五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

江戸表具を愛する会開催中

2013年08月14日 | 第2章 五感と体感
オペラ座の怪人に習い、能楽堂の怪人も居そうな気がしますが、美術館の怪人やっぱり居そうな気がします。

美術館は小さな頃から身近な場所だったため、暮らしの場の延長のような処でした。
もしかしたら、美術の勉強をするというより、美術館という場所が好きなだけなのかもしれません。

そうはいっても、居心地の良さと居心地の悪さの両極端をそこで感じるのは、設置する内容であったり、場の雰囲気によるわけです。

昨日は、手慣れたメンバーの皆様と共にいつもどおりにさっさと設置が完了しました。

大きな会場に涼やかに掛かる掛け軸の展示が心地良く、会場のテーブルで布の折り紙を黙々と工作する方々もいらしたり、美術館のエントランスの庭を見渡す大きな窓も心地良く、天窓の光もほどほどで、一日があっという間に過ぎました。

初日にいらしてくださった皆様に感謝しております。

今日も暑い一日となりそうです。お出かけの際は、帽子や傘をお忘れなく^^//

今日も会場でお待ちしております。

↓↓

♪江戸表具を愛する会、開催中♪

8月13日(火曜日)14時から~18日(日曜日)16時まで:世田谷美術館区民ギャラリーにて「江戸表具を愛する会」作品展。私は金曜日16日はお休みしますが、それ以外は会場におります。裏打ちした裂で置物を作るコーナーもあります。

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今日から展覧会

2013年08月13日 | 第2章 五感と体感
本日14時~世田谷美術館 区民ギャラリーにおいて「江戸表具を愛する会」の作品展が始まります。

いろいろな表具を楽しんで頂けると幸いです。

この会に参加させていただき、6年目。
表具師の皆様の向上心に助けられながら、私もこつこつと作り続けております。

年に数回の発表の場は、よき修業の場でもあり、多様なことを学ばせて頂いています。

日本の文化の集大成のような表装の世界を広く知って頂くためにも、ぜひ多くの方に触れていただきたいと願っています。



裂(布)

正麩糊











それぞれの奥深い素材や材料が形式の中に納まった時、この形式が広い宇宙を想像させていくのです。

茶道にしても能楽にしても、個々の形式の奥には無限の宇宙があります。
それが、これらを通して自分の内に見えだした時に、初めて自己との対話ができるのかもしれません。

酷暑がまだまだ続きそうです、こんな哲学的な思索で涼を得ることもひとつです。

御来館、お待ち申し上げております。

紙と布に触れる制作体験コーナーもあります。お子様連れ大歓迎です。
砧公園は暑そうですが、涼を得にいらしてください^^//

↓↓

8月13日(火曜日)14時から~18日(日曜日)16時まで:世田谷美術館区民ギャラリーにて「江戸表具を愛する会」作品展。私は金曜日16日はお休みしますが、それ以外は会場におります。裏打ちした裂で置物を作るコーナーもあります。

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サザンオールスターズ復活ライブ

2013年08月12日 | 第2章 五感と体感
私が高校二年生の時に、勝手にシンドバットで華々しくデビューしたサザンオールスターズ。あれから35年。

五年前の8月、日産スタジアムの雨降る中で幕を閉じ、そして、五年後同じ場所で新たにスタートを切りました。

正直言って、私が十代の頃はロックとジャズ三昧。それから段々と民族音楽へ移行し、サザンオールスターズは時代の流れの中で聞いていた程度でした。今はしっかりと能楽の謡曲に目覚めておりますが((笑))私の音楽遍歴は思い返すと人生の旅じそのものだ。。。(しみじみ~♪)
カウントベイシーのタクトに喜び、セロニアスモンクを聴き、毎年の楽しみのライブと云えばエリッククラプトンだったり、キースジャレットだったり、、、その後の音楽三昧の生活のとどめは、ローリングストーンズの二年続けての来日公演だったように記憶しています。私達の同世代は、ロックにしてもジャズにしても名盤といわれるレコードを出しているミュージシャンのライブを見る事の出来た最後の世代かもしれません。マイケルジャクソンのライブだって何度か行きました。

