ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国漫画「無限動力」に注目! <88万ウォン世代>の希望探し

2009-12-20 23:04:36 | 韓国の漫画
 韓国で仕入れてきた「無限動力(ムハントンニョク.무한동력)」(全2巻)という漫画、帰国の飛行機から読み始めて4日間で一気読みしました。今まで知らなかった漫画家の単行本を数冊、テキトーに目星をつけて買ってきたのですが、その中で最初に読み始めたのがコレです。

     

 第1巻の表紙(上写真)のタイトルの上に「われわれの時代の若者たちの必読書」、下方に「88万ウォン世代の希望探し」とあり、その言葉に惹かれて購入したというわけです。

 主人公は兵役を終えて大学4年に復帰した青年チャン・ソンジェ。入隊が遅かったため、もう27歳(数え年)。金融関係への就職を目指し、下宿生活を始めます。
 ところが、他の下宿人はというと、獣医学部に在籍はしているものの「動物を触れない」ということで部屋にこもって公務員をめざして勉強している(といいつつゲームにはまっている)25歳の大学生、そして大学に入ったが親が仕事で失敗したためにやめてネイルアートの店で働きつつ借金の返済をしている同い年の女性。
 つまり、まだ社会に安定した場を確立していない若者たちです。

 下宿の主人は工具店をやっていますが、彼が若い頃から打ち込んでいるのが<無限動力>。日本では<永久機関>という方が一般的ですね。工具店も<無限動力>の製作に便利だからやっているようなももの。<永久機関>という、初歩の物理学でも否定されている夢を追い続けている変人。
 父親よりしっかりしてそうなのが高3の娘で、母が交通事故で亡くなったため家事も下宿の管理等もきっちりやってますが、当然進路選択の問題に直面する時期です。高1の弟は無口で、人づきあいが苦手な少年です。

 このような設定だと、物語の展開は深刻なものになりそうですが、それが逆なんですねえ。
 この下宿の規則の1つが、毎日の朝食は皆そろって食べるというもの。ホントに韓国ではそんな下宿もあるのかなあ? 日本だったら「うざったい」と敬遠されるでしょうが・・・。
 その他、すでに就職した友人との交流とか、下宿の主人+無限動力のテレビ出演とかいろいろあって・・・。

 ・・・その後の具体的な筋は紹介しませんが、韓国語中級以上の人なら→コチラのサイトで1話から見られます。セリフ等文字部分も(「食客」のホ・ヨンマンのように)多くないし、展開も(カンプルのように)複雑でなく、わかりやすいです。

 著者チュ・ホミン(주호민)は1981年生まれ。兵役を終えて、自身の軍隊生活を率直に描いた漫画「チャム(짬)」を漫画サイトで連載して好評を博し、2005年本として刊行。この作品で2007年新人作家賞を受賞しました。
 彼の第2作が2008年から韓国YAHOOのサイトで連載したこの「無限動力」で、今年102話で完結し、7月単行本として刊行されました。

 今年4月の朝鮮ドットコムに載っていた記事によると、彼の父母はともに代表的な美術系大学の弘益(ホンイク)大出身の画家とのことです。
 彼もアニメーション科の入試には失敗したが、絵を描く才能はあったので漠然と志願したものの、兵役を終えた後戻ってみると、進もうと思っていたアニメ科がなくなっていて、「腹立ちまぎれに大学をやめてみると、1日で高卒のペクス(백수.白手.プータローのこと)だったですよ。近所の大型マートで働いたんですが、月給が80万ウォンでした」。
 その後新しい文化のウェブトゥーン(ネット漫画)が出版漫画よりハードルが低かったので「チャム」を連載することになり、プロ漫画家としてデビューできたというわけです。

 彼は自分の漫画について次のように語っています。

 「無限動力」はTVに出ていた無限動力研究者を見て、この研究者が強調する夢と、20代の若者の無気力を対照させるという設定を思いつきました。・・・・夢に対する温かい話を盛り込みました。」

 「今も締め切り前に必ず還暦を越えた母に見せます。母が読みづらければ、用語や内容を修正します。漫画は何よりもおもしろさと満足感がいちばん重要だと思うんです。私は老若男女誰もが楽しく読める温かい漫画を描きたいです。」



【(左上)ソンジェ「だけど・・・夢は飯をくれないじゃないですか・・・」 
 (右上)下宿の主人「今おまえに必要なものは飯じゃないぞ」 
 (左下)下宿の主人「死ぬ直前に・・・」 
 (右下)下宿の主人「食えなかった飯を思い出すだろうか? それとも、かなえられなかった夢を思い出すだろうか?」】


※彼が<好きな漫画>としてあげているのがキム・スジョン(김수정)「7つのスプーン(일곱 개의 숟가락)」イ・ヒジェ(이희재)「看板スター(간판스타)」。「事実主義を追求しながらもおもしろく、感情移入しやすい漫画だから」とのことです。
 ヌルボは「看板スター」の方は以前入手して読みましたが、「7つのスプーン」の方は知りませんでした。いずれの機会に紹介します。
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「北朝鮮帰還事業開始から50年」の報道から考える

2009-12-19 23:40:29 | 韓国・朝鮮と日本の間のいろいろ
 12月14日(月)は、1959年12月14日、新潟港から北朝鮮帰還の第1船が在日朝鮮人とその家族ら975人出港してからちょうど50年目の日。
 「毎日新聞」夕刊には、<北朝鮮生活「つまらん青春」-「祖国」脱出の男性>という見出しで、朝鮮半島南部の出身でありながら北の「祖国」へ帰還し、その後脱北して東京都内のアパートに住む60歳代の在日朝鮮人2世の男性に取材した記事を載せていました。(この男性の実名は記されていません。)

 他の新聞各紙はどう伝えているかなと検索して見てみると、量的にはあまり変わらず。内容も、日本人妻の安否確認や帰国を求める集会が開かれたことを伝える記事と、この「毎日」のように脱北して帰国した人、あるいは身内が北朝鮮に行ったという人についての記事。

