自在コラム

⇒ 日常で観察したことや環境問題、金沢大学での見聞、マスメディアとインターネットについての考察を紹介する宇野文夫のコラム

★グランド・カバーの攻防 相手の巧みな戦術

2018年07月16日 | ⇒ノウハウ検証

  それにしてもこの雑草は恐ろしいほどに手ごわい。向き合って戦いを挑んでも、必ず復活してくる。しかも、復活するとさらに茎を張りめぐらし、勢力を拡大しているのだ。これまでグランド・カバーの戦い(庭の雑草取り)で、いくつかの雑草と勝負してきたが、レベルが格段に高い相手だ。その雑草の名はチドメグサ。漢字では「血止め草」と書き、学名は「Hydrocotyle sibthorpioides」。

  チドメグサは実に巧妙に戦いを仕掛けてくる。その特徴は「隠れ蓑」戦術だろう。細い茎はよく枝分かれし、節から根を出して地面をはうのだが、芝生の生息地に入り込み、目立たないように勢力を拡大している。先日、「堂々と勝負しろ」と戦いを挑んだ。まず芝刈り機で芝生を刈り込み、隠れていた相手をリングに引きずり出した。

  ところが、葉や茎は取れたが、芝生の根にチドメグサの根が絡まって離れようとしない。一本一本外すとなると膨大な労力と時間がかかる。「オレに勝ちたいのならば、芝生の根を絶やしてみろ」と不敵な笑みを浮かべているのだ。この日の戦いは午後7時を回り、時間切れでドローとなった。悔し涙がポロリと落ちた。

   チドメグサとの戦いの第二幕は、スギゴケの庭での勝負となった。芝生ゾーンとは違って、スギゴケを刈り込むわけにはいかない。それだけに、相手の姿が見えにくい。葉と茎を1本取ったかと思ったら、隠れるように別の葉と茎がある。まるで分身があちこちにあり、根っ子がある本体が見つからない。これは忍法「空蝉(うつせみ)の術」だ。自分の分身を周囲につくり、敵の注意を分身に向けているのだ。根っ子がある本体はどこか。スギゴケをかき分けかき分け、チドメグサの根を探し出し、手繰り寄せるようにして抜く。こちらも誤って、大切にしているスギゴケを抜くこともある。

   実に根気のいる勝負になると予測し、日曜日の午後に試合に挑んだ。ただ、気温がぐんぐんと上がり、水分補給も限界、熱中症が心配になり途中で退場した。すると、相手のせせら笑いが背後から聞こえた。「しょせん人間は弱い、オレたちに勝てるはずがない」と。闘争心がめらめらと燃えてきた。

⇒16日(月・海の日)夜・金沢の天気   はれ

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★金沢の「透かし」剪定

2015年08月08日 | ⇒ノウハウ検証

  先日、夏恒例の庭木の刈り込み(剪定)をいつもの造園業者にお願いした。若手の庭師4人が2日がかりで作業をしてくれた。すると不思議なもので、庭だけでなく、お願いしたこちらも心がすっきりとするのだ。

  庭木は自然に任せると、3、4ヵ月で枝が込み入り、葉が繁り放題になる。庭木として形状を保つためには、刈り込みが欠かせない。剪定によって樹木の内側まで光があたるようになるため、樹木が丈夫に育つともいわれる。また、特定の庭木だけではなく、全体の刈り込みで庭の調和をはかる。2日間はどうしても必要な作業日程なのだ。

  たとえば、生垣。刈り込むことにより芽を詰まらせて、街路からの目隠しとしての役割を果たす。庭木は、形状を整え、樹木が有する本来の美しさを保つ。もう一つの剪定の効果は、刈り込みで病害虫を防ぐことである。日当たりや風通しを良くすることで、害虫をつきにくくするのだ。というのも、庭木への害虫には、葉を食う毛虫類や、幹に穴をあける害虫などがあり、多くは葉の裏に潜んでいたりする。こうした刈り込み作業を毎年夏のお盆前ごころに依頼している。

