路以外はすっぽりと雪に覆われていた。積雪はまだ2㍍もあるだろうか。集落の中には大雪でひさしが壊れている家屋も見え痛々しい。もともと雪に強い五箇山の家屋が傷むほど今年の冬は大雪だったのである。
集落の真ん中にある郵便ポストもご覧の通り、雪に埋まっていた。では、通常で郵便を出すときはどうしているのか、との疑問も残った。郵便ポストと言えば、この辺りは、郵政民営化反対のドン、綿貫民輔氏の地盤である。去年9月の郵政をめぐる総選挙では盛んにマスコミに登場した。見事再選を果たしたものの、自民圧勝で郵政民営化の流れが決定的になるとマスコミでの露出もほとんどなくなったようだ。
五箇山を歩くと、「アゲハチョウ」の家紋を土蔵などに記している家がところどころある。五箇山は熊本県五家荘などとともに平家落人の隠れ里伝説で有名だ。ひょっとして、綿貫氏は「永田町の五箇山」で反小泉の大同団結を画策しているのかもしれないなどとイメージを膨らませながらこの里を後にした。それにしても五箇山の春はまだ遠い。
⇒27日(月)朝・金沢の天気 くもり