 この帰還事業には、マスコミ自体も大きな役割を果たしたようで、1959年当時はもっと大々的にそのニュースを取り上げたはずです。
 その後50年、まさかこのようなことになってしまうとは、ほとんどの人が予測できなかったとは思います。しかし、やはりマスコミとしては自身の反省も含めて、現在の状況をもっと大きく報道すべきだというのが私ヌルボの感想&意見です。

 ただ、関係記事を検索した中で、「毎日新聞」の新潟版で「ボトナムは知っている:北朝鮮帰還事業50年」と題した企画連載記事を載せているのが目にとまりました。

 毎日目を通していたのですが、いろいろな立場の関係者を訪ねて直接話を聞いているという多角的取材で、なかなか内容のある記事だと思いました。(とくに、50年前に平壌まで行って帰還者歓迎のようすを現地取材した当時の「毎日」の記者の話を聞きに行っている点などが良い。) 今日最終の10回目がupされたので紹介しておきます。
 ※2024年6月12日の付記 以下1~10のリンクは現在切れています。ただ「1 植樹の日に生まれて」については→コチラ
の記事を参照のこと。











 各記事の具体的内容をみると、無残としか言いようのない事例がいくつもあります。
 たとえば・・・・

 「80年ごろ、万景峰(マンギョンボン)号で一度だけ兄に会いに行った。アパートから白髪で前歯のない女性が出てきた。兄の妻だった。とても40代に見えなかった。
 親族訪問の時は、特別に配給があるという。ひからびたタコやイカを水で戻して出されたが、女性ははしを付けられなかった。兄の家族は「こんなの普段は口にできない」と喜んで食べた。
 14歳のめいは、親指ほどしか映る部分のない古い手鏡を、顔の前であちこち動かしていた。日本から持ってきた手鏡を貸してあげると、めいは食い入るように見つめ、「自分の顔、初めて見た」とつぶやいた。」

 「近所の日本人妻は食料が尽き、動けなくなった。17歳の息子が母に食べさせようとパンを盗んだが、見つかって銃殺刑になった。処刑場には小中学生も動員される。怖くて直視できなかったが、同情の言葉を口にする人はいなかった。体制への批判的な言葉を口にしようものなら「明日は我が身」だった。」

 また、私ヌルボが初めて知ったこともいろいろありました。たとえば・・・
・「北緯38度線は、新潟をも貫く。」
・「新潟は堀のほとりにしだれていた柳の美しさから「柳都」と呼ばれた。平壌もまた「柳京」の異名をもつ。柳が植樹されたこの道を、北村一男知事(当時)が「ボトナム(朝鮮語で柳のこと)通り」と名付けた。」
 ※<ポドゥナム.버드나무>が原音に近いのですが・・・。ヌルボは平壌=「柳京」は知っていましたが、新潟も「柳都」だったんですね。平壌にある柳京ホテルは有名ですね。
・「帰還事業が始まった当初、日本人の里帰りは想定されていなかった。」

 総じて、<帰還事業開始から50年>関係の報道をみると、<帰還者>を人質に取られている家族の口が重く、また脱北し帰国した人も自身の安全を懸念して(?)表立った発言はしにくく、またマスコミ自身も何らかの気がね(?)のようなものがあって書かないか書けないものがいろいろあるように思われます。
 それって一体なんなんでしょうかね? 私ヌルボなりに考えていることもあるのですが、それはまたいずれ・・・。
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チャン・ヨンヒ教授が母へ宛てた最後の手紙

2009-12-18 20:18:14 | 韓国の小説・詩・エッセイ
 1つ前の記事で、5月に亡くなった西江大学のチャン・ヨンヒ教授のことを紹介しました。小児麻痺という障害を負った上、癌に侵されながらも、最後まで人々に希望のメッセージを随筆等で送り続けた人です。

 その記事で、「世を去る直前の3日間に母に宛てて書いた100字の短い手紙が人々の心を動かし、<オンマ・シンドローム>につながりました」と記しました。
 この「 」内の文章は「出版ジャーナル」の文章をそのまま訳したものですが、その後上記の手紙がある韓国サイトで見つかったので紹介します。

"엄마 미안해. 이렇게 엄마를 먼저 떠나게 돼서. 내가 먼저 가서 아버지 찾아서 기다리고 있을게. 엄마 딸로 태어나서 지지리 속도 썩였는데 그래도 난 엄마 딸이라 참 좋았어. 엄마, 엄마는 이 아름다운 세상 더 보고 오래오래 더 기다리면서 나중에 다시 만나."

(訳)「オンマ、ごめんね、こんなに先にオンマのところから去ることになって。私が先に行ってお父さんを見つけて待ってるからね。オンマの娘として生まれて、とても心も痛んだけど、それでも私はオモニの娘で本当によかった。オンマ、オンマはこの美しい世の中をもっと見て、長く長く待って、後でまた会おうね。」

 ・・・コメントは、なんとも書きようがありません・・・。
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2009年の韓国出版界をふり返る(1)  ★韓国誌「出版ジャーナル」より

2009-12-18 19:38:35 | 韓国の文化・芸能・スポーツ関係の情報
 先週ソウルで仕入れてきた本の1つに月刊「出版ジャーナル(출판저널.チュルパンジョノル)」12月号があります。

 内容はもちろん本の話題いろいろ。12月号とあって、この1年の総括的な記事が中心になっています。
 とくに<キーワードでみる2009年出版界ホット・イシュー>という特集では、次の10つのキーワードから1年をふり返っています。
 このサイトでこれまでに取り上げた記事と関連する内容もそれなりにあり、フムフムとうなずきながら目を通しました。

 私ヌルボ自身が関心を持っているネタでもあるので、2回に分けてちょっと詳しめに紹介します。

①追慕
 月16日の金寿煥(キム・スファン)枢機卿等、今年亡くなった有名人は多く、また関連書もよく読まれました。
 盧武鉉前大統領や金大中元大統領について書かれた本はいろいろ出ましたが、とくに金大中元大統領の箴言集「学び(ペウム.배움)」に対する読者の関心は<爆発的>だったそうです。
 小児麻痺によるハンディと障害者に対する偏見、さらに癌に侵されながらも、最後まで希望と生命の大切さを随筆に綴った英文学者で西江大学のチャン・ヨンヒ(장영희.張英嬉)教授は5月に亡くなりました。その遺作が「生きてきた奇蹟 生きてゆく奇蹟」です。

