五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

宮城県山元町報告1

2014年02月10日 | 第2章 五感と体感
山元町、NPO法人ささえ愛山元のスタッフの皆様、関係者の皆様、勉強会にいらしてくださった皆様、利用者の皆様、大雪という天候の中、私達と共に過ごしてくださりありがとうございました。

今回も美味しい食事と皆様の暖かい交流で心も身体も満たされ、お腹も心も感謝でいっぱいです。

幾度も書いていますが、宮城県の南、福島との県境に位置し温暖な気候から「東北の湘南」と呼ばれている場所です。

林檎や苺が名産で、豊かな平地には四季折々の実りがあり、本来ならば漁業も盛んな場所でした。

三年という月日をかけて、豊かな土地の再生に力を尽くしていらっしゃいます。

昨年は、稲を育てるだけでなく、蕎麦栽培の試みが行われ9月に訪れた時は蕎麦の白い花が美しく広がっていました。
そして、苺のハウス栽培も再開し、徐々にハウスも増えてきました。

今回も多くの出会いがありました。
そして、賛助会員である金剛流能楽師の熊谷先生もボランティアで同行し、皆様と大きな声で高砂を謡う時間を持つ事も出来ました。

仙台から常磐線に乗り換え、現在の終点である浜吉田に到着する頃にはちらちらと雪が降り出していました。

ささえ愛山元さんのデイケアー業務が終わる頃には雪が積もり出し、それでも5時からのお食事会&勉強会に30人近くの方がご参加くださいました。
二日目の晩は、流石に雪で身動きが取れず、スタッフの方が中心の勉強会となりましたが、遠方からの方もいらっしゃり、三年目の勉強会が少しばかり踏み込む内容となりました。

理事長さんを筆頭にスタッフやOBの皆様のチームワークが素晴らしく、高台移転を果たしたNPO法人ささえ愛山元さんや仮設から復興住宅に移り、落ち着きを取り戻しつつある皆様にお会いし、以前よりも安定してきた分、また新たな問題が湧きあがる時期でもあるように感じました。

悩みや問題の内容が、「行動」することによる理想と現実のギャップと移りつつあり、総体的に不安感に具体性を感じる印象を持ちました。
それぞれの役割として具体的な行動を起こすための不安感に必要な支援は、これから益々細分化されていくことでしょう。
そのためには、自己の進む方向にある程度の覚悟が以前よりも必要になるかもしれません。
前に進んで行動を起こしていく被災地の皆様が、悩みながら具現化していくことを一層祈る訪問となりました。

東京では被災した方々を追うドキュメンタリー番組はほとんど放映されなくなりました。
「知る」ことは知恵の始まりです。
地元の皆様が、移り変わる季節の食を嬉しそうに語られ、今年はもう少し四季折々の山元町を知りたい気持ちなりました。
今は苺の季節です。今回の訪問では、体中が苺になるくらい苺を頂きました。山元町の名産「苺」を買っていただけると幸いです。

生き甲斐の心理学で大切にしている「自己実現」の内容は、人それぞれです。
自分の自己実現が見えてきたら、どのような支援が必要かも思索していく必要があります。

行動のための悩みなのか。
考え方に捉われがある故の悩みなのか。
感情の取り扱いに関する悩みなのか。

出来ないことを一人で悩むよりも、補う人、助ける人、手伝う人を要請することも大事な行動です。

想像して、
口に出して言語化し、
行動に移す。

このことを繰り返し行ってきたからこそ被災地の復興が成されているのです。
益々、声に出して、行動するためには、一層自分の役割と立ち位置を意識化することが必要になるはずです。
そんな時に、私達の活動が継続的に役に立つはず、、、とも思います。

山元町が故郷の無い私の故郷になってきました。愛着芽生えた土地の復興を心から願い、皆様との出会いに深く感謝しています。

次は、筍の季節でしょうか?

そうそう、お初のフキノトウも頂きました。春のえぐみを真っ先に堪能し感激しました。

感謝を籠めて…


☆☆

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