ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

☆韓国の歳末風景  救世軍の慈善鍋

2009-12-14 23:25:38 | 韓国旅行の記録
 現時点で、ソウルと横浜を比べると、ソウルの方が街の歳末ムードが盛り上がっているように思います。まあ、もともと街の物音のボリュームがソウルの方がにぎやかですから。(「うるさい」という言い方もありましょうが・・・。)

 ソウルで、いや大田(テジョン)でもそうだったから全国的にでしょうが、とくに雰囲気を盛り上げていると思われるのが慈善鍋(チャソンネンビ.자선냄비)。日本では社会鍋かな? 駅頭や人通りの多い道、広場等いろんな所に置かれて、救世軍の人たちが鐘をチャンチャン鳴らしながら道を行く人に寄付を呼びかけているのです。
 ※日本の救世軍のサイトによると1921年正式に「社会鍋」と改称されました。「慈善鍋」という呼称は救世軍でつけた名ではなく通称だそうです。

          
      【世宗路では、いくつも慈善鍋が置かれています】

 もちろん日本でも鍋が置かれますが、見るところ、韓国では実に多くの人が鍋にお金を入れて行くのです。

 宗教的風土の違いなのかなあ?? いろんなところで、<어려운 이웃>=暮らしが困難な隣人、 <가난한 이웃>=貧しい隣人、<불우이웃>=不遇な隣人を助けましょうという言葉をみかけます。

 西大田駅前の慈善鍋に私ヌルボも1000ウォン札を投じると、救世軍のお兄さんが明るい声で「コマプスムニダ~」と言ってくれました。

     

韓国人は大食? 日本人の胃袋が小さい?

2009-12-14 17:29:42 | 韓国料理・食べ物飲み物関係
 以前韓国から帰国する時に、仁川空港で小腹が空いたので何か軽く食べようかなとレストランのメニューを見てみて思ったのが、「軽く食べられそうなものがない!」ということです。

 本のようにシンプルなオムライスとかカレーライス1皿だけのメニューがないのです。
 たとえばハンバーグ・オムライスのように、どれも何か付いているし、その量も多くて、総量がシンプルなオムライスの2倍くらいありそうなものばかり・・・。
うどん等の類も同様です。

 仁川空港のレストランに限らず、韓国どこへ行っても同様。また1つの皿や丼に盛ってある量も日本の数割増しがふつうです。

 以前、「毎日新聞」だかで読んだのですが、日本のある観光地(箱根だったかな?)では韓国人の団体客には食事の量を何割だか増やすということでした。

 そういえば、韓国の航空会社の機内食の分量はどうでしょうか?
 私ヌルボはそんなにいろんな飛行機に乗っていないのではっきりとしたことは言えませんが、ご飯があってプルゴギとかがあって、当然キムチがついて、あとパンにサラダ、デザートに羊羹かケーキもあります。ということで、いつも腹ペコ状態で乗ることにしてるのですが・・・。

※あっ、直接関係ないですが、10月からアシアナで始まったマッコリのサービス、聞いてはいたのですが、注文しようと思っていたのに忘れてしまった!

     
         【アシアナ航空の機内食】

 思うに、韓国人が大食いだというよりも、日本人が少食なのではないでしょうか? イタリアやフランス等のコース料理の場合、メインディッシュが来る前に満腹になっちゃったという話は、日本人の場合はけこうあるような気がします。

 胃袋の大きさとは別に、韓国風のごてごてっとした盛り付けについても、日本人だと見た目ちょっと下品っぽく感じてしまうということもあるかもしれません。

 たとえば、下の写真(教保文庫)のトンカスカレーセットなどいかがなもんでしょうか? 豆等がたくさん乗っかっていて、トンカスはほとんど見えない状態になっています。ここでもふつうの単純な1皿だけのカレーライスはありません。(キムチを食べながらのカレーは、辛さの相乗効果で顔から汗が出ました。)

     
         【書店内の軽食コーナー(?)にしては重たいトンカツカレー】

 日本食関係でも、たとえば今回行った大田(テジョン)駅の食堂でも、下の写真の例のように、単品の寿司とかうどんとかはなく、どれもやっぱり<ごてごてっとした>セット物でした。たとえば寿司が付いたり、てんぷらが付いたり・・・。このうどんセットにも寿司が付いています。(写真左奥)

     
      【大田駅構内の食堂のうどん定食。うどんの単品メニューはない。】