五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

神々宿る山々

2014年02月28日 | 第2章 五感と体感
来月、4月22日から29日まで「世田谷美術館区民ギャラリー」にて、表装展を行います。

昨年は8月のお盆真っただ中に行いました。にもかかわらず、多くの人に足を運んでいただき、感謝しています。
そして、今回は4月。
あれから一年もたっておらず、しかもこの時期は繁忙期でもあり、山ほどの仕事の合間に制作しているため、いろいろなお誘いを悉くお断りしている状況です。
それでも、表装の制作に入ると、頭の中が整理され、沈静していく傾向があります。能楽も同じ効用があります。
集中すること自体が、頭の整理へと導かれる力を備えているように思います。

今度の展覧会のテーマは「春の雅」。

春の雅を思いながら、熊野三山のヤタガラスを三副一対が私のメインの作品となりそうですが、これもまだまだ仕上がりには程遠く。。。
熊野に辿りついた神武天皇がヤタガラスに導かれて山を分け入ります。
以降、速玉、那智、本宮の熊野三山は、代々の天皇の行幸し歴史を重ねてきました。

「雅」を表現するには、「鄙び」あればこそだと思っています。

紀伊から奈良に至るまでの山々に伝えられてきた伝説も多くそれらが能楽の戯曲となり今に伝えられていることを思うと、仏教以前に信仰されていた古層の信仰の厚みは並々ならぬものだと想像できます。

紀伊から北陸までには、伊勢神宮の前身と云われる元伊勢がいくつかあります。それらを全て訪れるには時間がかかりそうですが、古代史を学ぶ身にとっては、やはり現場に立って感じてみたいという情動が湧いています。紀伊のおへそに当たるのが天川村です。吉野と熊野の間にある山深い村には天河神社があります。ここも神社以前の古層の香りが漂う場所です。
ここは世阿弥の息子元雅が奉納したと云われている翁が祀られてあります。談山神社では、能楽の奉納が毎年行われ、そこでは新作能が奉納されていたそうです。
そのような意味で今回の琵琶湖勉強会は、歴史を語る上で、ほんとうに相応しい場所でもあると思っています。
琵琶湖唐崎勉強会では、こんなことも資料に添えてゆきたいと考えております。

呟きの様なブログで、申し訳ありませんが、こんなことをツラツラ考えながら、本日の東急セミナーBEたまプラーザ「生き甲斐の心理学」講座も進めていきたいとイメージを巡らせております。

☆☆

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