②母性
 申京淑「オンマをお願い」が刊行されたのが2008年11月。以後10ヵ月で100万部を突破する大ベストセラーとなりました。
 このブログの最初の記事でとりあげた本なので、ヌルボとしても感慨深いです。

 また、上述のチャン・ヨンヒ教授が世を去る直前の3日間に母にあてて書いた100字の短い手紙が人々の心を動かし、<オンマ・シンドローム>につながりました。

※<オンマ・シンドローム>については、7月頃の新聞報道等で私ヌルボも読んだ覚えがあります。

 本から始まった<オンマ・シンドローム>ですが、カン・プジャが犠牲的なオモニを演じた演劇「実家のオンマと2泊3日」、ソン・スクの演劇「オモニ」と続き、息子の殺人の汚名を晴らすため凄絶な死闘をくり広げるオモニを描いた映画「マザー」は封切り前から人々の関心を集めました。

 <オンマ・シンドローム>について、ある評論家は、人々の心理が委縮して、過去をふり返るようになっているから、と指摘しています。しかし、今後は主流コースになることはないだろうともみています。家族への思慕を持続的に維持していくのは無理がある」とのことです。

③女性パワー
 今年話題の本の中で、「オンマをお願い」「るつぼ」「それは愛だったね」「ミシル」の共通点は著者が女性ということ。
 申京淑の「オンマをお願い」、ネチズンの選んだ2009年韓国の代表作家・孔枝泳の「るつぼ」、挑戦を恐れない肯定的な心で愛を伝えるハン・ビヤの「それは愛だったね」、第1回世界文学賞を受けて2005年以後再び注目されたキム・ビョラの「ミシル」まで、女性著者がベストセラーを掌握しました。

④スターたちの本
 ペ・ヨンジュンの「韓国の美しさを訪ねて出かける旅行」とチェ・ガンヒのフォト・エッセイ「小さな子どものささやかな幸せ」が刊行後急激な勢いでベストセラーとなり、注目されました。
 1月に刊行されたBIG BANの「世界に君を叫べ」はアイドル歌手のエッセイとして注目を受け始めました。特定ファン対象の「金かせぎ」だろうとの見方が支配的でしたが、そんな反応をあとにタブロの「あなたの彫刻」、ク・ヘソンの「タンゴ」、キム・ジュニの「ビキニよ、ごめん」、イ・ヘヨンの「ファッションバイブル」等タレント本の刊行が続きました。

     
    【チェ・ガンヒのエッセイ「小さな子どものささやかな幸せ」】

 ある評論家は「タレントの本は、消費者がいれば本を出すことは当然正しい。趣向の問題でどうこう言えない。ただ、これからマネージメントが文化産業に大きな影響を及ぼすこと、出版界が主導権を奪われるかもしれないというリスクに留意しなければならない」とコメントいています。

⑤OSMU(One Source Multi Use)
 最近の人気ドラマ「善徳女王」と「アイリス」。それぞれ作家リュ・ウンギョンとチェ・ウドの小説が原作です。また11月に封切られた映画「白夜行」は東野圭吾の本を原作としています。
 以前から本を映像化する例は多くありますが、1年を通して人気を集めたドラマ等が本を原作としている点に大きな意味があります。そこに本に対する関心とともに出版界にも大きな影響が及びました。
 「善徳女王」の場合、第1回世界文学賞を受けたキム・ビョラの「ミシル」(←コ・ヒョンジョンが演じる主要登場人物)との相乗効果で話題となり、以前に刊行されていた関連本の販売量も急増しました。
 反対に本が有名で、ミュージカルや映画になった例もたくさんあります。先に挙げた「オンマをお願い」の場合、本の有名税を背に受けて、映画やミュージカルのファンにも接近をはかる予定だそうです。

 このように「1つのテクストを多様なメディアに変換する」、<One Source Multi Use>がもう社会の全般的なトレンドとなっています。ある評論家は、「小説は他のメディアに活用しやすい。最近は初めからOSMUを意識して企画される小説が多い。今後さらに拡張し、確固たるものとなるのは自明のこと」と語っています。
(・・・日本はもうだいぶ前からそうなっていますね。伊坂幸太郎とか、映画で初めて知った作家も何人かいますよ。)
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☆ 夜のソウルの街を彩る ☆ 清渓川の観光馬車

2009-12-17 23:58:58 | 韓国旅行の記録
     

 今回の韓国旅行、ソウルで私ヌルボが初めて目にしたのが観光馬車。
 清渓川の西端、つまり世宗路からすぐの、2つ目(?)の橋の上がスタート地点。写真のように、まあなんともキレイキレイなイルミネーションに飾られていて、初めて見た女の子は「キャー♡」と歓声を上げることうけあい。

 しばし見ていると、土曜の夜の、それも例のスノボーの大会が開かれていて人出の多い日だったとはいえ、そう間をおかずに親子とか若いカップルとかで乗ってましたね~。

 ごく最近始まったのかなと思っていくつかサイトを見てみたら、今年2月頃に「清渓川の観光馬車、なぜ消えた?」というのがあったということは、前からあったのがまた復活したのかな?

 ・・・というところまで記して、ちょっとさる忘年会に行って、さる韓国サラムにたずねたところ、何年か前からあって、プラハの観光馬車を真似したものだとか・・・。
 私ヌルボは観てませんが、「プラハの恋人」で馬車に乗る場面でもあるのかなあ、と思って探してみたら、案の定<Room プラハの恋人in プラハ>という記事がみつかりました。プラハの方は二頭立てですけどね。

※この記事があるサイト<韓ドラロケ地へカジャ!>をやってる人、世界を股に取材してる、リッパなオタクですね~。

 まあ、私も乗ってみたいわ!という方はドーゾ。料金は(昨冬は)大人1万ウォン、13歳以下5千ウォンのようです。
 昼間もやってるようですが、昼走ってる写真を見ると、やっぱり夜の方が格段にいいと思いますよ。

      



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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[12月11日(金)~13日(日)]