  ある造園業者の方と話していたら、面白い話を聞いた。「金沢では、庭木をいじめ限界にまで刈り込む昔からの伝統がある」というのだ。そんなに強く刈り込むと、へたをすると枯れるのではないか」と尋ねると、「むしろ、きれいな花を咲かせる」という。それを、金沢では「透かし」と言って、枝が重なり合っている部分の、不要な枝をとことん切り落として透かし、内部まで風が通るようにする。これは、上記の害虫対策だけでなく、べったりと重い金沢の積雪から庭木の枝を守るための知恵なのだという。

  ただ枝葉を剪定するのではなく、庭木への積雪をイメージ(意識)して、剪定を行うということに金沢の庭職人の心得や技というものを感じる。「金沢の強刈り込み」「金沢のいじめ剪定」という言い方をする人もいるが、悪い意味はなく、庭木本来の美しい形状を保つための金沢ならでは剪定技巧なのである。積雪から枝を守る「雪吊り」と合わせて考えるると庭木に対する人の奥深い思い入れを感じる。

⇒8日(土)朝・金沢の天気   はれ
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☆ブログの技術-25-

2006年06月18日 | ⇒ノウハウ検証

  ブログというのはある意味で「個人メディア」でもある。面白いもので、別にお願いをしたわけではないか、それを見て評価してくれ人もいる。そして、ついにテレビに出ることになった。

     番外編:ブログをテーマにテレビ出演

  6月13日、金沢市に本社がある、地元民放テレビ局のMRO北陸放送の取材を受けた。テーマはズバリ、ブログだ。ブログを作成するノウハウや楽しみ方、注意点などについてインタビューがあった。なぜ私にというと、実は私のかつての同業のM氏は現在MROの報道制作担当の現場のトップ。取材の数日前、彼から「宇野さんのブログ(「自在コラム」)をたまに読ませてもらっている。ぜひインタビューさせて」と電話で取材の依頼があった。インタビューというからにはインタビューに耐えるだけのレベルのブロガーであると評価してくれた証左でもあると勝手に解釈し、「OKですよ」とその場で返事をした。

   13日の取材では、アップロードのノウハウや、作成する上での注意、たとえばこの「ブログの技術」のシリーズでも何度か書いた著作権やプライバシーの侵害に対する注意事項などリポーターに説明した。もちろん、説明というのはすなわちインタビューである。また、インタビューのほかに、金沢市のブログ仲間で動画ブログに挑戦しているK氏を紹介した。どうやら、私の後、取材を受けたK氏は取材ディレクターをその場で逆取材して動画ブログのテーマにするらしい。ここが個人メディアの小回りの効くところなのである。

   6月23日(金)午後4時45分からのMROワイド番組「金沢発イブニング5」のコーナー「おさえと考」で紹介される。上の写真はリポートしてくれた小野ちづるアナウンサー。本人の許可を得て、番組のPRのためならという条件で使用の許可をもらっている。念のために。

 ⇒18日(日)午前・金沢の天気   くもり  

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☆ブログの技術-24-

2006年05月28日 | ⇒ノウハウ検証

 ブログを綴るには視点の多様性が必要である。一つの視点で「こだわり」を見せる手法もないわではない。しかし、これだと長続きしない。今回のテーマは身の回りで気がついたことを自分なりに検証する方法の書き方のヒントである。ボーダフォンの新機種を例に実際に手にとった感想を書く。

          テーマ「自ら検証し、実感する」

  「自在コラム」のことし3月19日付では、ソフトバンクが携帯電話3位のボーダフォン日本法人を1.7兆円で買収すると表明したニュースを受けて、ソフトバンクの戦略を自分なりに推測した。それは、「通信のオールインワンサービス化」ではないか。つまり、ADSL事業に加え、日本テレコム買収(2004年)によって入手した光ネットワークインフラ、そして携帯電話事業、これらをひとまとめにして定額でいくら、といったビジネス展開だ。

  そのオールインワンサービス化への大きなステップが5月27日付で新聞各紙に掲載されたボーダフォンのワンセグ放送対応機の全面広告だろう、と私は見る。少々説明が必要だ。この広告はシャープの液晶テレビ技術を取り入れた「アクオスケータイ」をボーダフォンのワンセグ放送対応機の中心に据えると表明したものだ。携帯電話のテレビ化戦略を鮮明にすることで得られるもの、これはすでにヤフーBBなどパソコンで実現している映像コンテンツへの誘導である。「PCからもケータイからもヤフー動画が閲覧できる、定額で月いくら」というのが次なるステップだろう。