ライブに関しては、節操無くあれこれと参戦していたかなぁ。。。。ある意味、バブル時代の恩恵とも言えそうです。

そんな思い出に浸るには、訳があります。
今回のサザンの「栄光の男」の詩が、やたらと身に響くわけで、私よりも少し上の世代の人々を歌っているやもしれませんが、長嶋茂雄という英雄が最後を飾った言葉は、しっかりと生中継で見ている世代であることは変わりありません。

どういう理由かは聞いたことはありませんが、22歳の息子が小学生の頃から桑田さんのファンで、ファンクラブ歴は多分10年は超えているのではないかと。。。

あれこれと、縁が繋がり、今回は息子がゲットしたチケットを一枚奪い取り、復活ライブ初日に参戦することが叶いました。

ライブに行くことができ、ほんとうに有難いと思いました。

20年ぐらい前にストーンズがやってきた時の熱狂ぶりとは違いますが、35周年の復活を心からお祝いする仲間と居合わせたという一体感を大いに楽しむことができました。

10年以上毎日耳にしていたサザンオールスターズや桑田バンドのCDのお陰で、かなり歌えてしまう自分にも気付き、ライブ会場では、若い人たちから「お母さん!」と、親しみを込めて呼ばれ。。。(何故「おかあさん」と、人は、おばさんのことを呼ぶのか。。。?)、しまいには「茅ケ崎球場で会いましょう!」と挨拶され、「いやいや、私じゃなくて、熱狂的なのは息子のほうなんだけど。。。。」と、心で返答しながら、フレンドリーな暖かさで日産スタジアムを後にした次第です。

ハッピーな週末を過ごした皆様とのやりとりも未だ楽しみつつ。。。

桑田さんが仰る通り、「皆様、お身体ご自愛なさりながら、、、これからも、応援よろしくぅ~~」に本気で頷き、一度しかない人生を、喜びながら憂いながら生きていくのが、「これが人生なのだ、」と、、、。

七万分の一になれたことに感謝^^//


告知:8月13日(火曜日)14時から~18日(日曜日)16時まで:世田谷美術館区民ギャラリーにて「江戸表具を愛する会」作品展。私は金曜日16日はお休みしますが、それ以外は会場におります。裏打ちした裂で置物を作るコーナーもあります。

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酷暑乗り切ろう~

2013年08月10日 | 第2章 五感と体感
お盆休み。今日から夏休みという方はきっと多いことでしょう。

どいういうわけか、お盆の真っただ中に作品展を行うという大胆不敵なことを致しますが、故郷が遠くなかったり、お盆を7月に済ましていたり、もしくはお盆関係なく毎日を淡々と過ごしている方もいらしたり、多少の影響はありますが、返ってお盆休みのためにふらりと訪れてくださる方も多そうです。

5月から制作し出した掛け軸が、昨日ようやく全て完成し、一息つく間もなく、別の仕事の打ち合わせが入ってしまったりと、365日開店状態の私は、やはり体力勝負だと、しみじみ感じている次第です。

ともかく暑い。

酷暑。猛暑。

しかも、暑さに耐えきれず、クーラーをつけて作業し続けると、どうも足がつります。

痛いのなんの。。。

スポーツドリンクを飲み、自分の身体を気遣いしているつもりですが、追いついていっていないようです。

少し落ち着いたところで、体力温存といきたいところですが、そうも言っていられません。

せめて、食べる。寝る。を大切にすることを心がけたいと思います。

自分なりの健康法を過信しすぎず、酷暑を乗り切りたいものです。

皆様、お身体、ご自愛ください。


告知:8月13日(火曜日)14時から~18日(日曜日)16時まで:世田谷美術館区民ギャラリーにて「江戸表具を愛する会」作品展。私は金曜日16日はお休みしますが、それ以外は会場におります。裏打ちした裂で置物を作るコーナーもあります。