2009-12-16 13:54:48 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 今週も1日遅れになってしまいました。
 私ヌルボは、今年前半に観た映画が約30本。後半は50本は観るゾ、と思ったのに今のところ約20本。予想外に忙しくなったり(仕事以外にも、このブログを始めたとか・・・)、ヒマな時には観たい映画がなかったりとか・・・。まあ年に50本以上観てて不満をもらしたりしてると時節柄バチがあたりますよね。
 暮れから来年にかけて、映画祭その他韓国映画関係でいろいろ視野に入ってきています。具体的な情報はシネマコリア>にお任せ、ということにします。

   ★★★ Daumの人気順位(12月15日現在上映中映画) ★★★
                   (順位:映画名:評点:投票者数)

【ネチズンによる順位】

①国家代表(韓国)   9.6 (7940)
②The Cove 悲しいイルカの真実  9.3(26)
③パラム(韓国)  9.3(213)
④エヴァンゲリオン:破  9.2(87)
⑤旅人(韓・仏)  9.2(46)
⑥ブラック  9.0(951)
⑦耳のないウサギ  8.6(64)
⑧ホンギルドンの後裔  8.5(502)
⑨ムーン  8.4(97)
⑩忍者アサシン  8.4(1584)

 ⑦と⑨が初登場。
 ⑦はドイツ映画。日本では昨年ドイツ映画祭で上映したとか。低俗紙の記者ルードーは、書く記事もいい加減、私生活でも悪名高いプレイボーイ。誤報への罪として、裁判所から幼稚園での勤労奉仕を命じられた彼は、そこで幼馴染の教諭アンナと偶然再会し、やがて恋がめばえるが、・・・という展開のロマンチック・コメディ。タイトルは劇中のぬいぐるみ。日本公開は疑問。
 ⑨は日本で今年1月公開したドキュメンタリーかなと思ったら違いましたね。月で働く宇宙飛行士の物語。地球のエネルギー危機に際し、ヘリウム3の採掘のため月面基地に配属されたが、彼はたやすく地球に戻ることができないことに気がつく・・・、というSF映画です。

【専門家による順位】

①イングロリアス・バスターズ  8. 6 (3)
②エヴァンゲリオン:破  8.5(2)
③アルジェの戦い  8.1 (5)
④私は幸せです(韓国)  7.5 (4)
⑤大いなる静寂(スイス・独・仏)  7.5 (2)
⑥パジュ(韓国)  7.2 (7)
⑦告発のとき  7.1(6)
⑧ムーン  7.0(5)
⑨抱擁のかけら  7.0(5)
⑩ブラック  7.0(5)

 初登場は⑦と⑧です。⑧については上述。
 ⑦、韓国でのタイトルは<エラの谷>で、これが原題の直訳。日本では2008年公開しました。イラクから帰還してくるはずの息子が脱走したという知らせを受けた退役軍人の父が息子を探すために現地へ向かうが、捜索を続ける中でさまざまなイラク戦争の真実が明るみに出る・・・。
 ⑨は11月24日の記事で紹介しました。究極の愛を描いたスペイン映画だそうです。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[12月11日(金)~13日(日)] ★★★
            豪華キャストの韓国映画「女優たち」が5位

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・週末観客動員数・・・・・・累計観客動員数・・・・上映館数
1・・ニュームーン/トワイライト・サーガ・・12/02・・・・419,913・・・・・・・・・・・・・・1,577,898・・・・・・・・545
2・・模範市民・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/10・・・・・・・・・320,185・・・・・・・・・・・・・・・・377,247・・・・・・・・344
3・・2012・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/12・・・・・・・・・253,128・・・・・・・・・・・・・・5,172,097・・・・・・・・373
4・・シークレット(韓)・・・・・・・・・・・・・12/03・・・・・・・・・239,780・・・・・・・・・・・・・・・788,108・・・・・・・・413
5・・女優たち(韓)・・・・・・・・・・・・・・・・12/10・・・・・・・・206,895・・・・・・・・・・・・・・・257,515・・・・・・・・306
6・・忍者アサシン・・・・・・・・・・・・・・・11/26・・・・・・・・130,615・・・・・・・・・・・・・・1,214,099・・・・・・・・286
7・・DISNEY'S クリスマス・キャロル・・11/26・・・・・・・53,242・・・・・・・・・・・・・・・・312,038・・・・・・・・159
8・・ホン・ギルドンの後裔(韓)・・・・・11/26・・・・・・・・・52,810・・・・・・・・・・・・・・・・576,760・・・・・・・・236
9・・白夜行(韓)・・・・・・・・・・・・・・・・・11/19・・・・・・・・・18,654・・・・・・・・・・・・・・・・935,084・・・・・・・・110
10・・飛翔(韓)・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/03・・・・・・・・・15,515・・・・・・・・・・・・・・・・・21,383・・・・・・・・197

 「ニュームーン」が2週連続トップ。新顔は2位、5位、10位です。
 2位「模範市民」は、目の前で妻と娘を失った男の、殺人犯に対する法を超えた復讐の物語。主演のジェラード・バトラーは親韓派俳優で韓食が大好きでLAに<Shin>というカルビ店も開業しているとか。
 5位、原題は<女俳優たち.ヨベウドゥル.여배우들>。<女優>をそのままハングル読みにして<ヨウ.여우>にすると<キツネ>の意味になっちゃいますから要注意ですね。まあ似てるといえば似てるけど・・・。内容はというと、20代から60代までの各世代を代表する6人の女優たちが、実際の自分自身を演じたリアルな女優のストーリー。来年2月の<ベルリン国際映画祭>のパノラマ部門に招待されたそうです。出演はチェ・ジウ、ユン・ヨジョン、イ・ミスク、コ・ヒョンジョン、キム・・ミニ、キム・オクビン等。
 10位、原題「ピサン.비상」に「非常」という漢字をあてたサイトがいくつもありました。しかし、ここでは「飛翔」が正しいようです。一人の男の運命を変えた初恋の切なさを描いた物語。「花より男子」の俳優キム・ボムが、この映画ではイ・ムンセの「少女」を歌って関心を集めているそうです。
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☆韓国の歳末風景  救世軍の慈善鍋

2009-12-14 23:25:38 | 韓国旅行の記録
 現時点で、ソウルと横浜を比べると、ソウルの方が街の歳末ムードが盛り上がっているように思います。まあ、もともと街の物音のボリュームがソウルの方がにぎやかですから。(「うるさい」という言い方もありましょうが・・・。)

