五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

江ノ電の可愛い坊ちゃん

2014年07月30日 | 第2章 五感と体感
昨日掛け軸を納めるために江ノ電に乗りました。
真夏の江ノ電は、海水浴や観光の通常よりも若いお客さんでいっぱいです。
まだ午前中の早い時間だったのでこれからどこかに出かける人々が楽しそうにキラキラ輝く海を眺めながら同行者と歓談する様子は、観光地ならではの光景です。

私が座った席の前に3歳くらいの坊ちゃんがお母さんと座りました。
藤沢から江ノ電が走りだすと、お母さんは息子の小さなリュックから書いては消すことのできる小さなボードを出し彼に持たせました。

今どきでは珍しく座り方に品のある方だし口元も素敵な女性だな~~と、何気なく思いながらいくつか駅が過ぎていきました。親子は何喋らず静かに江ノ電に揺られています。

すると、その坊ちゃんが

「4」と書いてあるボードを消して、「5」と書いたのです。

覚えたての数字を得意気に書いているにしては、その数字を消しては書いていくテンポがとても遅いので、この坊ちゃんは何かの法則において数字を消しては書いていることに私も気付きました。

ふと思い立ち、藤沢からの駅の数を数えてみますと、一つの駅を過ぎて、暫く経つと今までの数字を消して次の数字を書いていることが解りました。

なーるほど。。。

坊ちゃんは、一駅過ぎる毎に数字を足して書き変えていたのです。

それに気付き、お母さんの目を見て微笑んだら、お母さんも満面の笑みを私に返してくださいました。

夏休みの素敵な親子の光景を垣間見ることができ、るんるんした気分となりました。

私が降りる駅は藤沢から8個目の駅であることも改めて確認し、坊ちゃんのボードが「7」と書いてある状態で電車から降りました。

勿論、一言「次はいくつになるんでしょうね~。ちゃんと数えられて偉いね^^」と、坊ちゃんに声を掛けさせていただきました。

きっと、彼は腰越の商店街を過ぎ、海沿いに差しかかる辺りでゆったりと「8」と書くんだろうな、と、思うと、なんとも愛おしい気持になりました。
昨日が一日よき日であったことは言うまでもありません。


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