五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

夏休みの作品展

2013年08月04日 | 第2章 五感と体感
今年も江戸表具を愛する会の作品展を行います。

二足のわらじ的な生活をしているので、学校が休みになると表具制作が中心になり、ぎりぎりで作品展へと突入します。ここ数年は夏休みに作品展があるので、私としてはありがたい期間です。でも炎天下の砧公園を歩き世田谷美術館までいらしてくださる皆様にはご足労をお掛けいたします。

昔の話ですが、、、
ある日、自分の描いている絵がつまらなく思え、たまたま私の絵のスタイルが掛け軸風だったこともあり、だったら正真正銘本物の掛け軸作りをやろうじゃないの!と、師匠を探すこと一年。。。
かといって、掛け軸にぞっこんだったわけではなく、習っているうちに段々と魅力を感じるようになってきたというのが正直な気持ちです。
こつこつ作り続け20年目の今年。ようやく楽しいと思えるようになってきました。

天然の正麩糊を使用し、紙と裂と戯れることがようやく見えてきたような気がしてきたのです。

何事も10年一括りにしていくと、自分の変化をそう焦らずに客観視出来るようにも思います。

それも、この「江戸表具を愛する会」の表具師の皆様のお陰と、感謝しています。

ほんとうに、皆様、作る作る作る。。。方々です。

思えば、「〆切り=展覧会」という図式は、やらねばならない脅迫感ともなり、それが私を奮い立たせているようです。

手間暇かかる表具は、日本の文化の象徴的な表現です。
本来ならば値段のつかない様な仕事を丹精込めて納得いくまで作る日本人の持つアイデンティティは凄いと思いつつ、表装に出合った人生に感謝しています。
「自分の絵はつまらない絵・・・」、と思って筆を置いてから20数年。そろそろ、描こうかな。。。、いや、描きたいな、、と、思い始めた事も、必然的なことかもしれません。

裸眼で物がしっかりと見えた頃にもう少しやっときゃよかった、、、と、思うのも、まぁ、、しょうがないことです。

今日も老眼鏡を掛け、一分、一厘の手仕事に励みます。

来週火曜日から始まります。

↓↓

告知:8月13日(火曜日)14時から~18日(日曜日)16時まで:世田谷美術館区民ギャラリーにて「江戸表具を愛する会」作品展。私は金曜日16日はお休みしますが、それ以外は会場におります。裏打ちした裂で置物を作るコーナーもあります。

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