 ソウルで、いや大田(テジョン)でもそうだったから全国的にでしょうが、とくに雰囲気を盛り上げていると思われるのが慈善鍋(チャソンネンビ.자선냄비)。日本では社会鍋かな? 駅頭や人通りの多い道、広場等いろんな所に置かれて、救世軍の人たちが鐘をチャンチャン鳴らしながら道を行く人に寄付を呼びかけているのです。
 ※日本の救世軍のサイトによると1921年正式に「社会鍋」と改称されました。「慈善鍋」という呼称は救世軍でつけた名ではなく通称だそうです。

          
      【世宗路では、いくつも慈善鍋が置かれています】

 もちろん日本でも鍋が置かれますが、見るところ、韓国では実に多くの人が鍋にお金を入れて行くのです。

 宗教的風土の違いなのかなあ?? いろんなところで、<어려운 이웃>=暮らしが困難な隣人、 <가난한 이웃>=貧しい隣人、<불우이웃>=不遇な隣人を助けましょうという言葉をみかけます。

 西大田駅前の慈善鍋に私ヌルボも1000ウォン札を投じると、救世軍のお兄さんが明るい声で「コマプスムニダ~」と言ってくれました。

     
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韓国人は大食? 日本人の胃袋が小さい?

2009-12-14 17:29:42 | 韓国料理・食べ物飲み物関係
 以前韓国から帰国する時に、仁川空港で小腹が空いたので何か軽く食べようかなとレストランのメニューを見てみて思ったのが、「軽く食べられそうなものがない!」ということです。

 本のようにシンプルなオムライスとかカレーライス1皿だけのメニューがないのです。
 たとえばハンバーグ・オムライスのように、どれも何か付いているし、その量も多くて、総量がシンプルなオムライスの2倍くらいありそうなものばかり・・・。
うどん等の類も同様です。

 仁川空港のレストランに限らず、韓国どこへ行っても同様。また1つの皿や丼に盛ってある量も日本の数割増しがふつうです。

 以前、「毎日新聞」だかで読んだのですが、日本のある観光地(箱根だったかな?)では韓国人の団体客には食事の量を何割だか増やすということでした。

 そういえば、韓国の航空会社の機内食の分量はどうでしょうか?
 私ヌルボはそんなにいろんな飛行機に乗っていないのではっきりとしたことは言えませんが、ご飯があってプルゴギとかがあって、当然キムチがついて、あとパンにサラダ、デザートに羊羹かケーキもあります。ということで、いつも腹ペコ状態で乗ることにしてるのですが・・・。

※あっ、直接関係ないですが、10月からアシアナで始まったマッコリのサービス、聞いてはいたのですが、注文しようと思っていたのに忘れてしまった!

     
         【アシアナ航空の機内食】

 思うに、韓国人が大食いだというよりも、日本人が少食なのではないでしょうか? イタリアやフランス等のコース料理の場合、メインディッシュが来る前に満腹になっちゃったという話は、日本人の場合はけこうあるような気がします。

 胃袋の大きさとは別に、韓国風のごてごてっとした盛り付けについても、日本人だと見た目ちょっと下品っぽく感じてしまうということもあるかもしれません。

 たとえば、下の写真(教保文庫)のトンカスカレーセットなどいかがなもんでしょうか? 豆等がたくさん乗っかっていて、トンカスはほとんど見えない状態になっています。ここでもふつうの単純な1皿だけのカレーライスはありません。(キムチを食べながらのカレーは、辛さの相乗効果で顔から汗が出ました。)

     
         【書店内の軽食コーナー(?)にしては重たいトンカツカレー】

 日本食関係でも、たとえば今回行った大田(テジョン)駅の食堂でも、下の写真の例のように、単品の寿司とかうどんとかはなく、どれもやっぱり<ごてごてっとした>セット物でした。たとえば寿司が付いたり、てんぷらが付いたり・・・。このうどんセットにも寿司が付いています。(写真左奥)

     
      【大田駅構内の食堂のうどん定食。うどんの単品メニューはない。】
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吃驚仰天! 光化門の上空高くスノボーのジャンプ台

2009-12-13 23:42:16 | 韓国旅行の記録
 12日夜、世宗路のイルミネーション見物のつもりで外出したら、市庁の辺りから北の方が大勢の人の声が聞こえてくる。ソウル駅前に機動隊が大勢出動してたし、またデモでもやってるのかなと思ったら、光化門広場からはもう人が一杯。前方を見ると、アララ、10月9日ハングルの日に設置された世宗大王像の巨大な銅像のはるか向こう、ちょうど光化門の上方にスキーのジャンプ台があるではないですか! そして時折人々が歓声をあげているのは、巨大モニターでスノボーの選手が滑るのをみているんですねー。

        
        【世宗大王像の向こうにジャンプ台が見える】

 インフォメーションでもらったパンフを見ると<SEOUL SNOW JAM>と銘うたれたスノーボードのビッグエア・ワールドカップという大会なんだそうで、正確に言うと、11日は開幕式とフリースタイルショー、私ヌルボが行った12日はビッグエア大会で、韓国内外の9選手がトーナメント形式で夜9時までスノーボードスーパーマッチを争い、13日には39選手が参加してスノーボードワールドカップの予選・決勝競技が行われるということです。

     
      【光化門の工事中パネルよりはるかに高い】

 人混みをすりぬけてずっと前の方に行くと、光化門広場の最北端にジャンプ台(RAMPというのかな?)が設置されていて、その最上部、つまり選手がスタートする辺りの高さは33m、13階建てマンションの高さに相当するということで、まだできていない光化門の工事中パネルよりはるかに上です。

 う~む、こんなアイディア、一体誰が最初に思いついたんでしょうね? 前の方からは、直接選手がジャンプするようすを見ることができましたよ。

     
     【世宗路は車が一杯! ありえない光景のようです】
                
 12日の新聞を後で見たら、11日の人出は1万人とか・・・。
 パンフには、この大会の開催は「平昌(ピョンチャン)の冬季オリンピック誘致に対する強い意志を海外に知らせるきっかけとなると共に、ソウルを訪れる海外の観光客たちに無限体験都市・ソウルのイメージを与えられる機会にもなるでしょう」とありましたが、新聞では肯定的な意見ばかりでもなく、「光化門や景福宮をこそ見せるべきだ」とか「安全性、交通渋滞等の問題がある」等の否定的意見も載せていました。

