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今年も桜を沢山見ることができた。 来年もまた楽しむことができるように健康に注
意して一年間頑張ろうと思う。
小規模だが庭に何本かの盆栽を持っているので、川の土手や公園で集団で咲くソ
メイヨシノ豪華さも良いが、寺の境内、田舎の民家の庭や田のあぜ道に孤高に咲
く桜に引き付けられる。
東北地方はこれからが桜の季節なので、季節はずれというわけでもないので、先
日榛名山を時計回りに周遊して探した桜の独立樹をいくつか紹介しましょう。
安中の街から九十九川に沿って奥に入った地名で言えば下増田。 九十九川と増
田川に挟まれた台地の畑に妙義山の一部を背景に孤高に咲く。
九十九川から地蔵峠を越えて倉渕に降りる。 更に東吾妻町に抜ける街道を薬師
温泉への道を左に見て更に北へ。 脇道に入ったところ、地名は細谷(ホソガイ)
に咲くきわめて樹勢が良く盆栽で言えば双幹の桜。 特に名前は無いようだ。 樹
下に古い灯篭が一対あり、周囲の風景をマッチしている。
川原湯の手前で吾妻川を渡ると、松谷地区。長野原線の踏み切りを渡り、少し
行った高台に小学校の廃校があり、その庭に咲く。 説明版に 「おまき桜」 とあ
る。廃校と桜の古木で雰囲気は素晴らしい。 廃校になって20年経つというから子
供達の祖父母や父母が学んだ学校だろう。 春の日差しの下で楽しくお弁当を広
げていた。
ここから中之条は車で15分。 街の中にある林昌寺の枝垂桜。 ここは有名なの
で大勢の人が見事な花に酔いしれていた。
本日一番感動した桜は中之条から地元の言い方で日陰道を伊香保へ通じる道。
新巻という地名。 ここは大工さんの家の庭に昔からあった枝垂桜。 本日の圧
巻。 樹の真下から見上げると笠が開いたように見事な調和を保って花が広がる。
枝垂桜以外はエドヒガン桜と呼ばれる古来からある桜のようだ。 代表的な桜ソメ
イヨシノは豪華だが成長するにつれて樹肌が荒くなる。 エドヒガン桜の樹肌はそ
れほど荒れずに独立樹としても風格が備わってくる。
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