スーちゃんの介護度見直しの
聞き取り調査があった。
介護サービスを
どれだけ利用できるか
というのは、介護度によって
決まっている。
介護度が上がれば、
つまり介護の必要性が
増せば、より手厚く
介護保険の範囲内で
より多くの介護サービスを
利用することが出来るわけだ。
その介護度を決めるのは
医者の見立てに加えて
調査員による聞き取り等の
調査結果である。
その調査が昨日あった。
調査員が来るときは
家族の人に立ち会ってほしい
というので、そのために
仕事を代休にした。
あらかじめ、スーちゃんには
調査員が来たからって
なにも頑張ることはないんやで、
日常のままでいいから。
ていうか、むしろ
一番しんどいときの感じで
応対するようにと
咬んで含めて
にゃんにゃんして
味付けして、わかりやすく
言い含めておいた。
午前9時半に約束どおり
調査員の女性がやってきた。
まずはいろいろ聞き取りである。
自分の生年月日
飼い犬の名前なんかは
スラスラと答えた。
でも、悲しいかな
doironすなわち息子の
年齢は間違えるし
孫の数も無茶苦茶だ。
季節は「春」とちゃんと答えたが
日にちは答えられなかった。
まあまあ、この辺は
日常どおりで、順調である。
ところが、
身体能力の確認になると
スーちゃんが俄然張り切ったのだ。
ソファやベッドでの起き上がりは
いつも、なかなかうまくいかないのに
その日に限って
「よっこらしょ」と掛け声をかけ
スッと起き上がるのだ。
い、いつものスーちゃんじゃない
事前の打ち合わせなど
まったく上の空
はるか上空、エンデバーよりも
遠い宇宙に飛んでしまっている。
歩くのも、後ろから
支えてないと危なっかしいのに
伝い歩きで結構スタスタ歩くのだ。
あちゃ~
このままじゃ、介護度が
下がってしまうんじゃないかと
というのが心配だ。
あげてくれとはいわないよ。
せめて今の介護度は
維持してもらわないと
デイサービス中心の暮らしを
見直していかないといけなくなるじゃ
あ~りませんか
いっそ、薬でも飲まして
眠気でフラフラにしておいたらよかったかのう。
ま、それは冗談だが。
調査員の帰り際には
「いつもはこんなんじゃないんですよ」と
必死で強調しておいたが、
果たしてどうなりますことやら。
調査員を「さよなら」と
見送るスーちゃんの顔が
いつに無く自信にあふれていたのが
うれしいやら、悲しいやら。
もう何か
情けないったらありゃしないdoironなのでした。
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