  こうしたソフトバンク・ボーダフォンの戦略を一応頭に置いて、新発売されたアクオスケータイの使い勝手はどのようなものか検証するため、金沢市内の家電量販店に出かけた。残念ながらデモ機はまだ届いていない。その代わり、サンプル機があった。私の関心はどのようにしたらこの2.6インチのディスプレイが90度に回転するのかという点だ。

  店員に聞くと、この回転はこれまでにない新しい構造で「サイクロイドスタイル」というそうだ。実際に上の写真のように、ディスプレイの左下を押し上げる感じで回す。回転が実に軽くスムーズである。この回転で自動的にテレビのスイッチが入る。最大で5時間20分の録画が可能という。また、テレビを見ながら電話やメールもできる。サンプル機なので、重さが実感として分からなかった。

  実際に画面を見ることができなかったのだが、画質面では新開発のカラーフィルターを使って屋外でも鮮明な画像が見ることができるというのが売りだ。この店の店頭価格は23940円だった。「機種変更による価格のサービスには対応していない」との注釈も。

  実感とすれば面白い機種との印象だ。これだけでも随分と収穫があった。新聞広告を見ただけでは理解できない。はやり自分の手で使い勝手を感じ取るしかない。そして店員に聞くことだ。オールインワン化の見通しなどについては、5月30日にボーダフォンの決算発表があるので、孫正義社長のコメントをメモ(あるいは切り抜き)しておくものよい。

 ⇒28日(日)夜・金沢の天気   くもり 

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★ブログの技術-23-

2006年05月08日 | ⇒ノウハウ検証

 季節の変化を追いかけよう。季節の変わり目は実は多様な写真が撮れるし、それに伴って文章もかけるものだ。ブロガーにとって一番生き生きとするのがこの季節の変わり目だろう。

    テー「季節の変わり目を撮る」  

 春から初夏への表現は文章で書くより、写真で見せたほうが一番分かりやすい。写真は、私のオフィスである金沢大学創立五十周年記念館「角間の里」の前庭にある菜の花畑と鯉のぼりが泳ぐ風景である。夕方の逆光写真であるものの、日差しが注いで初夏への切り替えが行われる自然の季節移動というものがまさに実感できる瞬間だった。

  少々大仰に表現すれば、鯉のぼりに生命感を、菜の花に季節感を、そして里山の古民家に人間の存在感を感じないだろうか。私はそんなテーマでアングルを構成してみた。実は、上の写真は午前中から狙っていたが、風が少なく鯉のぼりに勢いがなかった。夕方になって山からの海に向かう風が強くなってきたので、ようやく思いのアングルになってくれた。

  ところでカメラだが、私は携帯電話のカメラでも十分という主義だ。ブログの場合は画像を圧縮するので、それだったら最初から1メガピクセルの携帯電話カメラで撮ればよいとも思っている。問題はシャッターチャンスだと思っているので、常に持ち歩いているカメラが便利だ。思いのアングルを決めてチャンスを待つ。どの場所、角度から撮ったらよいかイメージトレーニングをしておくのもよい。

 ⇒8日(月)夜・金沢の天気   はれ

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☆ブログの技術-22-

2006年04月23日 | ⇒ノウハウ検証

 これはよく言われることだが、新聞やテレビなどマスメディアによる情報はそのまま鵜呑みにするのではなく、分析するという読み方が正しい。つまり、マスメディアは現実を伝えているというより、現実の断片を構成しているに過ぎない。だから読み手が情報を読み解く力を持たなければならない。この読み解く力のことをメディアリテラシーと言ったりする。

   テーマ「メディアリテラシー」  

 メディアリテラシーはさまざまな媒体にいえることで、今回は新聞の折込チラシを取り上げてみたい。きょう(06年4月23日付)の新聞に実に地味なチラシが折り込まれていた。B4版サイズの白紙に黒の単色印刷である。「新茶つみたて 本場 静岡より直送!」とのタイトルで、おそらくパソコンを使った自家製のチラシだろう。

