ELFじ~さんのほっつきある記(キャンピングカー アラモのたび)

アラモで走る無計画のたびと車中泊。たび先で温泉を楽しみ、ちょっと山登りと自転車。あとは快適化、ときどきじ~さんの日常。

東洋のマチュピチュ、天空の産業遺構に折りたたみ自転車で行く(追加・修正版)(2014/10/18)

2014年10月18日 | 2014/10 四国のたび3(まつり)
 「マイントピア別子」は閉鎖した別子銅山の跡を観光資源として使おうということで、「別子銅山観光ランド」と銘打って、4階建ての本館の中には鉱山鉄道の乗り場や温泉(ヘルシーランド)、レストラン、宴会場などがある。また鉱山鉄道に乗っていくと観光用の坑道で色々な体験ができる。
これに道の駅が相乗りした感じだ。





谷を挟んで向こうに「旧水力発電所」が見えるが、こちらは廃墟で公開はしていない。

 自分としては別子まで来たからには「東洋のマチュピチュ」と宣伝している「東平(とうなる)」に行ってみたいと思っていた。道路が狭いので自家用車で行かずにマイントピア別子から定期観光バス(マイクロバス)を利用するほうがいいと、案内看板が出ている。
 
乗用車でこれなら自分のアラモで行くにはちょっと無理かなと思いつつ、パンフレットを見ると往復で1200円。NETで色々と情報をあさったら、自転車で行ったというブログがあった。この人はまともなロードバイクのようだが、折り畳み自転車も7段あるのを持ってきたのだから、少し頑張ってこいつで行くことにした。
 大型観光バスもマイントピアに停めて、ここからマイクロバスに乗り継ぎをするようだ。
 

 昨日もろくろく走っていないのでサブバッテリーの容量の残りが少ない。帰ってくるまで持ちそうにないので、手順が悪いが駐車場の隅に行って1時間ばかり充電していたら、10時半の出発になった。いよいよ折り畳み自転車で”マチュピチュ”を目指す。









マイントピア前の橋を渡ってすぐ「旧水力発電所」。残念ながら朽ちつつある。ここからかなりきつい上り坂。しばらく走るとループ橋でぐんぐん上る。トンネルが多いので車に追突されないように、後ろに向けてフレッシュライトを灯した。

 東平への分岐まで約5キロ。ずっと上りだが、何とか自転車に乗って走って来た、がきつい。

入り口の看板には「車高2.8m 車幅2.1m 車長7.1m以上の車は通行困難です」とかいてある。なるほど高さの問題なのか。


道路幅はこんな感じのところが10箇所ぐらいあるが、この程度の国道や県道は何度も走らされた。離合場所も150メートルくらい行けばある。ただ1台分の広さしかないので、双方連なって走っていると身動きつかない。高さは10数箇所枝葉が2.5メートルぐらいのところまで下がっている。

 それはいいが大変な急傾斜で少し上ったカーブでギブアップ、自転車を押して登った。
分岐から5.5キロ、やっとついた「東洋のマチュピチュ」は風が涼しいというより、半袖のTシャツがびしょ濡れなので寒いくらい。

 山の急傾斜にあったはずの人口5000の廃墟都市のはずが、レンガ造りの建物(たぶん復元したもの)のほかに残るは石垣と産業の構築物。人の生活していた跡はきれいになくして、植林がしてある。昭和43年に閉山したそうだが、ほんとうに門柱や石垣などの痕跡しかない。木造だから撤去したらなにも残らない。なんだか寂しい。









 見上げてみると山の上のほうから紅葉している。登ってみたいが今日はだめだな。



 マイン工房という建物に往時の写真などがたくさん置いてあった。

 帰りはずっと下り。楽だが傾斜がきついので前につんのめりそう。そして自転車のブレーキが悲鳴を上げた。でも何とか往復21キロ、高低差650メートルをこなして帰ってきた。
次は温泉、今治の湯ノ浦温泉「四季の湯ビア工房」に行ってきた。ここのお湯は無色透明、無臭。成分表では炭酸水素イオンが多くナトリウム少々。特に肌がつるつるということもない。ビア工房というから地ビールの工場を併設しているかと思ったがそんな雰囲気はなく、芝生張りの庭でビアガーデンをするようだ。

