近畿財務局の職員は、なぜ自殺しなければならなかったのだろうか。森友土地問題に関連して、不正に巻き込まれ、その当事者として罪をなすりつけられると思ったのか、それとも、公務員として自分の信念をこわされる仕事を押し付けられ、自殺したのか。その後のマスコミの取材が目立たない。その後どうなっているのだろうか。
ここに、この事件の本質があるのではないか。徹底的に取材し、これを報道してほしいものだ。一人の人間が死をもって、意見表明をしている。抗議しているのである。
これをスルーし、軽く扱うようでは、なにが報道機関か。社会の改善スベキ課題、問題がここに凝縮しているとみる。また、これはドラマ作りの作家の仕事でもある。
あるいは、小説、ドキュメンタリーの題材でもある。社会を変える大きなきっかけとなる。さまざまな要因が集まっているに違いない。
政権を狙う野党は、もちろんだが、本当に世の中をよくしようとしている政党、政治家ならば、独自に調査し、政策に反映すべきである。これを、スルーして風化させるようでは、政治家としての問題意識が欠如していると見られても致し方ない。