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残暑真っ盛り

2013年08月09日 | 第2章 五感と体感
我が家のテラスには、高さ3メートルぐらいの海の家でよく見かけるよしずを立て掛けています。

方位は南。焼けるような真昼の暑さを凌ぐには、このよしずが重宝しています。

記憶を辿れば、梅雨が6月下旬に明け、7月初旬に猛暑が続いた頃によしずを立てました。以来、一カ月、不思議なことに一度も吹く風に倒されていません。

北風は強めに吹いてきますが、いつもなら一日に一度は風に倒されるので、夜はテラスの床に置いておくのです。でも、この夏はそれもしていません。

感覚的に「空気が動かない」と、思い込みだすと、体感的な暑さまで増してきます。

蝉がジンジンと鳴くのも例年よりも少ないので、いつもより静かな残暑の日中を過ごしています。

各地でゲリラ豪雨による水の被害があったり、雨が降らずに困っている地域もあったり、熱帯的な気候に身体がついていかず、体調を崩している人もいたり…。
環境に適応しようとする人の営みに、以前とは違う工夫が必要になってきたようにも思います。

来週から始まる「江戸表具を愛する会」に、出品する掛け軸たちも、出来上がり次第壁に掛けているのですが、湿気を吸ったり、クーラーの乾燥にさらされたり、少々可哀想な思いをさせているようにも思います。

南から吹く強い風を待ちながら、当分の間の凪ぎの残暑を耐え忍ぶと致します。

よしずの先にある大きな萩の株も安定した気候のお陰で、芯ある枝に自信を持って軽くゆらいでいます。萩がのびのびしているのなら、この気候も赦すとしましょう・・・。

今日も掛け軸の仕上げに精を出し、「朝顔の萎れし真昼水を打つ」です。


告知:8月13日(火曜日)14時から~18日(日曜日)16時まで:世田谷美術館区民ギャラリーにて「江戸表具を愛する会」作品展。私は金曜日16日はお休みしますが、それ以外は会場におります。裏打ちした裂で置物を作るコーナーもあります。

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孤独感

2013年08月08日 | 第2章 五感と体感
人によって話題の傾向が違います。

どんな方向から会話が始まっても、結局は、いずれかの人の話題の強さに左右されて、会話が成されていきます。

夫の話題、妻の話題、子の話題、母の話題、父の話題、義父の話題、義母の話題、気になる親戚の話題、気になる他人の話題、社会問題の話題、環境問題の話題、芸能人の話題、趣味嗜好の話題、仕事の話題等々…

でも、どんなに自分以外の話題を考えても問題解決に直接結びつかないことが多いように思います。

気になる相手の事はさておき、「、であれば、自分はどうありたいのか?何をすべきなのか?」

この自問自答に直ぐに辿りつく人は、問題解決の処理が早いかもしれません。

自分と他者を分ける中で大切な自分自身の人間観を持ち、それを信じていれば、自己受容ができるはずです。

早い時期に自分の孤独感に気付き、その孤独感を自己受容できた人は、案外強さを持ち備えているようにも思います。

人は全て孤独です。

孤独であるからこそ、他者と関わろうとします。

でも、その関わり方に自分の傾向があるとしたら、その傾向とは何でしょう…?。

不思議なことに、問題が自分なりに納得し解決すると、話題にもなりません。
自分の興味が、自分の自己愛とどのくらい結びついているか。。。

夏休み真っ盛り。家族で行動することの多い時期でもあります。

自分自身の孤独感は、一体何から表出してくるのか。。。、ちょこっと思い巡らしてみることは、夏休み期間の密度の濃い家族のとの時間、親族との時間の中でできるマイワークショップかもしれません。

自分が満足するために、自分の不安感をどう取り扱っているのか…。
人類の永遠普遍の問題は、ともかく奥が深ーいのです。。。


告知:8月13日(火曜日)14時から~18日(日曜日)16時まで:世田谷美術館区民ギャラリーにて「江戸表具を愛する会」作品展。私は金曜日16日はお休みしますが、それ以外は会場におります。裏打ちした裂で置物を作るコーナーもあります。