 今回の韓国旅行で、初めて行った所もいろいろあり、さまざまな発見・体験もありましたが、最後の夜ではからずも見物することになったコレが一番の見ものだったですね。
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☆鍾路三街  チルシルの菓子と伝統茶

2009-12-11 01:11:43 | 韓国旅行の記録
 なんとなくガイドブックに載っている店を記事にするのは恥ずかしい気がするし、それ以前にそんなことも最近とりたててなかったので書きませんでしたが、今回は「地球の歩き方」に出ている<チルシル(질시루)>という韓国の伝統菓子と伝統茶の店を紹介します。

     

 場所は地下鉄鍾路3街駅から北へ3分。適度に広めで落ち着いた雰囲気の店内ですが、私ヌルボが気に入ったのはお菓子がそんなに甘くないこと。これまでの経験から「韓国人は日本人の感覚よりも甘みを強くしないとおいしいと思わないのでは?」と考えていましたが、下の写真のよもぎ団子(手前)といいカボチャもち(向こう)といい、甘さを抑えた上品な味でした。
 梅実茶(メシルチャ)も美味しかったです。分量もたっぷりで◎でした。

   

 ヌルボが和菓子ファンになったのも、思えば中津川名物の栗きんとんとの出会いからです。やっぱり美味しいお菓子は変に甘くない、というのが原則かもしれません。

 このチルシルは仁寺洞にも店があります。そちらは前を通っただけですが、場所柄雰囲気は多少違うかも・・・。
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国楽の楽器店を探すなら鍾路三街

2009-12-10 21:47:26 | 韓国旅行の記録
 以前フルートにはまっていたことがありました。その後時間と心の余裕がなくなったせいか、今では年数回も吹いていませんが・・・。

 90年代半ば頃に韓国に行った時、国楽(韓国の伝統音楽)の楽器の中に横笛(ピリ.피리)があるのは知っていたので、手軽に買える物なら吹いてみようかなと思い、韓国人ガイドさんに聞いたら、電話で調べてくれて、「鍾路三街に店があるそうです」とのことでした。しかしその時は帰りの日程が迫っていたので見送り。
 その後10年以上の間何度も韓国に行ったのに、本気で国楽の楽器専門店を探したことはありませんでした。

 実は昨晩から韓国に来ているのですが、今日ふと思い立って、まず楽器店がたくさん入っているという楽園楽器商街(サンガ)に行ってみました。

     

 市場と言っても、上の写真のような建物の2~3階に小さめの楽器店がぎっしり入って営業しているわけです。期待に反してここは西洋楽器と音響製品の店ばかりで、国楽の楽器店はありませんでしたが、それはそれとしてこの建物内の楽器の多さにはびっくりしました。日本でも合羽橋のように特定の商品を扱う店が集中している所もありますが、楽器店がこんなに集まっている所はないでしょう。

       
     

 こんなにたくさんギターだのピアノだのでかいスピーカーだのドラムセットが並べてあって、そんなに売れるものなのかなあと思ってしまうほどでした。

 そこを出て、地下鉄鍾路3街駅近辺を歩いていると、ついに見つけました。

     

 今回は買うつもりはなかったので外からガラス越しに見るとテグム(大芩.대금)という横笛があったのですが、その値段を見てまたビックリ!
 下の写真の真ん中の薄緑色のが玉石製で500万ウォン、その少し下の黒っぽいのは牛の角製で300万ウォンですよ!

     

 しかし、考えてみればフルートだって総銀製だとそのくらいの値段だし、他の洋楽器のお値段も中学校のブラスバンドレベルの◯万円から上となるとその2倍、その上はさらにその2倍になって、◯十万円なんてフツーですからねー。
・・・とはいうものの、やっぱり高いものは高い・・・。

 鍾路三街から北上して敦化門路を行くと、さらにいくつかの国楽楽器専門店がありました。店頭に大きなチャンゴ(チャング)が並べてあったりしてます。今まで何度か通ったはずの道なのに、目に入らなかったのかな?

 さらに北上して昌徳宮前の交差点に出ると、思いがけなくも、行き来する車を前に悠々と国楽を演奏する人たちの姿が目に入りました。(下写真)

      
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え? 申智愛よりも横峯さくらが稼いでいる!

2009-12-10 01:43:50 | 韓国の文化・芸能・スポーツ関係の情報
 12月9日、すなわち今日の「東亜日報」スポーツ欄に、「プロゴルファーは賞金でものを言う」という興味深い記事がありました。それを略述します。

 21歳のプロゴルファー申智愛が米国女子プロゴルフ(LPGA)ツアーで180万7334ドル(約20億ウォン)を稼いで、韓国最初の賞金女王になったことは日本でもかなり大きく報道されました。また彼女は1978年ナンシー・ロペス(米国)が持っていた最年少記録を4ヵ月近く塗り替えました。

 一方、最後の土壇場で逆転して日本女子(JLPGA)の賞金女王になった横峯さくらの賞金総額は1億7501万6384円。これをウォンに換算すると約22億4000万ウォン。2位の諸見里しのぶも約21億ウォンだから申智愛より上なんですね。

 LPGAツアーは賞金総額約593億ウォン、JLPGAツアーは約372億ウォンですが、ツアー警備と税金等を勘案すると、JLPGAの方が魅力的だとの話も出ているとのことです。

 韓国・米国・日本の今シーズン男女プロゴルフの賞金順位の表から、各1位と、米国・日本ツアーでの韓国人最上位選手の名と賞金額(ウォンに換算)は以下の通りです。

【韓国男子】①裴相文(ぺ・サンムン) 5億6000万ウォン
【韓国女子】①徐希(ソ・ヒギョン) 6億3000万ウォン
【米国男子】①タイガーウッズ 116億ウォン ⑩梁容銀(ヤン・ヨンウン) 40億ウォン
【米国女子】①申智愛(シン・ジエ) 20億ウォン
【日本男子】①石川遼  23億6000万ウォン
【日本女子】①横峯さくら 22億4000万ウォン ④全美貞(チョン・ミジョン) 16億ウォン

