五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

白蓮の行く道

2014年07月09日 | 第2章 五感と体感
NHK朝ドラの主人公は村岡花子さんです。彼女が勤めていた銀座教文館で行っている展示も連日にぎわっているようですね。
実は私は小学生の頃、赤毛のアンは途中で挫折。
それよりもトーベヤンソンに夢中になり、ムーミン村シリーズは夢中になって読みました。ダイレクトに精神性に触れる物語のほうが私にとっては入り込みやすかったようです。

村岡花子さんの腹心の友である柳原蓮子さんこと白蓮が歌で表現する喜怒哀楽は、切ないくらい直接的です。

西洋の物語は確かに憧れがありましたが、心の奥深いところで真に感じるのは、日本の切ない昔話であったようです。
そうはいっても、嵐が丘を歩き、シャークスピアの生家を訪ね、ヨーロッパの古都を物語を投影しながら歩くことを随分愉しみましたが、それは大人になってからのことです。

白蓮の気持に触れ、歌を通して表現する心情は、歳を重ねるにつれ、能楽の謡いを好むに至った私自身の傾向にも繋がるようにも思います。

白蓮が、自分自身の足で歩く人生を選択することは、当時の社会では、庶民が成り上がる以上に難しい事だったかもしれません。
悔いなき人生に迷いが無かったからこそ、結果的に幸せな人生を送ったのだとも思います。

白蓮が、常に感じていた不安感を統合させるために選ぶ道も、源氏物語の浮舟が選ぶ道も、持統天皇が選ぶ道も同じでありましょう。
自分が行く道を選択し、その道に従う覚悟があって得られる幸せであれば、その道に心身を委ねてこその結果であるようにも思います。

コツコツと勉強を続けて事を成してきた真面目な村岡さんよりも、情熱と情動を抑えきれない白蓮さんのほうが身近に感じるのは、私の自然な成り行きかもしれません。

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