 いよいよここから家に帰る。しまなみ海道の途中でちょっと寄り道して道の駅「多々羅しまなみ公園」で車中泊。到着が19時半でさすがに疲れた。

走行は81.8キロ。燃費は10.3Km/Lだ。

コメント

華麗さと力強さの新居浜太鼓祭り(2014/10/17)

2014年10月17日 | 2014/10 四国のたび3(まつり)
 西条で3回目の朝を迎えた。同じところに3泊は初めて。昨夕の川入りが終わると駐車場の車はほとんど出て行った。
 さて今日は新居浜太鼓祭りを見に行く。四国の三大祭りのひとつだそうだ。他の二つはすぐに思い当たる。
 例によってNETで情報を探すと、山根公園(グラウンド)というところで行われる「上部地区統一寄せ」というのが規模が大きく、駐車場もあってよさそうだ。ちょうど明日行く予定の「別子マイントピア」への入り口にある。
 山根公園の近くの道路は11時半から通行止めになるようなので、11時前に到着するつもりで走って行ったが、途中で会場に向かう太鼓台やなぜか反対方向に行く太鼓台と出会ったりして遅れ気味。


11時過ぎに到着したら駐車場はかなり埋まっていた。危ない危ない。

会場の通路には子供太鼓台が入場を待っていた。
 
子供太鼓台といえども子供の背丈と比べると十分大きい。そして本物そっくりにできている。

 会場のグラウンドの石垣つくりの観覧席にはびっくりするほどの観客が集まっていた。まだまだ増えるのだろう。




 子供太鼓台の入場と演技。さすがに差し上げは子供では無理で、周りの大人が総がかりで手伝っていた。


 待ちかねた本物の太鼓台の入場。4つの地区から19台の太鼓台が参加している。









入場後の演技ではタイヤをはずして150人から200人のかき手が担いで、さらに手で差し上げを行う。どこも錬度の差はあるがそれぞれ見事なものだ。圧巻は6台の太鼓台が息を合わせてぴったり寄せて差し上げを見せた「中萩地区」。





 これら太鼓台は3トンもあるそうだ。それをかき棒の上に乗った前後の指揮者の旗の下きれいに動かす。よくある、車をただ引っ張るだけの練り歩きの祭りを越えた大迫力と整然とした動きに感動した。そして8本ぐらいある白い房が踊るように揺れる動きも目を奪われる。

 太鼓祭りは夕刻の「夜太鼓」もあるようだが、今度はそちらも見てみたいものだ。

 終わる少し前に抜け出して、近くにあるスーパーで買い物をしてから、道の駅「マイントピア別子」にやってきた。今夜はここで車中泊。


走行は23.9キロ、燃費は6.1Km/L。わずかの走行の間にDPD再生にかかってしまった。
コメント

西条まつり2日目、最大の見せ場とあっけない幕切れ(2014/10/16 その2)

2014年10月16日 | 2014/10 四国のたび3(まつり)
 川の向かい側で太鼓の音が聞こえるようになった14時過ぎに、加茂川の神社側の河川敷に来た。しばらくすると伊曽の橋をだんじりが渡り始めた。


 これは川のこちら側(神社側の)だんじりらしい、合計で11台がこちら側の河川敷に次々に渡ってきて少しパフォーマンスも入れて並んでいく。





 自分の座っていた場所が「安知生」のだんじりのすぐ後ろで、そこの皆さんの動きを観察してみた。既婚らしき女性陣は早速、だんじりのすぐ上の、岸のコンクリートの段に座ってサポート体制。(自分もそこに座っていた)男衆は夜に備えてだんじりに提灯を取り付け始めた。そして夕食のおにぎりの配給など。目の前の「安知生」の肝いりさんは余っても仕方ないからと、ギャラリーにもおにぎりのパックを配ってくれたのでありがたく頂いた。