 ・・・ということで、韓国人ゴルファーで一番稼いでいる人はアメリカでがんばってる梁容銀なんですね。韓国内では男子賞金王の裴相文よりも女子賞金王の徐希の方が上をいってます。
 しかし、数字を見ると、実力があれば日本やアメリカに出ていく気になるのも当然でしょう。

 プロ野球をとってみても、韓国の場合は今年になって登録選手477人中年俸1億ウォン(約700万円)以上の選手がやっと100人を突破したというレベルで、最高年俸でも7億ウォン程度ということだし・・・。
 韓国代表チームで4番をつとめた韓国プロ野球ハンファの金泰均(キム・テギュン)選手がロッテに入団しましたが、3年契約で7億円となると、「中央日報」の記事にあるように、まさに<破格の待遇>ですねー。

 こうして数字で見てみると、当然ながら各選手の実力だけでなく、スポーツの人気度の差異もありますが、各国の物価とかの水準の違いを痛感せざるをえません。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[12月4日(金)~6日(日)]

2009-12-09 13:13:29 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 師走です。私ヌルボも多忙のため2日連続して記事をupできず、韓国の映画情報も1日遅れになってしまいました。

 といいながらも、先週2日はシネスイッチ銀座で「戦場でワルツを」を観ましたよ。この映画館は、まず木村屋であんぱんを2,3個買って食べながら観るのがいいですね。
 「戦場でワルツを」は、アカデミー賞外国語映画賞を本命視されていながら「おくりびと」に敗れた例のイスラエルのアニメ。さすがに見応えのある映画です。ヌルボなら「おくりびと」とどちらに軍配を上げるかというと、ビミョーなところです。コチラかもしれません。アニメといっても、ヌルボがこれまでに観た日本・アメリカ・中国・フランス・チェコ等のどのアニメとも違う、ユニークな描き方でした。観客は、そんなに多くなかったです。娯楽とは正反対の映画ですが、多くの人に観てもらいたいと思います。

 この映画の前の予告編が韓国映画2つ連続。これはめずらしいことかも・・・。1つ目は今まで何度かとりあげた「牛の鈴音」。予告編だけでもうるうるしそうな感じ・・・。19日公開です。2つ目は韓国で観客動員600万人という「加速スキャンダル」。2月13日公開だそうです。

   ★★★ Daumの人気順位(12月9日現在上映中映画) ★★★
                   (順位:映画名:評点:投票者数)

【ネチズンによる順位】

①国家代表(韓国)   9.6 (7895)
②マイケル・ジャクソン THIS IS IT  9.5(298)
③The Cove 悲しいイルカの真実  9.3(26)
④パラム(韓国)  9.2(179)
⑤旅人(韓・仏)  9.2(46)
⑥ハバナ・ブルース  9.1 (28)
⑦エヴァンゲリオン:破  9.0(63)
⑧天国の郵便配達人(韓・日)  9.0(518)
⑨エジャ(韓国)  9.0(854)
⑩ブラック  9.0(944)

 新登場は⑦だけです。日本では6月公開しました。

【専門家による順位】

①イングロリアス・バスターズ  8. 6 (3)
②アイム・ノット・ゼア  8.5 (6)
③エヴァンゲリオン:破  8.5(2)
④よく知りもしないくせに(韓国)  8.1 (7)
⑤ラスト・デイズ  8.0(3)
⑥マイケル・ジャクソン THIS IS IT  8.0(2)
⑦ヤング@ハート  7.5 (5)
⑧私は幸せです(韓国)  7.5 (4)
⑨大いなる静寂(スイス・独・仏)  7.5 (2)
⑩パジュ(韓国)  7.2 (7)

 コチラもあまり変わりばえしません。初登場は⑨だけ。フランスの僧院の無言の修業を撮ったドキュメンタリーです。約2時間40分で、セリフもナレーションもほとんどないとか・・・。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[12月4日(金)~6日(日)] ★★★
            韓国映画「シークレット」初登場2位

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・週末観客動員数・・・・・・累計観客動員数・・・・上映館数
1・・ニュームーン/トワイライト・サーガ・・12/02・・・・642,566・・・・・・・・・・・・・・・・905,564・・・・・・・622
2・・シークレット(韓)・・・・・・・・・・・・・・12/03・・・・・・・・312,175・・・・・・・・・・・・・・・・373,389・・・・・・・474
3・・2012・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/12・・・・・・・・304,758・・・・・・・・・・・・・・・4,805,356・・・・・・・・520
4・・忍者アサシン・・・・・・・・・・・・・・・11/26・・・・・・・・232,505・・・・・・・・・・・・・・・・976,935・・・・・・・・310
5・・ホン・ギルドンの後裔(韓)・・・・・11/26・・・・・・・・101,617・・・・・・・・・・・・・・・・471,546・・・・・・・・363
6・・白夜行(韓)・・・・・・・・・・・・・・・・・11/19・・・・・・・・・76,124・・・・・・・・・・・・・・・・877,175・・・・・・・・298
7・・DISNEY'S クリスマス・キャロル・・11/26・・・・・・・62,638・・・・・・・・・・・・・・・・236,502・・・・・・・・215
8・・清潭(チョンダム)菩薩(韓)・・・・・11/12・・・・・・・・・33,974・・・・・・・・・・・・・・1,275,499・・・・・・・・328
9・・エヴァンゲリオン・破(日)・・・・・・12/03・・・・・・・・・20,665・・・・・・・・・・・・・・・・・28,152・・・・・・・・・39
10・・パラム(韓)・・・・・・・・・・・・・・・・・11/26・・・・・・・・・16,143・・・・・・・・・・・・・・・・・60,255・・・・・・・・100

 「2012」はトップ陥落。新顔は2位と9位のみです。
2位は「セブンデイズ」の脚本を書いたユン・ジェグ監督の2編目のスリラー。殺人現場で妻の痕跡を発見して、その事実を隠すために孤軍奮闘する刑事の物語だそうです。出演はチャ・スンウォン、ソン・ユナ、パク・ウォンサン、リュ・スンリョン、キム・イングォン等。
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「ネパールの玉流館の従業員女性」についてのコラムに共感