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ゆきあひの空

2013年08月07日 | 第2章 五感と体感
昔の人は、立秋の夏の風と秋の涼風が同居し、秋の雲と夏の雲が共に共存する空を「ゆきあひの空」と呼んでいたそうです。

鎌倉の七里ガ浜に行会橋と名のついた小さな橋があります。桑田圭祐さんがこの行会橋を歌った時、この言葉から哀愁のある風情を感じたものです。それ以降、行会橋と名付けた橋に何度か出合いました。

今日は立秋。

これから猛暑の予報が出ている関西、関東には、ちょっと縁の無い節気のようにも思いますが、我が家の庭の秋明菊の固い蕾
を確認したり、萩の成長が止まり風になびきながら花を咲かせる準備を始めていたり、何となく草木の成長のピークを感じます。
ピークは即ち次に下ることを予感させます。

今朝の朝日は、秋を予感させる橙色の優しい輝きでした。

そろそろ見え始めるゆきあひの空を探しながら、厳しい残暑を過ごすとします。

今日も暑い一日となりそうです。
水分補給を充分にしながら体調管理もしっかりとしつつ、この季節を乗り切りたいものです。


告知:8月13日(火曜日)14時から~18日(日曜日)16時まで:世田谷美術館区民ギャラリーにて「江戸表具を愛する会」作品展。私は金曜日16日はお休みしますが、それ以外は会場におります。裏打ちした裂で置物を作るコーナーもあります。

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私は誰?

2013年08月06日 | 第1章 意識と知覚
我が家に映画レミゼラブルがやってきた。というか、息子からの誕生日プレゼントがレミゼのDVDでした。
毎年、なんだかんだと工夫してくれるプレゼントが正直嬉しいです。

応援している横浜マリノスの今年のテーマ曲がレミゼで歌われている革命の歌ということもあり、家族皆がHappyになれるよきアイディア。

キリスト教文化に育まれた光と影のアイデンティティが如実に表れているこの小説は、私は何者か?という問いから始まります。

最初から最後まで、私は私であることの太い柱を中心に描かれていることに、それぞれの登場人物の「自由意思」を自問自答という形で、見事に表現されています。

私が小学生の頃の日本語訳は「ああ無情」であったし、レ ミゼラブルをほぼ、直訳したようです。

でも、題名は、無情であり、悲惨であるのですが、神様の元に生きる人々が我が心身に根付いている信仰に忠実に生きていることに、キリスト教の根源的意味を多方面から問いただすことに成功している小説であると思っています。

主人公のジャンバルジャンだけではありません。登場人物すべてに自分は何者であるかを問わせていきます。

私は私でしかないことを自分が受容した時に、光が射してくるように思います。でも、この自問自答に気付く時期は人それぞれであろうし、気付かないで人生を送る人もいるかもしれないし、気付きたくなくて自己否定を続ける人も居るかもしれません。

「私」を生きようとしたジャンバルジャンの最期は、人生のプロセスから得た自己受容であり、他者受容です。
ジャンバルジャンを追い続けたシャベールも、自分の罪をジャンベルジャンに転移していることに気付くことで愛とは何かに気付きます。でも、シャベールの生きた人生は自分自身の善悪の解釈に忠実でした。

普遍的な愛の元に生きているはずなのに、人間は罪と罰を自ら作ろうとします。

ユゴー本人の人生と重ね合わせた社会的かつ自伝的小説は、「私は誰であるか?」という人類の永遠普遍の問いそのものだと私は解釈しています。

パリのカルチェラタンをジブリのコクリコ坂に重ねた若者がいたら、それは大当たりですね^^。

(革命の舞台周辺、サンミッシェルは、パリで一番古い教会です。ソルボンヌ大学があったり、シテ島のノートルダム寺院の前には、フランス革命の時にルイ16世やマリーアントワネット家族が幽閉された場所もあり、その隣は現在は裁判所です。その裁判所のエントランスには自由・平等・博愛、つまりフリーメイソンの思想が彫られてあるのが見えます。その裁判所にくっついて建っているサントシャペル(教会は)貴族と平民でフロアーが別れている時代を表す象徴的な教会として有名です)

