ああいえば、こういう、入念に準備された参考人の答弁。マスコミは例によって、野党の「質問力」に疑問をなげかけ、ゴジャゴジャをめざす。また、タレントが、そういう風に言わされている。
すなおにみれば、十分に、答弁の無理、「おかしさ」がでている。それはそうなるだろう。気持ちのいい問答でないことは、当事者の本人の口ぶり、表情にでる。バーベキューをしたり、総理の私的な別荘にもいって、交流している間柄である。便宜をはかるのは、自然の流れである。
獣医科が、今の時代に必要なのかどうか、感染症対策で必要なのかどうなのかは知らないが、少なくとも、既得権益を持つ獣医師の団体があったり、結構むずかしい案件であることは、わかった。
それで、安倍総理と長年の親友である加計氏が、アッサリと手を組んだということでもなさそうだが、それでも、長年の加計側の願いを、時の総理、しかも親友といってよい友人が、まったく、手を貸さないというのも、いささか不自然である。官僚も忖度しないわけにはいかないだろう。
森友問題も、時代錯誤の教育を志向する教育方針に共鳴した安倍夫妻の姿が顕になっている。安倍一強体制のもとで、官僚たちが忖度する姿が顕になったということである。
どう言い繕うとも、ミエミエの話になってしまった。権力というのは、そうなるのだという一つの典型例となっている。