火を吹く飛行物体。 これまさに決定的瞬間? 25.01.03 pm4.30
カメラなんて適当に撮れればそれで良しとして、あまり関心を示さなかった。 しかしこのブログに挑戦するにあたり、少しはましな写真を掲載したいと思い、オリンパスXZ1なるコンパクトデジタルカメラを手にした。 カメラにうるさい息子の推薦機種。
以来2千枚を越える写真を撮りまくってきた。 納得のいくのはせいぜい1ないし2割で没にするものが圧倒的に多い。 最近、感銘を与える風景写真と撮るには、それなりの犠牲が必要であることを痛感する。
高級カメラを手にするための資金の犠牲ではない。 人が眠っている時間に眠気や寒さに耐えながらその瞬間を待つ忍耐力という犠牲をいとわなければ、カメラは高級でなくとも納得の写真を手にできるかもしれない。 この決定的な瞬間に立ち会えることに快感を感ずる人には何もいうことはない。 それこそが彼にとり価値のあることなのだから。 しかしその分家庭を犠牲にしているかもしれない。 私にはそれだけの忍耐力はない。 余程でなければ朝は寝ていたい方だ。
故人となられた旧知の真塩氏の写真集「浅間山百景」より。冬の夜明け前、足から忍び寄る寒気に耐えて長時間露出で撮影したものと思われる。
写真展で見事な写真を見るに付け(特に山岳写真)、この作品の裏にはとてつもない忍耐力があるのだろうなと思ってしまう。
雪の奈良井宿、私なりの決定的な情景。スキーの帰りにたまたま訪れた時に雪が降り始め、みるみる積もってきた。
あまり忍耐力を必要としないように、いい情景を見つけたらいつでも撮れるようにCANON EXYをサイドバッグに、オリンパスXZ1を車の助手席にいつも置いておく。 忍耐力がなくてもいつかは決定的なシーンに遭遇することを期待しながら。