五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

農閑期の祭

2014年02月19日 | 第2章 五感と体感
どんと焼きが各地で終わると、各地で田楽が行われます。
収穫が終わる時期と、畑や田んぼが始まる前と後は、働き手である民衆の祭が盛んとなります。

時代が変わろうとも、祭となると男の出番です。

祭に携わり、それぞれの衣装を身につけると、なんだかとっても格好良く見えるのです。
衣装を身につけるご本人も、なんだかとっても気が大きくなり、ますます堂々と男らしく見えちゃったりします。

SNSのお仲間が、色々な場所で田楽の風景を映してくれているこの時期、寒さで身が縮んでいる私に生命力を与えてくれます。
ありがたいことです。日本にこんなに沢山地元の田楽が継承されているとを知り、わくわくしています。

比較宗教学の学びの始まりに「神話を大切にしない民族は滅びる」と教えられたことは、私の学びに深く影響をもたらしています。

これから春分に向けて春の祭が方々で催されます。

私の大好きな東大寺二月堂の修二会(お水取り)も、そろそろ花ごしらえ(のりこぼしという紅白まだらの椿の造花を作り、二月堂本堂に供えます)の時期です。小浜のお水送りもいよいよ来週です。

今年は春分が過ぎてからの満月の日が遅いので、キリスト教の復活祭は4月20日と最も遅い日になります。

神話といい、各地域で発生した宗教は、人のアイデンティティの正中線をもたらしているはずです。
信じて見えてくるものは、実際に目に見えるものよりも人の考え方や感情に深い影響を及ぼしています。遺伝子と同じように人の心の奥底に継承されているからこそ、その土地独特の雰囲気が個性化するのでしょう。

お天道様を仰ぎ、手を合わせる暮らしは、人の暮らしの原点です。

宗教という言葉以前の「古層」という呼び名のほうが相応しいかもしれませんが、
身体と心と魂の三つの柱を大切にしてこその「人」でありましょう。

各地方の田楽と修二会(しゅにえ)で目白押しの日本は、この時期「祀り」で満たされるのです。

いよいよ始まる東大寺のお水取りは、私の魂そのものだと思っています。段々とワクワクドキドキが高まってまいりました^^//

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