ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

グーちゃんのほっぺ

2013年07月07日 21時16分38秒 | 生活

親父の病状も落ち着きを見せ始め、
そろそろ起き上がってのリハビリが始まっている。
なのでそろそろ、退院をと促され、
今月中旬に帰ってくることになった。

体の具合がよくなったことは喜ばしいのであるが、
また介護の日々が始まると思うと、
それなりに気合を入れなおさないといけない。

一方、もう一人というか
一匹のことに関しても奔走させられている。
愛犬、グーのお世話である。
これは、先日家で体を洗ってやり、
あらかた拭き取った後
玄関先で自然乾燥させていた時の写真だ。

体から水分が蒸発していく時の心地よさに、
恍惚の表情になっていた。



で、よく見ると右のほっぺが少し膨らんでいる。
それは少し前からそんな状況だったので、
歯でも悪いのかなあと思っていて、
しばらく様子を見ていたのだが
腫れが引くような様子もないので、
動物病院に連れて行って診てもらった。

そしたら医者曰く
「これは腫瘍ができており、
もし悪性だったら、治すのに
あごの骨まで削る手術になるよ」と言われ、
なおかつ
「心臓もかなり肥大しているので、
手術に耐えられるかどうかわかりません」
などと脅された。

とりあえず、患部の組織をとって
調べてもらうことにして帰ってきた。

このへんは人間と同じなんですね。

すると、不思議なもので
犬にも医者の言うことがわかるんだろうか。
いつになくシュンとしてうなだれている
グーの様子を見ていると、
こっちまでどんどん落ち込んできてしまう。

後日、組織検査の結果が出て、
幸いなことに悪性ではなく
良性の腫瘍だったということが判明した。

「これだと患部を除去するだけで治るでしょう」ということなので、
手術をしてもらうことになった。

これも人間と同じように、
手術の前日夜から絶食、絶飲だ。

「飯くれ~、水飲ませろ~」と言わんばかりに
甘えたおねだり声を出すグー。
それはそれでこちらも耐えるのに大変であったが
何とか心を鬼にして耳をふさぎ乗り切った。

そしていよいよ手術当日。

スケジュールは朝に預けて
午後イチで手術をし、
夕方に迎えに行くという流れだそうだ。

除去だけとはいえ、
口の中を切るので
全身麻酔となるため、
心臓に問題を抱えるグーにとって
大きな負担になることには変わりはない。
もしかしたら夕方には
帰ってこれないかもしれない。
もしかしたらこれがもう最後の姿になるかもしれない
と思うと、心なしかグーの表情もさみしげである
(ただお腹がすいているだけなのかもしれないが・・・)。

先生に命を託して、預けて帰ってきた。

そして、そのまま夕方まで連絡はなかった。

電話がかかるたび、
というかメールの音にもびくっとしてしまったが、
連絡がないのは順調な証拠なんだろう
と思いつつ、約束の5時に迎えに行くと、
手術は成功で、きれいに除去できたとのこと。

わーい。よかったよかった。

もしグーに何かあったら
どんな請求をされるんだろうか
と思いつつ、手術代ン万円を支払い、
なんとなくふらふらしているグーを引き取ってくることにした。

家に帰っても、
廊下をあっちによたよた、こっちにフラフラと歩くグー。
犬用の手すりがあればなあ。
あっても掴めないけど・・・。

多分麻酔がさめきれてないのだろう。
せん妄が出ているようで、
家じゅうを徘徊した後疲れ果てて、
いつもの廊下にぺたんと寝てしまった。

あまりに動かないので、生きてるか?
と心配しながら見ていると
どうやら息はしているようだ。

しばらくして夜更けにむっくり起き上がり、
ご飯をねだり始めたが術後なので、
嘔吐の可能性もあるため、
まだ絶食は続いていた。

寝ていたあとを見ると、
少し血がにじんでいる。
そしてよく見ると右目の周りにも、
内出血が出てパンダのようになっているし、
鼻もまだからからに乾いている。
多分熱を持っているのだろう。

「飯くれよ~」と「クーン、クーン」と鳴き続けるグー。

うう、かわいそうだが仕方ない。

しばらくしたらあきらめてまたぺたんと寝てしまったので、
ほっとするやら心配するやらと、
気をもんでばかりである。

そして翌日、起きた時には
ようやく足取りも元に戻り、
せっせとご飯をねだるグーにエサを上げると、
がっつくように食べていた。

口の中を切開しているのにすごい回復力やねえ。
鼻の湿りも元に戻っているようだ。

こうして、グーの手術は終わった。

今日も彼は変わらず上機嫌で遊んだり、
好きなところで昼寝をしている。



こうしてみると、ほっぺもとてもすっきりした。
あのまま放置していたら、
破裂して出血し、命を落とすだろう
といわれていたので、
命拾いである。

まもなく14歳の誕生日を迎えるグーであるが、
まだしばらくはdoiron家を癒してくれるだろう。

おいしいものを食べてほっぺたを落としたのではなく、
絶食してほっぺたを落としたグーのお話でした。


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