2009-12-05 23:57:42 | 北朝鮮のもろもろ
 10月だったか、「朝鮮日報」の日本語版で「ネパール空港で会った北朝鮮女性たち」()というコラムがありました。
 筆者のチェ・ボシク記者がネパールのカトマンズ空港に到着して外に出ると、白いスカート姿の北朝鮮女性たちが「ぜひ一度お立ち寄りください。とてもおいしいです」と声をかけながら平壌の有名な食堂・玉流館のビラを手渡したというのです。
 チェ記者の感想はこうです。「体制存続のための外貨稼ぎに駆り出され、・・・わずか数千ウォン(日本円で数百円)の食事でこのような立派な公演まで行う。自分の娘が同じようなことをやらされているとしたら、耐えられるだろうか。・・・・(彼女たちが)エリートならば、選ばれなかった住民たちは、どれだけ悲惨な生活を送っているのだろうか。このような体制を、いつまでわたしたちは傍観しなければならないのか」。

 続いて北朝鮮の人権問題について記しています。
 左派政権が続いた10年の間、政府や運動圏出身者たちは「北朝鮮の人権問題に口を閉ざしていた」し、「北朝鮮の人権問題に口出しすれば、南北和解のムードに水をさす」「内政干渉になる」などと主張していたが、それでも「一部の良心的な勢力」は「北朝鮮の人権問題を取り上げ、社会問題化していた」。しかし「現政権では忘れ去られたようなものだ」。
 「拷問や公開処刑、強制収容所などについての証言にも、今や取り立てて関心を示すこともなく、人身売買の標的となった脱北女性の涙にも、われわれは憤りを感じなくなった。現在、北朝鮮住民の3分の1が飢えに苦しんでいる。しかし今やこうした話を聞いても、われわれは特に何も感じない」とのことです。

 韓国一の発行部数を誇る「朝鮮日報」は韓国の代表的保守言論で、とくに1980年代軍事政権と結びついて急速に成長した新聞社です。今も問題は多々ある新聞ですが、それでもこのコラムの結びの文章には私ヌルボ、深く共感した次第です。

 「政府高官たちが関心を示さないのに、日々の生活に忙しい一般庶民にとっては、当然のことながら関心の対象にはならない。だが、いつの日か残酷な苦痛から抜け出した彼らは、われわれの目の前に現れたとき、「あの時、なぜあなたたちはわたしたちの悲惨な状況に口を閉ざしていたのか」と、間違いなく問いかけることだろう」。

 その日が訪れた時、韓国の多くの人たちは「私たちの生活の質を下げたくなかったから」と答えるのでしょうか?
 そして、<何らかのためらい>が引っかかっている<進歩的>、<良心的>な人たちは・・・?。

※私ヌルボは北朝鮮の人権問題を政治的に利用したり、北朝鮮の人権抑圧の現実に対して差別的意識が透けて見えるような嘲笑的言辞を流しているような人とは無縁でありたいと思います。

※ネパールの玉流館などのような北朝鮮の外貨稼ぎ関係の問題についてはいずれテーマとしてとりあげます。

※今回はヌルボとしてはかなりマジに政治的(?)見解を披歴してしまいました。先日の梁英姫監督の国家から全く自由なピュアな感覚と、「朝鮮日報」のコラムに触発されて、つい・・・。
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北朝鮮の飢餓にも人権にも無関心に? 韓国民の状況

2009-12-05 23:57:42 | 北朝鮮のもろもろ
 12月10日は世界人権デー、つまり1948年世界人権宣言が国連で採択された日ということで、この日と前後して各地でさまざまな催しが開かれます。

 神奈川県でも例年この時期に横浜駅東口そごう前で<人権メッセージ展>という催しをやっています。

 なにをかくそう私ヌルボは10年来のアムネスティ会員ということで、今回は<児童労働>の問題をテーマに準備をして、今日メンバーたちと現地で展示とか呼びかけとかやってきましたよ。

 アムネスティというのは1961年イギリスで始められた国際的人権団体で、国際法に則って、政治的意図により不当に拘束されている<良心の囚人>の開放等の人権擁護、死刑の廃止、難民救済などの活動を続けてきており、1977年にはノーベル平和賞を受賞しています。
 ただ、世界レベルでの認知度&評価に比べて日本の場合はどちらもイマイチで、誤解もけっこうあるようです。
 ウィキの記述にあるようにいろいろと批判はあります。誤解も含めて、ヌルボは一定程度はアムネスティ自身にも反省すべき点はあると思っています。が、極力特定の政治勢力と距離を置こうとしている姿勢は維持していると思います。

 アムネスティに特にはがゆさを感じてきたのは北朝鮮の人権についてです。
 今でも残念でならないのは2006年4月のアムネスティ日本支部総会で「北朝鮮の人権・拉致問題への積極的な取り組みを求める」決議案が否決されてしまったこと。賛成が反対を上回ってはいたのですが、保留が多かったため過半数に達しなかったというわけです。
 このような論議になると、<進歩的>、<良心的>な人から<日本が過去朝鮮に対して犯したもろもろについての罪責>が語られるのです。

 今の世界で、広範な人権侵害(それも生存権レベル)が現出している国の代表格こそ北朝鮮ではないですか。
 現実に上に瀕している人々、移動の自由、思想良心の自由さえない人々にとって、政治的・思想的立場とか過去の罪責とか言ってる場合じゃないでしょう?

 今、ビルマの政権に対してアウンサン・スーチーさんの自由を求める時の<確信>に比べて、北朝鮮政府に北朝鮮住民の生存権や数々の基本的人権の保障を求めるのに<何らかのためらい>があるとしたら、それは一体何なのでしょうか?

 ホントに、名前をあげるのは心苦しいですが、姜尚中先生や、一昨日の記事で触れた佐高信さんにしっかりして!と声をかけたい気持ちで一杯です。

 やっと今年2月になって、アムネスティは「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の人権問題」に対するアクションを開始しました。まあ、それで状況がすぐ好転するわけでもないでしょうが、とりあえずは一歩前進。
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