  このチラシを丹念に読むと、読者心理を実によく研究していることが分かる。静岡の新茶を直販する内容だ。一番早い4月28日から発送を予定している「新茶手づみ茶早摘」は100㌘1680円、それ以降遅くなり「新茶手づみ茶」(4月30日発送)だと1365円、ハサミで摘み取る「荒茶一号」(5月3日発送)は1050円、そして一番遅く機械で摘み取る「荒茶四号」(5月20日発送)となると525円にまで値段が下がる。摘み取りの時期と方法で6段階に分けた価格設定になっている。

  荒茶というのは「余分な加工をせず、茶葉の持つの本来の柔らかい味」で、本来は茶農家の飲み茶であり、見た目には粗悪かもしれないが本来のお茶、と説明している。そして、価格設定について「私達は価格について何年も議論しました。味や香りだけで価格を決め手よいのだろうか?」と前置きして、最終的に手で摘んで労力をかけたものを高く、機械で摘んだ遅く出荷するもの安くしたと記している。

  このチラシの主は静岡市のある生産農家。単独でまいたチラシである。「家族でがんばる静岡のお茶屋」「本広告は私達親子で印刷した物です」とアピールしている。では、このチラシから何が読み取れるのだろうか。ある意味で生産者の誠実さや信頼性かもしれない。親子の実名を記し、さらにホームページには家族の写真まで掲載していて、「品質は保証します。逃げ隠れしません」と主張しているかのようである。

  私は一歩踏み込んで、この生産者に新聞メディアに対する読み込みの鋭さを感じた。これは想像だが、このチラシをまさか全国3700万の全世帯に配布したということではなかろう。仮に1枚2.5円の折込料でも莫大な金がかかる。むしろ、全国統計で日本茶に対する家計支出額が多い都市や地域に絞ってチラシを折り込んだ。あるいは長年の通販の体験からニーズのありそうな都市を選んでいる可能性がある。つまり、マーケット調査をした上で私が住んでいる金沢市を選んだということだろう。

  さらに新聞の読者層までも選んでいる。このチラシは他紙に入っていない。つまり、「A紙の読者だったらこのチラシがピンくるだろう」と想定しているのかもしれない。そのキーワードが環境問題。「ご家庭用は環境問題も考え包装は簡易包装とさせて頂きます」と言った文面を抜け目なく入れ込んでいる。一枚のチラシでニーズをつかみ取るトレーニングを積んだ人がこの家族の中にいるのではないか。マーケット調査をしながら遠方のエリアに新聞折込のチラシを駆使して販路を開拓していくという手法は、少なくとも普通の家族労働の成せる技ではない。ともあれ面白いチラシを手にした。以上が私なりの分析である。

 ⇒23日(日)午後・金沢の天気  くもり

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★ブログの技術-21-

2006年04月08日 | ⇒ノウハウ検証

 この「ブログの技術」シリーズはどれだけアクセス数を稼ぐかではなく、長くブログを続けるコツのようなものをさまざまな観点から追求している。私自身のブロはその意味で逆説的かもしれないがコラムという形式をとっている。基本的に日記風ではない。これはなぜだろう。コラムって難しく、長続きしないのでは…と誰しも思うだろう。

      テーマ「コラムの視界」

  コラムというのは面白い表現方法で、実は日記と評論を足して2で割ったような表現になる。三省堂の「大辞林」で、コラムをくると、「新聞や雑誌で、短い評論などを載せる欄。また、その記事。罫で囲まれることが多い」と。もともと活字メディアの大所がその豊富な体験や知識を生かして示唆に富んだ文章を展開するといったたぐい文章である。手法は、新聞記事のように客観性を重んじながら、経験や知識といった主観も入れていく。あるいは、少々「ずるい」のだが、先人の名言を引き合いに出して文章を膨らませたり、結論めいた締めくくり方をする。

  目線の高さということで表現すれば、日記風が地に足をつけて見渡す風景に対し、コラムはビルの3階か4階から街を眺めているような景色である。視野が広がって多様な文章が書けるというメリットの反面、日常の細かな動きとなると主観的すぎて表現しづらという点もある。もちろん、文章に手馴れたコラムニストは路傍の石にズームインしたかと思うと、今度は思いっきりズームアウトして話を宇宙にまで持ってゆく。こんな文章を読むと、ジェットコースターに乗ったようなスリス感を味わうことができる。