 その後、川に入る人たちは携帯や紙幣、ライターなどを奥さんや恋人?に預けて身軽になって川入りに備えている。
  

 一方で隣り合わせた町内では一緒になって祭り歌を歌っていたりする。
  
ここで目の前のだんじりの走行タイヤを見てみれば、これはすごい、特注品らしい。となり同士でもかなり違う。(昨日軽自動車の流用と書いたが、レベルが違っていた)揺らすための仕掛けや積載の工夫、取り外しの工夫などが見て取れる。

川向こうの土手には残りのだんじりが並んできた。その様子も見事だ。




 両岸とも気分が盛り上がってきた。そこに伊曽乃神社のお神輿が川を渡ってきた。こちら側のだんじりがこの渡渉を妨げて、祭りの終わりを長引かせるというシナリオらしい。








  

 ところがこちらのだんじりが川の中でエイやソイヤやっているうちに、あっという間にお神輿は川から岸に上がってしまった。
 どうもこれでフィナーレのようだ。こちらのだんじりはまだ川に入って最後の気勢を上げているが、対岸のだんじりはもう帰り始めた。

 これが通に言わせると、どういう評価になるのかわからないが、何か消化不良のような、あっけないというか。対岸のだんじりがずらり並んで、提灯が夕景に並ぶさまをイメージしていたが、もやもやが残る。急いで対岸に渡ってみたが、順番に帰りを急ぐだんじりの列に行き合っただけ。



 振り返ってみると西条まつりの2日間の大きなイベントはほとんど未明の行事。暗闇の中の提灯が印象に残る。ところが最後は暗くなる前の中途半端なところで終わるのは、見るほうとしては残念。しかし、祭りの参加者はこれから自分の町に帰ってそこから一騒ぎして祭りが終わるわけで、フィナーレはこれから。それを考えると、まつり全体を通しての違和感が理解できた。この祭りは見ている人の祭りではなく、今まさに参加している人のまつりなのだと。昨日の伊曽乃神社でも、来ている人の7、8割は各だんじりのはっぴを着た参加者だ。オーディエンスの反応など気にしない。参加している人が楽しければいいという本当の祭りの原点を見たような気がした。


 日本ブログ村キャンピングカーランキングに参加しています。
ここをクリックして投票をお願いします。

 2015年の西条まつりの記事はこちら

 2016年の西条まつりの記事はこちら

 2018年の西条まつりの記事はこちら

 2019年の西条まつりの記事はこちら
コメント

華麗に西条まつり2日目(2014/10/16)

2014年10月16日 | 2014/10 四国のたび3(まつり)
 今朝は午前0時に起きた。しばらくクルマでぐずぐずしていたら土手の上の国道194号線をどこかのだんじりが太鼓とかねを打ち鳴らしながら通り過ぎていった。周りに誰もいないので、まだ意気が上がっていないのは仕方ない。しばらくしてお旅所に行く。







お旅所前の広場(かなり広い、まわりに夜店がずらりと並んでいる)にはすでにかなりの数のだんじり(屋台)が到着していて、次々にお旅所の前で「ソイヤ、ソイヤ」の掛け声をかけて練りまわり、揺らし、だんじりを高く持ち上げる「差し上げ」をして奉納をする。どうやら校区毎に時間を割り当てて校区の町内のだんじりが奉納しているようだ。昨日の伊曽乃神社とは異なりこの奉納は次々に行われ、2台並んであるいは3台が入り乱れてパフォーマンスをする様は熱気がこもっており、華麗でもある。