舞台のレミゼは、演出が随分変わるそうですね。。。時代は変化しつつも愛は永遠普遍です^^。


告知:8月13日(火曜日)14時から~18日(日曜日)16時まで:世田谷美術館区民ギャラリーにて「江戸表具を愛する会」作品展。私は金曜日16日はお休みしますが、それ以外は会場におります。裏打ちした裂で置物を作るコーナーもあります。

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暁の星

2013年08月05日 | 第2章 五感と体感
「空海が室戸半島の岩穴で瞑想していると、海の上に輝く暁の星が口に飛び込んできた。それによって開眼する。」
という、言伝えがあります。

その日が8月5日だそうです。

白々と夜が明けてきたころ、太平洋の荒波の向こうにぴかりと光る暁星。

何日も座り続け、一点を見つめていたら、そんなこともあるかもしれない、と、私は素直に信じています。

高知県安芸市の隣に奈半利という小さな町があります。父の勤める会社の社宅があり、私の人生はここから始まります。両親の実家が東京だったため、移動のために瀬戸内海の凪ぎの海を船で渡ったり、伊丹からYS-11に乗ったり、新幹線開通後はワンピースを着せられ白いタイツにエナメルの黒い靴を履き乗っていたことも覚えています。私の記憶では新幹線は福井に住んでいたころに米原から利用したことをよく覚えています。その頃の新幹線は多分オリエント急行に乗るくらいの気分だったかもしれません(笑)

黒部ダムが完成し、日本の高度成長期、真っただ中。
インフラの整備に邁進している日本に育った私達の両親世代は、とても働き者です。私達の同じくらいの年齢の友人達を見ていても、かなりの働き者が揃っています。親見て育てば、子もそうなるのは当然かもしれません。いや、類は類呼ぶか…?

暁の星が口に入ってきた記念日と自分の誕生日が同じれあることだけで幸福感を感じるのは、かなりオメデタイ解釈であるかと思いますが、物心ついた時から、天に向かってに手を合わせていたのは、そのせいかもしれないと、これまた勝手に解釈しています。

とにもかくにも、このクソ暑い夏に燦々と明るくドデカイ太平洋が目の前の場所で生まれた自分のセルフイメージは、決して暗いものではありません((笑)(笑))。であるがゆえ、実は明暗の振り子の幅は大きいかな、とも思います。

働き者の同世代の友人達、家族の健康も祈りつつ、そろそろ歳を重ねる毎に生きていることに感謝する時期がやってきたようです。

みんな、元気で、仲良く、、、^^//。


告知:8月13日(火曜日)14時から~18日(日曜日)16時まで:世田谷美術館区民ギャラリーにて「江戸表具を愛する会」作品展。私は金曜日16日はお休みしますが、それ以外は会場におります。裏打ちした裂で置物を作るコーナーもあります。

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夏休みの作品展

2013年08月04日 | 第2章 五感と体感
今年も江戸表具を愛する会の作品展を行います。

二足のわらじ的な生活をしているので、学校が休みになると表具制作が中心になり、ぎりぎりで作品展へと突入します。ここ数年は夏休みに作品展があるので、私としてはありがたい期間です。でも炎天下の砧公園を歩き世田谷美術館までいらしてくださる皆様にはご足労をお掛けいたします。

昔の話ですが、、、
ある日、自分の描いている絵がつまらなく思え、たまたま私の絵のスタイルが掛け軸風だったこともあり、だったら正真正銘本物の掛け軸作りをやろうじゃないの!と、師匠を探すこと一年。。。
かといって、掛け軸にぞっこんだったわけではなく、習っているうちに段々と魅力を感じるようになってきたというのが正直な気持ちです。
こつこつ作り続け20年目の今年。ようやく楽しいと思えるようになってきました。