  コラムの表現はもちろん口語体である。私の場合は常体(だ・である体)を使い、敬体(です・ます体)は使わない。自在コラムでは、当初、敬体を使っていた。ところが、敬体だと表現範囲が随分と限られてくるのに気がついて、常体に戻した。他のブログを読むと、日記風は「しゃべり言葉」になっているものが多い。これだと敬体よりさらに表現する内容が限られてくるのではないかと思う。それこそ「ボキャ貧」(ボキャブラリーの貧困)に陥る。

  友人が「ブログは金がかかる」と嘆いたことがある。日記風で綴っていて、その日の出来事を内容とし、毎日書いている。だから、疲れて家で居眠りをしていてはブログは書けない。おいしいものを食べに行ったり、映画を観たり、美術展に出掛けたりと「ブログのネタ探し」に忙しい。で、「金もかかる」というわけだ。それはそれで本人は充実感を得ているのでいいとしても、私にはそのまねができない。春の休日は縁側で居眠りをしていたい。

 ⇒8日(土)午後・金沢の天気  はれ

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☆ブログの技術⑳

2006年01月08日 | ⇒ノウハウ検証

  同じ外の風景でも季節によって趣が異なったりする。同じ場所で時間を置いて、記録することを定点観測という。日常で写真による「定点撮影」を行ってみよう。違いを比較するだけでもブログのネタになる。

         テー「定点撮影のすすめ」  

  百聞は一見にしかず、という諺(ことわざ)がある。一枚の写真が事象を雄弁に物語るものだ。その写真を2枚組み合わせみよう。これは実証的ですらある。写真は、去年(05年)の6月と12月下旬に私のオフィスがある金沢大学創立五十周年記念館「角間の里」の土間から屋根のひさしを込みで撮った写真である。初夏と冬の季節の違いが一目瞭然で分かる。まるで別世界だ。あるいは別の見方で、軒下に迫る雪の量を見て、年間降水量のことを連想するかもしれない。北陸は年間降水量が2000㍉を超えていつも全国上位だ。こうした説明にもこの写真は説得力を持つ。

  説得力という意味でもう一つ。「自在コラム」では金沢の風物詩である「雪つり」がなぜ必要かということを2枚の写真を使って書いた(05年11月30日付)。 雪で枝が折れてしまう。北陸の雪は湿り気が多く重いのである。だから大切な庭木には雪つりを施すことが必要である、と。くどくどと書かなくても写真の比較で理解していただけると思う。

  ただ、この定点撮影の手法は、ブログを念頭に置いて、その写真の比較が面白いと実感できなければなかなか撮れないものである。でも、被写体は無数にある。昆虫や植物の生長、あるいは建物の建設現場を同じ場所から1週間ごとに撮っても面白い。撮影が持続可能なら何でもよいのである。

     定点から物事を観察する発想を身に付けたい。そうすればブログのテーマも格段に増えるはずだ。

⇒8日(日)午後・金沢の天気   くもり  

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☆ブログの技術⑲

2006年01月05日 | ⇒ノウハウ検証

  前回に引き続き、写真のテクニックを。美しく撮る技術ではない。肖像権に触れない撮影の仕方である。予備知識として、肖像権にはタレントを保護するを「財産権」(あるいは「パブリシティー権」)と、一般の人を保護する「人格権」、大きく分けて2つがある。

      テーマ「有名人とはツーショットで」

  タレントを街で見かけ、写真を撮る場合。周囲の人や風景を込みで撮影する。できるだけなら、「すみません、ご一緒に」と自分込みの写真を他の人に撮ってもらえばよいのである。タレントの肖像権で一番問題になるのはクローズアップである。タレントの顔や姿は「商品」とされ、インターネットで勝手に掲載できない。周囲や自分込みならば、権利の侵害を指摘されても、「街角で写真を撮っていたら、たまたまタレントさんと映りました」と「逃げる」ことができる。それでも、所属タレントの顔写真をインターネットで使用することを厳しく制限していることで有名なジャニーズ事務所だと結構クレームをつけてくるかもしれないのでご注意を。

