五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

保存食「へそ大根」

2014年02月17日 | 第2章 五感と体感
戦時中の食糧難を経験している親に育てられている事もあり、その上震災の経験から食料の保存や燃料の保存には日頃から意識しています。

例えば、電気が止まった場合に備えて、石油ストーブはとても重要な役割を果たします。夏でもお湯を沸かしたり料理もできます。

でも、今回二週続けての雪を経験し、3日や1週間分の食料や燃料では、場合によっては足りない事にハタと気づきました。

横浜の食料品を扱う店も昨日はごった返していたようです。混んでいることを見込んで買い物には出かけませんでしたが、水曜日からお天気を危惧する情報が流れているので、今日は仕事の帰りに多めに買い物せねばなりませんが、きっと流通が遮断されているので、夕方に買い出ししようと悠長に構えている私は食いっぱぐれそうです。

私の母は札幌生まれなので雪国の暮らしをよくわきまえています。その上、育ち盛りの時の食糧難の経験も経験しているので、実家には我が家よりも大きい冷蔵庫の他に人が一人入れる位の冷凍庫もあります。
備蓄の食料も多く、食べることに対しての執着が人並み以上です。いや、、、母よりも父の方が執着に関しては強いかもしれませんが(笑;)

確かに冷蔵庫や冷凍庫も必要ですが、昔から伝えられている保存食にもう少し着目すべきかもしれません。

長い冬、雪に閉ざされる場所に住まう人々は、秋に収穫した作物を次々と保存していきます。
秋田では、缶詰の機械を持っている家も多いと聞いています。
真空に保存するには缶詰が最適であるから故、初めて聞いた時には、雪国の暮らしの知恵に驚きました。

先日、宮城県山元町を訪問した際、「へそ大根」を頂きました。カラカラに乾燥した大根です。小さなへそ大根を一晩水に浸けると「あら不思議!」おでんに使う大根ほどの大きさに膨らみます。つまり、現状に戻るというわけです。

なるほど、へそ大根はへその緒だったのね!と、そこで納得しました。
独特な甘みのあるへそ大根は煮物に最適で、とても美味しく頂きました。

昔の人々が伝えてきた食の風習を改めて考え直す時期がやってきたように思っています。

頂いたたカラッカラのへそ大根は、これ以上安易に使わず、いざというときまで取っておこうと大事に保存しております。
勿論、使わずに済みましたら、気候が落ち着いたところで一気に頂きます。

コンビニで気楽に買い物できない場所に住んでいらっしゃる方々ほど生き抜く力を具えていらっしゃる筈です。
早く雪から解放されますよう。。。

☆☆

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