天然の正麩糊を使用し、紙と裂と戯れることがようやく見えてきたような気がしてきたのです。

何事も10年一括りにしていくと、自分の変化をそう焦らずに客観視出来るようにも思います。

それも、この「江戸表具を愛する会」の表具師の皆様のお陰と、感謝しています。

ほんとうに、皆様、作る作る作る。。。方々です。

思えば、「〆切り=展覧会」という図式は、やらねばならない脅迫感ともなり、それが私を奮い立たせているようです。

手間暇かかる表具は、日本の文化の象徴的な表現です。
本来ならば値段のつかない様な仕事を丹精込めて納得いくまで作る日本人の持つアイデンティティは凄いと思いつつ、表装に出合った人生に感謝しています。
「自分の絵はつまらない絵・・・」、と思って筆を置いてから20数年。そろそろ、描こうかな。。。、いや、描きたいな、、と、思い始めた事も、必然的なことかもしれません。

裸眼で物がしっかりと見えた頃にもう少しやっときゃよかった、、、と、思うのも、まぁ、、しょうがないことです。

今日も老眼鏡を掛け、一分、一厘の手仕事に励みます。

来週火曜日から始まります。

↓↓

告知:8月13日(火曜日)14時から~18日(日曜日)16時まで:世田谷美術館区民ギャラリーにて「江戸表具を愛する会」作品展。私は金曜日16日はお休みしますが、それ以外は会場におります。裏打ちした裂で置物を作るコーナーもあります。

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夏休みの家庭の風景

2013年08月03日 | 第2章 五感と体感
我が家の周りは、切り売りされた土地に新しい家が新たに建ち、段々と若い世代の家庭が増えてきたように思います。

それと比例し、一時は集団登校の列が寂しげでしたが、この2年ぐらいで一気に増え、毎朝ぞろぞろと並びながら登校しています。
我が家の玄関から見降ろす光景が夏休みに入りパタッと無くなると、住宅地の静寂が戻ってきたように思われるのです。

その代り、日中にお母さんやお父さんと子供が会話しながら歩く姿が見受けられます。

小学低学年くらいの男の子が「うちは、お盆とかお正月になると、ゴミ当番に当たるよね~♪」とお母さんに話しかけながら歩いていたり、海外や地方住の家族が御里帰りしているのも何となく雰囲気で感じますし、プール帰りの父子が無言で家に帰る光景も垣間見、暑さで高齢の方々が外に出ない分、若い世代の家族が目立ちます。

そんな光景をついつい観察&考察してしまうのは、私の性分なわけですが、「たのもしいな~、」と思う事もあったり、「かなしいなぁ~」と思う事もあります。
でも、たった一瞬の家族のコミュニケーションを目の当たりにするだけで、何となくその家庭の傾向が見えてくるのは、私に限ったことではありません。

夏休み中盤に入り、そろそろ宿題のペースが気になるお母さんの小言も増えてくるかもしれませんが、親子で過ごせる夏休みは人生の内のほんの少しの期間です。人生のスタートの時期に親と共に過ごす子供の経験は、必ず将来に繋がっていきます。

スマホやゲームに目を向ける前に、もっと大切なことを改めて考えてみるのも良いかもしれません。

人の考え方や湧き出す感情の素地は、生育過程の全てで育まれていきます。

達成感の感情や体感を意識化し、それを蓄積することを勉強以外で叶えることは、夏休みでないとなかなかできません。

言葉で伝えるよりも親子で共に体感、体得することを大切にしながら夏休みを大切に過ごせると、人生の宝物がそこで一つ増えるようにも思います。

子供もHappy
お母さんもHappy
お父さんもHappyな夏休みでありますよう…



告知:8月13日~18日:世田谷美術館区民ギャラリーにて「江戸表具を愛する会」作品展。13日は14時~。18日は16時まで。私は金曜日16日はお休みしますが、それ以外は会場におります。