   もちろんクレームが来たら、「不快な思いをさせて申し訳ありません。肖像権を侵害する意図はまったくありませんので、すぐ外します」と応じること。それで利益を得ているのはないので、誠意を見せて引き下がればよいのである。

   一般の人には「人格権」があり、アップや大写し、人物が特定できるような撮影は止めよう。もちろん、友人の了解を得てブログにアップするのであればよいが、黙って掲載し、友人関係が壊れては何にもならない。

   ついでに、公道から撮影した建物などは基本的にOKである。ただ、公道から家を覗きんこんだようなアングルはプライバシーの侵害に当たるのでNGである。また、スーパーやデパートでの店舗内の撮影は「営業妨害」と指摘される可能性もあるので出店の許可がいる。テレビ画面はテレビの枠ごと撮影する。画面の抜きは著作権の侵害になる。美術展も会場の撮影はほどんどが禁止されている。その美術館を訪れたという写真を撮りたい場合は、外から美術館の外観を看板込みで撮影するとか、パンフレットやチラシの配付物を撮る。パンフやチラシに掲載された作品のクローズアップは著作権で問題となる。

 ⇒5日(木)夜・金沢の天気  くもり

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☆ブログの技術⑱

2006年01月03日 | ⇒ノウハウ検証

  街角を歩いていると、面白い、あるいは微笑ましい被写体があり、ついデジカメや携帯電話カメラのレンズを向けてしまう。そんな街角のスナップショットをまとめてブログにアップロードしてみる。著作権や肖像権にちょっとだけ注意を払えばそう難しい話ではない。

       テーマ「写真グラフを作る」

  実際に写真グラフを作ってみる。タイトルは<街角ショット3題>としよう。まずはことしのエトにちなんで。一番上の写真は、04年夏に神戸市内のオモチャ店で撮影したもの。イヌのオモチャが入った箱に「飼主募集中、エサは単3電池2本です」のキャッチコピーが面白い。気の利いたキャッチコピーが付いているとそれ自体が完結して、写真そのものが一枚の広告ポスターのようだ。

   真ん中は、先日12月31日に東京のJR浜松町駅で撮った企業広告のスナップ写真。ニューヨークヤンキースの松井秀喜選手とニックネームでもあるゴジラと並べてデザインされた東芝のデジタル対応テレビのPRポスターだ。このポスターはどこにでもあるわけではない。JR浜松町駅近くに東芝の本社があり、ここでしか見れない、いわば「ご当地ポスター」のようなもの。

   下の写真は、きのう2日にドライブ先の富山県福光町で見つけた雪に凍える獅子(しし)の石像だ。バックは中国の唐宋時代の建築様式で建てられたという寺院風の平屋建て。寺院風なので狛犬(こまいぬ)と言ってもよいかもしれない。何しろ大屋根から落ちる雪でご覧の通り。さすがの獅子もちょっと情けない顔に見える。

               ◇

   写真の配列は左右で分け、大小のメリハリをつけると見やすい。説明文はできるだけ省き、写真に語らせる。ただ、写真では見えない周囲の状況やエピソードは簡潔に入れたい。

   著作・肖像権の問題では、基本的に公道に面して、あるいは人々の公衆の面前に置かれた広告物などに関しては、著作権者が「撮影を控えてください」と要請がない限り、それを撮影し、インターネットなどで掲載しても多くの場合問題とはならない。ただ、上記のポスターで松井選手の顔だけをアップにして撮影し、それをネットで掲載した場合などは肖像権が絡む。著作権者はポスターのデザイン全体を見てほしいから貼り出したのである。それを一部だけクローズアップしてネットで掲載するのは「著作意図に反する」ことになる。

   ポスターなどの著作物は、著作権者の意図をちょっとだけ尊重するセンスを身につければ、臨機応変に撮影ができ、ブログでも掲載ができる。万が一、クレームが来た場合、「不快な思いさせて申し訳ありません。著作権を侵害する意図はまったくありませんので、すぐ外します」と応じればよいのである。ブロガーはそれで利益を得ているのはないのだから。

⇒3日(火)朝・金沢の天気  くもり  

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