自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★数字で読み解く金沢大学①

2005年06月05日 | ⇒キャンパス見聞
  金沢大学で「地域連携コーディネーター」という仕事をしている関係で、大学の概要を説明する際に数字を駆使する。きょうはその一例を。(※数字は流動するので四捨五入する。出典は金沢大学広報室発行のパンフレット「データで見る金沢大学」)

  学生(大学院生含む)は意外と多く10800人。一番多いのが工学部の2100人。そのうちの女子生徒は3分の1に当たる3700人である。これはまったくの主観だが、採用に7年間携わってきた元テレビ局プロデューサーの目で、「この子はアナウンサーに向いているかもしれない」と思わせる女性もいる。私がこだわる条件は①会話などに論理性がありブレない②トレーニングをすれば発音がよくなる可能性があること③ルックスに華(目元や顔の輪郭など)がある④態度に前向きさと謙虚さがある-の4点である。学生がよく集まる2つの学食で、「この子なら最終面接まで行きそう」と思った女性がこれまで3人いた。もちろん、「発掘」の余地はまだまだあり、半年後に同じテーマで書けばその数字は増えているだろう。私は学食でも目と耳をフル回転させている。

  一方の教授、助教授ら教育研究職員は1200人いる。「教える側」と「学ぶ側」の比率で言えば、1200:10800である。1人が9人を教えている計算だ。

  ちょっと驚く数字が収支だ。収入、支出とも概ね491億円(平成16年度)である。収入の45%は附属病院の収入と学費で賄われる。他のほとんどが運営費交付金などの税金である。金沢大学を学生と教職・事務職合わせて1万3000人の自治体だと仮定しよう。人口46万人の金沢市の今年度の一般会計予算が1550億円、人口11万人の小松市の一般会計予算が373億円である。金沢大学の予算は人口が8.5倍もある小松市より予算がひと回りも大きいのである。金沢大学は面積的に金沢市角間町という谷あいの山里に集中している。そういう風に見ると、とてもリッチな山里の町のようにも思える。

⇒5日(日)午前・金沢の天気 くもり 
コメント
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