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花火の音

2013年08月02日 | 第2章 五感と体感
我が家に居ると横浜の花火大会の時は、かなりの音量で聴こえてきます。我が家の山を(横浜は小山が多い)上り切った住宅地の道沿いまで行くと花火を見る事が出来ます。

例年、近所からひっそりと小ぶりに見える花火を楽しむのですが、今年は丁度その時間に稽古があり、昨日はその音が聴こえる中で謡いの稽古という事になりました。

腹の底から聴こえてくるような花火の音と腹の底から出したい謡いの声が交じったせいか、師匠の声に少しばかり心地良く習えたような。。。そんな稽古でした。

亡くなった人の御霊を弔う打ち上げ花火の由縁を知る人も知らぬ人も、目で観るのみではなく、身体の底から体感できる花火の音は、自分の身体と心を浄化してくれる媒体であるようにも思うのです。

あの世とこの世が繋がったような花火大会の日に、三山を謡い、大和の国の畝傍山、耳成山、天の香久山に宿る魂が呼び起こされたのかもしれない…、と思うと、尊い時間を過ごしたなぁ~~、、、と、感ずる夜でした。

花火の音が止むのとほぼ同時に謡いの稽古も終わり、電車が混む前にさっさと帰りましょう~♪と、稽古場を後にしました。

案の定、横浜駅は浴衣を着た男女が電車めがけて混雑し出した頃。超混雑をぎりぎりで回避し、帰路に着きました。

☆☆☆

告知:8月13日~18日:世田谷美術館区民ギャラリーにて「江戸表具を愛する会」作品展。13日は14時~。18日は16時まで。私は金曜日16日はお休みしますが、それ以外は会場におります。

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母国語の手紙

2013年08月01日 | 第2章 五感と体感
毎年恒例の山中湖に行ってきました。
いつもの処に泊まり、いつものメンバーが集い、何となく似たような話題をベースにお喋り三昧となります。

ただし、今回の集いは、ちょっと刺激的でした。

私達が敬愛しお付き合いしているイエズス会の神父さんは、夏の間はお山のしもた屋に住んでいらっしゃいます。今にも柱が折れそうな古い日本家屋です。森の小路の奥にひっそりと佇んでいる家は、とても私には住める環境ではありませんが、一人で気楽に過ごしたいため、もう何十年も夏をここで過ごしていらっしゃいます。

毎年夏の終わりから母国スロベニアに二、三カ月滞在するための準備や、論文や原稿などを書き、静かな時を一人で過ごされています。

夏の山中湖とクリスマス週間にお会いし、共に過ごすことをかれこれ10年続けていますが、誘ってくださった恩師ご夫妻は何十年もこのパターンで集っておられます。

有難い出会いです。

4年前にスロベニアを案内していただき、それ以来スロベニア語を勉強している、、、と、言いたいところですが、発音が難しく、覚えられたのは挨拶程度。こんな私が7月の初めに神父さんにスロベニア語で手紙を書きました。
書いた、というより、写したと云う方が正しい表現ですが…。
日本語で書き翻訳機能をポチっと押すとスロベニア語まで訳してくれるスゴイ時代となったわけで、この機能を使って驚かせようと思った次第です。

短い手紙ですが、受け取った神父さんは、コミカルなスロベニア語に大受けし、私がやってくるのを待ち受けていらっしゃいました。

翻訳機能で書いたハチャメチャな手紙を大事にポケットに入れ、時々読んではニヤニヤと笑っていらしたようで、私にとっては思わぬウケに、嬉しくなりました。

日本語で暮らしている私が、母国スロベニア語で手紙を書いたことに、私以上に幸福感を感じられたこともしみじみ伝わりました。

来年は、どんな内容を書こうか、、、と、今から楽しみだと語り合いながら、夜更けまで歓談した今年の集い。来年も互いに元気に集合したいものです。

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