五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

宮城県山元町3

2014年02月12日 | 第2章 五感と体感
山元町のささえ愛山元さんの理事長はともかく前に進む人です。
前に進むあまりに、大雪となった私達が帰った日の夕方、御自身が運転する車が田んぼに突っ込み一時間半外で助けを待ったそうです。
そんな理事長Nさんのお人柄が、私のみならず多くの人の心を惹き付けます。
国道6号線よりも海側の広い広い平野は津波で壊滅状態となり、今は整備されつつありますが、夜になるとどこ更地&田んぼなのか道なのか解りません。雪が降れば、夜中に運転しているのと同じです。
私が「ああ、心配だなぁ~~」と思うのも束の間、「そんなのへっちゃら」と、云わんばかりに話題は次に移ります。
ともかく怪我や持病の悪化に繋がらないことを祈るばかりです。

理事長だけではありません。ささえ愛山元のスタッフの皆さん、そしてOBの皆さんは、ともかく働く人々です。

私が訪れるごとに働く姿に余裕を感じます。
特に高台移転を果たし、7か月経ち、大きな目標を達成した中で震災直後からささえ愛さんで働きだしたスタッフ、それ以前から働いていたスタッフ、そして理事長の信念を助けようと遠くから通うスタッフの皆さんがそれぞれの役割を意識しながら担う姿に大きな一山が越えた時点でもあるように感じました。

復興住宅に移った皆様と触れあう中でも、同じようなことを感じました。
もちろん、二日間の勉強会でも、具体的な話題が上がり、仕事に関してはあれやこれやの状態から脱したように感じました。

余裕が出てくると、具体的な悩みが増えてきます。
今まで蓋をしていたものも開けるつもりも無いのにふわっと開いてきて自分自身の感情がより深く意識化される時期でもありかもしれません。
大きな目標に向かって走ってきただけあり、この余裕が今まで感じていなかった疲れの意識化に繋がることもありそうです。

自分の役割を意識して、知恵を回し、身体を動かし行動することが具体的になればなるほど、徐々に自分を見つめる時間を持つことの必要性も出てくるのです。

できることなら生き甲斐を再度思い巡らし、意識することもそろそろ考えても良い時期かもしれません。

既に昔からやっていた手品の勉強を深めていらっしゃるUさんもそれだけでは留まらず、細密なちぎり絵を制作したり傾聴ボランティアに加わったり、仕事以外に行っているパラソル喫茶も今回で26回目だったり、家事や仕事以外に誰かのために働くことを惜しまずに動いていらっしゃいます。
私達のようなボランティアが他所から来ても、どちらがボランティアか判別がつきません。
私自身もささえ愛山元さんに関わる皆さんの愛に包まれ、幸福感が湧き出してきます。

KSさんのお陰で従兄弟さんが生産を再開した山元町の名産「苺」を体中が苺で埋まるくらい食べさせていただき、次々と山の幸海の幸が方々からやってきます。これこそ自然体なおもてなしです。

感謝し合うと幸福感が倍増します。

慣れない道をわざわざ迎えに来てくださり、事務的なことでお世話になっているTSさん、そして、細い身体とは思えないほどバイタリティがあり冷静なSSさんが見事な運転で山越えして自宅近くの白石駅まで送ってくださり、お陰で予定通りの日程で帰ることができました。深くお礼を申し上げます。

今回の勉強会を経験し、私の役割もそろそろ具体的な「生き甲斐の心理学講座」に突入できるかも。。。、という、気持が湧き出しています。

大震災から二年と十一カ月。

皆様が、自分自身に廻る感情の取り扱いを御身と共に大切にしながら過ごして頂きたいと切に願います。

☆☆

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