そうきかれて、パンを食べたとしても、「いえ、ご飯はたべていません。」と答える。
国会答弁の官僚、政治家の答え方である。あきらかに、権力者の意向に沿って、官僚が動き、首相のお友達の望みをかなえてあげ、よってもって、権力者に阿る(おもねる)。
権力者の覚えめでたく、出世街道を歩む。あるいは、左遷されないように、気を使っている。
およそ、国の動きは、政治家の意向に沿って動くわけで、その政治家は国民が選ぶのだから、国民の意向ということになる。だが、実態は、国民を騙し、政治家個人の思惑で、国を動かしていくことになる。
官僚は、おおむね、時の権力にしたがうが、従来は、人事権を自らもっていたために、政治家の意向どうりには動かない側面もあった。官僚の誇り高き時代である。あまり、やりすぎたために、政治家のご機嫌を損じたために、賢い官僚の人事権を、政治家が取り上げた。
効果は抜群である。政権が安定すれば、ますますその効果が顕著となってきた。そして、上のような、答弁を平気でやるようになる。マスコミは、野党の攻め方がまずいなどと、こういう答弁の肩をもったりする。
日大のアメフト監督ばかりではない、未成熟な、日本の現状である。
そのなかで、青山学院大学の監督がテレビに出ていたが、この人は箱根マラソンで4連覇している。それまで、弱いチームであったのが、変わった。どう変わったのか。これこそ、科学的な練習、選手の自主性をのばし、空気の通りのいい、人間関係、まさに日大アメフト部の真逆である。
政治の世界も、こうあってほしいものだ。