 奉納を終えただんじりは広場の周りの決められた位置に並んでいく。提灯をつけただんじりがずらり並んでいる様は美麗。







 昨日同様、本町のだんじりが最後になる。

 だんじりの後にみこしが4台やってくる。これは車輪がついているのを大勢で引っ張ってくるので、勢いがいい。








4台それぞれが何回か入れ替わりながらお旅所の前に駆け込んで前後に揺らして奉納し終わると、お旅所の宮出しは終わりとなる。このころ午前5時。

 自分の感覚ではこのみこしはあまり美しく感じられなかった。提灯を身にまとった提灯お化けみたいなイメージがする。

宮出しが終わると、決められた順番とおり列を作って市内運行に移る。



これが17時ごろの加茂川堤防まで続くようだ。

 ずっと立っていたので足はパンパンだし、やたらにあくびが出る。昨日と同様にクルマに戻って寝ることにした。なにしろ寒い。

 祭りのクライマックスは17時ごろからの川入りなので、昼間の間に温泉に入りに行く。数キロはなれたところにある「湯之谷温泉」。
お湯は無色透明、無臭。成分表によればナトリウム塩化物炭酸水素塩のお湯のようだ。特につるつるするわけでもなく、普通の銭湯という感じがした。ただし富士山の絵はない。

 ここの駐車場にも午後からはガードマンがやってきて誘導整理をしている。14時ごろからは車も増えてきた。これから加茂川の川入りに行ってくる。終わるのは18時過ぎになるようだ。


今日は温泉に行ってそのちょっと先のスーパーまで買い物に行ってきただけの、走行15.1キロ、燃費は9.7Km/Lだ。

 日本ブログ村キャンピングカーランキングに参加しています。
ここをクリックして投票をお願いします。

 2015年の西条まつりの記事はこちら

 2016年の西条まつりの記事はこちら

 2018年の西条まつりの記事はこちら

 2019年の西条まつりの記事はこちら

コメント

圧倒の迫力、壮観西条まつり 2(伊曽乃神社祭礼) (2014/10/15午後)

2014年10月15日 | 2014/10 四国のたび3(まつり)
 今朝はまつりの興奮のままに1本の缶ビールを飲んで、6時半ごろふとんにもぐりこんだら、10時過ぎまで寝ていた。各だんじりとも宮出しの後は自由運行ということらしいので、ブログの更新をして午後からだんじりの追っかけをすることにした。自転車で西条駅まで行って、駅の駐輪場に自転車を置いて歩いて各町を歩こうという計画だった。
 西条駅に行くまでの道でも、いくつかのだんじりと行き会った。





 何人かの人が黄色の領収書つづりみたいなものを持っているので、自分の町内でお花集めをしているのだろう。

 ところが伊予西条駅に着くと20台くらいのだんじりが集結して、休んだりかき上げてパフォーマンスをしている。 







 そういうことなら、今の時間はそれぞれの町にこだわってもしかたないのかな。でも例のみこしは提灯のない状態で見たかったので、当てはなかったが歩き回って見た。それにしても今日のだんじりの運行はちょっと間延びした感じで、深夜の熱気がない。まあいつもいつもヒートアップはしていられないし、適当なところで眠らなければならない。と思って見ると今日の自由運行の主体は深夜の若者ではなくて、言い方は良くないが女子供とおじさんだ。だんじりは道路を引いて歩けるように、左右に12インチくらいのタイヤと後ろに補助輪を装備した架台に乗せられるようになっている。(車軸にはリーフスプリングまでついている。さては軽自動車の車軸の流用かな)このため、引っ張っていくだけなら力はそれほどいらない。

 あちこち歩き回っているうちについにみこしを発見。追いついて、提灯のない姿を見た。車輪は平安朝の牛車の車輪で本体はどういえばいいのか不思議な造形。





 これで今日はクルマに戻る。明日の午前2時がお旅所での宮出しだ。そして5時から17時くらいまで全だんじりが巡行コースを回るようだ。さてどこまで付いて行くか考えどころだ。それにしても祭りの衆は自分の町内を午前0時くらいに出て、最後に加茂川堤防まで行ってそれから自分の町に帰るのは20時ころだろうか。すごいハードなお祭りだ。

 日本ブログ村キャンピングカーランキングに参加しています。
ここをクリックして投票をお願いします。

 2015年の西条まつりの記事はこちら

 2016年の西条まつりの記事はこちら

 2018年の西条まつりの記事はこちら

 2019年の西条まつりの記事はこちら

コメント (2)